INTERVIEW

SHADOWS “Dig” INTERVIEW!!

突如としてCAFFEINE BOMB ORGANICSに移籍を発表したSHADOWSが6年振りのフルアルバム"Dig"をリリースした。リリースの発表とともに結成当時からサポートメンバーとして活動してきたHAYATO(Ba)、RYO(Dr)を正式メンバーとして迎え入れ、より結束力を高めたSHADOWS。ツアー直前のサウンドメイクを行う地元水戸のスタジオにて、メンバー全員参加によるインタビューを敢行した。

Text by SUNEO
Photo by Takashi Konuma

 


FACTのBullionから出したCDがあるんだけど、その前にもMOPPYには誘われてるよ。

CAFFEINE BOMB ORGANICS(以下、カフェインボム)に移籍されましたね。

KAZUKI(Gt):カフェインボムに来たのは、社長のMOPPYとは昔から繋がりがあって。しばらく、自分らでやってたんですけど、新しいアイデアも欲しかったし、「誰かとやりたいね」みたいな話があって、それ以前にMOPPYから、「一緒にやりたい。ウチで(CD)出そうよ。」ってことあるごとに言ってもらってて。

HIRO(Vo):カフェインボムの20周年ツアー?25周年?のツアーがあって。京都MUSEでMOPPYも来てるの知ってたから、ライブ中のMCで「契約金1000万、ください」って言って(笑)。そのままの流れで。

KAZUKI:いきなり、俺に「話したいことあるんだけど、昼飯でもどう?」って電話掛かってきて。昼飯行ったら、「ずっと言ってる話なんだけどさ、SHADOWSやりたいんだよね」って改めて言ってもらって。メンバー全員にその話したら、すぐに「いいね!」ってなって、今だね。


カフェインボムの森さん(通称/MOPPY)は昔から信頼できる業界関係者って感じですか?

KAZUKI:だいぶ。俺らがバンド始めた時から、ずっと(シーンに)いるし。それが一番大事かなとも思ってる、信頼度を図る上では。

HIRO:知ってる中では一番長いレーベル業の人なのかも。


森さんとの出会いはいつくらいですか?

HIRO:それこそ、20歳くらい。

KAZUKI:21とか22とか

TAKAHIRO(Gt):1999年とか2000年とかには出逢ってるかな。そん時は、まだレーベルやってなかったかも?いや、やってたか。とにかく一番古い付き合い。

KAZUKI:多分、海外バンドのディストリビューションをやってた時。

HAYATO(Ba):(森さんが)バンドやってた時じゃなくてですか?

KAZUKI:バンドやりながら、ディストリビュートもやってた。

HAYATO:そんなことしてたんですね、スゲェー。

KAZUKI:そっからの流れで言うと、POP DISASTERとか。


懐かしい!

KAZUKI:NEW STARTING OVERもカフェインボムから出してたか?俺らが、その辺りのバンドと対バンしたりイベントとか被ってたりとかしてた時からの付き合いで。NO END WHYもそうかな?

TAKAHIRO:NO END WHYをリリースする為にレーベル始めたとか言ってなかったっけ?FAITHもいたよね。

KAZUKI:常にレーベルにいいバンドを抱えるって印象で。


1999年〜2000年初頭は、いわゆる、国産メロディックパンクが多くいる時代で、その中でUSのメロディックハードコア、ポップパンクなどを意識したバンドをリリースしているレーベルという記憶です。

KAZUKI:HurleyとかVestalとか着てそうな西海岸系のメロディックをやってる、そういう匂いを持ってるレーベルだったよね。

TAKAHIRO:あ!思い出した!レーベルで一番古い付き合いは、NICOTINEのSKY RECORDSだったかも(笑)。

KAZUKI:でも、ずっとコンスタントに続けて、関わってくれてるのはやっぱりカフェインボムだね。

TAKAHIRO:FACTのBullionから出したCDがあるんだけど、その前にもMOPPYには誘われてるよ。

KAZUKI:俺らのことはすごい信頼してくれてて、地元にSNORTってバンドがいるんだけど、頑張ってほしくてMOPPYにレーベルの相談したら、リリースしてくれたり。お互いに信頼できる関係性は昔からだね。


長い歴史、強い信頼があった上で、カフェインボムと契約したってことですね。カフェインボムに入ったタイミングで、サポートであったHAYATOさん、RYO(Dr)さんが正式メンバーになりました。以前のインタビュー時にもKAZUKIさんから「この2人が揃わなかったらSHADOWSはやらない」と明言されてました。ここにも熱い信頼関係がありましたが、改めてメンバーになられたことについて、変化はありましたか?

