FOMARE × KUZIRA "FOMARE大陸 2026 " INTERVIEW!!
「FOMARE大陸 2026」が10月12日にGメッセ群馬にて開催される。2022年に始まった「FOMARE大陸」は今年で3回目。今年は初の2ステージ制で、FOMAREを含めて計11組が熱演を繰り広げる。
「FOMARE大陸 2026」の開催に先立ち、FOMAREとKUZIRAの座談会をセッティングした。KUZIRAは、前回2024年の「FOMARE大陸」に、ラインナップしていたものの直前で出演がキャンセルとなった。あれから2年。2組が「FOMARE大陸」にかける想いとは。
Text by Chie Kobayashi
Photo by かみむらとうま
自分たちが地元でやる祭にはKUZIRAがいてほしい
──前回の「FOMARE大陸」にKUZIRAが出演できず、今年改めて出演することになりましたが、FOMARE大陸にKUZIRAが必要な理由を教えてください。
アマダシンスケ(FOMARE) KUZIRAは同世代のバンドで、スプリットツアー(Gang Age tour)もやっている関係性のバンド。自分たちが地元でやる祭にはいてほしいなという単純な理由でオファーしました。まぁ出られなかったですけど。
末武竜之介(KUZIRA) ごめんなさい。
アマダ だけどやっぱりFOMARE大陸でKUZIRAを見たいので、また出てくれるなら出てほしいなと思って今回もオファーしました。一昨年FOMAREに来てくれた人の中にも「KUZIRAをFOMARE大陸で見たい」と思ったまま不完全燃焼だった人もいるだろうし。

──KUZIRAの皆さんは、前回オファーをもらったときはどう思いましたか?
熊野和也(KUZIRA) 即答でしたよ。
シャー:D(KUZIRA) 「出るでしょう!」って。
──では今年のオファーも受けたときは?
熊野 即答です。もちろん。
末武 一昨年、留置場にいるときに熊野が面会に来てくれたんです。外の情報を何も知らない状態だったので、そのときにFOMAREが俺らの曲をカバーしてくれたこととかを知って、すごく……「ありがとう。ごめんね」という気持ちになりました。反省しました。

──熊野さんは実際に出演キャンセルとなったFOMARE大陸を見に行ったそうですが、そのときのこと、覚えていますか?
熊野 もちろん。本当はFOMAREにとってひとつの集大成のようなハッピーな日だったのに、苦しそうに「KUZIRAにいてほしかった」という気持ちが全面に出ていて。申し訳ないなという気持ちでした。
──カバーをしたり、BGMもKUZIRAだったりしましたね。
アマダ カバーはもとから、対バンのときよくやっていたので、KUZIRAいないからやるか、くらいの気持ちでしたけど。
──今年はようやく出てもらえますね。
シャー:D 何もなければ……(笑)。
カマタリョウガ(FOMARE) 怖いこと言わないで!(笑)
熊野 絶対大丈夫です!
「FOMARE大陸に出たい」と言ってくれるバンドが増えた
──FOMARE大陸は2022年に初回、2024年に2回目を開催し、今年で3回目になります。始めた頃と今で、FOMARE大陸というものの存在やFOMARE大陸に対する気持ちに変化はありますか?
アマダ 良いか悪いかはわからないですけど、初回ほど気合が入りすぎて力んじゃうみたいなことはなくなっているかも。ちょっと余裕はできてきています。
──いい意味で、いつも通りでいられていると。
アマダ そうそう。
カマタ あとは、FOMARE大陸に出たいと言ってくれるバンドが増えました。ツアーも対バンでやることが多いんですが、その最高峰のラインナップをFOMARE大陸にしたいと思っていて。だからそのなかで、出たいと言ってくれるバンドが多いというのはうれしいです。

熊野 群馬ってバンド多いよね。
アマダ 増えてきました。
末武 若手バンドが多い印象ある。
熊野 めっちゃいるよな。
──常に若手バンドに目を向けている熊野さん的に、気になっている群馬のバンドはいますか?
熊野 俺らがツアーに呼んだのはサテライト。あと、Leaps and Boundsもめっちゃいいよね。
カマタ さすがですね! サテライトもリープスもめっちゃいいです。
熊野 まだFOMARE大陸のラインナップに並ぶには早いと思うけど、目標になっているのはすごい。地元のバンドはみんな出たいだろうなぁ。

