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SHADOWS "BUILD" INTERVIEW!!

SHADOWS "BUILD" INTERVIEW!!
MAGAZINE

SHADOWS "BUILD" INTERVIEW!!

Interview by SUNEO
Photo by SHADOWS




前作をライブハウス限定(現在では流通版もあります)で販売したSHADOWSが、新作EP“BUILD”では自主レーベルを立ち上げ、またしてもライブハウス限定での販売を宣言。また、その発売日をSATANIC CARNIVAL'19に設定しているのだから、正気の沙汰じゃない。音源もさることながら、その価値観、スタイルを自らと仲間達(お客さん)と共に築いていこうと考えているSHADOWSに語ってもらった。

俺らとライブに足を運んで来てくれるお前らがいれば俺たちは成り立つ

ーーまず今回は自主レーベルっていうことになったんですけども、自主に至った経緯をお聞かせください。

Kazuki(Gt/Vo):自分らが作ったものを、売り上げたお金、全部欲しいからです(笑)。

Hiro(Vo):まぁ、一連のことは多分してきたんですよ。最初、バンド始めてインディーレーベルから出させてもらって、次、大手企業から出させてもらって、一通りを経験して。今いるところからもう一回、リスタートって訳じゃないけど。綺麗に言ったらね。綺麗に言ったら(笑)。

Kazuki:正直に言うと、例えばバンドにも寄るだろうけど、レーベルに入ってます、CD、アルバムでもシングルでもミニでも作ります、じゃあそのバンドの可能性のある、売上げ枚数だったり、レーベルは予定や予算を組む訳ですよ、枚数何枚ぐらい出るとか。それに伴った制作費だったりが出るんですけど、じゃあ5曲入りのミニアルバムだったら「レコーディング代、100万だね」とか、例えば。「100万使っていいですよ」って言われた時に、じゃあ100万使っても、原盤権とかの権利がいろいろ俺らのもんじゃなくなるし、細かいこと言っちゃうと(笑)。業界知らない人(読者)に説明しておくと、原盤権っていうものがあって、制作費を全部お金出してもらっちゃうとそれがレーベル(出資元)のものになったり、いろいろな制約が生まれたり。「まぁ、、、100万だったら、自分らでライブしてお金作ってやった方が全部自分らのものになるし、曲もお金も。例えば、100万だったら、それの方がいいんじゃないの?」ってことを考えて。それを出せないんだったら、誰か(出資元)に出してもらうしかないけど。

ーー言い方を変えれば、もう「自分たちで貫徹出来る」っていうところまでSHADOWSはなったよ、というか。

Hiro:言い方綺麗にしたら…綺麗にしたらっていうか、一番根本的な話、てめぇらでやった方が正直お金が入ってくるし、その…こう見えて長いこと音楽で色んな人と知り合って、色んな例えばスネちゃんだったり、ピザのI.S.Oさん、映像の人だったり、っていうものを大っきい会社を通さなくても、(音楽を制作する以外も)直で出来るじゃん、みたいな。

Kazuki:逆に言ったら、もし俺たちの音楽をリリースしたいって思ってるレーベルとかがいたりしたら、俺たちじゃ絶対これは出来ないでしょっていうことを提案してもらえれば、いろいろまた考えることもあったんだろうけど…結局「じゃあ何、そのレーベルに入ってお金出してもらう以外に何をしてくれますか、何が出来ますか?」ってなった時に、まぁ正直それ俺らでも出来るんじゃないの?っていうぐらいのことだったり。もちろん、タイアップだったりを狙ってるようなバンドとかは、そういう繋がりがある会社にいた方がいいのかもしれないし。ちょっとその辺はよく分からないけど…。レーベルから出すメリットがやっぱあんまり無いっていうか。そっから出して良くなることっていうのが…本当に見当たらないんだったら、「じゃあ自分らでやった方が絶対いいだろう」っていう。単純に。

Hiro:で、一応この4本のツアーで毎回Kazukiが言うことがあって。まぁ俺もKazukiが喋ってる時に「あぁそうだよな」って思うことがあって。「俺らとライブに足を運んで来てくれるお前らがいれば俺たちは成り立つ」んだって。

