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NOISEMAKER “RED APHELION” INTERVIEW!!

NOISEMAKER “RED APHELION” INTERVIEW!!
MAGAZINE

NOISEMAKER “RED APHELION” INTERVIEW!!

Interview by Oh-mori
Photo by Takashi "TAKA" Konuma




NOISEMAKERがミニアルバム”RED APHELION”をリリースした。今作から、マネジメントおよびレーベル業をすべて自分たちの手で行った渾身の1作だ。「悔しさをストレートに出した」という今作について、コンポーザーのAG(Vo)とHIDE(G)に話を聞いた。


自主レーベルからのリリース

——今作は“Platinum shoes Records”というレーベルからのリリースです。これは自主レーベルという形でしょうか?

AG(Vo):そうですね。

HIDE(G):ただ自分たちではどこにいても鳴らす音楽は変わらないと思っています。

AG:「今後はインディーズでやっていくんだ」というわけでもなくて。例えば、いつか海外からリリースできるようになったとして、そのときにセルフマネジメントが足枷になるようだったら、どこかに所属するかもしれない。そうやって、夢を叶えるために柔軟でいたいなと思います。

——セルフになってやりやすくなったことは?

AG:何をやるにもものすごく早いですね。

HIDE:メジャーに行く前はインディーズだったので、その頃に戻ったみたいな感覚です。

悔しさをストレートに出した

——ではそんな新天地からリリースされた新作“RED APHELION”について聞かせてください。作る前に、アルバムの構想はあったのでしょうか?

AG:基本、作品を作るときに構想はないんです。「とりあえず誰にも作れない、誰よりもカッコいいアルバムを作ろう」というのと「自分たちがこれまでに作ってきた作品を超える」というのが毎回の目標で。

——自分たちで自分たちの作品を超えていくのって、口で言うほど簡単じゃないですよね?

HIDE:そうですね。今作だと“Something New”が既発曲で、それ以外の5曲は新曲なんですけど、5曲のために43曲書きました。

AG:ワンコーラスだけとかですけど。半年くらいで43曲作りましたね。

HIDE:残りの38曲は俺ら以外誰も知らないです。……ヤフオクに出そうかな(笑)。

——自主レーベルになったことは曲作りに影響していますか?

AG:はい。自主レーベルになって、如実にフェスとかの本数も減ったし、めちゃくちゃ悔しい気持ちがあって。メジャーのスタッフたちに、自分たちが「それでもこのバンドを手放したくない」って思わせられなかったことも悔しいし。だから全部ひっくり返して「あのとき手放さなきゃよかった」って思わせようと思って作りました。

——その思いが歌詞からひしひしと伝わってきました。

AG:そうですね。オブラートに包むのをやめようと思ったんです。俺、ヒップホップのリリックが好きで。ヒップホップのリリックって赤裸々じゃないですか。だから今回、ストレートな歌詞に挑戦してみたいなと思って。HIDEに「どう思う?」って相談したら「いいんじゃない?」って言ってもらえたので。

HIDE:全然いいと思いましたよ。カッコつける必要もないし。今思ってることをそのまま書けばいいんじゃないかなって。

AG:そう、今だから歌える歌になりました。ファンの人たちにも歌詞が刺さってるみたいで反響が大きいです。

——ストレートな歌詞を歌うことに恥ずかしさはなかったですか?

AG:全然ないですね。俺目立ちたがり屋なんで、「聞いて聞いて!」って(笑)。
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自分たちには音楽しかない


——特に“SADVENTURES”“One Dream One Roof”の2曲の歌詞はストレートに今のバンドの状況が歌われているように思います。“SADVENTURES”では「人生は変わり続けて消えていくものだけど それでも心のそこにある変われないものがある」という歌詞が印象的で。NOISEMAKERにとっての「変われないもの」はなんですか?

