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column

SCENE by Photographer Vol.11/Edit. TAKASHI KONUMA 04

ライブハウスを記録するシーンの第一線で活躍するライブカメラマンたち。彼らがいなくては、その現場で何が起こっているのかが歴史として残らない。
SATANIC CARNIVALにおいても"SATANIC PHOTOGRAPHERS 写真展"が展示され、写真を楽しむことができる。だが、その1カット1カットには、フォトグラファーたちの思いがある。そのメッセージを写真だけではなく言葉でも知りたい。
この企画では、そんなシーンに関係するフォトグラファーに、この1枚の写真に、どんな思いがあるのか。語れる写真を紹介してもらう。
企画タイトルは"SCENE"。ライブ写真に限らず、風景や生き物、人や場所、彼らが撮影した写真群とメッセージを伝えていきたい。 今回はTAKASHI KONUMAのSCENE、第4弾。


SCENE by Photographer Edit.TAKASHI KONUMA 04


シャッターを切る


1回目「UNITY」
2回目「身体と心の距離感」
3回目「写真を撮り続けること」

1〜2回目は主にライブ現場で心に留めていること、3回目は自分自身のことについて書いてみました。
4回目となる今回は「シャッターを切る」をテーマに書いていきたいと思います。

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Photo by 西槇 太一

カメラを持っていて「シャッターを切る」という行為は必然なことですが、どういう気持ちでシャッターを切っているのかを文字にしてみたいと思いました。コロナ禍前まではライブ写真やアーティスト写真等を取ることが大半の割合を占めておりましたが、前回3回目の寄稿でカメラを始めた経緯について触れさせて頂きました。特に以前の様に全国各地で音が鳴る状況が難しくなった現在、ライブ写真も撮っておりますが、アーティスト写真や商材等の受託撮影、ポートレート撮影も取り続けております。そういう現場が無いとき、時間があるときはスナップ写真を撮っております。

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スナップ写真は携帯電話のカメラ然り、コンパクトカメラを持って気軽に思うがままにシャッターを切る1番身近な撮影行為かもしれません。個人的にライブ写真を撮るときに“ある程度”のイメージを作り上げて本番に臨むことが多いです。会場の見え方、リハーサルの雰囲気、ステージ照明の構成、演奏される曲の流れ、メンバーの雰囲気、それがイベントなのかツアーなのか、それらをひっくるめて会場に入ってからメンバー、スタッフとの時間を過ごしながら準備をしていきます。

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“ある程度”と書いたのは、全てイメージ通りにはいかないこともドラマを生むことが多いからです。そのイメージの余白部分に対して、どれだけアンテナを張り続けながら居られるか、それが自分がシャッターを切るときにワクワク出来ることにも繋がってくると、今までたくさん経験させてもらいました。その余白部分を感じるためにスナップ写真を撮っているときにはカメラを持ちながら、色んなところをウロウロと歩くことが多いです。あっ! と思ったらとにかくシャッターを切り続けています。

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ライブ写真に置き換えるとたまにメンバー、スタッフ、はたまた写真を見てくださっているお客さんから「よくこんな瞬間撮ってましたね」と言ってもらえるときがあります。それは表情だったり、躍動感だったりすると思いますが、ずっと時間を共有しているメンバーであればイメージしているときもありますが、それ以上にアンテナを張り続けることで出会えた瞬間ということもあります。撮り逃したくない! と思いながら、その1日に偶然に出会えたときは、シャッターを切った後に笑顔になってしまいます。(※普段ライブ写真を撮っている時も楽しいので歌を口ずさみながら、ときには笑いながら撮っていることが多いですが(笑)。) ツアーならば国内/海外各地、一緒の時間を過ごしていると毎回その時々の偶然に出会うことがあります。またイベントやフェスだとバンド仲間との関わりや楽しい時間のバトンによって、その時々の偶然に出会うこともあります。そのワクワク感があるので止められないんです。

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Photo by 西槇 太一

同じアーティストを色んなカメラマンが撮る機会も多々ありますが、そういうときに同じ時間、同じアーティストを撮っているのに色んな表情、情景の写真を見ることが出来ると思います。もちろんそれぞれ持っているイメージも違いますし、その時間に向けて意図していることも千差万別なので、それもまた写真を楽しめる要因でもあると思います。もっと身近において書くと、名所や身近な場所で「綺麗だな」と感じて撮る景色は大多数の人が写真に残してきた風景だと思います。ただ撮る人によって、そのときの気持ちやイメージや思い出が違うので、同じ景色でも何か違う感じを受け取ることが出来ると思います。

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色んな写真を凄いな、良い写真だなと雑誌やメディアで見ることもありますが、以前、上記の「イメージの余白を持って撮り逃さない」という心持ちに対して共有出来たコメントを見つけました。

「良い写真を撮るには偶然との出会いも必要だ。写真は環境だと思うのです。自分がどこにいるか、どんな時間を持ち、どんな行動をするかで撮れる写真が変わります」※写真家 宮瀬浩一さんのコメントより引用

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これからも良い写真を届けられるように、アンテナを張り続けて、しっかりイメージした必然と、そのときしか撮れない偶然も撮り逃さないように、シャッターを切り続けたいと思います。

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Photographer Profile
TAKASHI KONUMA
フリーランスフォトグラファー。1981年、千葉県生まれ。五感で感じる光景、感情が表れる表情、挙動、その場の雰囲気。それらの“SCENES”を写真に残すべく沢山の人の縁に助けられながら、その日、その時間、その時の気持ちを形として共有出来る写真を目指しながら音楽、風景、人物などの撮影活動を行なっています。2018年12月に自身初の写真集「SCENES」を上梓いたしました(現在も発売中です)。
https://takashikonuma.com/
https://www.instagram.com/takashi_konuma/
https://twitter.com/Takashi_Konuma


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