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live report

タイトル

Survive Said The Prophet "Made In Asia Tour Final" LIVE REPORT!!

Report by 山口智男
Photo by toya


2019.12.09
Survive Said The Prophet
"Made In Asia Tour Final"
@新木場Studio Coast


 

「ずっとツアーしている」
「だから、みんなといつも会っている気がする」
 この日、Yudai(Ba/Vo)とYosh(Vo)が言ったとおり、「s p a c e [ s ] TOUR 2018-19」から47都道府県を踏破した「Now more than ever Tour」を経て、今回の「Made In Asia Tour」まで、今年2019年もツアーに明け暮れたSurvive Said The Prophet(以下サバプロ)だが、単にライヴの数を重ねるだけにとどまらず、その中で成長のスピードを加速度的に上げながら、著しいバンドのスケールアップを成し遂げてきたことを見逃しちゃいけない。

「アジアの島国=日本という国で生まれたSurvive Said The Prophetを是非体感して、音楽を通じて一緒にロックして欲しい」
そんな想いとともに国内10都市に加え、アジア7都市を転戦してきた「Made In Asia Tour」のファイナルとなるこの日、バンドは4か月にわたるツアーのゴールであると同時に19年最後のワンマン公演でもあるライヴにふさわしい大きな盛り上がりを、2時間、ほぼやむことがなかった観客のシンガロングとともに作り上げたのだった。しかも、それが1年の総決算とか、集大成とかを思わせるものにならず、逆に新たなスタートと言うか、ここからさらに速度を上げる進撃の助走に思えたんだからなんとも頼もしい。

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「大きな声を聞かせてくれ!」というYoshの呼びかけに応え、スタンディングのフロアにすし詰めになった観客が大きな声を上げた「MUKANJYO」からライヴはスタート。激しいと言うよりはエモいという言葉がふさわしい曲だが、早速、ダイヴが始まる。

そこに「跳べ!跳べ!跳べ!STUDIO COAST!」とメタリックな「Fool’s gold」を、Yudaiのスクリームとともにたたみかけると、大きな歓声とともに観客のダイヴに拍車がかかり、ステージに辿り着いたダイヴァーたちがYoshとグータッチを交わす。

 そして、そこから繋げた「NE:ONE」ではメンバーたちがアンセミックなコーラスを重ねる中、Yoshのエモーショナルな歌を受け止めるように手を掲げていた観客たちが「聞かせてくれ!STUDIO COAST!」というYoshの言葉を合図に一斉にシンガロングの声を上げる。

 そんなふうにバンドは序盤からフィジカルな盛り上がりとともに大きな一体感を作り上げていったが、「どうでしたか、(週の始まりの)月曜日は? いや、そんなことはどうでもいいよな。今日はサバプロのワンマンを楽しみにしてたんでしょ? どうでもいいことには、どうでもいいって言ってやろうぜ」とYoshが言ってからのR&B調のロック・ナンバー「I don’t care」以降のセットリストを振り返ってみると、この日の彼らはいかにもなライヴハウスの盛り上がりを追求するだけにとどまらず、これまで以上に楽曲をじっくりと聴かせることで観客の気持ちを1つにしようとしていたように感じられた。
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TV-CMに起用されたことで、より多くの人がサバプロのライヴに足を運ぶきっかけになった「Right and Left」をはじめ、彼らのもう1つの持ち味であるR&Bの影響が色濃い曲を、Tatsuya(Gt)とIvan(Gt)がリフをザクザクと刻む「found & lost」「Ashes, Ashes」といったロック・ナンバーを巧みに混ぜ、うねるような流れを作り出しながら、多めに並べた中盤、ひょっとしたら彼らはホールやアリーナを想定しながらこのセットリストを作ったんじゃないかと思わず想像が膨らむ。
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 その中で、「Right and Left」や、Yoshの歌とTatsuya,Ivanのアコースティック・ギターだけの演奏が途中でバンド・サウンドに発展するバラード「3A.M.」以上にバンドの新境地を印象づけたのが、「来年1月15日にリリースする新しいアルバム(『Inside Your Head』)から新曲やってもいいですか?」というYoshの言葉に歓声が沸いた「Bridges」だ。

