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EGG BRAIN "卵戦争" LIVE REPORT!!

EGG BRAIN "卵戦争" LIVE REPORT!!
MAGAZINE

EGG BRAIN "卵戦争" LIVE REPORT!!

Report by 小林千絵
Photo byかわどう


2019.9.24
EGG BRAIN Pre“卵戦争”
@新代田FEVER


活動再開後、最初の自主企画となったこの日。さらに「卵戦争」が関東で開催されるのは今回が初めてだという。そんな記念すべきイベントの対バン相手に選ばれたのは、活動休止前から競演が多く、旧知の仲であるCOUNTRY YARDだ。
EGG BRAINとの思い出を並べようとしたKeisaku “Sit” Matsu-ura(B, Vo)が「ツアー先のアイスじゃんけんでUchieが負けたことしか覚えていない」と笑っていたが、「大切な日、大切に歌います」と並々ならぬ意気込みを語っていた。そんな彼らは、この日はいつも以上に優しいライブをしているように見えた。さらにMCもすべて、観客だけでなくEGG BRAIN、そして自分自身に向けているように思えた。「In Your Room」の演奏前には「やりたきゃやればいいし、やりたくなきゃやらなきゃいい。ロックってそういうもんだろ」と焚きつけ、「帰ってきたロックバンドにこの曲を」と告げてから始まった「Starry Night」ではSitがマイクをステージ袖に向ける形で歌う。
中でも印象的だったのは、Sitが「EGG BRAINが止まっている間、俺たちはバンドを動かしてたけど、メンバーチェンジがあったり、いろんなことがあった」と、同世代がゆえの葛藤を明かした場面。彼は「いろいろなこと、全部ひっくるめてバンドだと思う」と、自身に言い聞かせるように、そしてEGG BRAINに贈るように続け、Hayato Mochizuki(G, Cho)、Yu-ki Miyamoto(G, Cho)、Shunichi Asanuma(Dr)の音を感じながら「ロックバンドは物語を変えてくれた」と歌う「Alternative Hearts」を演奏した。楽しくて始めたことも、長く続けていけば苦しいことばかりに感じることもある。COUNTRY YARDもEGG BRAINもメンバーは30代。周りを見渡せば焦ることもあるだろう。しかし彼らはロックバンドを続けている。続けているからこそ歌えるロックがある。そんな彼らに共感するようにフロアからは力強い拳が突き上がり、会場には頼もしい光景が広がっていた。

主催者のEGG BRAINは活動再開後に発表した最新曲「Start From Scratch」でライブをスタートさせる。正直、過去曲ばかり盛り上がる可能性も危惧していたのだが、そんな心配は杞憂だった。JOEY(Vo, G)の「3、2、1、GO!」という掛け声を合図に軽快な演奏が始まると、フロアは待ってましたとばかりに大盛り上がり。
勢いそのままに「BELIEVE」が始まれば、イントロから歓声が上がる。JOEYは「俺たちはただただみんなと一緒に遊びたいだけ」と声を弾ませ、ファンを休ませまいとするかのように、さわやかな「HIGHWAY-26」やJOEYの低いボーカルが切なさを増長させる「ANOTHER BEAUTIFUL DAY」、シリアスな「THE STORIES」などさまざまな感情を歌い上げていく。
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SitがEGG BRAINについて「休んでたバンドの演奏力じゃない」と言っていたが(それに対しUchieは「(再開後)半年やってるから」と返したそうだが)、まさにその通りで、3人の確かな演奏力は健在。Uchie(Dr)とKUN(B, Vo)が繰り出す手数が多くも安定感のあるリズムに乗せ、JOEYの心地よいハイトーンボイスと、分厚いコーラスワークを聴かせていく。
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またチームワークも相変わらずで、JOEYが「変なところで『ギュイーン』って鳴っちゃった」と自身の失敗を笑うと、KUNが「カッコよかったで」と優しくフォロー。それを受けてJOEYが「ベストパートやな」と笑うという微笑ましい一幕もあった。
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後半、ライブはエモーショナルに。「奇跡のような今日という日に捧げます」との言葉のあとに始まった「ALCATRZ」ではJOEYがアルペジオを奏でながらしっとりと歌唱。「マツさんの好きだった曲をやります」と、亡きレーベル社長に捧げた「STARING AT THE SAME OLD STAR」では切実な歌声がファンの心を打った。
からりとしたJOEYのハイトーンボイスで、場内の雰囲気を切り替えた「CALIFORNIA」からは観客も大合唱で応戦。そんなフロアを見て「みんながいい歌声やったからもう一回歌おう!」と「What's Inside You?」が続けられる。大合唱を受けて、KUNは「今日のことは忘れないと思う」と噛みしめると、JOEYも「平日から素敵な夜やね」と破顔していた。
3人はさらにアンコールで「METEOR」「YEAH!YEAH!」をプレイ。「YEAH!YEAH!」ではフロアからたくさんのピースサインが掲げられ、最後には盛大なシンガロングも発生する。隅々までハッピーな空気に包まれるなか「卵戦争」はフィナーレとなった。
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この日のチケットはソールドアウトで、会場内にはぎっしりと観客が詰めかけていたのだが、全員と言っていいほど後方のファンまでもが拳を上げながら合唱していて、関東での「卵戦争」がいかに待たれていたのかがよくわかった。EGG BRAINは2015年の活動休止発表時、「このメンバー3人の歩幅がもう一度揃った時にきっと戻ってきます」とコメントを出していた。3人の歩幅はもちろん、この日のライブを見て、ファンとの歩幅もぴったりだと感じた。
彼らは2020年1月に5thフルアルバム「AIN'T SEEN NOTHING YET」をリリースする。突っ走って絡まって、一度止まって歩幅を揃えて、再び走り出した彼らが、どんな新作を届けてくれるのか期待しかない。
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<SET LIST>

■COUNTRY YARD
01. Don't Worry, We Can Recover
02. I'll Be With You
03. Here I Am
04. In Your Room
05. Starry Night
06. I'm Alright, You're Alright
07. Alternative Hearts
08. Bed
09. Orb

■EGG BRAIN
01. Start From Scratch
02. BELIEVE
03. KILLING IN THE MOSH PIT
04. HIGHWAY-26
05. BITCH
06. ANOTHER BEAUTIFUL DAY
07. THE STORIES
08. ALCATRZ
09. STARING AT THE SAME OLD STAR
10. CALIFORNIA
11. What's Inside You?
12. MR.SUNSHINE
13. VITAMIN
14. MUZIC
15. SEVENTEEN

En01. METEOR
En02. YEAH!YEAH!






>>>EGG BRAIN OFFICIAL HP




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