HAYATO:「ちゃんとしなきゃ」って気持ちは強くなりましたけど。基本は変わってないです。ずっと、楽しくやらせてもらってます(笑)。


HEY-SMITHの猪狩君のYOUTUBEチャンネルでインタビューに答えた際には、入りたての時はどんどん髪を刈り上げていかれたとのことでしたが。

HAYATO:現場はココ(茨城にあるリハスタ)です(笑)。

KAZUKI:HAYATOは俺が3人でバンド始めるって時に、自分から「一緒にやりたい」って積極的にアプローチしてきてバンドを始めたのがきっかけなんで、自分で入りてぇーって言ったんだから、こいつすげーロン毛だったんだけど、「そんなロン毛、ウチのバンドには要らねー」ってミスするたびに刈り上げるのが始まって、ライブデビューする時にはモヒカン(笑)。

HAYATO:恥ずかしかった。。。

一同:笑


HAYATOさんは元々、バンドマンだったんですか?

TAKAHIRO:MY LAST DECEMBER。

HAYATO:TWILIGHTにお世話になってたバンドをやってました。 ディグらないでください(笑)。

RYOさんは、HEY-SMITHの猪狩君の紹介でSHADOWSに入られたとのことですが。

RYO:そうそう。メンバーになっても、心持ちなどは一切変わってないですね。メンバー、、、というか、5人で集まって音を出す、そこには常に100%を出すって決めてるんで。サポートメンバーだから80%でいいとかってないですよね。

KAZUKI:素晴らしい。

HAYATO:(バンドマンの)鑑です。

RYO:いえいえ(笑)。

HAYATO:最初のスタジオでビビりましたもん。こんなドラムの人と一緒にバンド出来るんだ!って。


今回のアルバムでも、エグいドラム入ってますよね(笑)。今作に向けてメンバーになってもらおうって意識でしたか?

KAZUKI:バンドで向き合ってることより、やっと友達になってきたなって感覚があって。それが今の加入(発表)のタイミングになったってことだね。俺ら(KAZUKI、TAKAHIRO、HIRO)は幼馴染なんで。揺るぎないというか、遊びの延長でここまで真剣に遊んでるっていうか、一番得意な遊びを夢中になってやってる。メンバーにしてもすぐ辞めちゃうかも知んないし。メンバーがすぐに変わるのってダセーなっていうか。メンバーがすぐに変わっちゃうのって、やっぱ友達じゃないから。長い月日は掛かっちゃったけど、その時間が必要だったと思ってる。8年?9年目か。


SHADOWS、9年目にして3枚目のアルバムってことですが、前アルバムから6年振りになりますね。

HIRO:6年って言うけど、実際コロナがあって2〜3年は、、、ね。

HAYATO:事実上、3年振りってことで(笑)。

KAZUKI:あんな、何かやったら叩かれちゃうような時期にはやりたくないよ。


2022年、情勢の落ち着いたタイミングでシングル"A Ghost Of Walls"をリリースした時にインタビューさせてもらって、それ以来のインタビューなんですよね。それより前の2020年には”DRIFTING”(The Very Best Of Pizza Of Death Ⅲ 収録)もリリースされてます。今回のアルバムに際しては、再度レコーディングされ直してますね。

KAZUKI:"A Ghost Of Walls"、”DRIFTING”はライブでもやり慣れてるし、今のSHADOWSに、ピースとしては必要だったと思ったんで、結構大事だったのかなって思ってる。


アルバムに先駆けて、シングルを3曲配信で先行リリースしてますね。アルバムより先に抽出した3曲って、どう選ばれたんですか?

HIRO:最初の2曲はすぐに”CLIMB”、”SUPERCAR”で決まって。

TAKAHIRO:”WALK AWAY”は少し迷ったね。

KAZUKI:”WALK AWAY”はスゲェー実験的な曲でもあったし、新しいSHADOWSの名刺がわりというか、そういう曲なのかなって。


楽曲の制作順ってあったりしますか?この楽曲があったから、この楽曲が生まれたとか。

TAKAHIRO:一番最初にできたのは”RESIST”って曲。コロナ禍に悶々としてた時に創った曲で。その次に”CLIMB”か。

KAZUKI:コロナ禍でマネージャーの家に集まった時に”SUPERCAR”の原曲は創ってたか?

