INTERVIEW

SATANIC CARNIVAL 2023 開催直前クリエイター インタビュー IBU

text_Ryo Tajima

いよいよ今週末はSATANIC CARNIVAL 2023が開催。それに先立って、アーティストのコメントムービーなども到着しているが、ここではSATANIC GRAPHIC EXHIBITIONに参加するクリエイターをインタビュー。今年もライブペイントをしてもらうわけだが、改めて作風などについて教えてもらいたいと思う。今回が初出場となるIBUさんに、どんな作風なのかをインタビュー!

 

アメトイやストリートカルチャーからの影響が大きいです

ーいつ頃から絵を描かれていますか? そのルーツを教えてください。

IBU:幼稚園の頃から絵を描くことが好きで、ずっと絵本作家になりたかったんです。デザインの道に進もうと思い始めたのは高校生の頃で、ステッカーを作って配ったり、Tシャツを作ったりしていました。そこから少しずつ周りの方やバイト先の店長さんにお仕事として絵を描かせていただいたことがきっかけになって、絵がお仕事になり今に至ります。実際に仕事になったのは2019年からになります !

ーIBUさんのイラストの特徴として、00年代原宿ストリート感やカートゥーン調の雰囲気が魅力的だと思います。こういった作風へ至ったのは、どういう経緯からですか?

IBU:海外のアメトイ(アメリカントイ)が大好きで集めていたり、古着が好きだったことがかなり大きいと思います。00’s 原宿ストリートっぽいと思われるのは光栄ですね! 高校生のときからスケートカルチャーも好きで、スケート古着を買ってみたり、ドッグタウン関連の映画を観たり、自分なりに色々勉強をしてきました(笑)。その影響からストリート的な要素も絵に取り入れるようにしています。

 

IBU:だから、赤い悪魔のRudyもコンバースのイグナイト風のシューズとスケーターソックスを履いているんですよ(笑)。90’s~00'sの音楽もファッションも大好きなので、その時代をドンピシャで過ごしていた方々が本当にうらやましいです!

ーこれまでにインスパイアを受けてきたアーティストは誰ですか?

IBU:最近亡くなってしまって本当に悲しいのですがフランク・コジック氏の影響はとても大きいですね。コジック氏が描いたHi-STANDARDの『THE GIFT』のジャケットを見たときに、私も好きなバンドに対してアートワークで関わっていけるようになりたいと思ったんです。国内のアーティストだとVERDYさんやTMpaintさんの影響が大きいです!

 

ータトゥーアートもすごくカッコいいですが、IBUさんにとってタトゥーカルチャーはどういうものですか?

IBU:まだまだ見習いの分際なのでタトゥーについて語れる立場ではないですが……(笑)。タトゥーは音楽や私の好きなカルチャーと強く繋がりがあるものだと思っていて、国内外問わずバンドマンの方がタトゥーを入れてるのを見てすごく影響されてきた背景があります。私の父も入れていたので、昔からタトゥーカルチャーが好きで、デザインの仕事を始めてからは、そこからもインスパイアを受けています。それに、大好きなKen Bandのジャケット・アートワークやマーチャンダイズもアメトラ調のイラストが多かったりと、自分が好きになるカルチャーの側には必ずタトゥー文化があって自然と惹かれていきました。そんな経緯もあって、アメリカントラディショナルのタトゥーが好きです。SATANIC CARNIVALでも、以前スリータイズ タトゥーのブースがありましたけど、すごく鮮明に覚えています! 海外みたいにライブに遊びにいって、その場でタトゥーを入れるってことが日本にも馴染んだらめちゃくちゃ最高だと思いますね!

 

サタニックでのライブペイントは目標の1つでした!

ーPALEDUSKなど、数々のバンドのアートワークも手掛けられていますが、IBUさんが好きなバンドは何ですか?

IBU:1番好きなのはHi-STANDARDで高校生の頃はずっとメロディックハードコアパンク聴いていました! 最近はジャンル関係なく聴いていてHIPHOPもオルタナティブやミクスチャー、ハードコアも好んで聴いています。国内だと、PALEDUSK、ENTH、Age Factory、CVLTEやSPARK!!SOUND!!SHOW!!といったバンドのライブは、お仕事での絡みとか関係なく、よく遊びに行きますし、普段からめちゃくちゃ聴いています! 特にPALEDUSKのKaito(Vo)くんは「こういうの作ろうよ!」っていう新しい提案を私にくれるので、そのことで私自身の振り幅も広がるし、良い刺激をもらっています。

ーでは、海外のバンドではどの辺りが好きですか?

IBU:最近は、Turnstile、No Pressure、Regulate、Scowl、Turnover辺りをよく聴きますね。どのバンドもマーチやアートワークがイケているので参考にしています!

ーバンドシーン、音楽シーンとの繋がりはどのように出来ていったんですか?

IBU:LEARNERSのデザインを描かせていただいたのがきっかけでだんだん音楽関係の方に見てもらえる機会が増えていったと思います。それとは別軸で、2021年後半頃にPALEDUSKのKaitoくんと出会ったことで、自分の好きなバンドシーンとの繋がりが出来ていったと感じています。あとはライブハウスやフェス、イベントで遊んでいて繋がった人も多いですし、JCM(JCM INK,BAD HANDS元町店/ハーバースタジオ店)に入ってからも師匠のひろしさんの元には有名なバンドマンやラッパーの方が彫りに来るので、そこでも繋がりができていった感じです!

ーでは、SATANIC CARNIVALに対してはどんなイメージがありましたか?

IBU:サタニックは音楽だけじゃなくて、それを取り巻くアートやストリートカルチャーとの関係性も大事にしているフェスというイメージがあります。出演してるバンドも普段からライブハウスで活躍しているバンドが多いですよね。しっかり次世代の若手もフックアップしてくれているところも最高だと思います。私にとって、サタニックでのライブペイントは目標の1つだったですし、しっかり意志を持ってカッコいい活動をしていたら、いつか呼んでもらえるんじゃないかと思っていたので、すごく嬉しいです! 気合い入っています!

ー目標にしていただいていたなんて嬉しいです! ちなみに、SATANIC DESIGNERS 2023 TEEデザイナーTシャツで描いていただいたデザインにはどんなテーマがありますか?

IBU:サタニックと言えば“悪魔の祭典”ということで、Rubyを入れたのと、バックプリントは“What’s in my bag”的な感じに仕上げてみました!(笑)。ま、サタニックの日にバッグに入れていたらいけないものもいくつかありますけども(笑)。中には『ANGRY FIST』を彷彿させるCDも描いているんですけど、このときはまだHi-STANDARD出演発表前で、本当に知らなかったんでビックリでした、震えました!

ー最後に。SATANIC CARNIVAL 2023で楽しみにしていることを教えてください。

IBU:お友達のバンドさんも多いのでライブを見るのもとっても楽しみにしています! あと私のデザインしたTシャツを着ているお客さんを探すのも楽しみです(笑)。ライブペイントは、隣が大御所ENDさんということなので、大変緊張しますけど、自分らしく、楽しく頑張ります!! ライブの合間にでも皆さん遊びに来てくださいーーーー!!

 

IBU

https://www.instagram.com/ibuchang_/

https://carnival.satanic.jp/2023/booth/