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interview

タイトル

Who’s Next by SATANIC Editing Room Vol.04: CrowsAlive

Photograph by Leo Kosaka, Interview by YT


連載企画"Who's Next"はSATANIC ENT.を編集するスタッフが、今現在気になっているけど、まだSATANIC ENT.ではピックアップしていない次世代のバンド・アーティストに会いに行き、ルーツや活動、それを取り巻くカルチャーなどを一方的に紹介するというシンプルかつ偏愛極まりない企画。第4弾は観る者を音で酔わせるバンドCrowsAlive。ヘヴィーなサウンドに電子音を織り交ぜ、壮大な音を鳴らすサウンドに、ヴォーカルの圧倒的な歌唱力が人を惹きつける。そんな彼らのルーツと音楽像に迫る。

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L to R: YUTA(Ba)、Kenta(Vo)、Ichi(Gt)、Kazuki(Dr)

ジャンルに捉われないことにこだわり音楽表現をするバンド

ーCrowsAliveはどうやって結成されたんですか?

Kenta:オレは高校生の頃から豊橋のClub Knotに通っていて。その時に観ていたバンドとかイベントに影響を受けて、この場所でやりたいって思いが強くなっていきました。そして、ライブハウスで出会った元メンバーのDaiki(Gt)と豊橋で組むことになったんです。ちょっと前に辞めたE-ki(Gt)も元々は浜松で高校生の頃から知り合いだったんで彼を誘って3人でバンドをやり始めたんです。

ーそうなんですね。

Kenta:で、1年くらいサポートメンバーをいれながらライブをしていて、その時のサポートがYUTA(Ba)とKazuki(Dr)でした。そこから、そのサポートだった2人が次第に正規メンバーとして固まっていったんです。

ーメンバーそれぞれのルーツになっているバンドやアーティストは?

Kenta:オレはLinkin ParkのヴォーカルのChesterですね。バンドを始めたきっかけだし、そこでラウドな音楽に目覚めたというか。ラウドミュージックってかっけぇ! って思わせてくれたのは間違いなくChesterの存在で、ヴォーカリストの鏡です。

Kenta_vo

Ichi:ラウドミュージックにのめり込んだきっかけは、マキシマム ザ ホルモンなんですけど、そこから色んなアーティストを聴くようになって。今もラウドシーンは好きなんですけど、昔の邦ロックバンド感とかがCrowsAliveの楽曲にも反映されているかなって思います。9mm(9mm Parabellum Bullet)とか凛として時雨も好きだったんで。そういうのがミックスされて曲作りに活かされていると思いますね。

Ichi(Gt.)

YUTA:オレもIchiと一緒で入りはマキシマム ザ ホルモンの上ちゃんさん。もう、めちゃくちゃカッコよくて。あと、やっぱりONE OK ROCKですかね。

YUTA(Ba.)

Kazuki:僕は他のメンバーとルーツは全然違っていて。音楽を始めたキッカケは、高校の時の吹奏楽でした。そこで、いわゆるフュージョン、インストにすごいのめり込んで、ガスリー・ゴーヴァンとかの曲を聴いていました。そんなことから、より広く深く勉強したいと思って専門学校に通っていたんですよ。学校には色んなジャンルの音楽をやっている人が集まってくるから、在学中にcoldrainやONE OK ROCKなどの音楽があることを知ったんです。もう、そこからですね(笑)。

Kazuki(Dr.)

ーCrowsAliveはどんなバンドとライブをしているんですか?

Kenta:この企画(Who’s Next)で、最初に登場していた厚木のmildrageは仲が良いし、楽曲「BIRTH」のRemixをやってくれたdr.Chemicalも付き合いが深いです。

YUTA:大阪のChased by Ghost of HYDEPARKもめちゃくちゃ対バンやっていますね。

ーちなみに今回の撮影場所でもあるライブハウスの豊橋Club Knotについて、ここを拠点にする理由や、魅力を教えてくれますか?

