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EGG BRAIN "AIN’T SEEN NOTHING YET" INTERVIEW!!!

EGG BRAIN "AIN’T SEEN NOTHING YET" INTERVIEW!!!
interview

EGG BRAIN "AIN’T SEEN NOTHING YET" INTERVIEW!!!

Interview by Tomoo Yamaguchi
Photo by Yukihide”JON...”Takimoto (本文中)




復活の狼煙となったシングル「Start From Scratch」のリリースから1年。ついに待望のニュー・アルバム『AIN’T SEEN NOTHING YET』をリリースしたEGG BRAINの3人にアルバムの手応えと、2月24日から始まる「Welcome To The ROCK SHOW Tour 2020」の意気込みを聞いた。
3年間の活動休止を経て、18年11月に活動再開を発表してから、精力的に活動を進めてきたとは言え、新しいアルバムを聴くまでは、というファンも少なからずいたんじゃないかと思うが、「名刺代わりの1枚」と自ら言うとおり、00年前後のUSメロディック・パンクをバックボーンに持つEGG BRAINならではと言える『AIN’T SEEN NOTHING YET』の全12曲を聴いた瞬間、誰もが快哉を叫ぶに違いない。
まだまだ何にも見えちゃいない、というタイトルからもメンバーたちがバンドの未来をしっかりと見据えていることは、はっきりと伝わってくるが、歩みを止めたところからもう一度とメンバーたちが考えているのは、自分たちのファンを誰一人、置き去りにはしないという思いがあるからだ。活動休止したことをなかったことにして、第2章を始めるわけではない。そんなところにもEGG BRAINなりの誠実さを感じたりも。
 実は慌ただしたかったというアルバムの制作の舞台裏を包み隠さずに語る3人の言葉にウソはない。

――活動再開後、メンバーの関係に変化はありましたか?

JOEY(Vo/Gt):EGG BRAINが良くなるには、何が一番良いのかという方向性が定まってきました。だから、話が早い。前は、「それは違うだろ」ってこともあったんですけど。

Uchie(Dr):とりあえず1回、お互いの意見を受け入れて、違ったらまた別のやり方を考える。そういう判断が早くなりました。それに尽きますね。当たり前のことかもしれないんですけど、以前はそれすらできてなかったのかな。今思えばですけどね。

KUN(Ba/Vo):これからバンドはもっともっと良くなっていきますよ。

――じゃあ、今回のアルバムの制作もスムーズに進んでいったわけですね?

JOEY:元々は、期限を設けずに作り始めたんですよ。これだって思える曲が出揃ったら、レコーディングしようと言ってたんですけど、ダラダラしちゃって(苦笑)。活動再開お披露目ツアーが終わってちょっとしてから、改めて期限を設けて、そこに向けて制作していったんです。

――その結果、手応えのあるアルバムができあがりましたね。一朝一夕には出せない骨太さもありながら、すごくフレッシュな作品だと感じました。

KUN:活動休止前に、これを作れたら、ほんとは良かったんですけどね。活動休止前にリリースしたシングルに入っていた曲も入ってますし、あの時できなかったことを、今、さらに成長した3人で作れたと思います。

JOEY:新たな名刺代わりの1枚になっていると思います。去年、活動を再開して、「Start From Scratch」というシングルを出させてもらって、ツアーして、、、久しぶりのレコーディングとツアーということもあって、慣れるのに必死だったところもけっこうあったので、今回のアルバムから、ほんまの第2章だと思っているんです。ツアーもね、全国30か所以上回るので、ここからのEGG BRAINを楽しみにしてほしいです。

――活動再開お披露目ツアーで各地を回って、お客さんの反応に励まされたところもあったのではないでしょうか?

JOEY:「待っていました」とか、「お帰り」とか言ってもらえましたね。ファンももちろんなんですけど、バンドマン、ライヴハウスのスタッフ、各地の友だちにも言ってもらえて、すごくうれしかったですよ。

――それなのにダラダラしてしまったのは、なぜだったんですか?(笑)

JOEY:フェスも含め、ライヴも続いていたので、切り替えが難しかったっていうのもあるし。

KUN:まとまった制作だけの期間もなかったんです。だから、決してダラダラしてたわけではないんですよ(笑)。

Uchie:ただ、このペースだといつになるかわからないから、「よし、期限を決めよう」って。

KUN:それで、どのタイミングでリリースして、ツアーを始めたら、2020年がベストな動きになるかなと逆算して、ゴールを決めて、動き始めたんです。

――ゴールを決めた時点では時間的には余裕はあったんですか?