Kazuki:うん、一番はそう。

Hiro:で、俺はやっぱりそれが本来あるべきものだと思うし。それを例えば会社にいたら、もちろんそれを俺らもデカくすることはすごいしなきゃいけないと自分らでも思ってるし。どっちかっていうとマインドが違くって。「俺らはお前らがいればいい、お前らも俺らがいればいい」っていうところから、さらに大きな括りで多分会社は見てるんだと思うんですよ。色んな層に…それはもちろん当たり前なんだけど。そのマインドがちょっとスピードが違かったりする部分があったり。まぁ根本それがあった上で、俺らは今のこのスピード感が一番ベストなんじゃない?っていうのが。

Kazuki:そうだね。で、やっぱ一番決定づけたのが、前の“torches”リリースしたときにライブ会場だけで、マーチと同じ扱いで流通しないで展開させてもらって。それがそんなバカみたいには売れてないけど、(納得する)枚数出たし、やってく中で全然これでも成り立つなっていうのが、すげぇリアルに体感できた。「盤、欲しいヤツってライブも来てんじゃねぇのかな」っていうのもあるし。それが“torches”を売りながらライブしてきた感触が、今回のこういうやり方にもすごく繋がってるのは間違いなくて。結局、ライブに来てくれるヤツらと俺らがいれば俺たち成り立つっていうか、この世界は成り立つ訳で。その間にみんなが目にするものって多分俺らだし、レーベルじゃないし。だったら、それが一番シンプルで一回とりあえずチャレンジだけど、またやってみようっていう。で、これをやってみていろいろ結果が変わるのかもしれないし、この途中でどっかのレーベルが「俺たちだったらこれも出来るよ」って提案してくれたことに対して、「それはやりてぇな」ってまたどっかのレーベルに所属するかもしれないし。

ーー今、この自主レーベルっていうのは、あくまでも、現時点を断片的に切り取ったなかで自分たちにとって最善の手法と?

Kazuki:プラス、もちろん先のことも考えてます。もちろん先のことも考えながらだけど、まぁ一番ベストなのかなっていう。レーベルが、俺らを必要としてくれるんだったら話は絶対聞くし。

Hiro:「俺らとだったらこんなことが出来て、お前らと一緒にこうなる、なりたい」っていう、もしかしたらその時の俺らが「そういうやり方もあるんだね」って思った時は、それはぜひって思うし。

Kazuki:結構それが大事なんじゃないかなっていう、そもそも。前も話したけど、やっぱレコード屋さんに「売ってくれよ」じゃなくて。俺らは絶対マーチと、今は盤と一緒に行くけど、売りたい場所、人だったりそのレコ屋関係なしでね。(レコード屋から)「ちょっと売らしてくれない?」とかだったら一回話は聞くし、考えるし。でも、「売りたいものを売る」っていう、こちらから「売ってください」じゃなくて、ね。買いたい人が買う、売りたいから売る、そういうマインドで、レーベルも一緒。「じゃあ一緒にやっていこうよ」っていう気持ちにはなるけど。もはや1年通してやってきたけど、まぁ…いなかったし、実際(笑)。みんなだから結構適当なんだな、みたいな。俺たちに興味が無いのか。

ーー変な話、セールスがそんなに数字としてついてきてないって言ってましたけど、正直そこそこ売れてると思うんですよ、ボク的には。“torches”のツアーの時から、やっぱりお客さんとのこの関係性のまま、俺たちはいけるなって思いました?

Hiro:正直すげぇ思った。どこでも集まって。でも、お客さんもそうだけど、一緒に対バンしてくれたり呼んでくれるバンドの仲間もそうだし、協力してくれる人は絶対いる。で、その人らがいるから俺らも自信持って「じゃあやっていこうぜ!」っていう気持ちにもなれてるし。前回のリリースツアーの時に実際そのやり方して、みんなお客さんたちの反応も見たり、それですげぇ満足してくれてるし。中にはやっぱりライブに来れないような子だったりが「いやどうしても」って言って。でも、それでもお客さんたちのコミュニティの中で連絡取り合ったりして「じゃあ買ってってあげるよ」とか、それもそこで繋がれてると思うし。まぁ不自由はそんなにないんじゃないのかなっていう。

ーーボクら(ハードコアやメロディックハードコア)のシーンって昔から個人ディストロみたいな人いませんでした?