──FOMAREのお二人としては、群馬のバンドのフックアップをしていきたいという気持ちもあるのでしょうか?
熊野 FOMAREの目は厳しいだろうなぁ。「群馬のバンドだから」では出られないだろうな。
カマタ 「彼らに1枠あげるくらいなら、もっと良いバンドがいる」とは思うと思います。
シャー:D そういうところはフラットに見ている印象がある。
アマダ ツアーには呼びますけど、FOMARE大陸はちょっと厳しくなるかも。
カマタ 出演バンドの枠少ないし。
アマダ 俺らも「山人音楽祭」出るの超大変だったし。
対バン前からお互いにCDを買い合っていた
──FOMAREから見てKUZIRAの魅力はどんなところですか?
カマタ どんどんカッコよくなっていくところが好きです。
シャー:D J-WAVEのラジオ番組「THE KINGS PLACE」のレギュラーをやっていた時期が同じだったんですよ。
カマタ そうそう。だからずっと知っていて。それこそ「THE KINGS PLACE」のライブイベントで初めて対バンして「このバンドは人気になるだろうな」って思いました。
熊野 対バンする前からお互いCDを買い合ったりしていて。
アマダ 俺はメンバーの名前も顔も知らない頃からKUZIRAの音楽がずっと好きで。1stミニアルバム「Deep Down」をずっと移動の機材車で聴いていました。
カマタ 聴いてたわ〜。そのあと、一緒になることが多くなっていったんですが、どんどんライブも音源も人間性もカッコよくなっていくところを見て、すげえなって思います。

──では逆にKUZIRAから見たFOMAREは? CDを買っていたのはどなたですか?
末武 僕です。元カノがFOMAREを好きで、聴いているうちに「いいな」と思うようになって2ndミニアルバム「0.02」を自分で買いました。
シャー:D FOMAREは曲がすこぶるいいですよね。
熊野 僕は、楽しそうなところが好きです。ライブを見ていてバンドをやりたくなるというか。そこはKUZIRAと共通点でもあると思うし、だから共鳴したのかなと思います。岐阜と群馬っていう、海のない田舎で始まったバンドで、楽しく友達とバンドをやっているだけっていうところが。
カマタ そうかも! そもそも岐阜と群馬ってめっちゃ似てますよね。
熊野 似てると思う。
アマダ ライブハウスの感じとか。

──共通点をいろいろと見つけていただきましたが、特に2組の絆が深まったタイミングやさらに共鳴したタイミングというと?
熊野 一番濃かったのはやっぱりGang Age tourの東北じゃない?
シャー:D そうだ。一緒にいた日数も長かったし。
熊野 東北ツアーの間、寝なかったんです。ライブして打ち上げして、移動してホテルに着いたら、すぐ集合してまた飲む、というのを毎日繰り返していました。
──すごい……!
熊野 その代わり、ライブハウスでもしゃべっちゃうから、話さないと決めて。KUZIRAはライブハウス入りしたらすぐに場外馬券場に行くようにして。ライブはバチバチしていました。仲は良いけど、ライブは馴れ合いではないという。ちゃんと競い合っている部分もあった。というのも、途中で合流したうちのマネージャーが、ライブを見て「そうめんみたいなライブだな。つまんないな」って言ったんです。「お客さんはもっとバチバチしているところが見たいんじゃないの?」って。
──実際、楽屋で話さなくなってライブは変わったんですか?
熊野 それが……めっちゃ良くなったんですよ。
アマダ 言われて「確かにな」と思いました。勝ち負けとは言いたくないけど、自分のなかで「今日は勝った」と思えるようなライブをしたいなと思うようになって。
カマタ 来た人は絶対に満足してくれていたと思う。
カマタのライブへの執念に衝撃を受けた熊野
──Gang Age tourも含めて、お互いのライブで特に印象に残っているものを教えてください。
熊野 初めてFOMAREとライブハウスで対バンしたのは、FOMAREの「Baby tour」。兵庫・MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎に呼んでくれたんですが、コロナ禍だったので、ガイドラインを守った形でのライブだったんですね。FOMAREのライブが終わったあと、カマタが楽屋に戻ってきて、客席の反応に対してすごく悔しそうにしていたのを覚えています。「俺たちはこんなにいいライブをしたのに、なんで伝わらないんだ」って。
──コロナ禍だったから、声を出せないとか接触できないからということではなく?
熊野 そういう次元じゃなかったんだと思うんです。動いている・動いていないじゃなくて、カマタにしかわからない魂の何かというか。でも、そういうときって、普通は「今日の俺らのライブが良くなかったのかな」って思うんですよ。少なくともKUZIRAはそう。だけどカマタには、積み重ねてきた努力とか時間とか、バンドに賭けてきた確固たるものがあるからこそ、「今日の自分たちは絶対にいいライブをした」って信じられるんだろうなと思って。それってすごいことだなと思ったし、尊敬しました。
カマタ 言葉にはうまくできないんですが、「このラインを超えたら感動ポイントがある」みたいなものが自分の中にあって。その日は自分たちとしては余裕でそこを超えた手応えがあったのに、それが客席に伝わっていないように感じて、めちゃくちゃ悔しかったんですよ(笑)。
熊野 そこまで自分たちのライブを信じられるのが、すごいなって思いました。
──確かに、初めてライブハウスでやった対バンでその姿を見せられると、好きになるし信頼できますよね。
熊野 はい。次、絶対自分たちのツアーに呼ぼうと思いました。