Kenta:先輩と後輩の距離が近いし、スタッフさんも含めてめちゃめちゃいいライブハウスだと思っています。環境もいいですし。バンドの規模がデカくなるまでは愛知県で活動したいと思っているんですが、そう考えると、拠点になるのは豊橋Club Knot一択なんですよ。このライブハウスで育ったので、このハコにすごくこだわっています。高校は浜松だったんですけど、学校終わりにどうしてもライブが観たくて、制服のままバスと電車でここまで通っていましたね。

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ーちなみに、作詞はKentaさんが?

Kenta:そうですね。

ー楽曲全体に統一して込めているメッセージはありますか?

Kenta:今までは自分に起こった出来事を歌詞にして歌ってるだけでした。でも、オレも誰かに影響を与えられるようなボーカリストになりたいし、これから作る楽曲ではそういう歌詞を描けたらいいなと思っています。

ー楽曲は誰が制作しているんですか?

Kenta:オレとIchiですね。

ー以前、渋谷のCYCLONEでライブを観ていた時に、フロアで誰かが「酒片手に聴くバンドだよ」って言っていて。僕も正にその通りだなと思ったんです。音に浸れるというか酔いしれることができるバンドだと考えていて。こういう幻想的で、オリジナリティ溢れる曲って発想はどこから来ているんですか?

Kenta:楽曲を作るときは映画とかを意識してますね。ライブもそうだし、観てくれるお客さんが映画と同じ感覚でライブを観てくれたりしたら最高だし、そういう感覚で観て欲しいですね。だから、照明とか演出にもこだわるし、音にもこだわるし。

ー具体的に参考にしている映画はありますか?

Kenta:『インターステラー』や『インセプション』などを撮っているクリストファー・ノーラン監督の作品がすごく好きで。そういうSFとか非現実的な作品がすごく刺激になるんです。次に出す新曲なんかは小島秀夫監督のゲームの『DEATH STRANDING』にも凄いインスピレーションを受けています。

ー今年リリースされたEP「BIRTH」では楽曲の雰囲気がガラッと変わり、電子音を効果的に使用していると感じましたが、制作の際に意識したことはありますか?

Kenta:前作のシングル「Zero Gravity」まではライブ中も同期を使いませんでしたし、アナログにこだわり過ぎていました。元メンバーのE-kiも同期を使うのに抵抗があって。ライブは生感をすごく大事にしてて。でも自分たちの中で考え方が変化していくにつれて同期も使うようになっていったので、それが作品にも反映されているんです。



ーそうですよね。だいぶ変わった気がしていました。

Kenta:EP「BIRTH」以前から、オレがEDMに影響を受け始めて。初めて聴いたときはすごく衝撃でしたね。Seven LionsやIlleniumといったアーティストを好んでよく聴いています。EDMにフューチャーベースといった音楽の表現方法と、自分たちが今まで大事にしていたエモ・オルタナティブを組み合わせた時に、どんな曲ができるんだろうっていう好奇心が始まりでした。制作してる時も楽しかったですし、ライブをやっていてもすごく楽しいですね。今までの生にこだわっていた感じとは全然違うけど、当たり前のようにライブは生演奏だし、こだわるところはしっかりこだわっていて。このEPから楽曲の制作方法も変わってオレが舵を取るようになっているんです。

Ichi:そうだね。EP「BIRTH」はバンドと電子音のハイブリッドがしたいっていう方向性を決めたうえで制作に取り組んだんですよね。まず「Drown」ができたんだよね。

Kenta:そうだね。フューチャーベースとオルタナティブの融合をテーマにして。



ーEP「BIRTH」はYou Tubeに(Stripped)バージョンも出ています。よりジャンルに捉われない楽曲になっているように感じましたが、このリミックスをやろうと思ったキッカケは?

Kenta:もともと自分たちのことをラウドバンドだと思っていないんですよ。でも、オレらがいる界隈はラウドロックシーンの1つで、その中でライブをしているんですけど、CrowsAliveはジャンルに捉われないバンドというのを意識しています。それを示しているのがStrippedですね。より、音楽表現をシンプルかつ繊細にして、歌詞や感情をより伝わりやすいようにアレンジしたんです。


4人体制になり、これがCrowsAliveの新たな音楽の形

ー間もなくシングルがリリースされると聞きました。すでにライブで演奏されているのを聴いたのですが、壮大な世界観を感じつつも、よりシンプルな楽曲になっている気がしました。本楽曲で表現したかったことや意識したことはありますか?

