CULTURE

END INTERVIEW & "POSTER ART EXHIBITION -What's ur choice? 4-" REPORT!!

Interview by SUNEO
Photo by Konishi Taiyo


東京のハードコア&パンクシーンのアートを代表すると言っても過言では無くなってきたEND氏が中心となり、不定期であるが開催されている“POSTER ART EXHIBITION”を取材。今回で4回目となる同イベントの主宰であるEND氏にインタビューし、自身の視点でエキシビジョンをレポートしてもらった。 <主催>END-Flyer Artist東京出身-HARDCOREやPUNKシーンを中心にフライヤーアーティストとして活動。
影響を受けた90年代のUS HARDCOREやPUNKのフライヤーを中心に、現代のフライヤーへと継承する姿勢や信念が特徴的。
自身の活動する場所やバンドなどのデザインに絵を提供しつつ、個展やライブペイントなどで自身の個性も表現している。
また、“円度”名義では和を中心とした繊細な作品を作り、数年に一回個展も開催。
渋谷宇田川町に自身のお店でもあるセレクトショップGReeD TOKYOを構え、自身がディレクションするブランドOLDXも手がけている。


ーーまず、ENDさんご自身のことから伺いたいと思います。フライヤーアーティストと名乗るようになったきっかけは?

END:今から12年前の2007年に、HCバンドNUMBのワンマンショーが新宿ANTIKNOCKであったんです。そのショーフライヤーを描いている時に、NUMBのギターNatsuo君と家で話してる中で生まれました。
肩書きってなんかギャグみたいなところあるじゃないですか(笑)? 「フライヤーアーティストってなんだよ」みたいな感じですね。言ったもん勝ちってところもあるんで先に言っとこうと思い言ってる感じです(笑)。
正直気に入ってます。




ーーフライヤー(ポスター)をアートとして認識するようになったきっかけは?

END:元々好きなんですよ、10代の時からフライヤーやポスターは家に貼ってましたし、海外のHCショーやPUNKのショーフライヤーはデザインが最高でアートとして最初から見てました。
描いてる人もやっぱりこだわって描いてる人が多かったと思います。
海外ではフライヤーもeBayとかで取引されているんですよね。日本でもそうやって1つのアートとして確立してほしいですね。バンドの文化ってバンドだけじゃ成り立たないんで。その周りのアーティストが揃って初めてカルチャーとして威力を発揮するものだと思っています。
フライヤーをアートと見るきっかけは、20代の時にpropaganda posterのデザインが好きな時期があって、フライヤーなのにとてもアーティスティックで世界観がどれもすごくカッコいいと感じたのを覚えてます。 そういった部分ではHCやPUNKのシーンのアートワークは昔からデザイン性が長けてますよね。
色合いや構図などこだわって描いているフライヤーポスターはすぐ部屋に貼りたいコレクションの一つと変わるんです。

ーーポスター展を行おうと思ったのは、なぜですか?

END:20代から関わってきた様々な分野の人たちと今でも交流があり、みんなそれぞれ素晴らしいレベルで創作を続けているんです。そういう友達や知り合いの作品をもっと身近に置きたいなと思ったのがきっかけですね。
それぞれ個展などやっているアーティスト達なので、作品(一点ものなど)はそのアーティスト達に任せて、あくまでポスター展はイケてる印刷ポスターをメインに手軽にゲット出来る場所を作りたかったんです。
他でやってそうでやってないでしょ?ポスターに特化したアート展は(笑)。
私らみたいなアーティストのポスターとか基本どこにも売ってないじゃないですか?だから、周りの作品も紹介しつつ楽しんで集めたいなと。
絵がある生活ってすごく気持ちがプラスになるんです。
昔も今もそこは感じるものがあります。
だから皆さんも手軽に買って、自分家や、実家でもお店でも事務所でも倉庫でも友達の部屋でも彼女の部屋でも飾ってみてはどうでしょうか。
きっと気分もあがってプラスな一日を過ごせると思いますよ。

ーー今回の人選は、どうやって決めましたか?

