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【NEWS】スカパンクがわかる映画『PICK IT UP!』のDVD はチェックしたか? ライナーノーツ掲載の対談を一部お届け!

映画『Pick It Up! - Ska in the '90s』は90年代中期から後期にかけて、アメリカを中心として巻き起こったムーブメント、サードウェーブ・スカの実態を、当時活躍していたバンドの証言と共に記録したドキュメントムービー。そのDVD/BDが3月にCAFFEINE BOMBからリリースされ、スカパンクが好きな人にも、まだスカパンクを知らない人にも大いに受け入れられている様子。まだチェックしていない人はDVDをチェックして、素晴らしきスカパンクの世界を知って欲しい。ここではライナーノーツ掲載のRYOJI(POTSHOT/TV-FREAK RECORDS)とMOPPY(CAFFEINE BOMB RECORDS/CAFFEINE BOMB ORGANICS)の対談を一部抜粋して掲載! この話を読んで、ムービーを見ていただたい。

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90年代中期に最先端の音楽として聴かれていたスカパンク

RYOJI:日本でスカコアやスカパンクが認知されていったのがいつのことだったのかを振り返ってみると、EAT magazineでは1995年、DOLL MAGAZINEでは1997年に日本のバンドが多数ピックアップされている記事が見受けられるんです。

MOPPY:この雑誌を今も綺麗な状態で所持しているなんて……さすがですね(笑)! DOLLの方にはPOTSHOTの名前も掲載されているんですね。

RYOJI:そうです。色々と懐かしいですよね(笑)。

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ーでは、日本におけるスカコア/スカパンクの黎明期というと、雑誌に取り上げられはじめた90年代中期になってきそうですが、当時、アメリカで巻き起こっていたサードウェーブ・スカ(以下、サードウェーブ)のムーブメントからの影響も大きかったんですか?

RYOJI:うーん、どうだろうな。POTSHOTやKEMURIの結成が1995年でRUDE BONESは1993年ですからね。その頃は、アメリカにおけるサードウェーブの流れに注目したというよりも"オレたちはちょっと早い"くらいの感じでスカパンクをやっていたと思いますね。多分、レコードショップでスカコア/スカパンクのコーナーができたのも、1995年くらいだと思うんですよ。

MOPPY:そうですね。ちょうど、その頃レコードショップで働いていたんで覚えているんですけど、アメリカでサードウェーブがムーブメントになっているのと同時期に日本でも盛り上がっていたように思います。

RYOJI:当時、レコードショップにサードウェーブって括りや概念はあったんですか?

MOPPY:いや、なかったですね。

RYOJI:ですよね。きっとサードウェーブって、後々に90年代中期の盛り上がりを振り返って名付けられたんだと思うんです。

MOPPY:確かに! その通りですね。

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RYOJI:当時、すごく印象的だったのが1994年か1995年頃に渋谷のディスクユニオンで"メロコアの次はスカコアだ"って打ち出しと共にVOODOO GLOW SUKLLSの1stアルバム『WHO IS,THIS IS』が面出しで売っていたことなんです。それで、"次はスカコアなんだ!"って思い、これは絶対にやらなくちゃいけないと考えて始めたのがPOTSHOTなんですよ(笑)。

MOPPY:最高! それ、めっちゃカッコいいっす(笑)。当時はクリリンがジャケに使われていてインパクト抜群でしたよね。まだスカコアなんて言葉を詳しく知らなかったから、とにかく衝撃的だったのを覚えています。

ーそもそも、スカコアってメロコアから派生した言葉なんですか?

RYOJI:いえ、多分ですが、The Mighty Mighty Bosstonesが1993年にリリースしたEPのタイトルが「Ska-Core, The Devil And More」で、ここにスカコアって言葉が明確に記載されているんですよね。この辺りが起源なんじゃないかなって。

MOPPY:きっとそうでしょうね。スカコアの先駆者として今でも知られているバンドですから。レコードショップでもジャンルを書くときに、メロコアはメロディックパンクって書いていた気がしますけど、スカコアはスカコアでした。それが段々とスカパンクになっていった気がします。

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ー当時の感覚でいくと、スカコアとスカパンクはまた別物だったんですか?

RYOJI:さっきお話したDOLL MAGAZINEの特集では"スカコア編"、"スカパンク編"って区分けしてバンドが紹介されているんですよね。この中の定義ではホーン隊がいるとスカコアで、いないバンドはスカパンクに分類されている感じです。だからPOTSHOTはスカコアの枠に掲載されているんですよね。

MOPPY:本当だ! スカコア編、スカパンク編って明確に別れてますね。

RYOJI:ただ、ホーン隊のいるなしでジャンルが分かれたというよりも、オレの中ではルーツをOperation Ivyに持つバンドがスカパンクで、The Mighty Mighty Bosstonesがルーツにあるバンドがスカコアなんだと思うんですよね。だから、ホーン隊がいるけどSkankin' PickleやLess Than Jakeはスカパンクなんじゃないかなって。もっと言ってしまえば、The Mighty Mighty Bosstonesがルーツか、それ以外がルーツかって感覚ですね。

ーでは、スカパンクと言うと始まりはOperation Ivyだと考えられる?

RYOJI:もう、そのお手本というか。Operation Ivyのアルバムがリリースされたのは1989年で圧倒的に早いんですよ。この頃では、まだスカコア、スカパンクという区分けなく皆が聴いていたと思います。ただ、誰がスカパンクって言い出したのかは明確にわからないですけど。

ーすでにメロコアというジャンルが定着した時代に登場したスカコア/スカパンク。当時、リスナーは新しい音楽として受け入れていたんですか?

MOPPY:オレには新しく聴こえていましたね。NOFXといったバンドからメロディックハードコアパンクの世界に入って、Less Than Jakeなどはスカなのにパンクだってイメージがあり、これはこれですごくカッコいいって思ってハマっていったんですよ。

RYOJI:NOFX が好きな人にはドンピシャでしたよね。『White Trash Two Heebs & A Bean』に収録されている「Bob」とかを聴いていた人には、ああいう感じの曲ばっかりやっているのがスカコア/スカパンクのバンドって受け入れ方をしていたでしょうね。まぁ、自分でも最先端を行っていると思って(バンドを)やっていましたからね(笑)。

MOPPY:いや、まさに当時の最先端でしょう。

RYOJI:その勘違いで今までやってきちゃってるんで。早く目を覚ませ! みたいな(笑)。

MOPPY:いやいや!(笑)。

続く……。

ーーさて、対談はこのような感じで、90年代の日本のシーンの話に至る。当時をリアルタイムで体験してきた世代が語る貴重な対談となっているので、映画『Pick It Up! - Ska in the '90s』と合わせて、ライナーノーツに掲載されている2人の対談記事も是非、読んでいただきたい。全国のCDショップやWEBから買ってみて。

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INFORMATION
『PICK IT UP!』
https://caffeinebombrecords.com/catalogue/pick-it-up/