Kazuki:いた(笑)。めちゃめちゃいた。

ーー「(音源)持ってるんで声掛けてください」みたいな。

Kazuki:めちゃめちゃいた。

ーーそれはそれで美しいものだったなっていう風に思っていて。それこそさっきの売りたい買いたいの話ではないですけど、拡めたいっていう気持ちが純粋に表れた結果なのかなっていう。だから今回のこの CDは、自主レーベルになったことで、そういう個人ディストロが現れてやりたいですって言ってもすごいいい気がするんですよ。

Kazuki:うん、誰もいないんだけど(笑)。

Hiro:もしかしたら、このインタビューで「いや僕売りたいです!」っていう人がいたらマネージャーまでメール…(笑)。

Kazuki:とりあえず話し合います!

ーーコミュニティが広がっていくのって、大きい会社とかお金が動いてっていうよりかは、顔をあわした人とか、現場であった友達とかそういうことから広がっていくとは思うんです。自主レーベルになったことで新たなそういう強みで個人ディストロとかそういうカルチャーをもう一回掘り起こすっていうのもありなのかな?と。

Kazuki:とにかく一番勘違いして欲しくないのは、閉鎖的になってる訳ではない。むしろよりオープンな可能性はある。今まで出来なかったことが俺たちの意思だったり、みんなで考えながら決めていけるっていうことがすげぇたくさん増えてきてはいるから。全然閉鎖的ではないからその辺はあんま勘違いして欲しくない。

ーーマイナスに捉える人もこのご時世いるので、そこは声を大にして言っておかないとっていう感じですね!

Kazuki:間違いない。全然ネガティブではない。

ーーそういえば、レーベルの名は?

Kazuki:“DIMWIT”。

ーーどういう意味なんですか?

Kazuki:アホとか。

Hiro:愚か者。

Takahiro(Gt/Vo):Kazukiがサイドバンドでやってて。

Kazuki:昔やってて。“DIMWIT”っていうバンド、本当に遊びでやってて。ライブもたぶん1、2回くらいしかやってないけど。

Takahiro:愚か者の集まり。そういうレーベルにしようって、会議で。

Kazuki:Takahiroが「DIMWITいいんじゃん?」って。「あ、いいね」って。

Takahiro:で決定。

Kazuki:響きもいいし。

曲の長さが敵

ーー次は、音源のことをお聞きしたいと思います。今回もエンジニアは山中氏を起用して制作されたと?

Hiro:安心の(笑)山中。マスタリングまでやってもらった。寝てねぇっす(笑)。

Kazuki:いや「寝てねぇ」とは言うけど。「寝てねぇ」とは言うけど本当はゲームやってたんでしょ?

Hiro:Netflix見てたでしょ?(笑)

ーー(笑)。山中氏とは、プリプロ(レコーディングの前段)の段階から一緒にやってました?それともある程度作ったものをRECするところから?

Takahiro:ある程度作って山中に持ってって。山中もアレンジを加えて。アレンジ期間が1週間も無かったかな。。。

ーーそんだけしか無かったんですか(笑)。

Kazuki:無かったよ。だって、実質2週間、アレンジ、録りで。

Takahiro:うん。まぁ5日くらいかな?アレンジに5日ぐらい掛けて。そっからバーって録って。

ーー結構タイトでしたね。レコーディングと同じように(笑)、楽曲も全体的にあっという間にタイトに終わるなって印象です。

Takahiro:12分です(笑)。

Kazuki:いつも通り。安定の。

ーーやっぱ速さは正義だみたいな感じですか(笑)?

