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“Ken Yokoyama vs NAMBA69 Tour”@Zepp DiverCity DAY2 LIVE REPORT!!

“Ken Yokoyama vs NAMBA69 Tour”@Zepp DiverCity DAY2 LIVE REPORT!!
MAGAZINE

“Ken Yokoyama vs NAMBA69 Tour”@Zepp DiverCity DAY2 LIVE REPORT!!

Report by SUNEO

Photo by Takashi "TAKA" Konuma<NAMBA69> / Teppei Kishida<Ken Yokoyama>



2018.07.05 “Ken Yokoyama vs NAMBA69 Tour”@Zepp DiverCity




どれほどの人がこの2バンドの対バンを熱望していたか。それは知るに容易い。昨年は1つのバンドとして活動を共にした両名が、Ken YokoyamaとNAMBA69としてガチンコで対バン。興奮しない訳はない。ツアー開始から4本目、すでにグルーブを増してきている東京2日目をレポート。

まず、先攻を切ったのはNAMBA69。ツアー東京編のDAY1のトリをつとめたとのことだったが、今日は先攻。しかし、どちらが先でも一緒。暴れ狂うだけの気合いを持ったオーディエンスには、早くその時間が始まることの方が重要だ。SEと共に勢いよく登場すると、難波の「狂ったように踊っていってよねー!」との声と共にスプリットにも収録されているblurのカバー曲”SONG2”を投下。そこから”HEROES””LET IT ROCK””MANIACⅡ”を続けて演奏。NAMBA69のサウンドは、正統派メロディックパンク、、、という認識はボクの中にはない。ビートダウンやシャウトを上手く曲に融合させていて、現在進化形のパンクロックを表現している。メンバーの意見も柔軟に取り入れ、バンドサウンドを形成していることがうかがえる。バンドは一人でやるもんじゃない。
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昨夜がトリだったことを、「緊張しました!あり得ないわ。Ken Bandの後だもんね。」と、戯けてMCしていたが、今日はノビノビとパンクしている。ファンにとっては、どちらでもいいことだが、バンドとしては切磋琢磨の場所として、ここが存在しているんだなと改めて思わされた。「全員で作り上げるのがパンクロックだろ!」とko-heyが叫び、スプリットから”PROMISES”へ。続く”LIVE LIFE”では、曲間で「PIZZA OF DEATH、リスペクト!」と難波が咆哮。このスプリット、ツアーがどれだけ自身に取って意味深いものか、、、この言葉からも汲み取ることができる。途中、ミスもあったが、振り返る余裕をみせるNAMBA69。バチバチの対バンだったら、こんな事をオーディエンスの前で見せる事もなかったと思う。色々と「越えた」ものがないと、この雰囲気はまとえないはずだ。PIZZA OF DEATH TEEを背負う難波。
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嬉しそうに、背中を向けて、オーディエンスに語りかけながら、自身でもこの状況が信じられないようで、PIZZA OF DEATHのTシャツを着る事も、リリースした事も、「あの俺が、よ?」と言葉にし、笑いを誘った。昨年の、あの渦中の最中、横山からスプリットCDの構想を電話で聞かされたことをMCで話し、一朝一夕でこの空間が創られているわけではないことを感じさせられた。いくつもの平行した物語の上で、今日という日が成り立っていた。
”MANIAC””DREAMIN’”など自身のレーベルからリリースした楽曲から、イベント名としても認知されている”PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT”へと怒涛の攻めのセットリストでのぞんだかと思えば、”TAKE ME HOME,COUNTRY ROADS”を日本語で歌い、会場中を歌わせた。”MY WAY”では、ファンの中では定番となったステージ上にオーディエンスが上がり、ともに歌うパフォーマンスも行い、ステージ上は誰がメンバーでオーディエンスか一目ではわからない状況に。ただ、引き目で見ているボクは、全てがハッピーな空気をまとっていて清々しい(きよきよしい)気持ちになった。とても目で追いきれる状況ではなかったし、途中、GuのK5がダイブし、もうめちゃくちゃだな、、、と思ったりもしたが、最後に難波がダイブした瞬間、「これでいいんだ」となんだか納得してしまった。楽しませることに注力したショウアップされたライブを否定するわけではないが、やっぱりアーティストも楽しんでいるステージこそが、パンクロックとしては正解なんじゃないかな?と、あの嬉しそうな顔を見て思った。「どうせ、難波さんのソロでしょ!」と高をくくってる人こそ、今のNAMBA69を見て欲しい。あんなにバンドでハッピーな雰囲気を持ち、オーディエンスにもそれを伝えられるバンドは、そうそういるもんじゃない。


