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NOISEMAKER “MAJOR-MINOR” INTERVIEW!!

NOISEMAKER “MAJOR-MINOR” INTERVIEW!!
MAGAZINE

NOISEMAKER “MAJOR-MINOR” INTERVIEW!!

Interview by SUNEO
Photo by TAKASHI KONUMA




アーティストはこっちのイメージじゃないから。彼のイメージが欲しい。

2019年SATANIC CARNIVALでのSATAN STAGEでのアクトも記憶に新しいNOISEMAKER。前作ミニアルバム“RARA”のリリース後、オルタナティブを軸とした音楽性をシーンの中で確立させてきた彼らが放つ最新シングルについて、楽曲からこだわりのジャケットに到るまで語ってもらった。

ーー遅くなりましたが、サタニックカーニバルありがとうございました。サタンステージに立ってもらってアクトしてもらいましたが、どうでしたか?

AG(Vo):立たせてもらいましたね。俺はねぇ、、、トラブルでいっぱいいっぱいだった、正直。超悔しかったっすねー。結構あったんですよ、色んなことが。マイク出ないー、「じゃあギターのマイクでやるよ」って言ったら、イヤモニからPA陣から「いや今マイク直るからちょっと待って」って。でMC繋げるー、直んないーー「いやこれ以上何しゃべるの」みたいな。で「もういいよ、これでいくから」「いやAG、もうすぐ直る、すぐ直る」って。「あぁーーー頼むっ」ってパッて見たらマイク3本持って来て全部出ない、、「もういい!!!」って言って(笑)。

一同:(笑)。

AG:でも、勉強になったっすねぇー。

ーートラブルもそれなりにカバーしきれてたかなーと思ってました。「もう一度この場を与えられたら、次は完璧に出来ちゃうかな」みたいなイメージも持ちました。

AG:それは、嬉しいですね。

ーーさて、リリースの話に戻しますが、“RARA”をリリースした後にもインタビュー答えてもらいましたよね。1月末とかでしたよね。

AG:前作から1年くらい経ってると思ってました。。。

HIDE(Gt):アルバムのジャケットになった壁(の制作)が10月から去年(末)までだったって感じかな?それで、じゃないかな?(時間が経ったと思っているのは)

ーー前作がミニアルバムで、今回はシングルですね。また、ミニアルバムを出すものだと思ってました。

HIDE:まぁ、、、やっぱり疲れるじゃないですか…。

ーー疲れる(笑)?

HIDE:(笑)。

ーー少し分かる気もしますが。。。“RARA”は広角に向かって放たれた「今のNOISEMAKERこういうこと出来ます」的なミニアルバムだったと感じていて、「これまたアルバムを早いタームでやったらキツいだろうな」っていうのは、勝手に想像してました(笑)。

AG:キツイっす。

HIDE:無理無理無理。

一同:(笑)。

AG:もうちょい何か考えるっていうか、自分がワクワクする時間欲しいっすよね。

HIDE:今回初めてじゃないかなぁ。レコーディングの日程ずらしてもらったんですよ。「すいません!出来ませーーーん!ずらしてくださーーーい」っつって(笑)。

一同:(笑)。

HIDE:今まで無かった。2曲しかないんだけど、結構“RARA”でふり絞ったよね。(あの時の俺たちは)もう乾いたボロ雑巾ですよ。

AG:確かに(笑)。

HIDE:「うーーーーーん、もう出なーーーい」って。

ーー以前に話した時も「完全に絞りきった状態からいきなり曲浮かんで来るんだよね」って言ってましたよ?

HIDE:言ってない言ってない!!!(笑)。

AG:でも、やっぱり(CDを)出したいっていうのはあるんで。止まりたくない。“RARA”で結構バンドを取り巻く環境が変わったように思えたから。反応も含めて。やっぱり、この先1年2年空いたら「まだかまだか」ってなっちゃいますし、「じゃあ1発すごい曲出したいな」って、リリースに踏み切った感じです。

ーー今回のジャケットはキム・ジョンギさんに描いてもらってると思うんですが、どういった経緯でキム・ジョンギさんに依頼したのですか?元々ずっと何かで好きだったとか?

AG:そうですね、ずっと好きで。

HIDE:元々3年くらい前から「凄い人だな」と思って。俺、元々、大友克洋さんとかAKIRAとかそういうテイストの絵が凄い好きで。本もめっちゃ持ってて。

AG:フィギュアとかも買ってたよね。

HIDE:本当に好きで。キム・ジョンギさんは、お母さんに初めて買ってもらったスケッチブックにドクタースランプのアラレちゃんを描いてたらしくて。そこからこういう絵を描こうって。日本の鳥山先生とか大友さんとか日本の文化を吸収してオリジナルになって。今じゃ世界一上手いんじゃないのかって言われるくらい。今回のジャケットも全部想像で描いてるんですよね。