TAKAHIRO:どうしていいかわからなかった時だから、とりあえずマネージャーの家に集まって、とりあえず曲創って、配信でもいいから出す?みたいな話をしてた気がする。ライブ出来ないから、曲創ろうってなってたけど、途中で止まってしまってたのが、”SUPERCAR”かな。

KAZUKI:ライブも出来ねぇーのに、曲なんか出してどうすんだよ?って話にもなって、止まっちゃってたんだよね。

TAKAHIRO:そのままキャンプ行っちゃったよね(笑)。海で2人でテント張ってな。

KAZUKI:何やっていいか、わかんねぇーって言って。

HIRO:バンドとして、「なんかやらなきゃ」感はあった気がする。

KAZUKI:でも、ライブ出来ねぇーから、、、って、やんなくなっちゃう。

HAYATO:「逗子マリーナ」は、結構早くに出来てませんでした?

TAKAHIRO:それは、もうちょっと後だよ。


「逗子マリーナ」ってなんですか(笑)?

TAKAHIRO:”TIMELINES”ですね。

KAZUKI:曲創る時に逗子マリーナにみんなで行ってて、歌詞をはめ込む時、シンガロングのシャウトパートのところに「逗子マリーナ!」って入れてみたら、これカッケェーな!ってなって。

TAKAHIRO:”TIMELINES”の「4.3.2.1.GO!」ってなっているところを「逗子マリーナ!」って歌ってたっていう(笑)。


楽曲は常に制作していたってことですね。一番最後に制作した楽曲はなんですか??

TAKAHIRO:”DAYLIGHT”。これ、、、アルバムにするには曲数足んねぇーなって(笑)。


コンスタントに創っていても、足りないってことあるんですね(笑)。

HIRO:コンスタントに制作してたってわけでもなくて、その頃(コロナ禍)って、明確な目標もあったわけでもないし、ライブも出来ないし、何かしなきゃな〜、曲でも創る?って創り始めるけど、、、

KAZUKI:遊んで、止まっちゃったりして(笑)。カフェインボムと契約するってことが決まって、レコーディングの日程が決まり、、、

HIRO:「やべぇやべぇ、曲完成させなきゃ!」ってなり(笑)。

KAZUKI:コロナ明けて、ライブもたくさん入れて忙しかったから、リリースまであと少ししかないぞって、去年の年末くらいにやべーぞ!ってなって(笑)。俺が仲間と作ってるキャンプ場が那須塩原にあって、そこに小屋もあるから真冬に行って、大雪の中、石油ストーブ2台持ち込んで一気に仕上げたよ(笑)。オケは先に出来てたけど、歌メロは結構そこで出てきたよね。

TAKAHIRO:先に、歌メロは、車に乗って海に1人でPC持って行って、車の中でシャウトするって感じで作ってて(笑)。足りない歌メロは、那須塩原でもみんなで入れたりして創ったかな。

KAZUKI:今回の作品は、アウトドアだね(笑)。


コロナ禍を経て、昨今の制作は音源データをPC間でやりとりして作業していくことも一つの方法として確立されてましたが、そうした制作方法はとられなかったんですね。

KAZUKI:みんな集まって、音出したり、酒飲んだりしてた方が楽しいじゃん。

TAKAHIRO:データのやりとりでもいいんだけど、データをアップして、「確認してくれた?」「ちゃんと見た?」みたいなことやってると、集中力も下がるし、熱量が下がっちゃうんだよね。

KAZUKI:瞬発的に出来たメロをみんなで聴いて「めっちゃいいじゃん!」とか、その反応が大事できっと。時間差があると冷めちゃうんだよね。

TAKAHIRO:冷めちゃう。

KAZUKI:「いいじゃん!」ってなった瞬間の場所にみんな居ないとダメなんだよ。あと、、HIROはデータのやりとりじゃ(歌録り)出来ない。

HIRO:(iphoneを持って)これじゃ出来ないっしょ(笑)。シケちゃってるから無理。

KAZUKI:結局、みんなで集まって音出してる方が楽しいし。


日本のバンドの中では、SHADOWS特有のグルーヴってありますよね。USハードコアって、結構変則的な構成の楽曲とかありますが、日本ではあまりいないですし。SHADOWSはリフに対するコーラスワークが唯一無二だと思っていて、そのジャッジもバンドセッションで制作しているからかも?なんて想像したりもしてしまってます。

KAZUKI:コーラスワークはTAKAHIRO先生ですね。

TAKAHIRO:普通に歌ってるだけだと寂しくなっちゃうんで(笑)。ドンドン足しちゃえーって感じで。

KAZUKI:足んないと不安になっちゃう病気みたいだよね。ドラムの手数にも出てると思うけど。少ない美学みたいなもんがあんま無い(笑)。


今回、最後に制作された”DAYLIGHT”、どこかSHADOWSにしてはストレートだな、、と思っていたんですが、そういうこともあったりします(笑)?

