INTERVIEW

SC’19開催直前! アーティストインタビュー:SPARK!! SOUND!! SHOW!!

Text by Genty Edit by DMRT

 

SATANIC CARNIVAL’19開催直前特集!今回初登場のアーティストをピックアップ。6月16日、EVIL STAGE 14:00に登場するスサシことSPARK!! SOUND!! SHOW!!にインタビュー。いよいよ、今年結成10周年を迎える彼ら。徹底して現場主義を貫き、あらゆる音楽やカルチャーを貪欲に飲み込む事によってワンアンドオンリーの世界観を確立しつつある彼らの音楽に、全国でスサシ中毒者が増殖中。バンドの世界だけに留まらず、デザインやファッションセンスなども含め独自路線を突き進む彼らに話を聞いてきた。


オレらのいい感じイヤーに最初に声をかけてくれて サタニックばりくそセンスいいやん! って"

ーSATANIC CARNIVAL初出演ですが、改めてSPARK!! SOUND!! SHOW!!(スサシ)の自己紹介をお願い致します。

タナカユーキ(Vo/Gt):今年の8月で結成10年目になります。もともと5人組でメンバーチェンジも経て、オリジナルメンバーは、チヨ(Ba/Cho)とオレの2人です。後から加入したタクマ(Key/Gt/Cho)とイチロー(Dr/Cho/169)は、もともと同じバンドをやっていて、対バンで出会ったんです。前にいたメンバーが抜けるタイミングで2人に声をかけて、現在のメンバーになって2年ちょっとくらい経ちました。

ー10年の活動期間の中で、音楽性も変化していると思うのですが、最近のスサシはどんな音楽をやっていますか?

タナカユーキ:今まで紆余曲折あったんですけど、オレがベースミュージック好きで、そこにヘヴィな要素やラップが加わってきた形ですね。もともと今の音楽をやりたかったんですけど、技術的にできなかったんです。でも、タクマが加入してからは、彼がDTMをできたので、自分の希望が具現化できるようになって、ライブも楽しくやれているというのが最近の感覚です。『南無』や『かいじゅうのうた』だとか、最近のライブ定番曲は現メンバーになってからの曲です。

チヨ:だから、音楽的なキーマンと言うと、タクマかもしれないですね。制作に関してはユーキと2人が家で作りこんできてオレにパスしてくれる流れが多いので。最近はタクマが作った曲も多くなってきました。

タナカユーキ:そう、これまでは自分がメインだったんですが、タクマが制作してくれた音に歌を乗っけるケースも増えてきていて、今後も、このやり方は増えていきそうです。

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ー個人的にデジタルハードコアパンク的な要素を強く感じたのですが、その辺りのジャンルは意識していますか?

タナカユーキ:それは嬉しいですね。昔、GabbaやSpeedcoreなどのジャンルを聴いていたんですけど、そこに近しいものとしてデジタルハードコアパンクがあって。そういう意味だとEnter Shikariはよく聴いていました。ベースミュージックとハードコアパンクを半々のバランスでやっているような感じで聴きやすいですし。そういう音楽がずっとやりたかったっていう欲が、タクマの加入により爆発しているような状態なんです。

タクマ:格別にEnter Shikariが好き、というわけではないんですけど、メンバー4人共通の好きなサウンドではありますね。シンセのフレーズやギターのリフがカッコいいので参考にもなりますし。もしかしたら、最初にシンセを意識したのはEnter Shikariの影響かもしれません。もともとはエモやスクリーモが好きで、その後に電子音のカッコよさに気づいていったので。

タナカユーキ:タクマとイチローは出会ったとき、エレクトロポップみたいなプロジェクトをやっていたんですよ。そのときにフューチャーベースの話をしたりして、スサシに、そのエッセンスを持ってきてもらった感覚です。

ーちなみにスサシはマーチャンダイズも特徴的ですよね。デザインはメンバーでやっているんですか?