ーーオファーした図案なのか、イメージソースがあって描いてもらったのか。

HIDE:音と歌詞を彼に渡して、描いてもらいました。

AG:もう直談判っすね。韓国語で手紙書いて。日本語俺書いて、友達に訳してもらってそれを見ながら手紙に直筆で書いて。資料と音とリリック持って行って「お願いします!」って。展示会で来たから。たまたま見つけて「展示会来る!行きましょう!!」ってチームに言って。

HIDE:六本木でやってたのかな。どっちにしろ見に行きたいなって思ってたから。ライブでやるんですよ、ライブドローイング。目の前で描いてくれて。本も1冊買ったらサインって書いてくれるじゃないですか。サインプラス絵を描いてくれるんですよね。1人1人に。

AG:2人して1冊ずつ買って。それで手紙を渡すわけですよ。面白いのが渡すじゃないですか、「めちゃめちゃありがとう!」みたいな感じで。その周りのスタッフの方、韓国の方かな、NOIEMAKERを知ってたっぽくて。

ーーそれで手紙渡して、実現したと。

AG:そうっすね。

ーー1発OKでしたか?頂いたデザインは。

AG&HIDE:やっぱそうっすね。

HIDE:「いやちょっとここのー」つって(笑)。

ーー「色がな、、、今回のイメージと違う」みたいなことにはならなかったんですか(笑)?

AG:「赤じゃない」とか(笑)?

HIDE:いやーもう1発で。

AG:デザインのイメージは伝えず、リリックの内容を送って描いてもらったんです。日本でキムさんが感じたこととか風景でもいいし。結構、俺が東京来て感じたこととか、、、ごちゃごちゃした人並みの中で感じたことが多かったから、そういうのでもいいし、みたいな感じで書いてこれが来たっすね。

HIDE:ちょっとこれはやめてくれっていうのは何個かあったんですけど。基本はもうお任せ。何かの記事で読んだんですけど、ちょっとみんな勘違いしてるんじゃないのかっていう。デザイナーとアーティストが混在…ごっちゃになってる。デザイナーは発注して、まぁ例えば「名刺作ってください」「ポスター作ってください」ってお金払って発注して、こっちのイメージをデザインしてもらう。だから修正は何回も。でも、アーティストはこっちのイメージじゃないから。彼のイメージが欲しい。

AG:そうね。

HIDE:これがごっちゃになってる。だから俺らはこの人に対して「俺らもアートやってるからリスペクトしてます」、こっちのイメージを描いてもらうんじゃなくて、NOISEMAKERを想像して彼がどういう絵を描くのかなとか。だからちょっとそこが違うのかな。

ーーなるほどですね。

AG:俺らも絵描いて、描き終わった後にちょっとこれ違うんだよねって言われたら「おいっっっ!」ってなるよね(笑)。そういうことじゃねぇだろって。

ギターヒーローがいる世代ってこういう音楽だったと思うんですよ

ーージャケットの話は尽きなさそうなので、楽曲の話に。“MAJOR-MINOR”って東京に来て感じたことを書いたリリックですか?

AG:東京っていうかまぁリアルに今の実生活とか、どっちかっていうと俺、ラッパーのリリックとかも好きで。自分の人生を歌ってるじゃないですか。俺も一貫して言ってること変わってなくて、別に。NOISEMAKERとしてもそうだし、俺個人としてもそうだし。ずっと音楽続けてきてやっとこう、ちょっとずつサタニックのメインステージに立てる様になったりとか、ちょっとずつソールドするようになったりとか。結構時間掛かってて。こういう何だろう、、暗いとこもあれば明るいこともあるっていう。この悪いところばっかり書いてたとしても最終的に聴いた人がポジティブになるようなものを書きたいっていうのはあるんで。まぁ昔から変わらず書いてるって感じっすかね。

ーー例えるものは“光と影”って命題としてあって、その中で黒い鍵盤と白い鍵盤、それを“MAJOR-MINOR”っていう置き方(比喩)にするのは特徴的だなって思いました。どういうところでそういうイメージが浮かんできましたか?

AG:鍵盤12個あって、バーンって押さえて弾いたら、マイナーって悲しいじゃないですか。でメジャーは明るい。でも、その感じ方って面白いな、と。なんでマイナーって暗く感じたり悲しく感じたりするんだろうって。メジャーは明るく感じたりする。でもそれって自分が選んで弾けるんだけど。それが人生の見るものの、違う角度の言い方なんじゃないかなー、面白いなーと思って。人って当たり前のことを当たり前のように前からバーンって言ったら弾き返したくなるけど、「いやそんなのわかってるよ」みたいな。でも違う角度で言われると「あぁ~確かに」みたいな、そういう言葉が俺好きなんで。そういう比喩とか違う角度で違うテーマで自分の生きてく人生を言ったり、相手の人生のことを言ったりするのが好きなんで。それを純粋に今回も書いてるみたいな。「もし影が後ろにあるんだったら、それは目の前に光があるってことだよ」とかそういう対比でボジティブに捉えて欲しいなっていう感じで書きましたね。
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ーー凄い概念的な話なんですが、、、光と影は二つで成立するものではなくて、その間に対象物が1個なきゃいけない。その対象物って自分なのか相手なのかによっても全然違うというか。自分が見ててこうなってるのか、誰かがそこにいてその事象をこちらから見てるかによって光と影の感じ方が結構変わると思うんですが。この場合ってどっちですかね?