アマダ 俺が印象的なのは、それこそ最初に対バンしたキンプレライブ(「J-WAVE THE KINGS PLACE LIVE Vol.18」)。初対バンで、そこまでまだ2組の距離が近かったわけじゃないのに、すごく仲の良い2バンドで回るツアーファイナルみたいな一体感や熱量があって印象的です。そこで初めて見たKUZIRAも超カッコよかったし。
熊野 俺もキンプレライブは印象的でした。KUZIRAって最初から集客があって、チヤホヤされながら活動していたので、あまり泥水をすすっていないというか。演奏は下手で有名でしたけど、同世代のバンドとライブをすると、人気だけは勝っているみたいな状態だったんです。だけど、その日KUZIRAが先にライブをやって、FOMAREになったら、信じられないくらい盛り上がっていて。人気で負けたのが初めてでめっちゃ覚えています。素直に「すげー」って思いました。
末武 むしろアガったよね。
熊野 うん。ライブもカッコよかったし。正直、ライブを見る前は「歌モノでしょ」みたいな気持ちもあったんです。でもライブ始まったら「ドカドカドカドカ」みたいなライブで「すげえ!」ってなりました。
末武 ぶちかまされたよね。
シャー:D それで言ったら、俺はさっきの話にあった神戸かな。俺がKUZIRAに加入して初めてのFOMAREとの対バンで。「うわ、熱っ!」って衝撃を受けました。