チヨ:デザインはボクがやっています。特に好きなファッションデザイナーがいるわけではないんですけど、海外のカッコいいバンドやHIPHOP界隈の人って、自分たちのマーチを売るためにポップアップをやったりするじゃないですか。ああいうカルチャーは面白そうだし好きなんです。実際にスサシも先日、大阪でポップアップを開催して。

タナカユーキ:そしたら自分たちの想像以上に大勢のお客さんが来てくれたんですよ。

チヨ:適当に遊びながらやるつもりだったんですけど、普通に忙しくなっちゃって(笑)。すごく面白かったですね。東京でのポップアップも近いうちに開催したいと考えています。

ースサシのHPには"火花音楽?演"とありますが、あれはどういう意味なんでしょう?

チヨ:単純にSPARK!!SOUND!!SHOW!!の中国語翻訳なんです。3年前くらいに作ったTシャツのデザイン用だったんですけど、当時はファッションシーンでもデザインに漢字を使うのがトレンドになってきていたので、そのカルチャーを取り入れたんです。ただ、グーグル翻訳で訳しただけなので、ちょっと間違ってる疑惑もあるという(笑)。

タナカユーキ:良い感じだったので、気に入ってずっと使っていたら、いつしかバンドのアイコンになってきた感覚です。世間に浸透させようと思っていたわけではないんですけど、良い感じで広まってきた感覚です。

ーSATANIC CARNIVALはシーンの入口であろう、それを広げていこうというコンセプトがあります。シーンというと、どんな印象がありますか?


タナカユーキ:良い意味でも悪い意味でも、似たような音楽性を持つバンドが固まっているようなイメージがありますね。オレらは色んなバンドと一緒にやるんですけど、今までは、どの現場でもアウェーでした。それが徐々に、どこに行ってもホームのようになりつつあるので、"シーン"は自分たちにとって、良い言葉になっていきそうです。純粋に好きなヤツらとつるんでいて、それが良い意味でシーンって呼ばれ出したら最強だと思いますね。ENTHやSHANK、SHADOWSとも、一緒にライブをやって、それを世間やお客さんが1つのシーンとして受け入れて楽しんでくれたら最高です。

ーSATANIC CARNIVALのオファーがあったときはどう思いましたか?

タナカユーキ:この10年で、今は1番調子良いんですけど、そんなオレらの"いい感じイヤー"に、SATANIC CARNIVALは大型イベントとして最初に声をかけてくれたんですよ。だから、ばりくそセンスいいやんって(笑)。メロディックハードコアパンクやラウドのバンドばかりが集まったフェスで、あれだけ大勢のお客さんが集まることってないじゃないですか。そこに出れるっていうのは本当にアガりましたね。ちなみに、逆に1つ質問してもいいですか?

ーはい! なんでしょう?

タナカユーキ:ビキニたこ焼きってマジであるんですか?

ーあります(笑)。例年では楽屋のケータリングに居てくれてます。

イチロー:それ、何時からやってるんですか?

一同:(笑)

タナカユーキ:このインタビューでの最初の発言がソレって……。

ーでは最後に。SATANIC CARNIVALで初めてスサシを見る人にメッセージをお願いします!

タナカユーキ:初見で嫌いだと思っても、いつか好きになるバンドだと思います。それと、楽しめるヤツだけで大丈夫なんで。まずライブを観てください。

チヨ:普段、ステージにスクリーンがついている場所でやることもないので、そこに映るドラムに注目していただきたいですね。彼の変顔もまた、スサシの個性の1つなので見どころです(笑)。

タナカユーキ:そうだね。オレらは映さなくていいから、イチローだけカメラで抜いてほしい。

一同:我らのドラマー、イチローの抜け顔スクリーンに要注意。

タナカユーキ:そういうことです。しゃかりきに頑張ります!


SPARK!! SOUND!! SHOW!!
2019.6.16 14:00 @ EVIL STAGE
https://sparksoundshow.wixsite.com/susasi