Kazuki:いや、長さが敵なんだよね(笑)。曲の長さが敵(笑)。

Takahiro:最初EP作るってなって、自分たちでやるってなって。作ってる時に長い曲入れるよりは短い曲をギュって入れて、バッて聴けた方がEP感が出ると言うか。最初にそういう頭で作ったっす。

ーーMAX3分の曲群ですよね。

Kazuki:ちょうどいい。

Takahiro:昔のオールディーズとか聴くと案外3分ないから。2分…くらいかな、あっても。だからそれで完結出来るんじゃんっていう。

ーー意外にビートルズの楽曲は短いですよね。

Hiro:全然短い。

Takahiro:ほんと、短い。

ーー1曲目“Obey”、めちゃめちゃ速いじゃないですか?アルバムの構成として、「長さが敵だ」と言ってましたが、ビートが速くて短いっていうのと、ビートが遅くて短い曲っていうのも両方ある中で、ギュッとしてバッと終わるじゃないですか(笑)。

Takahiro:最初に…このEPを作るにあたって、1曲目に作ったの、“Obey”なんですよ。1曲目に持っていくならとか、今のライブのセットに差し替えが出来るっていうか、そういう曲が欲しくて。で、山中のところに持って行ったら、サビを倍にされて(笑)。

ーー(笑)。

Takahiro:あ~これ違うなって(笑)。で、まぁそれを元に戻して。で、完結した感じです。原案を採用した。

ーー“Obey”って「従え」と直訳できますが、タイトルだけ聞くとネガティブに受け取る人もいると思うんですが、要は、自分に従えってことですか?

Hiro:歌詞的には叫びのパートがあったんですよ、プリプロで作ってて。で、「何にする?」ってなった時に、「Obeyが一番ハマりそうだね」ってなって。語感が。“Obey”からどんどん出していった感じなんで。

ーーでは、もう響きありで世界観を?

Hiro:そう、響きありきで。

ーーまさに勢いって感じですね。今回思ったんですけど、割とシャウトの部分多くないっすか?Takahiroさんが歌ってる部分多くないですか?全体的に。

Hiro:そうっすねー。

Kazuki:まぁちょっと多めに。

Takahiro:それは山中の提案ですね。

Kazuki:初め山中に持って行く前に、俺は「ここシャウトでいいんじゃん?」って言ってたのを「いやメロで」ってアイツ言ってたんだよ、初め。ずっと「メロでいきましょう」って言い張ってたのに、いきなりやっぱりシャウトにしてきた…アイツのせい(笑)。

ーー前身のバンドから、ちゃんとSHADOWSを形成してきて、SHADOWSで様々なことを経てきた中で、どんどんソリッドになってきてる気がするんですよね。メロっていう部分もものすごい大切なんですけど、ライブハウスとかハードコアの高揚ってシャウトにより気持ちをストレートに表現するっていう一つの手法だと思うんですよね。音が取れなくても、みんなやろうと思えば喉潰してでもシャウト出来ますし。どんどん根元に近づいていってる。

Kazuki:それは全然意識はしてない。

Takahiro:でもEP作る時に最初に頭にあったのがそういう何だろう…

Kazuki:勢い。

Takahiro:勢いというか、激し目な曲を入れたい頭があったから。だから自然とそうなった部分はあるっす。

ーー“So What”、歌詞の世界観どうですか?

Hiro:でも1曲目に似てるっすよね(笑)。響きなんすよ。どっか一部を取って、その例えば“So What”とか叫びからどんな感じかな…つって。で、最初にイメージがあるんですけど、だいたいイケイケなんで、「パンクスでいきましょう」っていう、このアルバムは結構パンクス…。

Kazuki:テーマが。

Hiro:「インディーズなんで、言っちゃいましょう、Fuckとか」っていうノリで、「パンクで、いきましょう」ってなったらどんどんそうなっていっちゃいましたね。

ーー歌詞の中では「諦めろ!」って言ってましたよ。結構辛辣な歌詞とも取れなくもない。

Hiro:基本…ネガティブっすよね(笑)。でも俺ポジティブなのがなかなかアレなんで。

ーーこの流れでいくと“I Khow Better”って割とポジティブ…。

Hiro:あの曲は「オラこんな村イヤだ~」とか言って山中が言い出して、じゃあ「We are leaving this town」にしましょうっつって。「こんな村イヤだ~」みたいな歌詞になってって。

