SPARK!!SOUND!!SHOW!! “akuma tour 2022.02-04 FINAL” LIVE REPORT!!
Photo by Keiju Kawase, text by Teneight
2022.4.1
SPARK!!SOUND!!SHOW!!“akuma tour 2022.02-04 FINAL”@渋谷 Spotify O-EAST
SPARK!!SOUND!!SHOW!!(以下スサシ)といえば、1度聴いたらクセになる中毒性のある楽曲と、ライブでの奇天烈過ぎるパフォーマンスが常に見ものだ。そして、今回はakumaツアーファイナル。おそらくメンバーも相当気合が入っているから、いつも以上にふざけ回るんじゃないかと、また観に行ってしまった次第だ。会場はO-EAST。対バンのCrossfaith発表前にチケットをソールドアウトさせていたこともあって、会場の期待感はスサシのライブ開始前から異様なものがあった。先に結論を書くと、やっぱりスサシは期待を大幅に超える怒涛のパフォーマンスを展開し、オーディエンスを大いに沸かせていた。
そんな破天荒なライブの初っ端は、新曲の「akuma」からスタート。続いて「スサシのマーチ」などライブでお馴染みの4曲へ。「コロナの規制があるけど、オレたちは声出してて良いですよね?」と軽めのボケを織り混ぜながら自己紹介を済ませ、「今日は4月1日。エイプリルフールなんで、今日のライブも嘘なんで。これ無いことになってるんで」とボケを重ねる。そして「踊れますか!?踊りましょう!」という煽りから「PS4」や「†黒天使†」などの曲を投入、フロアも盛り上がりを見せていた。「ヘビーローテンション」では、電話したときにノリで来てもらうことにしたという、PaleduskのKaito(Vo.)とDaidai(Gt.)が乱入して暴れ回り、スサシのメンバーも楽しんでいる様子でこれを見守る。そして「感電!」でDaidaiがまたしても乱入、会場もビリビリしたようにダンスの嵐。MCでは、チヨが「あいつ(Daidai)2回も出てきよった(笑)」と、スサシならではの友情トークを展開しつつも、アフロイジリなどお笑い芸人ばりのトークで会場を沸かせていく。
後半戦は、メロディアスなパンクチューン「アワーミュージック」と「ソウルナンバー」を披露し、少し盛り上がりすぎた気持ちを抑えるように、メンバー間での他愛もない楽屋トークへ。Crossfaithに「スサシのレベルが25なら、オレらはもっと上だ」と煽られたことに対するアンサーとして、チヨが「イチロックはレベル169やろ」と突っ込むと「それ~!イチロックだからレベル169だ、◎$♪×△¥●&?#$!」と魂の咆哮を放っていたのも彼ららしい。
ライブ本編に戻ると「ダンザーラ」を皮切りに「OEO」から「南無」まで8曲を怒涛のノンストップで披露。中にはフェスやイベントでのライブではなかなか聴くことのできない「蜜」などのダンスナンバーを織り混ぜ、スサシのバラエティ豊かな世界観を提示してくれた。
終盤、「MARS」では、恒例のユーキによるフリースタイル。昨今の世界情勢に絡めつつ、「戦争、反対」と、はっきりと宣言する姿に、ある種の戦慄めいたものを感じさせられた。
5月に「しあわせになる」と、6月に「Yellow」と2ヶ月連続で音源をデジタルリリースすることを発表をし、ラストスパートとして「DEATHTRUCTION」や「STEAL!!」に「GODSPEED」など、やはりスサシはこれだよな。と感じるような楽曲を披露。立ちっぱなしで足が棒になったことなど忘れるくらい夢中にさせてくれた。最後には「MO」を演奏し、心地良い音で心が満たされて1度ライブは幕を閉じたのだが、やはりこれだけでは終わらないのがスサシ。イチロックが無茶苦茶なギター演奏でビートルズの「HEY JUDE」を演奏し、『ENTHとこれで4時間踊ってました』と会場をまたもざわつかせると、アンコールとして「still dreamin’」を最後の最後に披露してakumaツアーを完遂させた。
個人的な意見なのだが、今回のライブは、さながらサーカスを見ているときに抱くような高揚感が感じられた。セットリスト全29曲もの長尺でブチ上がる曲からバラードまで、合間に人を笑わせるMCや世間へのストレートな怒りを話し、短時間のライブでは見ることができないスサシの喜怒哀楽が場面ごとに表現されていたように思う。
やはり、ライブで観るスサシは最高だ。あの圧倒的なパフォーマンス力は、観る人に衝撃と感動を与えるエンターテイメントそのものだ。6月に回る東名阪でのワンマンツアーの急すぎる発表や、笑いどころ満載のファンクラブの開設など、今度は何してくれるの!?と、つい期待してしまうスサシ。悔しいのだが、目を離したくても離せない。
もうスサシのことを考えさせないでくれ、中毒性にもほどがあるだろ。そんなことを帰りしなに考えていたが、きっと次のライブにもフラっと足を運んでしまうのだろう。スサシ、憎し。
Set List
01.akuma
02.スサシのマーチ
03.good die
04.SCAR
05.PS4
06.ヘビーローテンション
07.踊らない
08.†黒天使†
09.HAPPY BIRTH DIE
10.ドカーン
11.感電!
12.アワーミュージック
13.ミッドナイトサイダー
14.ソウルナンバー
15.ダンザーラ
16.OEO
17.MAD AGE
18.MAD HYMN
19.蜜
20.good sleep
21.MARS
22.南無
23.DEATHTRUCTION
24.STEAL!!
25.TOKYO MURDER
26.GODSPEED
27.しあわせになる
28.MO
29.still dreamin’
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
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