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NOISEMAKER “MAJOR-MINOR QUATTRO TOUR” LIVE REPORT!!

NOISEMAKER “MAJOR-MINOR QUATTRO TOUR” LIVE REPORT!!
MAGAZINE

NOISEMAKER “MAJOR-MINOR QUATTRO TOUR” LIVE REPORT!!

Report by 山口智男
Photo by TAKASHI KONUMA


2019.11.18
NOISEMAKER “MAJOR-MINOR QUATTRO TOUR”
@渋谷 CLUB QUATTRO


開演直前、場内アナウンスが流れた。
「ソールドアウトにつき大勢のお客さんがいらっしゃっているため扉が閉められません!一歩ずつ前に進んでください!このままではライヴが始められません!」
そりゃそうだろう。この1、2年のNOISEMAKERの勢いを知っている誰もが、会場のキャパシティが現在のバンドの状況に全然見合っていないと思ったに違いない。
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「かかって来いよ!頭のネジ外せるか⁉」
 ぎゅうぎゅう詰めのフロアを、AG(Vo)が煽りながらライヴはスタート。今回のツアー・タイトルに冠している最新シングル「MAJOR-MINOR」からバンドが曲をたたみかけるように繋げ、モッシュ、ダイヴ、シンガロングと散々フロアを揺らした前半戦が終わったところで、「俺もおまえらも風呂上りみたいだな」と笑ったAGが自ら言っていたように今年の3月24日、この日のキャパの2倍近い渋谷TSUTAYA O-EASTを、すでにソールドアウトにしているNOISEMAKERが、なぜこのタイミングで東名阪のCLUB QUATTROツアーなのか? 
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AGはその理由を、こう語った。
「QUATTRO、ぶっ倒したことがない。即完とかQUATTROツアーとかやってなかった。だから、メンバーと話して、やることに決めました!」
 渋谷CLUB QUATTROには、因縁と言い換えてもいい思い入れがNOISEMAKERのメンバーたちにはあった。この日、ライヴの終盤にAGが語ったところによると、NOISEMAKERが渋谷CLUB QUATTROのステージに初めて立ったのは、13年2月に開催された「Scream Out Fest 2013」だったという。
AGが振り返る。
「(その時は)まだ(フロアは)スカスカだった。(そして)5年前(の14年10月24日)、このステージでメジャー・デビューしますと発表した時もまだスカスカだった。それから5年。ついに、ぱんぱんになった!即日ソールドアウト!本当にありがとう!」

 NOISEMAKERがどういうバンドなのか、改めてわかるではないか。繰り返しになるけれど、現在のバンドの状況を考えるなら、もっと大きなところでもよかった。しかし、さらに大きなステージを目指す前にNOISEMAKERは、まだ倒していない敵、いや、敵という表現はおかしいか。じゃあ、こう言い換えよう。かつて自分たちの前に立ちはだかっていた壁を乗り越えてから前に進みたかった……ということなんだと思う。

 ここ渋谷CLUB QUATTROは前述したようにNOISEMAKERがメジャー・デビューすることをファンに報告した思い出の場所だが、「メジャーをクビになってから、メジャーから落ちて、どんな気持ちですかとインタビューで聞かれたけど」と当時を振り返ったAGは、その話をこんなふうに締めくくった。
「落ちてねえよ!上がってんだよ!バカ野郎!今の状況を見てみろよ!俺には見えてた。どこまで行けるか見てろよ!」
メジャー・デビューを発表したとき、ぱんぱんにできなかった渋谷CLUB QUATTROを、AGの言葉を借りるなら失ったところから這いあがってきた自分たちがぱんぱんにする。なんて素晴らしいリべンジなんだ! 渋谷CLUB QUATTROをぶっ倒したかった理由の1つには、それもあったのかもしれない。
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とまれ、アンコールに応え、ステージに戻ってきたAGは「令和にもロック・バンドはいるんだぜ!」と言ったが、ロック・バンドに不可欠な反骨精神なら、NOSIEMEKAERは他の誰にも負けちゃいない。
新たな戦いに挑む気持ちを鼓舞するように演奏したアンコールの「Flag」以外、再出発後の曲ばかりだったセットリストは、そんな反骨精神の発露なのか、どんどん進化を続けるバンドの現在のモードの表れなのか。
そんな進化を反映して、疾走感の中に都会的な洗練が感じられる「MAJOR-MINOR」をはじめ、セットリストにはもはやラウド・ロックという一言だけでは語りきれない曲も増えてきた。同時に空間系のサウンドも奏でるようになったHIDE(Gt)のギター、ヨコノリのビートも交えるUTA(Dr)のドラムもラウド・ロックにとどまらない広がりが感じられるようになってきた。
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しかし、ライヴを見るかぎり、根っこのところは何も変わってはいない。NOISEMAKERは、いまだ人間臭い熱血漢たちなのだ。ヨコノリの「SADVENTURES」や「Dry」で、敢えて直線的かつ図太いビートを刻むYU-KI(Ba)の力強いピッキングは、まるで前へ前へと逸る気持ちを一音一音に込めているようだ。そして、「音楽って聴くものだけど、いつからこんなふうになった?(笑) こんなにぐちゃぐちゃになって気持ちいいの久々です」と、しばしばステージの前にある柵の上からフロアに身を乗り出すガッツを見せるAGは、自分たちの音楽に何かしらを求め、ライヴに足を運ぶファンを勇気づけることも忘れない。
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「そのまま生きているだけで十分かっこいいよ。これからも最低で、最高でいよう。ありのままでいい。そのまま生きてたらおまえら十分、輝いているぞ!」
 他の誰でもない。ここまで這い上がってきて、さらに上を目指そうと戦いつづけているNOISEMAKAERが言っているのだ。その言葉が響かないはずがない。
 実は向こう意気ばかりで、根拠がなかった自信は、この1、2年の活動がその根拠となった。
「それをこれからも見せてやる。ついてこいよ。ここまで連れてきてくれてありがとうって言うのが、流行りなのかどうか知らないけど、俺たちはもっとヤバいところに連れていくから!」
 AGがそう宣言してから、生きることとは? 自分の存在とは?と問いかけながら演奏した本編最後の2曲――「To Live Is」と「NAME」は、満員の観客もバンドとともにシンガロングの声を上げた。その瞬間、この日、成就したNOISEMAKERのリべンジは、来るべき未来の祝福となったのだった。
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