AG:なるほど。面白い。でも、今までその考え無かったっすけど、そう言われたら両方あるかもしれない。自分のことでもあるし、パッて後ろ見た時に影があって、、、やっぱりこれ(光)が当たってるからだよな、自分が対象の場合もあるし。でも、Aメロとか見ると「人混みと調和のなかで一人孤独に目を覚ますのは何故」とか「満たされたグラスなのに空っぽに感じるのはなんでだろう」とか明るいフレーズなのに“暗闇ばかり見てしまう”。。。このKeyって自分のことでもあるけど人の俯瞰で見て、めっちゃあの光当たってるのになんでその自分の影とか見てるっていうところでもあるから、2つの目を持ってる感じもするっていうか。自分はそんな感じっすね。リリックに関しては、どっちかっていうとストレートなの好きだから。ストレートでありながらもちょっと角度変えて刺してくるみたいな。Aメロとか日本語訳には書いてないんですけど、全部音に関して入ってるんですよね。ハーモニーとか、エコーとか、フレーズとか。

ーーうまく絡み合ってますよね。

AG:音に関してるのが入ってるから最後のメジャーマイナーってくるみたいな。関連付いてる。それを日本語で全部説明しちゃうと…。

ーーもう野暮だろ?と。

AG:そうなんですよね。だから見た人が「あ!これ、ここでこのワード使ってサビに繋がってるのマジやべぇなぁ」って言う人はごく一部かと思うんですけど、そういうところも隠して、見て欲しいなっていう。

ーー曲は頭からギターリフがガツっと全面的に出ていて、ある種のトラックを作っているようにずっとリフレインしてますね。意図して、こういうフックを作ってるのかなとも感じられます。コードから作っていくのが一般的な日本の音楽ですが、こうやってトラックっぽく作ってるバンドってなかなかいないと感じてます。今でこそトラックメーカーという存在が広く知られるようになりましたが。ギターをメインに据えたこういったトラック的なアプローチは今まで少なかったと思います。

HIDE:確かにキーになってるよね、あのギターが。

AG:そうだね。

HIDE:歌よりメインなんじゃないかって。

AG:邪魔しないで欲しい(笑)。

HIDE:歌より今回メインです。

AG:大丈夫っす。リフもあればサビにも来るわみたいな。

HIDE:いや、迷ったんだよね。サビは入れないかなーとか。

AG:でもあれがいいよね。

ーー僕もギターリフがループして回収してる感じが凄い良いと思ってました。

HIDE:歌が邪魔なんですよね~(笑)。

ーー(笑)。

HIDE:昔のバンドとかギターヒーローがいる世代ってこういう音楽だったと思うんですよ。例えば、AC/DCとかもリフは単純だけど、繰り返すたびにコピーしたくなるギターっていうか。さっきも言ったけど、今このギターヒーローみたいなリフやってるバンドっていないんじゃないかなって前聞いた時に古臭いような、例えばこう弾いて凄いライトハンドでガーってピロピロとかいうバンドは沢山いるけど、うちみたいにオルタナティブのリフっていうものはいないんじゃないかなって。中学生高校生で初めてギター持ってコピーしたくなる。そういうの面白いと思うけどね、そのループみたいなの。昔はあったと思うけど。

ーー最近ロックの方が圧倒的に少ないですからね。もうトラック(ミュージック)に慣れてしまってるというか。USはHIP HOP全盛になっていて、基本的に音数どんだけ抜いて成り立たせるんだっていう世界になってますからね。

AG:あれも好きなんですけどね、僕。

ーートラックっぽい感じで作ってますが、NOISEMAKERちゃんとロックしてるっていうところがこの1曲はちゃんと表れてる気がしてます。

HIDE:エンジニアの作業もプレイヤーも同じ人なんです(笑)。うち、ギター1人じゃないですか?ツインギターっぽくは出来るじゃないですか、CDでは。でも、ツインギターのバンドってワンギターっぽく出来ないんだよね。

AG:あぁ~。

HIDE:絶対ライブのこととか、存在意義というか。もう1人のギターリストの。例えば今回のCDはリードギターばっかりでバッキング入ってないから。で、曲作ります、じゃあ俺ももう1人のギターが何やってるの?みたくなっちゃうから。絶対付け加えなくちゃいけないっていうか。うちは足し算は出来るし、引き算も出来るから。そういった意味では、音源に関して幅が広がるんじゃないのかなって。その代わりシンセ入れたりとか。
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AG:確かにトラックっぽいのも好きだからね。リンキン・パークとかもろそっち系じゃないですか。結構ルーツがそういうところなのかな。リンプ(リンプ・ビスケット)もレイジ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)もそういう作り方だし。如実にそれが出てる。




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