一同:(笑)。

ーーこの2つって、今自主になったところの精神性を表してるかなっていう気もする。

Hiro:そうそう。

ーー結果的に(笑)。「オラこんな村イヤだ~」じゃないですけど(笑)。

Hiro:まぁ置き替えればってことですかね。

ーーこの頭の2曲で攻めてるなっていう気はしてまして、言い方悪いですけど、3,4,5は割と安心の(SHADOWSの音源)っていう(笑)。

一同:(笑)。

Takahiro:(笑)。まぁいつも通りっちゃいつも通り。

Hiro:まぁいつも通り。

ーーこの“I Know Better”聴いた時、「あー安心したな」っていう気持ちになりました(笑)。最後の曲、“Bitterness”みたいな、リフが単調っていう言い方は悪いですが、歪みながら進んでいくスタイルって“torches”の時もあったと思います。前作の“Overcome”みたいな展開は、お客さんが遊び方わからないなみたいな曲になってしまう危険性もあると思うんですけど、実際は如何ですか?

Hiro:一番ノレてる曲かもしれないです。

ーーそうなんですね!!

Kazuki:踊ってはいる。

Hiro:ライブはすごい。

Takahiro:客がツーステップっていうのを覚えてる感じはしてる。

Kazuki:浸透してきてる。初めはそうだったよね?初めはやっぱりノレなかったけど、段々踊れるようになってきて「あ~いいじゃんいいじゃん。そうそうそれ!」。

Hiro:なんかある程度お客さんは曲を聴いて、「あ、ここはこんな感じ」っていうのはたぶん…なんかやろうと思って来てると思うんですよ。で、“Overcome”は「こうしろ」って言ったら出来る曲だと思うんですよ。「踊ろうぜ」って言ったら「踊れる」曲になってるんですよね。踊りづらいっていうより教えてあげられる。「こここうだぜ」っていうのが伝えやすいかなって。

ーーそうなるってことですね。次、最後の曲“1113”ですけど、数字なんでなんて読んだらいいかまず教えてもらっていいですか?

Hiro:イレブンサーティーン。

Kazuki:サーティーワン(31アイスクリーム)みたいな。

Hiro:仮タイトルが。

Takahiro:仮タイトルがその去年の11月13日に作ったんですよ、これ。俺とKazukiが。で、その時にセッションデータの仮タイトルを打ち込むじゃないですか。そこで日付をただ入れてたんですよ、仮タイトル浮かばないから。そのまま進んで行って、録ってって。最終的にどうなるってなった時に…

Hiro:イレブンサーティーンでっつって。「ジュウサンって響きがカッコイイっす」って山中が言い出したんだよね(笑)。「13がイイです」っつって。

ーーテキトーに引っ張られちゃダメですよ(笑)。

Hiro:いやでも確かに間違いねーなっつって。イレブンサーティーンってカッコイイなって。

Kazuki:でも昔からちょいちょい数字の曲あるもんね。

Takahiro:うん。仮タイトル採用になったのは“BEK”もそうだし。

Hiro:“BEK2”。

ーー仮タイトルのままの割にはすごいメッセージ性がポジティブなんですよね。

一同:(笑)。

ーー安心のメロとっていう感じですね。

Hiro:(笑)。

ーー言い方悪いですけど、アンバランス過ぎるんですよ(笑)。「世界観と歌詞とメロがアンバランス過ぎるんだよな」と(笑)。

一同:(笑)。

Hiro:まぁでも…

ーー“13”って聞くと悪魔的なもの想像しません?サタニックだけに。

Takahiro:あーはいはい。

Kazuki:まぁ確かに。

ーーしかし、歌詞は物凄い前向きじゃないですか(笑)。意味を持たせてるようで持たせてないなっていう感じ。

Hiro:まぁでも、、、粗方そんなもんじゃないですか?みんな。なんか深く意味とか考えないで、例えば「花がいいな」としたら「花でそれっぽい、それに近いものを見つけて来て、響きで決める」みたいな。そんなに題名を…。例えば、すげぇいっぱいある曲だったら嫌ですよ、同じタイトルで。例えば“花”っていう曲もバカみたいにいっぱいあるじゃないですか。そうじゃなくて、あんま無いな…みたいな。それなら、これでいっか。