一同:笑

KAZUKI:だから、あれは(アルバムに)1曲足んない!やべー!って(笑)。パワー勝負。

TAKAHIRO:レコーディングは今回も(Attic Studio/CLEAVE)山中なんだけど、(山中の)一番お気に入りの曲なんだよね、”DAYLIGHT”。SHADOWSカラーはちゃんと入ってるんだけど、山中カラーも入ってるかな。

KAZUKI:他の楽曲に比べると言われた通り、シンプル。

TAKAHIRO:サビ前の、クールダウンするところとか「要る?」ってなるし、実際、俺は初め入れてなかった。でも、山中が「いや!これは絶対に要ります!」って、山中のメロディック像が足されている楽曲かもしれない。


RECは全てAttic Studioですか?

TAKAHIRO:今回はギターとかは、(Crystal Lake)のスタジオ田浦。

KAZUKI:今のレコーディングとか、ラインで録ってリアンプするのがほとんどなんだけど。楽のところ、ボーカルブースしかないんだけど、アンプぶち込んで鳴らしたよね(笑)。

TAKAHIRO:ガンガン漏れてた(笑)。

KAZUKI:「ダメだ、楽。アンプ鳴らすべ。」って、出したよね。ギターもスゲー久々に楽しく録れたし。俺らも何作品かラインで録ってリアンプって作業が続いたけど、鳴り音を活かしていくっていう。もちろん、リアンプはしたけど、基本はそこでサウンドメイクして、それを反映させるってやり方をして。やっぱりそれをすることで、ギター録ってる時も盛り上がったし「すげーかっこいい!楽しい!」って。ここ最近のラインでの録りだと、丁寧に弾かないととか、ちゃんとやらないととか、それとは違った、かっこよくなっていっているのをその場で感じられてテンションも上がっていくし。だから、楽ん家にキャビ入れて鳴らすしかなかった(笑)。3人でキャッキャッ言いながら録ってさ。「裏が大家さんなのに大丈夫か?」って聞いたら、「いや〜大丈夫っす〜」って(笑)。


マスタリングはHowie Weinbergさんを起用してますね。

KAZUKI:元々、HELMET” MEANTIME”、PANTERA” COWBOYS FROM HELL”なんかは聴いてたんだよね。作品は聴いてたけど、エンジニアの名前は知らなくて。MOPPYから「Howie Weinbergでやってみないか?」って提案もらって、あと2人くらいいたかな候補。Howieにやってもらったマスタリングが良くて。これに関してはMOPPYが選択肢を与えてくれて、結果的に良かったよ。マスタリングに関して、直し入れてないよね?

TAKAHIRO:うん。


カフェインボムに加わったことで、SHADOWSに新たな厚みが足されたってことですね。

KAZUKI:それと、ジャケもそうかな。

TAKAHIRO:最初の案は、Wavvesってバンドがいて。俺ら、結構好きで。アートワークもかっこよくて。Wavvesのボーカルが絵も描くんですけど、それが良くて頼んでみようってなったんだけど、頓挫しちゃって。どうしようね?って時にKAZUKIの提案で、"Robert Fisher"が出てきて。

KAZUKI:名盤のジャケ描いてる奴って言ったら、"Robert Fisher"でしょ!って。BECK” Odelay”、
NIRVANA” NEVERMIND”をやってて、MOPPY経由でコンタクト取ってもらって、音源聴いてもらったら気に入ってもらえて「是非、やらしてくれ」ってことで。

HIRO:最初は結構震えたよね。名盤ばっかり手掛けてる奴だから、ギャラ高いんじゃないか?って(笑)。

KAZUKI:そこそこしたけど、マーチにも使っていいってことだったから、、みんないっぱい買ってくれよな(笑)。


人と同じことはしたくない。
 


アルバム1曲目からさらっていこうと思うんですが、”CLIMB”。

HIRO:ここから先、ドンドン上がっていきたいよね、いろんなものを乗り越えていこうってことを歌ってるんで。


1曲目って感じの歌詞の世界観ですよね。

HIRO:1曲目だからって考えて歌詞書いてねぇーよ(笑)。アルバムのどこに入るかわからなかったし。曲をもらったインスピレーションで書いたね。


”WASTE NO REASONS”

