LIVE REPORT

Wienners "CULT POP SHOW" LIVE REPORT!!

Report by Chie Kobayashi 
Photo by かい

2026.2.13
Wienners ONEMAN LIVE "CULT POP SHOW" @東京 WWW X


「どんな形であろうと、生き残ったやつが勝つんだよ」
Wiennersの新体制お披露目ライブとなったワンマンライブ「CULT POP SHOW」のステージで玉屋2060%(Vo, Gt)はそう言い放った。

2025年6月にアサミサエが卒業し、女性ボーカリストを募集していたWienners。その間、「ピンキー!」こと藤咲彩音や眉村ちあきをゲストボーカルに迎えるという、彼ららしい形で活動を継続してきた。2026年1月1日に、新ボーカリストとしてYUURIの加入を発表。そして迎えた新体制お披露目となる、2026年2月13日。会場は東京・WWW X。チケットはソールドアウト。多くのファンが会場に詰めかけた。

玉屋2060%、∴560∵(Ba, Cho)、サポートドラマーの森田龍之助がステージに登場すると、最後にYUURI(Vo)がステージへ。これまでのWiennersの女性ボーカルとは異なり、キーボードは弾かずボーカルのみなので、ステージ上手(かみて)に玉屋、下手(しもて)に∴560∵、そしてセンターにYUURIが立つ。そしてYUURIが「耳を塞ぐほど、空気が揺れるほど、気が遠くなるほど、涙が出るほど、この世で一番大きな産声が聞こえますか」とその第一声を聞かせると、ライブは「GOD SAVE THE MUSIC」で幕開け。玉屋のシャウトのようなボーカルから、YUURIの力強いボーカルへとバトンが渡されると、YUURIを歓迎するようにフロアからは大きな歓声が上がる。そしてWiennersメンバーだけでなく、会場中が「Don' t stop the music」と声を上げる。そうだ、Wiennersは、Wiennersの音楽を止めないでいてくれたんだ。

開演前に漂っていた、新体制への期待や不安は、あっという間に吹き飛び、いつものWiennersのライブ空間になると、玉屋が「帰ってきたぜ、かかってこい!」と声を上げ「何様のラプソディ」へと進めた。

「おかえり〜!」との声に迎えられた最初のMCで、玉屋が「会いたかったです。そして会わせたかった人がいます」とYUURIを紹介。玉屋が「今2曲終わったけどどう?」と聞くと、YUURIは息を切らしながら「エグいです。人が転がってくる。手が何千本生えているのかと思うくらい、ブワーッと上がっている」「想像の何十倍の景色」と、素直な言葉で、Wiennersのライブの体感を語る。YUURIはバンドマンとしての初ステージ。玉屋はフロアに向けて「あなたたちは歴史の目撃者ですよ」「ここからスターになってのし上がっていく様を見ていってください」と、YUURIを迎えた新体制への自信を覗かせた。

玉屋が「今日、一瞬で終わっちゃうけど」と説明した通り、クラップが広がった「ULTRA JOY」、「頑固一徹!」でお馴染みの「TRADITIONAL」、ピンク色の照明と共に場内をミステリアスなムードに染め上げた「SHINOBI TOP SECRET」を間髪入れずに続けて、場内の音頭をぐんぐん引き上げていく。∴560∵のスラップが炸裂した「ジュリアナ ディスコ ゾンビーズ」では、フロアのファンは自由に踊り狂い、「GAKI」では「なんぼのもんじゃい」の合いの手が響き渡る。さらに異国情緒漂う「恋のバングラビート」「TOKYO HOLI」、未発表曲「いろはにほへと」を続け、さまざまなビートで踊らせていくWienners。ゆったりとしたギターのカッティングがクールダウンしたところで、YUURIの艶やかなボーカルから「FAR EAST DISCO」へ。しっとりと聞かせたあとにはエモーショナルなメロディがきらめく「蒼天ディライト」が続けられ、“超絶景”が広がった。

玉屋が「いろんなことがあって一筋縄ではいかないものが人生だと思っているけど、右に寄ったり左に寄ったり、ときには引き返したり、『意外と2倍速で行けた!』なんてときも含めて、その旅路、楽しんでこれたと思う。これから先もとんでもないことが待ってると思う。その第一歩が今日。あなたが目撃証人。あたなたちは傍観者じゃなくて、当事者なんですよ。あなたたちと一緒にWienners作っていきます」と宣言する。続けて「何か言っておきたいことある?」と振られたYUURIは自身が“玉屋の音楽に救われてきた側の人間”であると言い、「今こうやってライブをやって、こんなカッコいい超最強の圧を感じながら玉屋さんと歌ってて『あー、Wiennersじゃん、私!』と、やっと実感しました」と喜びを語りつつ、「ボーカルが変わることに対して、いろんな感情があったと思うんですけど、優しく迎え入れてくれて本当にありがとうございました」と思わず涙ぐむ。しかし「泣くつもりじゃなかったのに」と奮い立たせると「当たり前ですけど、覚悟は決まっていますし、こんな最強なメンバーに出会っちゃったので、私はWiennersにすべてをかけて全力で歌っていきたいと思います」と力強くフロアを見つめた。

玉屋が「全員がWiennersで一つになる。約束してくれ!」と言うと、契りの歌として「UNITY」をドロップ。YUURIが力強く拳を前に突き出し、それに応えるように冒頭から盛大なシンガロングが広がる。笑顔と涙、楽しさと感動は、モッシュやダイブ、シンガロングに形を変え、場内には混沌と大きな喜びが渦巻く。WWW Xにはまさに“絶頂の奇跡”が生まれていた。さらに、真冬とは思えない熱気に包まれていた場内には、もはやピッタリな「SOLAR KIDS」で真夏を堪能したあと、「Cult pop suicide」「よろこびのうた」で本編を終えた。

アンコールでは玉屋が「今日がスタートライン。あとはこの輪っかが大きくなるだけ。“倍の倍”で(笑)」と、作家・玉屋2060%の一面をちらつかせたあと「バンドマン・玉屋2060%をよろしくお願いします」と言うと、「おおるないとじゃっぷせっしょん」へ。“研いだ鋭利な楽器”で、YUURI、∴560∵と息の合ったセッションを聞かせ、バンドマン・玉屋2060%を見せつける。さらに「おどれおんどれ」では玉屋がステージへダイブしてPA卓まで進み、∴560∵もステージ上を所狭しと暴れ回り、それぞれが踊り狂った「CULT POP SHOW」はお開きとなった。

この日Wiennersのライブを初めて体感したのは、YUURIだけではない。フロアにも初めてWiennersのライブに来たという人が何人もいた。そんな“これまでのWienners”と“初めてのWienners”が混在したWWW Xは、最高にフリーキーでスパンキーで、誰も置いていかない大きなダンスフロアと化していた。あとは、このフロアが大きくなっていくだけ。その未来は、遠くない気がした。

 

Wiennersワンマンツアー「Blooming tour 2026」

3月25日(水) 千葉・千葉LOOK
4月3日(金) 仙台・LIVE HOUSE enn 2nd
4月9日(木) 京都 ・Live House nano
4月23日(木) 札幌 ・KLUB COUNTER ACTION
4月28日(火) 福岡・LIVE HOUSE OP's
4月29日(水) 広島・広島ALMIGHTY
5月2日(土) 大阪・Live House ANIMA
5月8日(金) 愛知・CLUB UPSET
5月22日(金) 東京・SHIBUYA CLUB QUATTRO


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