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interview

ALIVES「Code of Alives」INTERVIEW!!

Interview by Chie Kobayashi


元GOOD4NOTHINGのTANNY(Vo, G)が新バンド・ALIVESを始動。1stアルバム「Code of Alives」を9月29日にリリースした。

「必ずバンドで戻ってくる」、そう宣言して20年続けたバンドを去ったTANNY。そんな彼が、約束通りバンドで戻ってきた!


「このままだと一生後悔する」と脱退を決意

──2019年2月にGOOD4NOTHINGを「音楽性の違い」を理由に脱退されました。当時からALIVESの構想はあったのでしょうか?

具体的なバンド名や編成が決まっていたわけではないですが、僕はピアノとかシンセが入っているようなロックサウンドをやりたくて。GOOD4NOTHINGでも実験してみたことがあるんですけど、うまく混ざらんかった。だからいつか別の形でやりたいなとは思っていて、「このまま具現化しないと一生後悔するやろな」と思って新しくバンドを組むことを決めました。

──そこからどのような経緯でALIVESが始動したのでしょうか?

一人で弾き語りをちょこちょこやりながらメンバー探しの旅をしていたのですが、途中でコロナ禍になってしまい。お世話になっていたライブハウスがなくなったり、周りのバンドが解散したりし始めて、この状況に自分も一石を投じたいなと思って、メンバーは揃ってないけど、始動したという感じですね。

──変な話、コロナ禍で窮地に立たされてる状況が背中を押してくれたところも?

そうですね。こんな世の中やからこそ、何かを始めるやつがおってもええんちゃうかなと思って。辞めていくばっかりじゃなくて「おお、始めんのか」って。バンドやライブハウスに限らず、仕事を辞めなくちゃいけなくなったり、生活環境が変わったり、コロナ禍が大きなターニングポイントになった人ってけっこういると思うんです。でも新しいことをするときって、ちょっと億劫になったりしますよね。僕、今43歳なんですけど特に同世代の方だったら「こんな歳で今更こんなことできひん」って選択肢から外すこともあると思う。でもそういう人に「年齢なんか関係ないよ」「何かを始めるのに遅いも早いもないよ」っていうことを、僕の行動を通じて伝えられたらうれしいなと。


ALIVES初作品に、経験したことのない喜び

──そしてALIVESとして初の作品「Code of Alives」が完成しました。まず1枚出来上がった、今の率直な気持ちを教えてください。

もう感無量です。ここで満足したらアカンなって気をつけてるくらい(笑)。ふふふ(「Code of Alives」を見ながら笑顔に)。

──ものすごくうれしそうですね。

もうね、めちゃくちゃうれしいんです。現物を受け取ったとき、声出しちゃアカンのに「わーっ!」って声出ましたもん。ジャケットも含めて、すべてにおいて自分のイメージしたものが形になっていて。とにかくうれしかったですね。経験したことのない喜びでした。GOOD4NOTHINGのときも、僕が作った曲はありましたけど、今回は純度100パーセントのTANNY印なので。“大丈夫かな”っていう気持ちもあったし、やっとできたーっていう達成感もあって、受け取ってからずっとニヤニヤしてます(笑)。

──バンド始めたての少年みたいですね。

あー、そんな気持ちかもしれないです。自分一人で何かを起こして形にするということはこれまでやってこなかったので、すべてが新鮮で。

──楽曲の制作経験はもちろんあると思いますけど、ジャケットの制作はどのようにされたんですか?

これにはちょっとした秘話があって。このジャケットは写真を加工したものなんですけど、一つの出会いが生んだ作品なんです。僕、工場夜景が好きなんですね。よく車で工場夜景を見に行くこともあって、工場夜景の写真をジャケットに使えたらいいなと思ってはいたんですけど、撮っている人に知り合いがいるわけでもなくて。なので夜景を探しながら、その場にカメラ持っている人いたら直接声をかけて交渉してみようと思って。それである隠れスポットに行ったんです。全然人が来ないところで夜景を見ながら休憩してたら、一台の乗用車がきて。中から出てきたおっちゃんが、僕のほうに来るんですよ。なんか文句言われるのかなと思ったら「ここで写真撮ってええか?」って。そこから仲良くなって、その人の写真を使わせてもらうことになったんです。ジャケットだけじゃなくて、裏面、中面もその人の写真なんですよ。なかなかええ話でしょ?

──素敵ですね。CDを手に取りたくなります。

ありがとうございます。その出会いが生んだ素敵な写真ですし、僕が見てる景色なので、みんなに見てもらいたいですね。ちなみにオチとしては、出会った場所はかなり家から離れている場所なんですけど、そのおっちゃんと僕、家がめっちゃ近所やったっていう(笑)。いい出会いやったなと思います。


 


「こういう形を待ってた」がうれしかった

──冒頭でもTANNYさんがやりたい音楽性のお話は出ましたけど、MVが先んじて公開された「Sky dance」はまさに、GOOD4NOTHINGとは印象の違うシンセの入ったロックチューンですね。シンセやピアノが入ったロックをやりたかったとおっしゃっていましたが、それはどうしてだったんですか?

もともとそういう音楽が好きで。で、今後自分はどんな音楽の旅を進んでいくんだろうかと考えたときに、やっぱりこういうものがやりたいなと思ったんです。だからバンドを脱退してから、改めて土台も固め直したというか。そこで一番自分がやりたいことに近いなと思ったのは、Joy DivisionからNew Orderの移り変わりでした。ストレートなバンドサウンドから、ちょっと電子音が入ってクラブっぽいアプローチになって、それに伴って世界観も幻想的になって。そういう表現は今後もALIVESでやっていきたいです。

──「Sky dance」はそういう理由でMVに?

そうですね。といっても、僕はどの曲も1番で甲乙付けがたかったので、いろんな人に「どの曲がいいと思う?」と聞いて。そしたら「『Sky dance』が名刺がわりになる曲なんちゃう?」っていう意見が多かったのでMVにしました。実はこの曲は全部で4バージョンくらい存在するんですよ。打ち込み全開のものから、バンドサウンドのみのものまで。それぞれを煮込んでは出して、煮込んでは出してを繰り返して、いいとこ取りして今の形になりました。

──ALIVESとして最初に世に出た曲ということにもなると思いますが、ファンの方の反応はいかがでしたか?

僕はうれしい意見しか覚えてないんですけど(笑)、「こういう形を待ってた」「どんぴしゃや」みたいなのはうれしかったですね。あとは2年半ずっと見守ってくれていた方々が多いので「やっとやね」とか「待ってました」みたいなのも本当にうれしかったです。