HIRO:2曲目も割と突き進んでけ系の曲なんで。ハリケーンとかなんとかって言ってるけど、混沌としたところから抜け出せ、今ある状況から次のステップにいくんだみたいなことを歌ってると思います(笑)。


頭の入りからサビにいって、その後の展開が結構カオスですね。

TAKAHIRO:戻ってこれない病みたいなのがあって。最終戻ってこれたけど。結構行きっぱなしあるんだよね。

KAZUKI:イントロに戻ってこれない、、サビに戻ってこれない。。。

一同:笑

KAZUKI:ピッキングスクラッチと気合いで、戻ってきたー!って(笑)。

HAYATO:かっこいいすよね。


2000年代初頭の叙情系のニュースクールハードコアって、展開戻ってこないバンド結構いましたよね?

TAKAHIRO:Shai Hulud、一生戻ってこない(笑)。


”WALK AWAY”頭のリフレインするリフが印象的ですね。これも展開面白いですよね。

KAZUKI:ケイオスパートあるから。


途中、鉄琴やブレイクビーツなども入ってますね。

TAKAHIRO:FACT時代からもそうなんだけど、PCで曲を創るようになって、同期(シークエンス)使うようになってから、そういったものに偏見がなくなったというか。


上物の音も特徴的でしたが、ドラムのキックも異常な入り方してますよね。

RYO:一部、手で16分入れながら、足も16分入れるユニゾンパートとかあったりして。

TAKAHIRO:すいません!

KAZUKI:RYOくん、言っておいた方がいいよ。「クソガキ、やってみろ!この野郎!」って。

RYO:クソガキ、やってみろ!YOUTUBE上げてみろ。

一同:笑

KAZUKI:挑戦者、求む!って感じだよね。


”TIMELINES”疾走感があって、ストレートなメロディックハードコアって感じがしますね。

TAKAHIRO:Pennywiseです(笑)。

KAZUKI:早くしたBad Religion、PAINT IT BLACK。


最後のビートダウンが肝かなと思ってるんですが。

KAZUKI:最後は和んで終わらしたい(笑)。

HIRO:最後まで、Pennywiseはダメでしょ(笑)。そういうわけにはいかないから(笑)。

TAKAHIRO:そういうつもりで創ってなかったんだけどな。

HIRO:歌入れ始まったら、「俺、Pennywiseしか出てこない、、、」ってなって。でも、実際入れてみたら、「Pennywiseじゃねぇー、大丈夫」って(笑)。

一同:笑


”SUPERCAR”、”TIMELINES”からの繋がりを意識して制作されたんじゃないかってくらい、アルバムの中でのシンクロ率高めですよね。コーラスワークですかね。

KAZUKI:アルバムで聴いてほしいね。やっぱり。せっかく曲間なんかも考えてやってんだから、こういうところも聴きどころだよね。


”DRIFTING”これはThe Very Best Of Pizza Of Death Ⅲ 収録されていて、2020年リリースでしたよね。コロナ禍での歌ですか?

TAKAHIRO:2019年にはあったよ。

KAZUKI:2音下げとかしないで、普通に録ったリフをタカヒロに渡したら、「全然使えんじゃん!」ってなって、一気に進んだ記憶。

HIRO:ピザのコンピっていつリリースだっけ?


2020年の3月です。

TAKAHIRO:リリースの話は先にあったから、やっぱり2019年には出来てたよ。そこからコロナがきて、って感じだったから。


コロナ禍で制作された歌詞だと思って読むと、非常に暗い歌詞ですよね。

HIRO:全然暗くないよ。浮かんでる、漂ってる(DRIFTING)って内容だから。

KAZUKI:一応俺ら、サーファーだからね。


それは失礼しました!”A GHOST OF WALLS”は以前にインタビューしたことがあるので、飛ばさせてもらって、”DAYLIGHT”もいいですかね(笑)。”RESIST”について聞かせてください。