Show(Dr)による変則的なビートが支えるダンサブルな曲調もさることながら、《石橋叩き続けてきたんだ》というユーモラスな歌詞も含め、「Bridges」が持つこれまでにない親しみやすさは、今後、いろいろな意味でサバプロの武器になっていくに違いない。

 そして、この日はもう1つの大きな試みが! 「3A.M.」に続けて、エモい歌を、ヨコノリの演奏とともに堂々と聴かせた「UPLIFTED」の最後を、大きなシンガロングで飾り、ピアノのインタールード「[ ]」から繋げた「s t i l l b e l i e v e」ではステージの前に下ろした紗幕に無数の天燈他の幻想的な映像を、音圧や音量に頼らず、必要最小限の音数で曲が持つ大きなグルーヴを表現しようとしているバンドに重ねるように投影。現在のサバプロが持つライヴハウスに収まりきらないスケールとポテンシャルをアピールした。
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 前述した、ホールやアリーナを想定しながらこのセットリストを作ったんじゃないかというのは、実はこの演出からの連想だったのだが、今年1年、ツアーに明け暮れ、1回1回、完全燃焼することに精力を注ぎながら、バンドの気持ちは、すでにツアーのその先へ、その先へと向かっていたみたいだ。もちろん、本当のところはメンバーたちに聞いてみなければわからない。しかし、サバプロのこれからが、さらに楽しみになってきたと感じたのは、きっと筆者だけではないはず。

 さあ、ライヴはいよいよ終盤戦だ。
 《We are the light. We are the future.》のコール&レスポンスから「Spectrum」になだれこみ、再び観客をダイヴさせたバンドは、たたみかけるようにうねるフロアに「T R A N S l a t e d」を投下。バンドの真骨頂と言えるラウド・ロック・ナンバーだが、拳を挙げながら観客にジャンプさせるダンサブルなリズムも持つ。Yoshが客席にダイヴ!
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「スピードを落とすなよ!」と繋げた、やはりラウド・ロックの「Network System」から一気にラストスパートをかけるのかと思いきや、R&B調の「When I」、バラードの「Follow」とレパートリーの幅広さを見せつけるように演奏したどの曲でも観客がシンガロングの声を上げるところは、やはりサバプロだ。

そして、「ゆったり終わるのはサバプロらしくない。踊って帰りませんか?」(Yosh)と「HI|LO」で本編を、そしてエモいロック・ナンバーの「Conscious」でアンコールを締めくくったバンドは、来年の2月21日から『Inside Your Head』のリリース・ツアー「Inside Your Head Tour」を4か月にわたって開催することを発表。新木場STUDIO COAST 2デイズを含む全国22都市23公演は、サバプロ史上最大規模となる。
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しかし、以前、結成10周年を迎える2021年には日本武道館でワンマン・ライヴをやりたいと言っているんだから、その最大規模はもはや通過点に過ぎないのだろう。そこでもきっと今回を上回るスケールアップを見せてくれるに違いないと信じている。



[SETLIST]
01. MUKANJYO
02. Fool's gold
03. NE:ONE
04. I don’t care
05. The Happy Song
06. Right and Left
07. found & lost
08. Ashes, Ashes
09. Bridges
10. S P I N E
11. 3 A.M.
12. UPLIFTED
・[ ](SE)
13. s t i l l b e l i e v e
14. Spectrum
15. T R A N S l a t e d
16. Network System
17. When I
18. Follow
19. HI | LO

En. Conscious


[RELAESE]
“Inside Your Head”
発売日:2020年1月15日(水)
初回生産限定盤:CD+DVD
SRCL-11380~11381 / ¥4,000+tax
通常盤:CD only
SRCL-11382 / ¥2,500+tax

<収録内容>
■CD
1. Inside
2. Your Head
3. Calm:Unison
4. Mukanjyo
5. Bridges
6. Last Dance Lullaby
7. Hero
8. Heroine
9. red
10. Never; Saying Never
11. 3 A.M.
12. 03:01

■DVD ※初回生産限定盤のみ
s p a c e [ s ] TOUR 2019 at Mynavi BLITZ AKASAKA 2019.2.3
1.s p a c e [ s ]
2.T R A N S l a t e d
3.Fool’s gold
4.Right and Left
5.found & lost
6.NE:ONE
7.Follow
8.Ashes, Ashes
9.3 a.m.
10.s t i l l b e l i e v e
11.Network System
12.[ ]



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