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BACK LIFT "10th anniversary Final" LIVE REPORT!!

BACK LIFT "10th anniversary Final" LIVE REPORT!!
MAGAZINE

BACK LIFT "10th anniversary Final" LIVE REPORT!!

Report by Oh-mori

Photo by Kaochi



2018.07.17 BACK LIFT “祝10周年!FINAL!!~昇テンするまでテンションあげテン~” @Shimokitazawa SHELTER




メンバーが変わり、所属レーベルが変わり、全英語詞だったところから日本語詞でも歌うようになったりと、BACK LIFTは、2007年の結成からこれまでの10年間で変化の多いバンドだった。でも、「ライブハウスに遊びに来るファンを信頼する」それだけは変わらなかったように思う。10周年企画の最後を飾るツアー「祝10周年!FINAL!!〜昇テンするまでテンションあげテン〜」を観て、そう実感した。

東名阪で行われた今回のツアーでは、全公演でファンからのリクエストを元にしたセットリストが組まれた。東京編、下北沢SHELTERでは全25曲を演奏したが、そのうちの半分以上がリクエスト曲だというから驚きだ。とは言え、「10周年記念公演」「リクエストライブ」ともなれば、バンドの初期曲ばかりが盛り上がることもしばしばあるのだが、この日のライブにそんな危惧は一切不要だった。

彼らがライブのスタートに選んだのは、1stミニアルバム『THE MEMORY MAKES ME SMILE』収録曲の「PEACEFUL SONG」。さっそくのリクエスト曲に、キッズたちは大喜びでモッシュやクラウドサーフを繰り返す。そこから新旧の楽曲が届けられるのだが、ファンはいつ発表された楽曲かなんてお構いなしに、最新アルバム『Seeding」』収録曲「Breakthrough」では都築'HEAVIN'史生(Dr, Cho)の繰り出すツービートに乗せて暴れ回り、2012年発売の2ndアルバム『Heartful world』収録曲「HUNGRY」では軽やかな裏打ちのリズムに乗せて踊る。さらに、最新アルバムから「Seeding」がプレイされると、エモーショナルな小林'KICHIKU'辰也(Vo, B)の歌声に感情移入するように拳を突き上げた。

リクエスト曲だけで構成されたブロックでは、深谷'YU-PON'雄基(G, Cho)が加入してから2度目の披露となる「PRAY」、この日もっともリクエストを集めた「AWKWARD」、ゆったりとしたギターのカッティングが心地よい「RELAX」とバラエティ豊かなナンバーがファンの体を揺らす。
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もちろん彼らは楽しませるだけではなく、「Show Me Your Roots」でシャウトするようにエモーショナルな歌声を聴かせたあと、ブレイクで溜めて惹きつけてから「GO OVER」を歌い出すなど、10年で培ったライブハウスでの見せ方を存分に生かしたステージングで、表情豊かにライブを進行した。

彼らが10年で築き上げてきたものは、フロアとの信頼関係だけではない。中盤には、この日のゲストとして1番手に登場したOVER ARM THROWから菊池信也(Vo, G)を招き入れて、コラボで「Unfading Track」がプレイされた。ギターを持った菊池はBACK LIFTメンバー3人それぞれと向かい合ったり顔を見合わせたりして、楽しそうに演奏していた。
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この日が「念願のOVER ARM THROWとのツーマンだ」と言っていたBACK LIFTメンバーも、まるで少年のような笑顔を見せ、はつらつとパフォーマンスしていた。彼らは10年間で、同世代の仲間はもちろん、先輩や後輩との信頼関係も築いてきたのだった。

家族やふるさとへの想いを歌い続けるのもBACK LIFTの特徴の1つ。彼らは家族やふるさとへの温かな想いをつづり、優しいメロディに乗せる。そうして作り上げられた楽曲は、行ったことのないはずの彼らの地元の風景や、会ったことのない彼らの家族の顔を、リスナーに思い描かせる。この日、選ばれたそんな楽曲は、ファンから「どうせやらないだろうけど」とのコメント付きでリクエストされたという「SUN OVER THE SEA」。サーフミュージック風のゆったりとした同曲を、3人は穏やかな表情で聴かせ、KICHIKUが育ったという海が近い街の情景を下北沢SHELTERに運んだ。

