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column

SATANIC ART CHRONICLE Vol.10 by TM paint

シーンの中でバンドのリリースする作品のアートワークやマーチャンダイズのデザインを手掛けるデザイナーやアーティストたち。彼らのデザインは音源の顔として我々の印象に残っていき「あー! あの飛行機のジャケのやつね!」なんていう会話に繋がっていく。
SATANIC CARNIVALでも、シーンで活躍するアーティストが多々参加している。本企画"ART CHRONICLE"では、このシーンにいるアーティストに彼らのルーツを紹介してもらう。そのルーツは少なからずアーティストに影響を与えているし、このシーンが好きなのであれば知っておくべきレジェンドたちだ。
アーティストに教えてもらえるアートのお話、"ART CHRONICLE"。第10回はTM paintがリコメンダー。今回もジャケットのアートワークを一挙に振り返る。

Profile TM paint


アーティスト、イラストレーター。国内外のアーティストの音源のカバーアート、ライブポスター、Tシャツなどを手がけ、ROCKフェス、アパレルブランドへのグラフィック提供などなど…。その活動がワールドワイドに多岐にわたる。たまにオリジナルアートも製作したりと、幅広く活動中!
https://www.tm-paint.com/
https://www.instagram.com/tmpaint/
THE-B-MART


Vol.03-TM paint SELECT.03:Melodic Punk Cover Art 2000年ver

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みなさんコンニチワ!TM paintという名前で絵を描いております。
明けましておめでとうございます。やっと今年も重い腰が上がりはじめてます。
SATANIC ART CHRONICLE! 今回ついに、第3回目。僕が1番好きな数字は3です。

前回、パンクロックエリートの皆様と共感したく、僕が思春期時代にストレートに影響を受けた、90's辺りのメロディックパンクのジャケットを描いた7人のアーティストについて書かせていただきました。そして、今回はその続編の"僕が見てきたMelodic Punk Cover Art 2000年ver"。4人のアーティストについて書かせていただきたいと思います。
それでは、今回ラストになるであろう私、TM paintによるジャケットカバーアートのお話スタートです。

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⑧RICK REMENDER先生 https://twitter.com/remender

2000年代になり、僕の謎のアメリカ漫画を掘りまくるオタク時代というものに入ります。そこで知ることとなった漫画とPUNKを融合した、RICK REMENDER先生。とくに、NO USE FOR A NAMEのLIVE盤は中のブックレットもコミックになっていて、表紙もDC風。そしてFAT WRECKがLIVE IN A DIVEシリーズとして、幾つものバンドをリリースしていて、すべてが中身込みでコミックになっていてすごく大好きなCDです。そして、さらに萌えたRICK REMENDER先生のBLACK HEART BILLYというオリジナルコミックの方では、FAT WRECK CHORDSが舞台のお話もありの、PUNK好きにはたまらない小ネタだらけの漫画となっています。今でも自分を見失いかけたときはその漫画に助けられています。

<おまけ>
RAMONES「I Don't Wanna Grow Up」のPV(Tom Waitsのラモーンズカバーver.)。まさにPUNKとCOMICの融合! 曲もタイトルもPVも全部好きです。TM paintはこのノリで全て形成されていると言っても過言ではありません。
ぜひYou Tubeで検索してみてください。

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⑨Mark DeSalvo先生 https://www.instagram.com/markdesalvo/

ザ! カリフォルニアメロディックパンクのアート! の臭いを満載に放つMARK先生。この絵画調のタッチのなかに皮肉たっぷりな絵。もともとは、こういうタッチの絵を書ける人になりたかったなぁ。。。と今でもちょっと思ってます。いや、結構思っています。老後には、こういうタッチで皮肉たっぷりな絵を描いて暮らすジジイになるもの良さそう。最近は、いろいろこの頃の絵をポスターにしたりして販売もしているMark先生です。

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<おまけ>
実はこちらのみんな大好き羊を可愛がっているNOFXのジャケ、LAGWAGONのジャケもMARK先生。完全に前回の90年代のコラムに入れ忘れた……(泣)。MARK先生すいませんでした。