良いライブして、CD100枚出たら単純に嬉しいし、チャートなんか乗るよりも。

Takahiro:考えてるようで全然考えてない(笑)。

Hiro:(笑)。

ーー良くも悪くも等身大な感じですか(笑)?。

Kazuki:もう正に。

ーーここにギターやベースがあって、歌える人がいて、ドラムがあって、、、それで盛り上がってパーティできるみたいなところの延長線上にSHADOWSはいるのかなって思ってます。盤としてセールしなきゃいけないから、ライブハウスで売るぜだけの話で。根本的なところはもっと昔からあるライブハウスの熱量の延長線上にいるのかなって思ってます。

Kazuki:俺たちはみんなと違って実はめちゃくちゃ不器用で。たぶん演じたりとか色々考えまくってそれを発信したりとか、そういうのたぶん恥ずかしくて出来ないタイプだから。

ーー(笑)。

Kazuki:たぶん等身大っていうのはすげぇ直結してるのかなみたいな。みんなすげぇなって思うヤツがすげぇいっぱいいるから(笑)。

Hiro:え、それダメなん?え、それもしかして言っちゃダメだった?みたいな(笑)。

ーー(笑)。

Kazuki:それがエンターテイナーとしては、っていう部分で考えたらやっぱそれ出来るヤツだったり、引っ張り込める世界観を自分で考えて。でも俺たちはたぶん、それがすげぇ恥ずかしいと思っちゃってる。

ーー今、エンターテイナーって言葉すごいボクも引っかかる部分でして。その、、、「バンドマンはエンターテイナーであるべきなのか?」っていう部分、最近すごい考えているんです。どう思いますか?

Kazuki:ジャンルによる。シネマティックとか、そういうジャンル、そういうのを求めて、その世界観求めて音楽を求める人もいると思うけど、俺はやっぱりストリートなもんで。昔からパンクだったり、スラッシュメタルだったり、どう考えてもみんな風呂入ってないでしょ、とか。なんかもうなんだろ…あんま変わんないっていうか。ステージに上がっても、ステージの外にいても言ってることも一緒だし。俺らはたぶん、そういう音楽がすげぇ好きだったから、元々。だから否定はしないけど、まぁ俺たちは恥ずかしくて、たぶん。。。なんか、恥ずかしいんだろうなみたいな。こそばゆい。

Hiro:逆に言ったら、全員が全員俺らみたいだったらダメだと思うんですよ。例えば、「俺はいいけど矢沢はね」みたいな考えもあるじゃないですか。「エンターテイナーだから俺は違う、俺はいいけど、こいつは違う」っていう人もいるべきだと思うし。言ってるようにそのままなんで。

ーーエンターテイメントしないと売れないのかな?と、バンドとしてはNGなのかな?とも考える時があります。

Takahiro:スタイルじゃないですかね。

Kazuki:まぁスタイルだよね。そのバンドのスタイルだから、それでハマってれば…うん、分かる部分はすげぇ分かる。そうだよなって。そりゃそんぐらいライブ前に髪型とかキッチリするよなって。

ーー(笑)。

Kazuki:言ったら、それですらやっぱり俺らやらないから、帽子かぶって(笑)。まぁ多少やっても、ドライヤー持ってきてるメンバーなんか見たことねぇし(笑)。

Hiro:ひでぇ時、対バンした時とかも楽屋に、挟める…

ーーあ!コテ!ありますね。

Hiro:あれが散乱してる時とかあって、「あれ、今日女の子いねぇよな」って。

Takahiro:外国人でもいたよね。

Hiro:いるいるいる。

Kazuki:どっちかっていうと外国人のがやっぱりキッチリしてるよね。

Takahiro:あーエンターテイナーかもしれないね。。。

ーー外国人って分かりやすいじゃないですか?SHOWしてお金をもらうっていう文化が根付いてますから。ライブハウスの成り立ちが違うというか。日本ってまたそう考えるとライブハウス独特の文化ですよね。まずノルマ払って出なきゃいけない。

