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SPARK!!SOUND!!SHOW!! "NU BLACK RELEASE TOUR FINAL" REPORT!!

SPARK!!SOUND!!SHOW!! "NU BLACK RELEASE TOUR FINAL" REPORT!!
MAGAZINE

SPARK!!SOUND!!SHOW!! "NU BLACK RELEASE TOUR FINAL" REPORT!!

Report by 山口智男
Photo by KEIJU


2020.1.11
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
“NU BLACK RELEASE TOUR FINAL”
@渋谷 WWW


 

「初ワンマンです! 俺らしか好きじゃない人がこんなにいるなんて!」と感嘆の声を上げたチヨ(Ba/Cho)をはじめ、SPARK!!SOUND!!SHOW!!(以下スサシ)の4人の目の前にいるのは、スタンディングのフロアを埋めたおおよそ500人の観客たち。

  「500人近くいるのは(感覚としては)10,000人なんで(笑)。ありがとうございます!」
 にわかに吹き始めた追い風を、メンバーたちが目に見えるものとして、この日、実感していたことは、チヨに続いたタナカユーキ(Vo/Gt)の言葉からも窺えたが、そんな手応えに胸を躍らせながら、スサシはやっぱりスサシ。全国15か所を回った2ndフル・アルバム『NU BLACK』リリース・ツアーのファイナルであることに加え、キャリア初のワンマンだからと変に畏まったり、気負ったりせずに、いつも通り、いや、いつも以上にやりたい放題の、やんちゃなライヴを繰り広げ、500人を狂喜させ、そして乱舞させた。
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「死ぬほど踊りましょう!」(タナカ)
 まさに痛快無比という言葉がふさわしい2時間の熱演の口火を切ったのは、ハードコア×ラップな「GODSPEED」。バンドによる爆音の演奏のみならず、ビカビカと目潰しのライトが客席を煽る中、早速、観客のモッシュとダイヴが始まる。そこからたたみかけるように繋げた「感電!」では、観客の盛り上がりに応えるようにタナカとタクマ(Key/Gt/Cho)が客席にダイヴ! そして、「暴れん坊が揃っていて何よりです!」(タナカ)なんて不敵な言葉を挟みながら、「かいじゅうのうた」「†黒天使†」と繋げ、お馴染みの振りを、バンド、観客ともに楽しんだ頃には、すでに大きな一体感が生まれていた。
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 たぶん、この日がスサシのライヴ初体験という人もこの序盤の4曲で、彼らのライヴがどんな感じなのか掴めたに違いない。
「久々の曲もやったりするんで楽しんでください」というタナカの言葉通り、「ダンザーラ」からはちょっと懐かしい曲の数々を披露しながら、メロディック・パンク、ラウド・ロック、ヒップホップ、ラップ、レゲエといった多彩な要素の混ざり具合が曲ごとに変わるスサシ流ミクスチャー・ロックの魅力を存分にアピールしていった。

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「ドカーン」では、「高槻のエミネム」「大宮のスヌープ・ドッグ」、そして、「(長髪だから)歌のお姉さん」とそれぞれに名乗ったタナカ、タクマ、チヨが見事なラップを披露。続く「PS4」で再びフロアに飛び込んだタナカはすし詰めの観客を押し分け、階段状のフロアの最後列まで上がっていくガッツを見せたが、「ヴォーカル戻ります」と言っているにもかかわらず、ステージの3人が次の「BPM169」を演奏し始めてしまったため、客席で歌う羽目に!(笑) そこから「モッシュできる曲やります!」と「無愛愛」、「速い曲やります!」と「SCAR」を繋げ、前半戦は終了と言うようにいったんメンバーがはけたステージに一人戻ってきたイチロー(Dr/Cho/169)が観客にコール&レスポンスやウェーヴを求めながらカラオケで「イチロック☆だもん」をアイドル風に熱唱。「(観客は)こんなもん見に来たんちゃうやろ!」とチヨが突っ込んでから始まった後半戦--。

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 ワンマンならではということで、「ツアーではできなかった曲をやりたい」(タナカ)と、『NU BLACK』から「Swinga!」を、アルバム同様、ゲストにCreepy NutsのR-指定を迎え、いきなり披露。メロディック・パンクを思わせる疾走感に満ちた演奏にR-指定がラップを加え、直前の茶番(と言うか、余興と言うか)から一転、ゆるんだ会場の空気をびしっと引き締める。そして、「一生わちゃわちゃしている自分たちを軌道修正してくれるから全15本のツアーができた」とタナカがチームのみんなに感謝の言葉を述べ、「愛されてここまで来たので、ここで愛し返します」と披露したのが、音楽家としての信念、矜持を歌った「アワーミュージック」。メロディック・パンク調の演奏に合わせ、観客も声を上げた、その「アワーミュージク」から、エモーショナルなロック・ナンバーの「ミッドナイトサイダー」、そして、「good sleep」「蜜」というアーバンな魅力もあるバラードを繋げていき、彼らがわちゃわちゃした印象とは正反対の魅力を持っていることもアピールした。

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因みに照明を消して、観客にスマホの明かりでステージを照らすことを求めた「good sleep」は、演奏前にタナカが語ったところによると、今の4人が始まった最初の1曲ということらしい。それを聞いてしまうと、スサシに対する見方がちょっと変わりはしないか? ひょっとしたら、わちゃわちゃした姿は、彼ら一流の照れ隠しなのかも、とちょっと思ったりも。

 ともあれ、そこからさらに一転、「MARS」「スサシのマーチ」「南無」と曲間を空けずに繋げ、今度はバンドが持っているヘヴィでフリーキーな魅力を見せつけていった彼らが本編最後に選んだのが、『NU BLACK』のラストを飾る「ソウルナンバー」だった。
「この曲をやるためにツアーを回ってきたと思っています。この曲をプレイした瞬間からSPARK!!SOUND!!SHOW!!は次のフェーズに入っていきます!」とタナカは宣言した。いつも通り、やりたい放題のやんちゃなステージを繰り広げ、追い風を感じながらもバンドが変わらないことをアピールしたその一方で、若干の心境の変化もあったようだ。

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 大きな歌を聴かせる、クセがありすぎるスサシにしては、普通にいいと言える――つまり、より多くの人々にアピールできる可能性を持った「ソウルナンバー」を、ツアーの大団円に持ってきた狙いは? タクマがギターを思いきり泣かせるソロに耳を傾けきながら、そんな疑問が湧いてきたが、その答えはきっと、これから次のフェーズで繰り広げるスサシの活動の中にあるのだろう。

 彼らがどんな答えを提示してくれるのか今から楽しみにしている。そんな楽しみが増えたことが、もしかしたらこの日一番の見どころだったんじゃないだろうか。最後に観客がシンガロングしたアンコールの「ヘビーローテンション」ではアルバム同様、PaleduskのKAITO(Vo)が客演したことをつけ加えておきたい。



>>SPARK!!SOUND!!SHOW!! OFFICIAL HP




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