END:毎回出てもらっているアーティストが半分くらいで、後はタイミングで順番に出ていただいています。自身と繋がりのある新旧合わせた面白いアーティストを誘っていて、どの人も第一線で活動している純度高めなアーティストばかりです。
基本的にどんな企画でも繋がりの無いアーティストはあまり呼ばないんですよ、信頼や責任が負えなくなるので。
それは普段描いているフライヤーのメンツも同じです。何でも繋がりが大事なんです。

ーー参加アーティストをそれぞれ、ENDさんからの視点でご紹介ください。

END:今回は絵描き、TATTOOアーティスト、グラフィティーライターなど様々な分野で活動するアーティストを誘いました。特にグラフィティーライターは“気になった人が気になること”でその世界を覗くことが出来ると思います。こちらからは何も言えないですね。強いて言うならば街を見て感じてくださいませ。 ポスター展のフライヤーにはinstagramのアカウントを掲載しているアーティストもいるので、そちらでぜひ確認してみてください。
@espyone @i_jota @agamex



※左から JOTA、ESPY、HIROTTON


※左から IKUMI、 ZECS(agamex)


※左から DF.SQEZ、HIROTTON


TATTOOアーティストはこちら
@_kaji_358_ @ue_the_parlour @dem_pa_too @ottattoo @wataru_ta2

※左から IKUMI、OT、OT


独自の世界観と和や洋、オリジナルな画風などジャンル、技法、手法もそれぞれ違うアーティスト達です。 最高なスキル、センスを持っていると私は感じ毎回誘っております。音楽やアートが好きな人は一度は興味が出るTATTOOだと思いますが私にとってTATTOOは最も身近なアートであり、自己表現の一つだと思っています。海外の友達やアーティストともやはりTATTOOの話は世界を繋ぐ表現になっています。
とにかくアートセンス、世界観など見習うべき姿勢が多いですね。

絵描きやその他アーティスト
@endflyer ※SOWN @haksid @hirotton @tmpaint

※左から HIROTTON、HIROTTON、KAJI


※END


※左から DISKAH、DISKAH、UE、(見切れている画)UE


※左から TM paint、 SOWN

DISKAHやSOWNは本当にレジェンドなので出ていただいて光栄です。同時に自分が若い時から見てきた人達なので一緒にやれてうれしいですね。HIROTTONやTM paintはサタニックでもお馴染みなアーティストですね。いじりやすく楽しいアーティスト達なので彼らもサタニック同様連続で誘ってます(笑)。 HIROTTONの繊細で強い画風はどこか日本離れしてる感覚が素晴らしいよね。ライブペイントも一緒にやってて安定感あるので安心です。顔がかっこいいので女性ファンが多いのが気になりますね(笑)。
TM paintはコミカルでゆるく、そして世界観が確立しているアーティスト。一目見たらTM paintってわかるのが最高で一番いいよね。まああの似顔絵コーナー(サタニックの定番コンテンツ)は数時間に一回邪魔しにいってるんですがそろそろ自分にも描いて欲しいよねー。
2人とも確立したスタイル、画風なので文句なしのアーティスト達だと思います。
ポスター展に出てもらっているアーティスト全員、世界観、画風が確立されたアーティストなので安心して任せておけるんです。本当に素晴らしいアーティスト達です。

ーーサタニックに参加して頂いているHIROTTON氏やTM PAINT氏を除いて、サタニックに参加したら面白そうだなーというアーティストさんはどなたですか?また、その理由もお聞かせください。

END:そうですね、UEですかね(笑)。
実はこないだのサタニックのHELL YEAHのキャラの後ろの文字やコラージュはUEと自分でやったんですよ(9割 UEっす、さーせん)。なので次回はまた一緒にやりたいなと。UEはTATTOOアーティストですが単純に彼の絵を欲しがる人たちが多く、バンドやブランドにも絵を提供しているのでそういったファンも含め嬉しいと思います。
是非お願いします!(自分はバーターでいいので)

ーー今後の展望をお願いします。

END:今後は自身の画集を2020年に作りたいなと。5号目ですね、3年周期で作っているので2018,19,20年をまとめた画集です。出来ればハードカバーで作りたいなと思っております。
あとは個展もやろうと思っています。
お店GReeD TOKYOでもポスター展やポップアップなど様々な企画をやっていこうと思っていますのでぜひチェックしてみてください。
自身がディレクションしているブランドOLDX(オールドエックス)もまた、ゆるくリリース出来たらなと思っています。情報は各インスタグラムやツイッターなどをチェックしてみてくださいませ。
@endflyer
@greedtokyo
@oldx_official