Kazuki:それは本当そう。

ーーボクの考え方がもしかしたらダメなのかもしれないですが(苦笑)。

Kazuki:いや、その可能性はすげぇある。俺らを見に来てるお客さん、俺らがいればそれで良いんだから。そういう世界観の人もそれで成り立ってると思うし、そこに対してはそれが全てなんじゃないかなっていう。スタイルであって、そのスタイルの中、全部まとめてスタイルだろうな、お客さんも含めて。例えば、化粧してるバンドがいる、そのメイクをお客さんも真似てくる、そういうバンドもいるだろうし。バンドがそういう格好してるんだけど、全然客が正反対のバンドもいるだろうし、格好が。それはすげぇ不思議。バンドがやっぱり結成されて培ってきたもの、スタイルなのかな、結果的な。マーチとかもすげぇ思うけど、うちのマーチ売れないんですよね、とかよく聞いたり。それはバンドとスタイルが違うから買わないんじゃないとかあるし、やっぱり着れるものを作った方がいいし。お客さんの為に作ってるって考えると、やっぱりまたちょっとそれはエンターテイメントの方よりになっちゃってて。客の為に、いや俺らがカッコイイと思って、俺らが着たいものを作って、それを俺らが着て売ってれば、俺らをカッコイイと思ってくれてるヤツらは欲しくなるでしょ?っていう直結した考えで。それが全然出来てないバンドもいるし。ずれてるんじゃないの?自分らで着てないじゃんみたいな、そもそも!っていうバンドもいるし。それが、そいつらのやり方なのかもしれないし。まぁ分からないですけどね。

Hiro:正解は…

Kazuki:やっぱり結果が正解だから。ただもっと売れてもっとお金になんねぇかなってだけですね(笑)。

ーー(笑)。要するに儲けるためにやってるっていうのとは違って、「正当に評価されたからそこに対価が集まる」っていう考え方で、「言葉を変えれば、売れたい」っていう一つの解ですよね。

Kazuki:儲けさせたいから買うんじゃなくて、欲しいから買うっていう。その先に何が、どういう結果があるかっていうのはもう言わなきゃならないなっていうのがあって、MCでも言ってたりするんですけど。欲しいものを買ってもらって、その結果として俺たちがまた音楽を続けられるし、その結果みんなもまた俺たちのライブに来れるし、っていう。そこも分かってもらえればなっていう。

ーーシンプルな循環ですね。

Kazuki:本当にシンプル。だから別に、やっぱりチャートを目指して音楽やってるヤツもいるだろうし、もちろん。俺たちはもうチャートから離れた訳で。そもそも、それもおかしいし。同じもの扱ってるのにそこの枠の中入らないとチャート乗んねぇのかよ、みたいな(笑)。そんなでもそんなヤツよりも良いライブして、CD100枚出たら単純に嬉しいし、チャートなんか乗るよりも。そこの矛盾だったり、それが全てだなって思われるのも嫌だし。でも、分かってるヤツは分かってるんだろうし。

ーーそうですね!さて、発売日なんですけど、、、サタニックの日に発売開始っていうことで!

Kazuki:サタニックで、もう安定の。

ーー安定の(笑)。

Kazuki:去年も良い思いしたから。去年何枚売れたんだっけ?

Hiro:500くらい。

Kazuki:今回は発売日だからもっとたくさん売れるよね?

ーーもっと売りましょう。

Hiro:I.S.oさんと、スネちゃんがいなかったらこうなんなかったよ。

ーー(笑)。

Hiro:あの日にトントン拍子で「自主になんだー」って言ってたら、「なに?スネちゃん、良いの?サタニック?」って言ったら。

Kazuki:I.S.oさんも、速攻誘ってくれたよね。「Crossfaithしか誘ってねぇ」って言ってたけど良いんすか?っつって。

Hiro:そこでポンポンポンって決まっていって、じゃあ出しますっつって。

Kazuki:本当に俺たちの居場所を作ってくれるフェスだよね。仲間と。この間VIVA LA ROCKに出させてもらった時に、鹿野さんから書いてあって、「SHADOWSみたいな」、、、全部は覚えてないけど、「ライブハウスでしかやらないようなバンドがこのステージに上がってくれることを嬉しく思う」ってことを書いてあったけど、やっぱりそう見られてるんだなって(笑)。

