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column

タイトル

SATANIC ART CHRONICLE Vol.04 by KISHI KOUJI

シーンの中でバンドのリリースする作品のアートワークやマーチャンダイズのデザインを手掛けるデザイナーやアーティストたち。彼らのデザインは音源の顔として我々の印象に残っていき「あー! あの飛行機のジャケのやつね!」なんていう会話に繋がっていく。
SATANIC CARNIVALでも、シーンで活躍するアーティストが多々参加している。この本企画"ART CHRONICLE"では、このシーンにいるアーティストに彼らのルーツを紹介してもらう。そのルーツは少なからずアーティストに影響を与えているし、このシーンが好きなのであれば知っておくべきレジェンドたちだ。
アーティストに教えてもらえるアートのお話、"ART CHRONICLE"。第4回はKISHI KOUJI、連載第2弾で紹介してくれたのはAndy Warhol(アンディ・ウォーホル)。

KISHI_KOUJI

Profile KISHI KOUJI


グラフィックデザイナー。パンク、ストリート、ポップアートなどに強い影響を受け、友人のバンドのフライヤーを手掛けることでキャリアをスタート。音楽シーンを中心に、アパレルブランドや企業にもアートワークを提供している。
http://irodoristudio.com/
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KISHI KOUJI SELECT.02:Andy Warhol

アメリカのポップアートの旗手。まさしく世界にポップアートという概念を生み出したアーティスト。1987年に逝去。

about Andy Warhol by KISHI KOUJI


"僕が影響を受けたアーティスト、今回紹介させて頂くのはポップ・アート界の巨匠、Andy Warhol(アンディ・ウォーホル)。1987年没後、今もなお人気で世界中に影響を与え続けているアーティストです。

01_Andy_Warhol

初めて作品を知ったのは確か中学生くらいで、The Velvet Undergroundのファーストアルバム「The Velvet Underground & Nico」のバナナのジャケット。そのポスターを見たあたりかと思います。その後バンドの事もあまり知らずに完全にデザイン先行でCDを購入、いわゆるジャケ買いですね。(数回聴くも当時あまりピンとこなくて壁に飾ってインテリア化。。。)

このジャケットデザイン、右上部分に小さく”PEEL SLOWLY AND SEE(ゆっくり剥がして、見ろ)”と書かれています。レコード版ではバナナ部分がシールになっていて、剥がすと真っ赤な中身が出てくるという凝った作り(ようするにアレね)。またバンド名やアルバムタイトルでもなく、プロデューサーであるAndy Warholのサインがドーンと書かれているのもビックリですね。

07_Andy_Warhol

1950年代にイラストレーターとしてキャリアをスタートさせたAndy Warholは、雑誌「VOGUE」の広告や新聞広告を手掛け、商業イラストレーターとして賞を受賞するなど成功を収めます。1960年代に入ると、ポップ・アーティストに転身し、代表作「32のキャンベル・スープ缶」などを発表。どこのスーパーでも並んでいる既存の商品を複写し作品にするという商業的視点、作品の横でサインを入れた本物のキャンベル・スープ缶を6ドルで販売したというのも、アートを見るものの価値観を揺さぶり、もて遊んでいて最高です。
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数年前、ニューヨーク近代美術館でキャンベル・スープ缶を見た時はほんと感動しました。

僕は特に鮮やかで大胆なカラーの作品が好きで、主にシルクスクリーンを用いた手法で制作されています。シルクスクリーンは、身近な分かりやすいところで言うと、バンドの物販で見かけるバンドTシャツ、ほとんどがシルクスクリーンでプリントされています。最近はインクジェットのフルカラープリントも増えましたが、個人的にはやっぱりシルクスクリーンの色と質感が好きです。

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マリリン・モンローや毛沢東などの肖像画もシルクスクリーンで制作されていて、アートといえば油絵など世の中に一つしかないオリジナル作品ってイメージがあると思うのですが、そこも既存の価値観を壊し、シルクスクリーンを用いて大量生産。全面アルミホイルや銀色でペイントした「ファクトリー」というスタジオを構え、アシスタントを雇いさらにプリント量産しまくり、そこに有名人を招いてパーティしまくりだったようです。


※ファクトリーを題材にした映画『Factory Girl』

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レコードジャケットも商業イラストレーター時代から数多く手掛けていて、前述のThe Velvet Undergroundの他、The Rolling Stones、The Smiths、John Lennon、日本ではラッツ& スターまで手掛けていてどれもめちゃくちゃカッコいい。
作品以外でも、ここでは書ききれないほど面白い話がわんさか出てくると思いますので、気になった方は是非調べてみてください。

また今年の9月19日から、京都京セラ美術館で開催予定だった「ANDY WARHOL KYOTO」(残念ながら6月4日現在、新型コロナウィルスの感染拡大を受け延期調整中)。100点以上が日本初公開作品ということで、無事に開催される時を心待ちにしています。

リモートワークなど、家で過ごす時間が見直されている今、部屋にお気に入りのポスターやジャケットを飾ってみたり、懐かしい音楽をひっぱり出して聴いて気分をあげてみるのも良いと思います。
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どうかもう少しの間、気を緩めることなく安全にお過ごしください。"

というわけで連載"ART CHRONICLE"第4回目、KISHI KOUJIがセレクトしたのはアンディ・ウォーホル。そのアートは今でも音楽やファッションシーンで多数サンプリングされている。ポップアートという概念を世界に定着させたレジェンドの作品、ネットでも多数見ることができるのでお時間があるときに是非!

次回もお楽しみに!!

SATANIC ART CHRONICLE ARCHIVES

Vol.03 by Hirotton-SWAMPY
Vol.02 TM PAint-さくらももこ
Vol.01 KISHI KOUJI-村上隆