Kenta:そうですね。前作のEP「BIRTH」ではエレクトロを自分たちなりに解釈して落とし込んで、オレらが大切にしてきたオルタナティブと融合させる、ということを軸に楽曲制作してきました。ですが、この楽曲はよりナチュラルに、ありのまま飾り気なく感傷的に、そして、壮大に表現するというイメージがもともと固まってました。なので、必要最低限の音数で、よりアナログにこだわることも意識しましたね。結果的により幅広い音楽性を提示することが出来たと思っています。

ー先ほど、これからは人に影響を与えるような歌詞も表現したいと仰っていましたが、新曲に込められたメッセージは何ですか?

Kenta:当たり前に存在した日常を奪われたとき、改めて気づかされたことや、初めて感じたことだったり、実際に自分に起きた出来事などを歌っています。会いたい人に会えなくなって、これまで当たり前だと思っていた環境に生かされていたんだと実感したので、それを失った時の虚無感や決断を歌いましたし、楽曲の面でもそれを表現しています。そして、もしこの曲を聴いて詩を通して何か共通する点や感情があると感じてくれたら、改めて自分と向き合って欲しいし、感傷に浸っても挫けない強さを持って欲しいです。この曲がそういった心の変化のきっかけや、心に寄り添えるような楽曲になってくれたら嬉しいですね。


ーこの新曲には、どんなテーマやコンセプトが込められていますか?

Kenta:メンバーも5人から4人の新体制となり、CrowsAliveの新たな音楽の形を提示する楽曲といったテーマ性があると考えています。そして、この音楽がまったく新しいロックの形を提示するもので唯一無二だと思っています。それくらい、重要な1曲だと考えています。

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ーでは、最後に、今後の目標などを教えてください。

Kenta:海外でツアーをやりたいですね。日本で影響を受けた先人たちや先輩たち、例えば、coldrain、NOISEMAKERやSurvive Said The Prophetといった先駆者たちと一緒に海外でライブをやってみたいです。

Ichi:個人的には、国内外問わず、幅広く精力的に活動していきたいですね。ROCK IN JAPANとSUMMER SONIC、どっちにも出れるようなバンドになりたいと思っています。

Kazuki:僕はこれからもずっとこのメンバーでやっていけたらなって。

Kenta:それが1番最高だよね。

Kazuki:やっていることが正しければ結果はついてくると思ってるから。あとは、自分たちが死んだ時にも、ずっと名曲として残ってるようなバンドになれるのが1番嬉しいと思います。そのために、ちゃんと活動を積み重ねてやっていきたいですね。

YUTA:自分はやっぱホルモンの上ちゃんさんに影響を受けてベースを始めたので、オレのライブパフォーマンスを観て、「ベースめちゃめちゃかっけえ!やべえ!」って思ってもらえるような、ベースヒーローになれたらいいなっていうのが個人的な目標です。後は、BASS MAGAZINEの表紙とTarzanの筋トレ特集で表紙に載ることです(笑)。この2つをリリースのタイミングで同時に載れるような筋肉の仕上げ方ができればと思います(笑)。2021年は勝負の年にするつもりです!

Kenta:そうだね、勝負の年だ。

YUTA:その序章として、まず3rdシングルを2021年の2月を目処にリリースします。

Kenta:そこからの2021年の流れ。オレらがどこに立つのかっていうのをチェックして欲しいですね。裏で計画は着々と進んでいるので楽しみにしていてください。


CrowsAlive
https://www.crowsalive.com/
https://www.instagram.com/crowsalive_jpn/
https://twitter.com/CrowsA_official


Who's Next by SATANIC Editing Room

Vol.03: Paledusk
Vol.02 HOTVOX
Vol.01 mildrage