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⑩Richard Minino先生 https://www.instagram.com/vnm_horsebites/

僕の中で2000年代の代表的なPUNKのアートというと……もう、ほぼリチャードでした。いつもリチャードでした。どこを見てもリチャードで、もうアメリカの全部のPUNKバンドのデザインやっちゃうんじゃないかと思うくらい勢いがすごかったです。DEAD TO MEというバンドがNOFXと来日した時、メインのNOFXのグッズよりもリチャード先生が作ったDEAD TO MEのグッズを身につけているお客さんの方が多かったかも……と思うくらいリチャードは新しかったです。多分、初期PUNKSPRINGとか行きまくってた世代の方は絶対にリチャード先生のTシャツを持っていたはず。なくらい。そんなリチャード先生の勢いは世界中に轟いております! NAMBA69の「21st CENTURY DREAMS」「HEROES」「DREAMIN’」のアートワークはリチャード先生が手掛けております。ぜひ、チェックです!

<おまけ>
リチャード先生は、実はNONE MORE BLACKというバンドのドラマーとして活躍されてます! NONE MORE BLACKも激かっこいいのでぜひ聴いてみてください。



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⑪DEREK DEAL先生 https://www.instagram.com/derekdeal/

こちらもリチャード先生と同じくらいに当時の僕が衝撃を喰らったアーティスト。DEREK先生はジャケットの絵というより、ライブのポスターやTシャツのデザインで本領を発揮するタイプ。リチャード先生の男っぽいデザインよりもうちょいポップ寄りで、彼が作るgig posterをいつもネットでチェックしていました。そしてDEREK先生はたまに写真を使ったデザインも出してくるイヤらしさ(笑)。それもポップで、ちょい笑える感じで素敵なのです。

<おまけ>
僕の記憶が正しければ、DEREK先生とRichard先生はhorsebitesというデザインチームみたいなものを一瞬組んだが、一瞬でなくなった。個性と個性が反発せずにガチッと噛み合うのは、本当に奇跡的なことなんだなと~! 勝手な解釈です!(笑)。

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⑫00's POP PUNKブーム

はいー! と。
僕が影響を受けたごくごく一部の2000年代のPUNKのジャケットの絵を描くアーティストを紹介しましたが、2000年代といえば、とにかく俗にいうPOP PUNKブームゴリゴリだったと思います。ジャケットもエロいネェちゃんやピザ、コーラ、ゴミが散らかった部屋、キャデラックを乗り回すタトゥーだらけのKIDSなど、変化していき。PVはスケートランプや家の周りに友達をいっぱい呼んで演奏している感じ。あの感じ。
90年代の男臭いイメージとはまた違うニュージェネレーション感に僕はさらに衝撃を受けました。当時、メロディックパンクや、その周りのアートもどんどん進化してくことを初めてリアルタイムで体験し、僕は、これからも頭でっかちにならず、アンテナ貼りまくりで、頭フラフラになりながらもこのシーンを追い続けようと心に決めました。
以上、ジャケット“カバー”アート紹介は終了します!

次回、"裏ジャケ編"へ続く♡


連載"ART CHRONICLE"。TM paintがピックアップしたのは前回の続編とも言える2000代の名盤ジャケットアートワーク。音源を聴いたことがない人はすぐに聴きましょう!
次回は裏ジャケ編ということで、しばらくはジャケットのお話が聞けそうでございますよ!


SATANIC ART CHRONICLE ARCHIVES

Vol.09 by KISHI KOUJI - 佐伯俊男
Vol.08 by Hirotton - BB BASTIDAS
Vol.07 by TM paint - -僕が影響を受けた "90sくらいのMelodic Punk Cover Art" を描くアーティストたち-
Vol.06 by KISHI KOUJI - Boris Tellegen / DELTA
Vol.05 by Hirotton - USUGROW
Vol.04 by KISHI KOUJI - Andy Warhol
Vol.03 by Hirotton - SWAMPY
Vol.02 TM paint - さくらももこ
Vol.01 KISHI KOUJI - 村上隆