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column

タイトル

SATANIC ART CHRONICLE Vol.08 by Hirotton

シーンの中でバンドのリリースする作品のアートワークやマーチャンダイズのデザインを手掛けるデザイナーやアーティストたち。彼らのデザインは音源の顔として我々の印象に残っていき「あー! あの飛行機のジャケのやつね!」なんていう会話に繋がっていく。
SATANIC CARNIVALでも、シーンで活躍するアーティストが多々参加している。本企画"ART CHRONICLE"では、このシーンにいるアーティストに彼らのルーツを紹介してもらう。そのルーツは少なからずアーティストに影響を与えているし、このシーンが好きなのであれば知っておくべきレジェンドたちだ。
アーティストに教えてもらえるアートのお話、"ART CHRONICLE"。第8回はHirottonの第3弾。CA出身のアーティスト、BB BASTIDASについて。

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Profile Hirotton


ドローイングアーティスト/デザイナー。2012年に拠点をロンドンから東京へ移す。数々のバンドのマーチャンダイズ、アートワークを手掛けつつ、ファッションブランドやHeroin skateboardsといったスケートブランドともコラボレートする。自作のシルクスクリーンを用いたアート、アパレルプロダクトも幅広く支持されている。
https://www.instagram.com/hirotton/
https://hirotton.theshop.jp/


Hirotton SELECT.03:BB BASTIDAS

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https://www.instagram.com/bb_bastidas/


about BB BASTIDAS by Hirotton

私のバックボーンにあるアーティスト紹介、第3回はBB BASTIDAS氏です。

BB BASTIDAS(以下、BB)はカリフォルニア在住のアーティスト。
Bakerをはじめ、ELEMENT、ZERO、DGK、DEATH WISH、Pennyなど数々のスケートボードのデザインを手がけている。

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またミューラル(壁画のこと)アーティストとしても知られていて、アメリカ・カリフォルニアのオーシャンサイドやLAでは至るところで、見上げるようなデカい外壁に描かれたBBの作品を目にすることができ、近年ではNYにも進出している。

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オレがBBに初めて会ったのは2013年の冬。
ヨーロッパを旅していて1度離れたロンドンに帰ってきたときだった。
今はもうなくなってしまったが、高円寺でDYNAMOというバーをやっていたスケーターでフランス人のジュリアンが繋げてくれた。
BBは、その頃ちょうどロンドンで高さ10m以上はありそうな壁に大きな絵を描いていて、合間を縫って話しているうちに同じ歳だということもあって話が盛り上がって軽く飲みに行った。

初対面だったBBとお互いの作品を見せ合いながら話をしているとき、こんなことを言われたのを覚えている。

「ヒロ、オレがアメリカに戻ったら、すぐ連絡するよ。一緒にミューラルを完成させよう。壁にデカい絵を描くとき、恐怖心を上回る決定力が大事なんだ。描く前や描いてるとき不安に思ったらミューラルは完成しない。チャンスを目の前にして迷っているヤツがいるなら、オレがその席をもらう。今まで壁に描いたことないならヒロも絶対トライした方がいい。スケートと一緒で、ここでしか得られないアドレナリンと達成感がある」。

オレにとってこの言葉は深い意味のあるものだった。
あのとき、あいつとこんな話をしなかったら、オレは今のように壁にペイントすることはなかったと思う。

それから、BBとはアメリカで合同展を2回、東京で1回、またミューラルをアメリカに3つ、東京に1つ一緒に描いた。

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今では1人のかけがえのない友達でリスペクトもできる、自分にとって数少ない近い存在となった。
BBの周りには、トニー・ホークの息子であるライリー・ホークなど、アメリカのトッププロスケーターの友達が多いが、自分が行動を共にしている間、何度も"FUCK B.B."のタトゥーを入れてるヤツに出会った。

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数年前にBBが行った個展名が「FUCK B.B.」だったらしいが、笑ってしまうくらい何人も、この言葉のタトゥーを彫っていて、皆オレと同じくBBのことを誇りに思っているからだと感じた。
ちなみに、BB自身はオレのデザインのタトゥーも入れているが、再会したときに、たまたま気づいたので知っているだけで、いつの間にどこで彫ったのかいまだに知らない。
今年、世界がこんな状況にならなければ、今頃NYで合同展示を行なって、また1つ一緒にミューラルを完成させるはずだった。
近いうち、必ず実現させよう。

長い人生の中で出会える人はひと握り。
その中で深い友達になれる人は一粒、と旅をしているときにいつも思う。

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連載"ART CHRONICLE" Vol.08、Hirottonが紹介してくれたのはBB BASTIDAS。スケートカルチャー、そこに描かれているグラフィックが好きな人であれば彼の絵を目にした人は多いと思う。この機会にディグってみてはどうだろう。
次回もお楽しみに!!


SATANIC ART CHRONICLE ARCHIVES

Vol.07 by TM Paint - -僕が影響を受けた "90sくらいのMelodic Punk Cover Art" を描くアーティストたち-
Vol.06 by KISHI KOUJI - Boris Tellegen / DELTA
Vol.05 by Hirotton - USUGROW
Vol.04 by KISHI KOUJI - Andy Warhol
Vol.03 by Hirotton - SWAMPY
Vol.02 TM PAint - さくらももこ
Vol.01 KISHI KOUJI - 村上隆