KUN:めちゃめちゃ追い込まれてました(笑)。

Uchie:ドラムのレコーディングを始める時には、まだ2、3曲しかなかったんですよ。

KUN:Uchieは最後、メロディを聴かないままドラム録りを始めた曲もありましたからね。「わからん。わからん」って言うから、「大丈夫だから。後は俺たちがちゃんとやるから」って(笑)。

Uchie:で、できあがった曲を聴いて、「あ、こういうメロディなんだ」って(笑)。
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--でも、そのへんは長年のつきあいだから。

JOEY:そうですね。だから、「後は任せてよ」って。

Uchie:いやぁ、そうは言っても、僕は最初にやるわけですから、「大丈夫?」って焦りますよ。しかも、僕が録り終わらないことには進まないわけですからね、けっこうプレッシャーですよ。

KUN:僕ら、一番時間をかけずに作ったのが、2ndアルバムの『So Far, So Good』なんですけど、レコーディングの最終日に「もう1曲録ろう。今日作れる?」と言われて、その日のレコーディングが終わって、夜中の12時から朝までかけて1曲作って、翌日レコーディングするってことをやったことがあるんで、何とかなるだろうって(笑)。

――JOEYさんはいかがでしたか?

JOEY:いや、僕も何とかなるだろうと思ってましたよ。イメージはできあがっていたんで。ここまで行ってたら大丈夫ってところがあるんですけど、そこまでは行ってたんで、「Uchie、大丈夫だから」って(笑)。

Uchie:そう言われても、できあがるまでは安心できないじゃないですか(笑)。

――前回のシングル「Start From Scratch」を作る時には、EGG BRAINのお客さんに安心してもらえるような爽快でスピード感のあるシンプルな曲を作るというテーマがあったそうですが、今回、アルバムを作る時は、その延長でと考えていたんでしょうか?

JOEY:活動再開お披露目ツアーを回ったからこそ書けた曲たちなのかな。ライヴをイメージできるような曲にしようというのはありました。ライヴに来てくれるファンの子たちが楽しんでいる光景が浮かぶようなね。だから、歌えるし、乗りやすいし、暴れられるしっていうのはけっこうイメージしながら作っていきました。3人で良く言っていたのは、「プラスだけのアレンジじゃなくて、抜けるところは抜いて、メロディに一番合うアレンジや、その曲が一番求めているアレンジをしようね」でした。それがすごくできたと思います。3ピースらしいシンプルなアレンジなんだけど、芯のある、しっかりとした曲たちができましたね。

Uchie:JOEYが候補として20曲ぐらい作ってきたんですけど、その中からメロディが良く残る曲や、景色がぱっとイメージできる曲がアルバムに入りましたね。「Surfin’ In The Blue」は、車で海岸線を走ってそうじゃないですか。

JOEY:「Surfin’ In The Blue」は「Start From Scratch」を作っている時にサビを弾き語りで聴いてもらってたんですよ。その時は採用されなかったんですけど、今回、「あのメロ良かったから作ってみる?」ってなって。

KUN:そんなふうに「Start From Scratch」を作っている時にネタとして集めていたものを聴き直して、「これをこういうふうに変えていけば、アルバムに入れられるんじゃないか」というのもありましたね。

Uchie:作り方もいろいろで、メロディから膨らませていってというのもあるし、ギター・リフ、あるいはベース・リフから広げていってというのもあるし。「Surfin’ In The Blue」は、ドラムをドンドンドン・パンってスタジオで叩いていたとき、「そのリズムいいね。キックを抜いて、隙間を作ってみたら?」ってところから作っていって、そこにさっき言っていたサビのメロをハメたんですよ。そんなふうに何かがきっかけでバーンとできたり、1つピースがハマるだけで一気に広がったりっていうことは、けっこうありますね。もちろん、原石の状態の時から、それだけで行けるやんって曲もあるんですけど、何か1個ハマって一気に広がっていったという曲のほうが後々、代表曲になることが多い。そういう作り方は、やっているほうも気持ちいいんですよ。

――今回、再収録した3曲は、レコーディングしなおしているんですか?

JOEY:再録は「METEOR」だけですね。

Uchie:10年前の曲ですね。

JOEY:元々は会場限定のシングルだったんです。

Uchie:「MUZIC」と「VITAMIN」はリミックスしてます。

--その3曲を今回、再収録したのは、どんなところからの発想だったんですか?

