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COUNTRY YARD “BROTHERHOOD FESTIVAL” LIVE REPORT!!

COUNTRY YARD “BROTHERHOOD FESTIVAL” LIVE REPORT!!
MAGAZINE

COUNTRY YARD “BROTHERHOOD FESTIVAL” LIVE REPORT!!

Report by Mame
Photo by Takashi "TAKA" Konuma


2018.12.02
COUNTRY YARD “BROTHERHOOD FESTIVAL”
@Yokohama Bay Hall



バンドが10年続くこと。それは容易なことではない。結成時期が近いというHEY-SMITHの猪狩秀平(G, Vo)はCOUNTRY YARDの用意した「BROTHERHOOD FESTIVAL」の舞台で、「消えていくバンドのほうが多い中で10周年で同じステージに立てることがうれしい」と言った。来年結成25周年を迎えるSTOMPIN' BIRDでさえ、前日のスタジオでYASU(Ba, Vo)がHOLY(Dr, Cho)を厳しく叱りつけてしまったという(それ以来に会ったというこの日のライブでは、数曲演奏したあとに一旦メンバーがはけ、ステージ裏で3人で改めて気合いを入れ直してくるという一幕もあった)。さらにCOUNTRY YARDはメンバーチェンジやレーベル移籍など、ファンの目に見える形でバンドの転換期を幾度も迎えている。しかし、それでも彼らは10年間、歩みを止めることなく、自らの音楽と、それに呼応するフロアのファンや仲間を信じて活動を続けてきた。そして結成10周年の今年、彼らは約半年かけて各地でワンマンライブを実施。1カ月に1〜2本、東京では1stアルバム「Modern Sounds」全曲披露など、全国でさまざまな姿を見せてきた。その集大成として開催されたのが「BROTHERHOOD FESTIVAL」だった。

HEY-SMITHが、猪狩の言葉を借りれば「みんなの頭をおかしくさせる」ようなライブで観客を踊らせ、STOMPIN' BIRDは自由奔放でありながらも先輩然とした貫禄のパフォーマンスを見せる。前2組と同様に10年前から付き合いがあるというbachoのライブではステージ袖にいたCOUNTRY YARDのメンバーも拳を突き上げてシンガロング。バンドとしては結成3年となるSHADOWSは「自分たちも10周年のときにはこんなイベントができたら」と憧れを口に。自分たちの使っているスタジオに貼ってある過去の「BROTHERHOOD FESTIVAL」のポスターを見て「いいなあ」と思っていたという八王子のハルカミライは、初出演の喜びをぶつけるようにパワフルかつ自由なステージングで観客の視線を釘付けにした。それぞれCOUNTRY YARDと出会ったときのエピソードを話したり、紆余曲折を経て活動を続ける彼らへの激励の言葉、または憧れや感謝の言葉を贈ったりと、10周年を祝福しながらライブを展開していった。おそらくフロアの観客たちも、自身とCOUNTRY YARDとの出会いや、COUNTRY YARDの楽曲に支えられてきた日々を回想していたことだろう。

しかし当のCOUNTRY YARDのライブが始まった途端、そんな感傷的なムードは一気に吹き飛んだ。Keisaku “Sit” Matsu-ura(Ba, Vo)のベースとサポートメンバー(この日は元SWANKY DANKのSHUN)による勇ましいリズムに乗せて、Hayato Mochizuki(Gt, Cho)とYu-ki Miyamoto(Gt, Cho)が感情的なギターを奏で、Sitが伸びやかで説得力のある歌声を聴かせる。
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オーディエンスは待ってましたとばかりに、1曲目「Don't Worry, We Can Recover」のイントロからステージダイバーが出るほど大暴れ。彼らは10年間、積み重ねてきたのだ。この日の4人の姿はとにかく逞しかった。きっと彼らは岐路に立つたびに、悩み苦しみ、強くなっていったのだろう。彼らの姿を近くで見てきた仲間たちは、この日ステージ袖でメンバーを茶化したり、次々とダイブしたりしていて、ステージ上は愛情で満ちあふれていた。
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それから共に歌い、拳を上げ、共に汗を流してきた、ライブハウスという空間でいつも彼らを見てきたリスナーも然り。Sitが「もっともっと成長して、みんなをもっともっと面白いところに連れて行きたい」と決意を新たにしてから届けられた「I'll Be With You」では、彼がマイクをフロアに向けると、彼の代わりにフロアから大合唱が発生していた。この曲に限らず、ほぼ全曲でシンガロングが発生していた。COUNTRY YARDはメンバー3人だけじゃなくて、仲間やファンも巻き込んで、さらに前に進んでいく。仲間にもファンにも、その覚悟が備わっているんだと、この日1日を通して思った。そんな覚悟を共にした仲間たちに囲まれて、Sitはアンコールで「ロックってこんなにあったかいんだな」とつぶやいていたのが印象的だった。
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Sitは今年の「BROTHERHOOD FESTIVAL」について「これが10年かかってやりたかったロックフェスティバル」と話していた。人の集まる、いわゆる“ロックフェス”に比べたら、開放感もなければ、インスタ映えスポットもない。フェス飯もないし、おそらく快適さもそんなにない。それでも彼らは、カメラを構える時間も食事をする時間も惜しいくらい、熱気と愛情と興奮が渦巻いている「BROTHERHOOD FESTIVAL」を、作りたかったのだ。
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ちなみに「今年はずっとワンマンツアーをやってきて寂しかったからこのイベントをやったんだけど……」と言いながら、彼らは12月26日の下北沢SHELTERでのワンマンライブ「TOUR 2018 -10 YEARS MADE OUR NOW- EXTRA SHOWCASE」で10周年イヤーを締めくくる。






[SETLIST]
01. Don't Worry, We Can Recover
02. Chasing
03. Seven Years Made My Now
04. Orb
05. Alternative Hearts
06. I’m Alright,You’re Alright
07. I'll Be With You
08. In Your Room

en01. Quark
en02. Starry Night




>>> COUNTRY YARD OFFICIAL HP




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