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SHANK "KEEP ON CASTiNG TOUR 2018" LIVE REPORT!!

SHANK "KEEP ON CASTiNG TOUR 2018" LIVE REPORT!!
MAGAZINE

SHANK "KEEP ON CASTiNG TOUR 2018" LIVE REPORT!!

Report by SUNEO

Photo by 半田安政(Showcase)



2018.07.31 SHANK "KEEP ON CASTiNG TOUR 2018" @YOKOHAMA BAYHALL




SHANKが各地で釣りをする為だけに生まれた“KEEP ON CASTiNG TOUR”が今年も開催。釣果に関しては、各メンバーのSNSを追ってもらうとして、今回は「海釣りには行けたのか?」が気になる横浜BAYHALLのライブをレポート。

まず、トップバッターには地元横浜の新鋭バンドIRIE BOYSが登場。メンバーはカナダ、韓国、日本と多国籍な組み合わせで、ラウドロックを軸としながらも、民族的なアプローチを取り入れたバンドだ。ステージにはジャンベ(アフリカの代表的な打楽器)が置かれ、その時点ですでに「普通じゃない」感がオーディエンスにも伝わる。しかし、ライブが始まれば、リズムとキャッチーなメロで、初めは固かったフロアを徐々に温めていき、オーディエンスを揺らしていた。2000年代初頭に密かなムーブメントになっていた人力テクノや人力トランスのような雰囲気を持ちつつ、そこにラウドロックをミックスするという懐かしくも、今の時代には新しく映るスタイルを体現している。これからが楽しみなバンドであることは間違いない。このブッキングは面白いと思ったし、SHANKのツアーに来ているオーディエンスが音楽に対してオープンマインドであることにも気付けたいい機会だった。“Master Of Life”はYouTubeにも上がっているようなので、チェックしてみてほしい。

次鋒は、SHADOWS。自身のツアー中でもあるにも関わらず、サクッと出演してしまうあたりは、根っからのバンドマンだな、と思う。“All I Want”からスタートしたSHADOWSは、とりあえず音がでかい(笑)。「パンク、ハードコアって、これだろ?」と打ち付けてくるように、圧倒的な音圧で “Into The Line”や“Chain Reaction”などを投下。サークルピットにモッシュにと、ラウドの楽しみ方を最大限にオーディエンスに提供し、フロアを熱くしていた。サークルピットやモッシュのように横に早い動きをさせたかと思うと、バウンスで縦の動きをさせたり、メロディをしっかり聴かせたりと、まるでコンダクターのようにライブを運ぶSHADOWSは、数少ない真のライブハウスのバンドだと思う。現在の最新アルバムから“My Direction”も披露し、新旧織り交ぜたセットリストで、フロアをロックし続ける。最後の“Progress”から“BEK”は圧巻のステージングで、これぞライブハウス!という熱量の中、オーディエンスを音で引きずり回しながらフロアをめちゃくちゃにして、ステージを去った。


いよいよ、SHANKの出番。フロアに収まりきらなかったオーディエンスがPA卓の裏まで周りこむほどに、会場は平日にも関わらず賑わっている。いつものSEが流れると、それだけでオーディエンスが揺れる。ステージに庵原(Vo/Ba)が現れ、オーディエンスに一礼し、「長崎SHANK始めます!」と“Cigar Store”からスタートを切り、“Wake me up when night falls again”へ。歌い出しからオーディエンスのコーラスがでかい。
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待ち焦がれたかのように声を上げ、そこからダイブにモッシュへと一気に感情を爆発させる。“Life is…”ではバウンスからのスカダンスを誘発し、フロアをダンスフロアに変えた。「よう来たね。ありがとう!」と感謝を短めに述べてから“Weather is Beautiful”を挟み、MCという名の、チューニングタイムへ。多くを語るバンドでもないし、それを求めているオーディエンスでもない。この信頼関係は、他のバンドが真似しようったって、一朝一夕でできるもんじゃない。

「訳のわからないツアーに来てもらって、、、平日から楽しんで帰ってね!」と、やはり短めのMC(笑)から、“Time is…”“Hope”“Take Me Back”を続けて演奏。前作のアルバムの時から巷で「メロコアじゃなくなった」という声をちらほらと聞くことがあった。確かに、ここまでのライブを見ても、メロディックハードコアというよりもロックの「それ」だと感じる人の方が多いと、個人的にも思う。だから、何だ?フロアをロックして、オーディエンスが楽しめる音楽をSHANKは常にライブハウスで体現している。ロック。それでいいじゃないか。“Take Me Back”の松崎(Gt/Cho)のギターソロへの入りも完璧。それでいいじゃないか。
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しかし、曲の途中でチューニングをしたりするのは、どうなのかな?(笑)でも、それもSHANKらしくて、いい。もちろん、オーディエンスからのツッコミも入るが、「チューニングさせろ!」と庵原の一喝で、フロアも爆笑。「チューニングって大事よ。バンドやる人。」と言い切らないうちにまた“Take Me Back”に戻る荒技(笑)からの、続け様に“Good Night Darling”を投下。めちゃめちゃな構成だが、オーディエンスが置いてけぼりにならないのはさすがだ。