AG:音楽をやるということですね。いろんなものを背負って北海道から東京に出てきて、また、自主レーベルでやってく……ってなったら、解散を選ぶバンドも多いと思うんです。誰かが抜けるとか。でも俺ら2人も、YU-KI(B)もUTA(Dr)も誰一人「やめるわ」って言わなかった。「余裕っしょ」「むしろよかったのかもよ」っていうスタンスで。自分たちには音楽しかないなとすごく思いましたね。あとは鳴らしてる音もそう。こういう状況だから違うことやってみようかという意見も全く出なくて。こういう音楽がNOISEMAKERだから、そこは変えたくないなと。
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——歌詞にもサウンドにもすごく決意を感じました。4曲目“One Dream One Roof”はメンバーへの思いがつづられていますが、この曲ができた背景を教えてください。

AG:僕らはメンバー4人で一軒家に住んでるんですけど、みんなで近くの居酒屋に飲みに行った日の夜に、布団に入って天井を見てたんです。そのときに、「俺ら、みんなで1つの夢、1つの方向に向かってやってるんだよな」って改めて思って。みんなで1つの夢を見て、しかもそのメンバーがみんな1つ屋根の下で暮らしているというのは、なかなかできる経験じゃないんだよなと気付いた。それをストレートに書いてみようと。

——曲調もいいですよね、シンプルで。

AG:はい、そぎ落としてそぎ落として。だからライブでも強いです。

常に人と違うことをしていたい

——サウンド面で言うと、前半はエッジーなロックチューンで、後半にいくにつれてバラエティ豊かになっていく印象を受けました。

HIDE:激しい音楽は好きなんですけど、もともとそれだけに偏って聴いてきたわけでもないので、ラウド系とくくられることにずっと違和感があって。自分たちでも「こういう音楽がやりたい」という思いがあるのではなくて、「あの人がこういうことやってるんだったら俺らは違うことやろう」っていう感じなんですよね。とにかく人と違うことをやりたい。

AG:ひねくれてるんですよ。例えば「ここでシャウトが欲しいな」って思ったときに、「ほかの人も同じこと考えるかな」と思ったら「じゃあシャウトじゃなくて歌にしよう」とか。今作で言うと“Change My Life”の間奏。以前の俺らだったらシャウトを入れてたと思うんですけど、今回は逆に何も入れてなくて。「そういう展開、ほかのバンドにもあるよな」って思ったのでシャウトを入れるのをやめました。

——なるほど。ちなみに最近はどういう音楽を聴いているんですか?

AG:俺はヒップホップが多いですね。あとはアメリカのポップスとか。

HIDE:俺はUKだな。ロック、エレクトロ、あとはポップスも。好んで聴いてるのは広いサウンドの曲ですね。今作の“Fork in the Road”を作った時期はAC/DCとか古い音楽にはまってて。「古い感じで今っぽさ出せたら面白いんじゃないか。そういうことって日本で誰もやってないんじゃないかな」って思って、あえて古っぽいフレーズを入れてるんです。

AG:U2とかそこらへんのギターヒーロー感だよね。この曲もライブで強そう。俺歌わなくてもいいんじゃないかな(笑)。

HIDE:“Nothing to Lose”の冒頭には声……チョップが入ってるんですけど、それも“バンドサウンド”っていうくくりが自分たちの中で強かったらやらないと思うんですよ。でも俺らはエレクトロとかそういうものも通ってるから、「こういう曲ってどうやって作るんだろう」と考えて、入れてしまえる。

AG:チョップはバンドに入れてる人は日本にいないんじゃないかな。

HIDE:海外だったらColdplayとかがやってるんですけどね。

AG:どの曲を取っても、日本で同じような音を慣らしてるバンドいないと思います。尖ってますよねえ……。

HIDE:もし似たような感じの音楽をやるバンドが出てきたら、また違うことするんだろうと思う。もう俺ギター置いちゃうかも。

AG:ギター置いて何するの?(笑)

HIDE:三味線(笑)。でもそういうことだと思うよ。
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——ただ難しいのは、新しいことをやってるバンドは、なかなかリスナーに受け入れてもらえないということで。そこはどう考えてますか?

AG:そうなんですよね。どうにかならないですか?(笑) でも変える気がないんですよ。「これがダメだったから売れなかったのかな」とかそういう気持ちには絶対ならなくて、何回聴いてもカッコいいし、間違いないって思えるので。これがカッコいいものだってどうやって伝えていったらいいのかなというのは模索中です。

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