カマタ 俺もシャー:DさんになったKUZIRAを見て「なんだ、このドラマーは!?」って思いました。本当にピースがうまったんだなと思いました。
シャー:D 俺はその日からずっとFOMAREを聴いてました。
熊野 シャー:Dくん、本当にFOMAREが大好きなんですよ。FOMAREのドラマーが抜けちゃったとき、機材車で「俺、FOMAREのサポートはいつでもしたい」って言ってましたから。
カマタ ありがたいです。俺が印象的だったのはハジマザ(HAZIKETEMAZARE FESTIVAL)。KUZIRAが初めてハジマザに出たときのライブがめっちゃよかった。その頃にはもうお互いのライブをめっちゃ見ていて、「これくらいのライブになるだろうな」というものがなんとなくわかっていたんですが、それをパーンと超えるライブをしていました。
末武 僕は2つあって。一つはさっきから話に上がっているキンプレライブ。ラジオの企画だったので、シンスケが「いつもは電波を通してだけど、今日は生だぜ」みたいなMCをして、「うまいこと言ってる!」と思ってすごく覚えています。もう一つはGang Age tourの盛岡。シンスケがフロアにダイブしたんですが、普通ダイブってちょっとふわっと飛ぶじゃないですか。だけど、シンスケはベースを持ったままフロアに刺さるみたいなダイブをして。かっけえなって思いました。
アマダ MCとダイブ(笑)。
末武 どっちも見ていてくらいました。
──ではお互いのバンドの曲で好きな曲も教えてください。
シャー:D (食い気味に)「銀河」!
カマタ 早い!
シャー:D メロディもいいし、エイトビートの感じも好きです。
熊野 俺が「これはいい曲だ!」って思うのは、「夢から覚めても」。この曲、MONGOL800を感じるんですよ。FOMAREってMONGOL800が好きだけど、あまり前面に出ていないと思うんですけど、この曲はすごく感じる。あと、コアなところで言うと「アルバ」も好き。
カマタ コアだ!
末武 「stay with me」もいいよね。
熊野 いい!
末武 あと「HANABI」のCメロもやばい。初めて聴いたとき「メロディが良すぎる」と思ってくらっちゃいました。
カマタ 俺はKUZIRAの「Clown」だな。
熊野 ドパガキかよ!(笑) でもうれしい。
アマダ 俺、「Backward」が好きです。ちょっとツインボーカルっぽい掛け合いが、意外と同世代にはないと思っていて。あの感じはKUZIRAの武器だなと思います。
末武 うれしい。
打ち上げにKUZIRAがいてくれるのがうれしい
──FOMAREのお二人からKUZIRAへ、FOMARE大陸の楽しみ方みたいなものがあれば教えてください。
アマダ 今回は、普段対バンしないようなバンドが多いんじゃないかな。ヤングスキニーとかねぐせ。とかと対バンしているイメージない。だからそのあたりを楽しんでもらえたらうれしいですね。
末武 ロゴが手書きのバンドは確かに。
熊野 本当だ! それでいうと湘南乃風も手書きだし、確かに対バンしたことない。
アマダ 湘南乃風は、KUZIRAとバイブスも合うんじゃないかな。そこは僕らも楽しみですね。
カマタ そもそもGメッセ群馬がめっちゃいいんですよ。やりやすいと思う。
熊野 そうなんだ! 楽しみ。
カマタ 今回は打ち上げにKUZIRAがいてくれるの、うれしいなー! 楽しみ。
──当日はどんなライブをしたいですか?
末武 まずはライブをやることが第一。そのうえで、絶対にかまします。
熊野 竜がこんなこと言うの、珍しいですよ。
──確かに、普段は「いつも通りで」と言うイメージがあります。
末武 さすがに今回のFOMARE大陸はぶちかまし確定で。今までの気持ちを全部乗せたライブをしたいです。
熊野 うん、かまします!
──FOMAREはどうでしょうか?
アマダ いつも通りやりたいです。今回は1日だし、いつも通りのデカ箱のライブをしたいです。群馬でライブをやるのがひさしぶりなので、うれしいし、ちゃんと何かを持って帰りたいです。
──最後に、今後のお互いのバンドに期待することを教えてください。
アマダ 新曲を期待してます! あとはGang Age tourもまたやりたい。
カマタ それだよな〜。
熊野 お互いに47都道府県ツアーをやったんですが、あえてお互いに対バンに呼んでいないんですよ。Gang Age tourのために温めていたので、そろそろやりたいです。
──ファンの皆さんも楽しみにしているでしょうからね。
熊野 あと、カマタによく「何で日本一を目指さないんですか?」って言われるんです。
カマタ えー、そんなこと言ったかな。
熊野 カマタは酔っ払うと、声もデカくなるし、発言もデカくなるので(笑)。でも、それを言われて「ああ、そうか」と思って。実際に日本一になるかは置いておいて、そういう気持ちでやらないと、自分たちの本当のピークには辿り着かないのかなと思った。竜は、日本一、目指してる?
末武 目指してない。けど、何が日本一なんだろう?
カマタ それは何でもいいです。
末武 それだったら目指したい。

熊野 そう。俺らは「ただ楽しいからやってる」っていう、それだけでこの先も行っちゃう気がして。だけど、例えばFOMAREがこういう大きなイベントをやっていることとか、武道館でライブをする姿は刺激になっているので、FOMAREにはこのまま突っ走ってほしいなと思います。
カマタ 僕はKUZIRAに対して、ずっとバンドをやっていてほしいなと思っています。歳を重ねれば重ねるほど良くなっていくバンドだと思うし。バンドを辞めないでほしい、ずっとやっていてほしいです。

FOMARE大陸 2026
日時:2026年10月12日(月・祝) OPEN 11:30 / START 12:30
会場:群馬県 Gメッセ群馬
出演者:
<SUN STAGE>FOMARE / ROTTENGRAFFTY / ハルカミライ / 湘南乃風 / 10-FEET / ねぐせ。
<BURST STAGE>KUZIRA / Hump Back / サバシスター / ヤングスキニー / G-FREAK FACTORY