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coldrain Pre. "FATELESS JAPAN TOUR 2017" LIVE REPORT!!

coldrain Pre. "FATELESS JAPAN TOUR 2017" LIVE REPORT!!
MAGAZINE

coldrain Pre. "FATELESS JAPAN TOUR 2017" LIVE REPORT!!

Report by JUNJI SHIBAYAMA(2YOU MAGAZINE )
Photo by coldrain official


2017.12.08
coldrain Pre. “FATELESS JAPAN TOUR 2017”
@Zepp NAGOYA


2017年4月17日、この日結成10周年を迎えたcoldrainは2018年2月6日に日本武道館公演を開催することを発表した。来年の話をすると鬼が笑うそうだがこの発表を受け名古屋の小さなライブハウスで活動していた当時の彼らの姿が脳裏に浮び、鬼くらい笑わせておけと胸が熱くなるものがあった。現在彼らはワーナーミュージック移籍第一弾となる5thアルバム『FATELESS』を引っ提げ全国ツアー『FATELESS JAPAN TOUR 2017』の真っ最中だ。12月8日に行われたZEPP NAGOYAでの名古屋公演は、ツアーファイナルに日本武道館を控えた彼らが地元である名古屋に今のcoldrainをこれでもかと魅せつけたライブとなった。

今回のツアーは全国各地でゲストバンドを迎えており、その強力過ぎるラインナップも話題となったが、名古屋公演に参加したSUPER BEAVERもとんでもなく素晴らしいライブでcoldrainの気持ちに正面からぶつかっていた。バンドがバンドを自分のツアーに誘う。それってきっとバンド同士にしか分からない絆とか仲間意識とかライバル心とか嫉妬とか羨望とか悔しさとか色んなことがあるんだと思う。この日のステージに立ったSUPER BEAVERのライブからはcoldrainに対する気持ちが凄まじいほどに伝わってきた。まるで公開ラブレターのような、そんなライブだった。MCの度に渋谷龍太(Vo)が口にしたcoldrainとそのファンに対する感謝と敬意の言葉が強く心に残っている。音楽にジャンルがあるとして、それで分けるとしたら異なるcoldrainとSUPER BEAVERが、互いの生き様や人間性に惹かれ合い共鳴したことがそのまま言葉となり音となりライブに表れていた。そんなSUPER BEAVERのパフォーマンスに対し、ステージ後方のバックドロップにあしらわれた薔薇の照明による色の変化がまるで応答しているかのように見えたのは、気持ち全開のライブをぶつけてくれたSUPER BEAVERのせいだ。

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そしてバトンはcoldrainへ。彼らのライブはただただ圧巻だった。海外でのツアーやフェス出演と世界規模での活動を経て制作された『FATELESS』は、coldrainというバンドの持つあらゆる要素にバイキルトをかけたかのような全方向に攻撃力を高めた作品だ。ライブはアルバム冒頭を飾った"ENVY" "FEED THE FIRE"と畳み掛けるようにスタート。「やっちゃえますか名古屋!あげてくぞ名古屋!」と煽りまくるMasato(Vo)に地元オーディエンスもジャンプで応戦。
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まるでお互いが名古屋を背負い名古屋魂をぶつけ合うかのような光景に、握った拳に力が入る。"ENVY"のサビのシンガロングと絡みまくるギター、"FEED THE FIRE"の圧倒的な存在感を放つ高音ヴォーカルの猛襲にノッケからクライマックス状態のフロア。ただ、まだライブは始まったばかり。興奮が止まらない。

ニューアルバムから"INSIDE OUT" "LOST IN FAITH"と身体の底から揺さぶられるような強靭なナンバーも立て続けに披露。"INSIDE OUT"のメタリックなリフ、イントロとブレイクの高低さ、完璧過ぎて完璧過ぎる。この語源力の無さ過ぎる完璧という言葉が完璧にはまるのだから仕方ない。"LOST IN FAITH"のようなミドルテンポで頭をブンブン振りたくなる曲も『FATELESS』の魅力でありcoldrainの武器のひとつだろう。

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「帰ってきたぞ名古屋!」の掛け声と共にけたたましく鳴るKatsuma(Dr)のスネアの連打に会場は更にヒートアップ。そう"FINAL DESTINATION"だ。この曲をライブで観る度にcoldrainが結成時より突き通してきたものの強さを感じる。"DIE TOMORROW"の曲終わりの"Its time now"のシャウトと照明のリンク具合には思わず声が出た。バンドと一緒に走り続けてきた曲が進化して神化していくのが堪らなくかっこいい。

「身を削ってアルバムを作ってもみんながライブで歌ってくれるまで確信が持てなくて。だけどツアーをしてみて良いアルバムが出来たと確信した」と語り披露された"STAY"の壮大さには感動した。こういうバラードにグランジ要素をミックスした美しい世界観を表現出来るのがcoldrainのもうひとつの顔だ。心ごと遠い何処かへ連れていってくれるようなY.K.C(Gt)のギターソロも素晴らしかった。
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哀を感じる"BURY ME"はライブで聴いて印象が変わった。ラオウの哀、トキの哀、ケンシロウの哀、北斗3兄弟のそれぞれ違った哀を併せ持ったような、"BURY ME"はそんな哀の曲かと。気付いたら拳を振り上げ「オーオー」とシンガロングしていた。この流れで『FATELESS』より"COLORBLIND" "R.I.P."とミドルテンポでしっかり聴かせながらも力強い曲を披露。表現力、演奏力含め、経験値が色濃く反映されたバンドの力が余すことなく発揮されていることを実感する。
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ここでMasatoがこの日の対バン相手であるSUPER BEAVERに対する感謝の気持ちを述べながら、オープンな心で壁を取っ払ったときに生まれる音楽の楽しさや絆を語った。ジャンルやシーンの壁を越えクロスオーバーする彼らの活動が音楽と音楽を、人と人を繋ぐパイプになっていることは間違いない。そのパイプが色んな場所に存在するのが今の音楽シーンの強さであり面白さなんだろう。同世代には沢山の仲間でありライバルであるバンドがいる。そんな彼らがユナイトすることで膨れ上がったシーンの中でぶつかり合って支えあって共に高みを目指して走り続けている様々なバンドの顔が、MasatoのMCを聞きながら頭に浮んだ。
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