MCで横浜で連泊だったことを明かし、庵原から松崎へ「デリヘル、呼んだ?」とキラーパスが入り、「呼んではおらんけど、探しはした」と素直に答える一幕も(笑)。(そこから始まったMCは少しDOPEなので、割愛します笑。)オーディエンスが爆笑中にも関わらず、庵原が「曲やります」と“Departure”を演奏。この切り替えの早さには、思わず笑ってしまった。間をギターでつなぎ、“Wall Ride”へ。レゲエ、スカとビートを可変していき、サビで一気にビートアップするとダイバーが続出。ブルージーなギターソロも素晴らしいってことも付け加えておく。庵原のコールから“Two sweet coffees a day”を演奏。待ってましたとハンドクラップがおき、MVで見たことがあるようなカオスなフロアに。
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MCに戻ると、「デリヘルのこと、バラしてごめんね」と庵原から松崎への謝罪がありつつも、オーディエンスに向かって「あなたたちを信用しているから、こうやって喋れるんだからね。」と語りかけ、それに被せるように「(みんなが)SNSで書くから、チソ○ン出したとか、お尻出したとか、嫁にばれて怒られるんだよ。。。」と松崎。ここでも爆笑をさらった。この芸風は横浜のドンであるSTOMPIN' BIRDの所為であると言わんばかりの言い訳をし、そのまま“620”へ。途中、松崎がステージ中央に躍り出てきたが、チソ○ンではなく、華麗なギターソロを披露した。“Lamp”が投下されると、クラウドサーフが一気に増え、フロア前方が決壊するかのような盛り上がり。「人に中指立てるのはもう飽きたぜ!」と放ち、“It’s not a game”を演奏。庵原のケーブルをさばくテックスタッフに目をやると、、、本来のテックスタッフ(兼SHANKのマネージャー)にそっくりと話題のSHADOWSのサポートベースがケーブルをさばいていて、それを目撃してしまった松崎が思わず笑ってしまう場面も。SHADOWSとの蜜月感がうかがえる。「昔の曲やらせてもらいます。」と“My sweet universe”を、「また会いましょう。それまでご自愛くださいって曲を」と“Set the fire”を、続けて演奏。聴かせて、ダイブを誘発、リフトを上げさせるなどSHANKのZONEに入ると、“Long for the Blue moon”“Restart”で本編を一気に締めくくった。
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ここまで18曲を駆け抜けてきたが、まだ欲しがるオーディエンスはすぐに「ONE MORE!」と声を次々にあげる。「やっていただけませんかー!」と、とあるオーディエンスからコールが上がると、「そこまで言われたら、やるよ」と庵原がアンコールを快諾。放たれた“Keep on Walking”は、なんだか神がかってるように映った。メロディックとかジャンルとか関係なしに、最高にロックンロールしてる。さらにボルテージを上げて、“Movie”“submarine”でアンコールを駆け抜けた。しかし、さらに火のついたオーディエンスは、ダブルアンコールを要望。これに応えるように「もうちょっと遊んで帰っていってください。」と“Honesty”と“BASIC”を演奏、SHADOWSのメンバーがステージダイブする場面もありつつ、最後の最後でさらにライブハウスの熱量を上げて、締めくくった。

MCで何かを伝えるバンドでないことは言わずもがなだし、オーディエンスもそれをわかっている。最近の楽曲は一部で「メロディックではなくなった」と揶揄されることもある。でも、ライブで何かを伝え、フロアを熱くしていることは間違いない。ダイブをするオーディエンスの量は減っているのかもしれないが、それ以上に身体を揺らし、拳を突き上げ、ともに歌うオーディエンスは増えた。ライブハウスの熱量が下がったわけではない。「SHANKって、メロコアでしょ?激しいだけの音楽でしょ?」と聴かず嫌いしている人もいるかもしれない。そんな友達がいたら、是非ライブに誘ってみてほしい。きっと、SHANKであれば固定概念を変えてくれるライブを見せてくれるはずだ。そう思わされた夜だった。
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[SETLIST]
01.Cigar Store
02.Wake me up when night falls again
03.Life is…
04.Weather is Beautiful
05.Time is…
06.Hope
07.Take Me Back
08.Good Night Darling
09.Departure
10.Wall Ride
11.Two sweet coffees a day
12.620
13.Lamp
14.It’s not a game
15.My sweet universe
16.Set the fire
17.Long for the Blue moon
18.Restart

en01.Keep on Walking
en02.Movie
en03.submarine

en04.Honesty
en05.BASIC




>>SHANK OFFICIAL HP




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