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NOISEMAKER "NOISEMANIA 2019" LIVE REPORT!!

NOISEMAKER "NOISEMANIA 2019" LIVE REPORT!!
MAGAZINE

NOISEMAKER "NOISEMANIA 2019" LIVE REPORT!!

Report by 山口智男
Photo by TAKASHI KONUMA


2019.8.23
NOISEMAKER “NOISEMANIA 2019”
@TSUTAYA O-WEST


“19年もたくさんの曲が世界中でリリースされてるけど、俺らの曲が一番かっこいい。売れる、売れないは関係ない。わかる奴にはわかる。刺さる奴には刺さる。リリースした時には誰も知らない曲でも、10年後には何万人の前でやってやる!見とけ、東京!”  この日の終盤、AG(Vo)はそう豪語した。

 その言葉は、10月16日にリリースするニュー・シングル『MAJOR-MINOR』をひっさげ、11月に東名阪のCLUB QUATTROを回るツアーを開催することを発表した直後、“(そのQUATTRO TOURを)ぶっ倒して、(NOISEMAKERは)次、どこに行くんだろうね。見たいでしょ?期待していてください”という話の流れで出たものだが、その日の、その瞬間、AGには、そう言えるだけの自信が確かにあったのだと思う。
もちろん、その自信には、「NOISEMANIA 2019」と題したワンマン・ツアーのファイナルとなるこの日のライヴがソールドアウトしたという確かな根拠があった。ただ、ソールドアウトしたと言っても、単なるソールドアウトとはちょっと違う。熱心なファンなら筆者の言わんとしていることがわかっていただけるだろう。
「NOISEMANIA」は、2年前、それまで所属していたメジャー・レーベルを離れ、メンバーだけで再出発したNOISEMAKERがリリースの有無にかかわらず、ライヴを見たいと思っている人たちのためにライヴをやりたいという思いから始めたワンマン・ツアーだった。最初の2回は、東名阪にバンドの地元である札幌を加えた4か所での開催だったが、3回目となる今年は、その4か所に福岡と岡山が加わり、ファイナルとなる東京はキャパがこれまでの2倍となるTSUTAYA O-WESTでの開催となったのだ。

“2年前はなんとかソールドしたって感じだったけど、3年目は規模を大きくして即完しました!”
 いきなり観客のダイヴとシンガロングを誘った「Mouse Trap」から、ダイヴァーたちの雄姿を称えるようにステージ後方からのライトが照らし出す光景に胸が熱くなった「Her Diamond」、AGの歌に応え、観客が声を上げながらジャンプした「DRIFTING CLOUDS」とたたみかけるように繋げ、序盤から熱狂を作り上げた直後、“東京最高です!”と叫んだAGが挨拶代わりに言ったこの言葉に、この2年間、AGら4人がどんな思いで活動に取り組んできたか思いを馳せ、さまざまな感情が込み上げてきたというファンは少なくなかったんじゃないか。
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“フリーになってから、自分たちで始めたワンマン・ツアーで(観客と)面と向かって、目の奥を見て、本気でぶつかりあっているライヴができている気がしている”
中盤、AGから感想を求められたにもかかわらず、MCはAGに任せたと言わんばかりに何も喋らないHIDE(Gt)、YU-KI(Ba)、UTA(Dr)に代わって、AGは今回のツアーを、そんなふうに振り返ったが、新旧のレパートリーを織り交ぜた、ある意味、ファンの熱量が試されるセットリストで挑む「NOISEMANIA」でファンと対峙することが、どれだけメンバーたちを励ましてきたことか、と筆者は想像するのである。
「SADVENTURES」からリアーナの「RUDE BOY」までの4曲でR&Bやヒップホップの影響も消化したリズミカルな曲を並べ、単にラウド・ロックという一言には収まりきらないモダンな魅力を見せつけると、ロックの醍醐味とも言えるリフの魅力を、これまでもかと聴かせる「Platinum Shoes」「NEW GATE」と繋げる。そして、「CONTACT」でAGは“揺らせ!東京!”とダイヴァーたちに負けじとスタンディングのフロアにダイヴするガッツを見せた。因みに、その「CONTACT」は09年2月にリリースした1stアルバム『The 6 matters of the 6』の収録曲。
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“10年以上前でもキョトンとせず後ろまでついてきてくれてありがとう”
ファンのサポートに感謝を述べたAGは、“4年前、北海道から上京してきた時は大嫌いだった東京が今では、住めば都。いいところもあるよね”と語ると、“音楽やバンドが嫌いになりかけたこともあったけど、今はバンドが楽しいです”と続ける。そして、そんな4人を祝福するように拍手を送る観客に“帰ってきたぞ!O-WEST!”と披露したのがアンセミックな「Home」なんだから憎いじゃないか。なぜ音楽やバンドが嫌いになりかけたのか? そして、なぜ大嫌いだった東京が「Home」と言える場所になったのか?
観客のシンガロングを聴きながら、やはりこれまでのバンドの軌跡に思いを馳せずにいられなかったが、元々、アンセミックな魅力を持っているNOISEMAKERの曲が、ライヴでさらにアンセミックになるのは、AGの語る言葉が、その曲を作ったとき、バンドがそこに込めた思いや、そこから派生していったまた別の物語を連想させるからだ。

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ダイヴ、シンガロング、ジャンプとフィジカルに楽しみながら、僕らは空間系のプレイも得意としているHIDE、スラップも交えながら、ベースをバキバキと鳴らすYU-KI、手数の多いプレイで演奏の屋台骨を支えるUTA、そして、ダイヴしてきたファンが差し出す拳に歌いながら拳をぶつけ、応えるAGたち4人の人生を追体験している。この日、筆者が1時間40分にわたるNOISEMAKERの熱演に感動したのは、曲の良さや演奏の熱量はもちろんだが、それも大きかった。
エスニックな魅力もある「Something New」、眩い光を放つミラーボールが回ったダンサブルな「To Live Is」、“生き抜け!”という思いを込めた「NAME」、そしてアンコールの「Nothing to Lose」まで、終盤はダイヴに代わって、シンガロングが止まらなかった。
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“(自分たちは)リアルに一歩ずつのバンド。やっとこうやって自分たちがやっていることが伝わっている感じがします。ありがとう!”
「NAME」を歌う前にAGが感謝とともに語ったこの手応えは、彼らがファンとともに勝ち取ったものだ。

 それを改めて実感として感じることができた、この日のライヴは単にツアー・ファイナルというだけにとどまらず、NOISEMAKERのキャリアにおいて、1つのマイルストーンとして後々まで記憶されることだろう。その現場に立ち会えた幸運に、今、筆者は感謝している。
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>>>NOISEMAKER OFFICIAL HP




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