Ken Yokoyamaがステージに現れるまでの間、BGMはオーセンティックロックというか、オールディーズというか、懐かしいと揶揄するにはボクの歳をサバ読みすぎてるくらいの、、、逆に言えば、若いオーディエンスには全く未知の、新鮮な楽曲たちが流れていた。今回のスプリットからMVとしてもリリースされている”Come On,Let’s Do The Pogo”へとも通ずるものがある。まだ、現れてないが既にショウは始まっているのかもしれない。
そんな中、毎度のごとく「ヌルっ」と登場したKen Yokoyama。暗転の中、全然うまく吹けてないトランペットが会場に響くと、「スプリットの1曲目から始めようか!」と”Support Your Local”をかき鳴らしスタート。一気に駆け抜けたと思ったら、サポートつながりか、「友達をサポートする気持ちに、何の理由もないんだぜ!」と意味深い言葉とともに”We Are Fuckin’ One”を披露。マイクを投げ込まれたオーディエンスは、マイクジャックに向かうようにダイブをしてくる。
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”Maybe Maybe”を「Ken Bandと歌ってくれ!」と叫び煽ると、会場中が歌うし、ダイブの本数は増えるしで、一気にカオスの中枢まで到達、、、先は長いのに、、、オーディエンスはペース配分という言葉を知らないのか。。。いや、この衝動こそがライブなのだ。「Fourからやろうか!」と”Kill For Your”をドロップ。Ken Yokoyamaはオーディエンスを殺しにきてる。。。それにしてもパンクロック全開だな(笑)。笑ってしまうくらい、気持ちいい。”Last Train Home”では一転して、メロディックハードコアの側面が押し出てきていて、真っ赤な照明も相まって、デトロイトに降り立った気分になってしまう。わかるかな?この感覚(笑)。
ボクの気持ちを代弁するかのように横山が「最高ずらね!」とMCを始め、今一番一緒にやってはいけないバンドだ!とNAMBA69を紹介していたのに、言い知れぬエモさ(いい意味で)を感じた方は多かっただろう。「自分で自分の首を絞めてます(笑)。」と話していたが、先攻でブチかましたNAMBA69はそう言わせるのに、十二分なアクトだったし、それでこそ馴れ合いで決まったスプリットやツアーではないということの証明とも言える。「VS」に込められた意味は、やはり大きいように思う。「皆さんを試すずら〜」とHanoi Rocksのカバー曲”Malibu Beach Nightmare”を演奏すると、「お礼にJUNちゃんが歌うわ〜」と続けざまに”Fuck Up,Fuck Up”へ。”Not Fooling Anymore”では、マイクをステージの先端まで持っていきながら熱唱する横山を、ステージ袖から追い越すようにNAMBA69のSanbuがステージダイブをかます光景も。
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東京公演の初日はア○ルの話で盛り上がったようで2曲も削った、、、と明かし、「今日はアナ○の話はなしで!」と横山が言ったそばから、Guの南がア○ルの話を続ける。コントのようなやり取りも心地いい。イントロが始まるとフロアのどこからともなく同時多発的にコーラスが聞こえてくる”Pressure Drop”の感じは、個人的にすごく好きだ。「好きに踊ってってくれ!」とカッティングギターに自然とスカダンスしてしまうオーディエンスも最高だ。間髪入れずに”Ten Years From Now”へ繋げると、間奏では「10年後なんてどうなったっていいと思ってるから!今を楽しんで!」と咆哮。10年後というキーワードからMCを続ける横山。「わかんねーよな?10年後なんてな。考えてみてもくれよ、Hi-Standardが2000年に止まってから18年も経ってるだぜ!18年後にこんなツアーできてるなんて。2000年から10年後の2010年なんて、まだ喧嘩してたからね(笑)。その翌年に心を溶かしはじめて、今に至るわけなんだわ。」と、正直、タブーとされてきたことをサラッと言ってしまう。言えてしまう。その状況が、全てを物語っているのだ、言わずともオーディエンスに伝わっている。「何があっても不思議じゃねーよ。人生は楽しいぜ!」薄っぺらな言葉じゃない。ここまでの葛藤をお互いに乗り越えて、「VS」と名打てるツアーができている。自身も語っていたが、ハイスタも「世界一のロックンロールバンド」だが、Ken Yokoyamaも「世界一のロックンロールバンド」であり、NAMBA69も「世界一のロックンロールバンド」という自負を背負ってステージ上に立っているから、かっこいいし、オーディエンスも惹きつけられるのだろう。世界一同士の「VS」を見ることができているボクらは、幸せ者だ。