Hiro:でも、嬉しいけどね。

Kazuki:すげぇ嬉しいけどね。そういうやっぱりみんなリアルだなって思われてる…だけど俺らからしたらそこに出てる、仲間もいっぱい出てたし、みんなリアルなのかなとか思いながら。でも、そういう風に見られてるんだなって思うと、なんかそれはそれで士気が上がったというか、こんな村は嫌だ~じゃねぇけど(笑)。

Hiro:言ったら、アングラじゃないですか。アングラなバンドまで見てるっていうのが純粋に嬉しいし。

Kazuki:チェック入れてくれてるんだなって。みんな、そういうマインドでやってくれると、フェスを(笑)。こっちは楽しいんだけどなーっていう。

ーー割とフェスではなくて、ライブハウスに来て欲しいと思ってますけどね。SATANIC CARNIVAL終わった後は9月からツアーですね。

Hiro:そうですね。

ーーCD、ツアーで売れますよ!

一同:(笑)。

Takahiro:売れなきゃ生活が出来ない。

Kazuki:簡単じゃないけど、簡単じゃないと困る。サクサク売れてくれないと困る(笑)。

Hiro:楽勝!って思いたい(笑)。

Kazuki:でも楽勝って思えないとたぶん、いろいろ出来なくなって来ちゃうから。楽勝だなって気持ちは常に持ってたいな。

Hiro:イージーマネーっつって。

ーー音源もそうですし、自分たちがやってるライブに対しても自信があるから、楽勝って思いたいってことですよね。

Kazuki:もちろん。

ーーそれで良いと思うんですけどね、変に大きく見せようとかではなく。これも個人的な考え方なんですけど、そのハードコアとかパンクとかってその演者が主役のように見えて実はオーディエンスが主役なんじゃないかなっていうのが考え方の中にありまして。

Kazuki:もちろん。

ーーそれをちゃんと体現できてるバンドって少ないと感じてます。バンドとして完成されて「与える側」としてはすごいけど、実際、お客さんと通じてるかっていうとまた違うな、と思うことがあります。SHADOWSは、その壁というか、フィルターみたいなのなくて、本当にステージもフロアもユニティしてるなって思うことが多いです。その事象が、次は塊となって、もうちょっとライブハウスの外側の人たちに「この現場ヤベぇぞ」って思ってもらえたりして。鹿野さんが「ライブハウスでしかやらないようなバンドが、、、」っていうのは、やっぱりちょっと外側の人たちにこれって面白いよね?って、切り取ってもらっている現象だと思うんですよ。それがもっと増えてくれたらなって思いますし。ボクは(シーンの)中にもいるし、外にもいる人間だから、外から見たときにもっとこれを外側に持っていけるタイミングってないのかな?って思ったりとかしますし、その為には逆にいうとシーンがしっかりまとまって、「ゴリっとかっこよくなっていてくれなきゃ困る」「薄まってもらっては困るな」と思ったりもします。次のツアーでお客さんがシーンの一員としてカッコイイ存在になってくれれば良いなとも思ってますし、SHADOWSであれば、それは可能だと思ってます。ファイナル、どこでしたか?

Kazuki:(TSUTAYA O-)WEST。

ーーSOLD OUT、楽勝ですね!

Hiro:楽勝っしょ!

ーー最後にEPを手にしてくれる人たちにコメントをお願いします。

Takahiro:ガッツリ聴いてライブ来て、で、楽しいんでいってください。ガッツリ聴いてください。

Kazuki:CDを買ってくれた君たちのおかげで飯が食えてます。おかげでバンドも続けられてるし、自信持ってうまくやっていこう。

Hiro:とりあえず、言ってるようにやり方はいろいろある中でこういうやり方を俺らは選んで、そのCDを手にしたってことはたぶんライブに来てくれたってことなんで。それを持ち帰っていろんな人に聴かせてくれたら嬉しいし、自分で聴きまくってライブハウスに遊びに来てくれたら嬉しいです。



[BUILD]
1.Obey
2.So What
3.I Know Better
4.Bitterness
5.1113

品番:DMWT-10001
税抜1388円 税込1500円



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