JOEY:さっきKUNちゃんも言ってましたけど、「MUZIC」「VITAMIN」をシングルとしてリリースした後に活動休止しないで、アルバムを出せたら一番良かったってところで、活動休止はしましたけど、アルバムを作るなら、その2曲は絶対入れたいねって。「METEOR」に関しては、会場限定だったから、僕らの定番曲であるにもかかわらず、会場に来られない人は聴けないというのもあったんで、今までのファンの子たちももちろんだけど、これから新たにEGG BRAINに出会ってくれる人たちもたくさん増やしたいという思いもあったので、代表曲をアルバムに入れて、いろいろな人に喜んでもらいたかったんです。

――その3曲はアルバムの他の曲に比べて、割とハードな印象がありますが。

JOEY:確かに、そうですね。ただ、EGG BRAINを組んだ時、EGG BRAINの音楽は、「Strat From Scratch」のような明るくて、疾走感のあるキャッチーな曲と、今回、再収録した3曲のようなマイナー調で攻撃的な曲、あとファニーなちょっとふざけている曲という3本柱で行きたいねっていうのがあったんです。だから、ハードな印象の曲というのも、僕らからしたら普通のことなんです。

KUN:EGG BRAINが持つ攻撃性は、その3曲がもう担っていたので、12曲のバランスの中で、書き下ろしの新曲は、その3曲とは違うものになっていったというところもありますけど。

Uchie:明るくて、ファニーでっていう。

JOEY:最後まで、「攻めている曲を1曲書き下ろしたほうがいいかな?」っていうディスカッションはありましたけど、バランスを考えると、これが一番良いのかなということになりましたね。

――再レコーディング、リミックスで意識したことは?

JOEY:リミックスに関しては、他の曲とのバランスですね。できるだけ今の曲に近づけました。

Uchie:「METEOR」は今の音で録りたいと思いました。フレーズやテンポは、ぶっちゃけほとんど変わってないんですよ。ただ、10年前よりは音作りもこだわるようになっているし、正直、こうしておけば良かったと思ったところもちょっとあったので、それを全部解消していきました。

KUN:単純に演奏のスキルは10年前に比べて、はるかに上がっていますしね。会場限定で、その時に聴けなかった人もいっぱいいるというのを聞いていたので、じゃあ、このタイミングで入れてあげたらやさしいかなっていう。リスナーからしたら、思い入れもあるでしょうから、前回のほうが好きやったとかいうのもあると思うんですよ。それはそれでありやと思うんですけど、活動休止を経て、第2章を始めたことをきっかけに、これから知ってくれる人もいるはずだから、その人たちにはこれを聴いてもらおうという考えもいいんかなっていう。誰も悲しくはならないんじゃないかなとは思います。

――アルバム・タイトルは、まだまだ何も見えちゃいない、という意味なんですけど、EGG BRAINはこれから何を見ていきたい、と? 

JOEY:海外に行ってツアーもしたいし、ゆくゆくはフェスと言うか、大きなイベントもやりたいし。

KUN:少しでも僕らのことを知ってもらいたいです。音楽が山ほどある中で、なかなか知ってもらうのは難しいとは思うんですけど、限りなく僕らのことを知らないという人を減らしていきたい。それが結果的に大きくなることに繋がっていくのかなと思ってます。

Uchie:このタイトルを付けたのはJOEYなんですけど、送られてきた瞬間、なるほどねと思いました。それぞれの解釈はあると思うんですけど、個人的には、EGG BRAINの底力のことを言っているんだと思ったんです。今回のアルバムで全部出したかと言うと、たぶん全部出ていない。もちろん今の集大成という思いで作りましたけど、残りはライヴで出せるかもしれないし、日々成長していくものだと思っているから、どんどん底力は増えていくと思うし。このアルバムだけが全てじゃねえぞっていう意味で、見えてへんぞ、底なしだぞって僕は捉えたんです。確かに、ええタイトルやなって思いました。
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――タイトルはぱっと思いついたんですか?

JOEY:大変やったんですよ(笑)。いくつか案はあったんですけど、全然しっくりこなかったんです。昨年9月に僕らイベントやったんですけど、その日にアルバムをリリースするって発表しようと話をしていて、その前日、アルバムの最後に入っている「Brighter Than Ever」の歌詞を考えていたんです。その時、まだまだこれからやという意味の言葉を入れたいと思って、考えてたら、《Ain’t seen nothing yet!》 という言葉が出てきて、前向きな意味もあるし、今のEGG BRAINにぴったりだしと思って、すぐ2人に伝えたら、「めっちゃええやん」って言ってくれて。次の日のイベントで、こういうタイトルのアルバムが出ますって発表させてもらいました。

KUN:追い込まれると出るんですよね。

JOEY:ハハハ、怖い怖い。

Uchie:やればできる子なんです。

KUN:常に「明日までに」って言っていこうかなって思いました。

JOEY:プレッシャー、プレッシャー(笑)。

――ジャケットのアートワークを見て、気になったのが、なぜ4匹、いや、4人なんだろうって。

JOEY:3人だったらバランスが悪いじゃないですか(笑)。

Uchie:え、そこやったん?(笑)