恒例のリクエストタイムでは、”Empty Promises”を披露し、SNUFFのカバー”What Kind Of Love”ではダイブの嵐に。「1stから、”Believer”いくぜ!」と言いながら、NAMBA69の”MY WAY”を歌わせる横山。しかし、、、歌い出しの歌詞を間違えていることを難波にツッコまれる事態に(笑)。そして、そのままステージに残った難波が”Believer”を歌い出す。こんな光景を想像してたオーディエンスがいただろうか。大げさに言えば、歴史的な瞬間に立ち会えた生き証人になった気分だ(笑)。”Believer”を歌い終えると、ステージ袖にいた難波に歩み寄り、抱きよせる横山。これも歴史的瞬間。1曲の間に2度も歴史的瞬間が(嬉)。そんな感動に包まれていると、「新曲やるわ!」と”Helpless Romantic”のメロディや歌詞をオーディエンスに指南しながら、ともに歌い、浸透させる。さすがに慣れたもんで、オーディエンスもすぐに覚える(笑)。「きしょいロマンティックな歌」と自らで称しながらも”はじめてのチュー”に通ずる甘さのあるいい楽曲だ。早くリリースしてほしい!と思ったのは、ボクだけじゃないと思う。「ツアー4日目、くらってくれ!」と”Punk Rock Dream”、「パンクは卒業なんてしないんだよ」と”WALK”を続けて演奏したKen Yokoyamaは神掛かっていた、間違いなく。日の丸を掲げながらの”Ricky Punks Ⅲ”は、難しい題材を背負ってるからこそ、オーディエンスへ近づき、膝を折り、より伝えやすい目線までいき、しっかりと届ける。見せかけだけのパフォーマンスに思われることもあるかもしれないが、ボクは断言できる。気持ちや理に適った、内から表現されるパフォーマンスなんだ、と。むしろ、衝動なんだ、と。「続けて繋いで、続けて繋いで、続けて繋いで、文化は続いていくんだよ!」からの”Let The Beat Carry On”は圧巻。続けてきたからこそ、今夜のように両雄が交わることができるわけだ。難波の「Keep Going! 続けていこう!」のMCも頭を過る。何があっても前進することを、身をもって証明している。説得力が違う。
”Come On,Let’s Do The Pogo”では、MVでも登場した面々がステージ上に。1曲やり忘れてた、、、と、”I Won’t Turn Off My Radio”を投下。「対等だからこそ、アンコールはしない。もう1曲だけやってくわ!」と再び”Support Your Local”をドロップ。途中、MCでイジられていたNAMBA69のKo-heyがステージダイブをかまし、ただでさえクラウドサーフの波で決壊しそうな柵前を慌ただしくさせて(笑)、本編を終了。
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メンバーがステージから去った後も、独りステージに残り、ピックを配り続けた横山。何度も声に出していた「Support Your Local」の精神は、ここにも表れている。自分たちの居場所は自分たちで。ライブハウスをローカルと捉えることもできると思う。個人的な見解だが、ピックはお土産で配られてるわけじゃない。「これを使って楽器を触ってみてくれよ」というメッセージが込められているのだ、と。その先にあるバンドシーンや、ライブハウスシーンへのサポートへと繋がる。
「続けて繋いで、続けて繋いで、続けて繋いで」


今夜が4本目であったこのツアーは、大方はソロ(バンド)同士の対決、、、こういう見方の人が多いと思う。しかし、これは明らかに間違いで、バンド同士のガチンコ対決だったことを明記しておきたい。逆説的に言えば、そうだったからこそのスプリットCDであり、このツアーだったのだ。ツアーは最後、聖地と名高い名古屋DIAMOND HALLで終幕する。ツーマンツアーはツアーを重ねるごとに、バンド同士のグルーブも上がっていきやすいし、通常の対バンでは起こり得ないことも起こり得る。さらにグルーブが上がった両雄の奇跡を体験出来る人たちが羨ましくて仕方ない。



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