フロアから「リクエストした曲が入っていない!」と声が上がると、KICHIKUが「こんなに(曲数)やったのに? やばいな(笑)」と笑い、「(残っている公演の)大阪か名古屋に来るしかないね」とYU-PONが重ねるなど、終始、和やかに進められたこの日のライブも、終盤にはエモーショナルなムードに。ミディアムチューン「Cry Alone」をKICHIKUが情感たっぷりに歌い上げたあと、2014年に発売された3rdアルバム『Ten Years Later』から、約束を歌った「my dream, your dream」が届けられる。さらにKICHIKUが「夢が叶った瞬間を目撃してくれてありがとう」と感激した様子で語ってから、同アルバムより決意を歌った「with you all the time」が続けられると、場内には大合唱が広がり、感動的なムードに包まれた。
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「俺たちの望みは、これからもう1度(上に)行くこと。あと10年はやり続けたい」と、決意を新たに口にしたKICHIKU。その後「Catch」が届けられると、バンドの想いに賛同するかのようにフロアからはいくつも拳が上がる。そして3人は向かい合って互いの存在を確かめると、最後に「LOOK UP TOGETHER」をプレイ。ファンの掲げるピースサインに囲まれ、3人は笑顔で本編を終えた。

ただでさえ灼熱の暑さが続く今年の夏。さらにこの日の下北沢SHELTERはソールドアウトで超満員。約1時間を駆け抜けてメンバーは疲労困憊なはず、だったが、アンコールで再びステージに登場した彼らは、疲れを感じさせないどころか、さらにパワーを増した様子で「from me to you」「LOVING」「THE MEMORY MAKES ME SMILE」を一気に駆け抜け、ダブルアンコールにも応えた。KICHIKUに関してはOVER ARM THROWのステージでマイクジャックをしてしまうほど興奮していたにも関わらず、声が細ることもなく、力強い歌声を聴かせた。そこにも10年の積み重ねを感じた。
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この日KICHIKUは、もう1度上に行くこと、バンドをあと10年はやり続けること、と現時点での夢を語ったが、彼らが同世代もしくは後輩の活躍を目にして、悔しい思いをしていることは確かだ。だけど彼らにはフロアと作り上げてきた信頼関係があるから大丈夫。そう言い切ってしまえるほどの光景が、下北沢SHELTERには広がっていた。この日の最後にKICHIKUは、「絶対ここを超えるものをこれからの音楽人生で作っていくから、これからも一緒に歩んで行きましょう」とファンと約束した。KICHIKUは後日、自らのTwitterで「my dream, your dream」「with you all the time」を続けたこの日のセットリストについて、「約束した最後の曲と決意した最初の曲」「10周年の最後に意味を持って組んだ。どっちも夢の歌。ここからもっと夢叶えに行きたいよな」と補足している。彼らがファンと共に新しい約束を守る姿を、これから先も楽しみにしていようと思う。



【SETLIST】
01. PEACEFUL SONG
02. Breakthrough
03. HUNGRY
04. Seeding
05. PRAY
06. AWKWARD
07. RELAX
08. Show Me Your Roots
09. GO OVER
10. Unfading Track
11. SUN OVER THE SEA
12. SAVE YOU
13. HANDS
14. KIDS PLAY HARD
15. Hate
16. NEVER SAY DIE
17. Cry Alone
18. my dream, your dream
19. with you all the time
20. Catch
21. LOOK UP TOGETHER

en01. from me to you
en02. LOVING
en03. THE MEMORY MAKES ME SMILE

en04. LIFTING ME UP





>>BACK LIFT OFFICIAL HP




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