――右の3人がEGG BRAINだと思うんですけど、そうすると、EGG BRAINと誰なのかってなるじゃないですか。

JOEY:匂わせてますね。

Uchie:それぞれの捉え方じゃないですかね。

KUN:うちのマネージャーちゃいますかね(笑)。

Uchie:おのおのが思ったものが、すべて正解ですよね。メンバー3人とお客さんなのか、それとも「Brighter Than Ever」の題材になった人なのか。

--題材になった人がいらっしゃるんですね?

JOEY:はい、います。

KUN:ブックレットの中を見てもらったら、ヒントがいっぱいあるんで、ぜひCDを手に取ってほしいですね。

――今回の12曲の中で特に気に入っている曲を、1曲ずつ教えていただけませんか?

Uchie:「Surfin’ In The Blue」かな。自分のリズムがきっかけになったこともうれしかったんですけど、このテンポの曲をずっとやりたかったんです。BPMが110って、EGG BRAINの中では、遅いほうなんですよ。僕が入ってから、このくらいのテンポの曲ってほとんどやってない。当時は自分が若かったこともあって、そこまで表現できなかったっていうのもあるんですけど、復活してからは、こういうどっしりした感じもできるようになってうれしいと思いました。

KUN:僕はコーラスワークも考えているんですけど、全曲に、この曲のここは聴かせどころやっていうのがあるんですよ。だから、1曲だけ選ぶのは難しいな(笑)。

Uchie:ずるい、ずるい。俺が絞り出したのに(笑)。

KUN:「METEOR」もレベルが上がりましたしね。バンドとしての幅が広がったという意味では、「Surfin’ In The Blue」もそうなんですけど、もう1曲選ぶなら、「Diamond」。この曲を聴いてもらったら、今までのEGG BRAINのサウンドとちゃうなっていうのは、わかりやすく感じてもらえると思います。そいうところも聴いて欲しいですね。

--どんなきっかけで生まれたんですか?

KUN:メロディや歌に合わせるなら、というところからギター、ベース、ドラムを作っていったり、オルガンを入れたり、新しい試みをしたんですよ。

――最後にJOEYさん。

JOEY:僕は「Brighter Than Ever」です。最後にできた曲なんですよ。アルバムを作っているとき、「あともう1曲、何か足りへんな」ってところから作ったんですけど、メロディが最初に出てきて、「いい感じやな。歌詞どうしようか?」って考え始めたんですけど、去年のツアーの途中に、うちの社長が亡くなって。ツアーが終わってから、3人でごはんに行ったとき、3人が3人とも、今、社長を含めた4人でステージに立っていると思っているってことがわかって。それが印象的だったので、このタイミングしかないだろうと思って、社長のことを歌詞にしました。そういう意味で、一番思い入れがありますね。
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――なるほど。そういうことだったんですね。ところで、2月24日の京都MUSEから、7月19日の岡山CRAZY MAMA 2nd Roomまで、「Welcome To The ROCK SHOW Tour 2020」と題して、全国を回りますが、どんなツアーにしたいと考えていますか?

JOEY:復活してから一番たくさん回るツアーなんですよ。去年の活動再開お披露目ツアーで行けなかったところもたくさん行けるので、すごく楽しみですね。曲もライヴはこんな感じになるのかなとイメージしながら作ったので、それを毎回、超えられるような、「この曲、こんなふうになるんや!?」って日々、新しい発見ができるツアーになったらいいなと思っています。

――対バンは、どんなふうに選んだのでしょうか?

JOEY:昔からの友だちはもちろん、復活してから出会ったバンドもいるし。

Uchie:休止中にそれぞれが出会ったバンドもいるし。

KUN:先輩、同期、若いバンド。振り幅があると言うか、いろいろなバンドとやることで、いろいろなお客さんに見てもらえる可能性も増えるのかなというところでも選ばせてもらいました。できるだけ多くの人に見てもらえたらうれしいですね。



“AIN'T SEEN NOTHING YET”
01 Welcome To The ROCK SHOW
02 Dear My Friends, Thanks For A Miracle
03 Start From Scratch
04 MUZIC
05 Surfin' In The Blue
06 Bob
07 Live In The U.S.A
08 One Big Rainbow
09 METEOR(Album Ver)
10 VITAMIN
11 Diamond
12 Brighter Than Ever


LAUNDRY RECORDS / PINEFIELDS / PINE-0048 / 価格:¥2,300 tax out.





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