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04 Limited Sazabys “裏 10th Anniversary Live" LIVE REPORT!!!

04 Limited Sazabys “裏 10th Anniversary Live" LIVE REPORT!!!
MAGAZINE

04 Limited Sazabys “裏 10th Anniversary Live" LIVE REPORT!!!

Report by Mame

Photo by Viola Kam (V'z Twinkle)



2018.10.02 04 Limited Sazabys “裏 10th Anniversary Live" @下北沢SHELTER




会場に入ると、BGMとして流れていたのは彼らが聴いて育ったであろう2000年代のポップパンクナンバーだった。最近は自らの楽曲を使用していた入場時のSEが、以前と同じBowling For Soup「1985」だった。「ああ、今日は“あの頃”の04 Limited Sazabysなんだな」と思った。

と思っていたけれど、1曲目「glass hopper」が始まった瞬間、“あの頃”の04 Limited Sazabysではないことが明白になった。「glass hopper」は確かに彼らが2010年にリリースした1stミニアルバム「Marking all!!!」の収録曲だけど、彼らにとって5年ぶりだという下北沢SHELTERのステージは今の彼らにはずいぶん小さかった。もちろん下北沢SHELTERのキャパシティも今の彼らにとってはとても小さく、GEN(B, Vo)が「(今日来れた人は)今後の人生でいいことないよ(笑)」なんて冗談を飛ばすくらい、この日のチケットはプレミアムチケットと化した。この日のステージに立っていたのは、日本武道館に立ち、東名阪アリーナツアーを行い、「ミュージックステーション」に出演した4人。KOUHEI(Dr, Cho)の鳴らすドラムはパワフルだけれど軽快で、HIROKAZ(G)とRYU-TA(G, Cho)によるギターは楽曲を楽しく、また切なく彩り、GENのボーカルはどこまでも伸びやかに感情的に届く。4人は“あの頃”よりも確実にたくましく、頼もしくなっていた。
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「glass hopper」から始まったライブの前半ではバンドの飛躍のきっかけとも言える「monolith」を筆頭に、「Do it Do it」「Now here, No where」「bless you」などインディーズ時代の楽曲を中心にしたセットリストが展開される。イントロが始まるたびにフロアからは大歓声が上がり、ファンは大喜びでモッシュやダイブを繰り返していた。中盤には「mahoroba」「夕凪」といったメジャーデビュー後のナンバーが並び、GENの色気たっぷりの歌声でオーディエンスを酔わせた。もちろんMCでもファンを楽しませることを忘れない彼ら。この日はGENが「ずっと思っとんたんやけど……」と切り出し、メンバーもファンもライブ中立っているのにKOUHEIだけが椅子に座っていることについて怒り出すという茶番でファンを笑わせていた。かと思えば5年ぶりの下北沢SHELTERについて「ロックの聖地。思い出がいっぱい詰まってる。ノスタルジーが爆発しそう」と、キッズに戻ったような発言も飛び出した。
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「会いに来てくれた皆さんに愛を込めて」との言葉から届けられた「Letter」、ライブで演奏するのはひさしぶりだという「fog」、ミラーボールが場内を彩った「imaginary」で会場をしっとりとしたムードで包んだあと、GENは改めて下北沢SHELTER、大阪・LIVE HOUSE Pangea、愛知・栄R.A.D.を舞台にした今回の「裏 10th Anniversary Live」について「“全クリ”したけど今の状態でライブハウスを回ったらどうだろうなって思って企画した」と説明。そして「やっぱライブハウス最高です!」と声を弾ませた。また自らが5年ぶりに下北沢SHELTERでライブを行ったことで当時のことや当時の楽曲を鮮明に思い出したと言い「そうやって皆さんの人生においても俺たちの曲が大切なサントラになってくれればいいな」と思いを語った。そしてバンドは名残惜しみつつもラスト2曲として「Feel」「Buster call」をプレイ。フロアは異様に盛り上がり、GENは「お前ら最高だよ!」と破顔してステージをあとにした。

アンコールでもひさしぶりの下北沢SHELTERのステージを噛みしめる4人。GENは「(前回下北沢SHELTERのステージに立った)5年前はまだバリバリバイトしてました。あの頃は楽しかったけど悔しかった」と当時を振り返り、「5年経った今はフェスに出たり、フェスをやったり、『AIR JAM』にも出た。音楽で世界を変えられなくても、自分の見てる視界だけは変えられたらと思っています」と決意を口にしていた。インディーズ時代の楽曲が多く選曲された本編とは打って変わって、アンコールではメジャーデビュー以降の楽曲がプレイされる。「Terminal」をGENが一層伸びやかに、気持ちよさそうに歌い上げたあとに届けられた「Squall」では、RYU-TAがステージにしゃがみこむなどメンバーの演奏にもさらに熱がこもった。
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ここで終わりかと思いきや、GEN自ら「アンコール!」と声を上げると、バンドは最新アルバム「SOIL」の1曲目「message」をドロップ。新曲にも関わらず、バンドの初期を彷彿とさせる高速メロディックパンクチューンにファンは大興奮でモッシュやダイブを繰り出す。演奏が終わると、GENが「お前らもっとできるだろ!」と焚きつけ、同曲を再度プレイ。大盛り上がりの中、GENが「最高にいい景色をありがとうございました!」とすがすがしい表情で述べ、ライブを締めくくった。

メンバーの演奏の上達や自信のほど、楽曲のバラエティの広さなどさまざまな点において確実な成長を見せつけられたライブだったが、1つだけ“あの頃”と変わらないものがあった。それはライブのムード。日本武道館やアリーナなど大きな会場での公演では“ライブハウス感”を残しつつもきちんと“見せる”ライブをしている彼らだが、この日思ったことは「SHELTERが似合う」ということだった。それはSHELTERのキャパシティがちょうどいいということではなくて、GENの言葉を借りれば“狭くて小さくて熱くて臭い”ライブハウスがいつまでも似合うということ。その理由の1つは「いつまでもライブハウスの似合うバンドでありたい」というメンバーの気持ちが一切ブレていないこと。そしてもう1つは彼らが、そのためにファンも巻き込んで成長してきたことが挙げられる。彼らの音楽性やメンバーのキャラクターから、バンドはファンのライブマナー、特にモッシュやダイブについて葛藤してきたように思う。それでも押し付けるわけではなく、放り投げることもなく、丁寧に自分たちの育ったライブハウスがどんな場所であるか、を生真面目なくらい語り続けていた。その結果、ファンの楽しみ方も含めて「いつまでもライブハウスの似合うバンド」になれたのだと思う。
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【SETLIST】
01. glass hopper
02. monolith
03. escape
04. climb
05. Do it Do it
06. Now here, No where
07. bless you
08. knife
09. Lost my way
10. mahoroba
11. 夕凪
12. Letter
13. fog
14. imaginary
15. Feel
16. Buster call

en01. Terminal
en02. Squall
en03. message




>>04 Limited Sazabys OFFICIAL HP




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