TAKAHIRO:Belvedere(インスパイア)。

KAZUKI:PROPAGANDHIとThe Whoもインスパイア受けてるかな。

HIRO:もちろん、そのままってわけじゃないよ(笑)。


クラウドサーフなどしているライブハウスのシーンが浮かんできます。

KAZUKI:スネちゃんの言う通り、(ライブハウスでクラウドサーフを)見せてくれよ。頼むよ(笑)。


最後の曲になりました、”MY EVERYTHING”MOPPYさん曰く、稀代の名曲とのことですが。

HIRO:稀代の名曲(笑)。

KAZUKI:(笑)。これはテンポ感がすごく難しい、プレイとしては。

TAKAHIRO:作らなきゃーって思ってて、福岡のツアー中にホテルの中で作った曲ですね。

KAZUKI:夜に「イントロ出来た」って、データを送ってくれて。ホテルは一緒だけど部屋は違うから、リモートでやってて。

TAKAHIRO:Aメロから何か繋げてって、またデータ投げてもらって再構築して。仮歌は駐車場に止めてあったレンタカー(機材車)の中で叫んでました(笑)。


イントロがエモいんですが、そのテンポ感が取りづらかったんですかね?

KAZUKI:もうちょっと早いBPMで育ってるから、ちょっと(リズムが)後気味なのよ。ベードラは一番輝いちゃうリズムなんで聴かせどころでもあるんだけど。


イントロに戻ってきて、歌メロが新たなメロディに入る部分は無条件でアガる構成ですよね。

HIRO:エモってなんだろう?って思った時に出てきたのが、あのメロだったんだよね。Taking Back Sundayが思い浮かんでさ(笑)。

KAZUKI:エモってなんだろう(笑)?

HIRO:エモ=Taking Back Sundayが俺らの引き出しだったんだよね。パクってはいないけど、こんな感じだよな?っていうのは参考にはなったかな。

KAZUKI:インプットがあって、そのアウトプットがアレだったんだよ。アウトをどうするか。スネちゃんが言ってくれたようにSHADOWS節があるとすれば、それは俺らが恐ろしく人とズレてたからだろうし。

一同:笑

KAZUKI:音楽もディグるし、ありふれた音楽にも飽きちゃうし。それよりも聴いたことのない音の繋がりだったり、コードの響きだったりが刺激になるっていう感覚が俺たちにはあって。それを表現していくことが大切なのかなとも思ったりしてさ。

TAKAHIRO:バンドマンなら、このフレーズはこのバンドのココに影響受けました!みたいなのは絶対あるはずなんだよね。”CLIMB”のシャウト部分のネタバラシしちゃうとOperation Ivyなんですよ。わかる人はわかると思う。言われてクローズアップしないとわからない部分は沢山ある。

KAZUKI:俺のシャウトとかもSNAPCASEだったりとか。

TAKAHIRO:”MY EVERYTHING”の大枠の構想は、ユニコーンの”すばらしい日々”だったり。言われないと気づかない。それをディグっていく楽しさもあると思うし。


引き出しの多さは、バンドの厚みになっている気がしますね。その引き出しを開けただけでアウトプットしないのが、美学だと思います。

KAZUKI:人と同じことはしたくない。その考え方は重要な気がしてて。真似することも難しいとは思うけど、器用な奴なら出来ちゃうし。パワーのある不器用さってのも必要だと思ってる。不器用な奴のエモさって、器用な奴には真似出来ない。16(歳)くらいからオリジナル(曲)やってて、手癖とかでやってきた部分も多いし、俺らのこと真似する奴はあんまいないと思うけど、やっぱり真似するのは難しいと思うよね。FACTの時から思ってたけど、フォロワーだって言うバンドの聞くけど、全然俺らっぽくないじゃん!って。きっと出来ないんだと思う。でも、俺らもある曲をそのままやれって言われても出来ないもん。


リリース後のツアーがすぐに始まりますが、長いツアーは久しぶりですね。

KAZUKI:4年振りとかになるのかな。

HAYATO:結成してから、一番長いツアーになりますよね。

HIRO:6年前に出したアルバムのツアーが一番長かったけど、それより回るんでしょ?俺はカフェインボムに入ったから47都道府県ツアーやらされると思ったけど(笑)。

一同:笑

KAZUKI:みんな、楽しませるんでツアーに来てね(笑)。

 


SHADOWS “Dig​”

CBR-131 / 3000円(税込)

1.CLIMB
2.WASTE NO REASONS
3.WALK AWAY
4.TIMELINES
5.SUPERCAR
6.DRIFTING
7.A GHOST OF WALLS
8.DAYLIGHT
9.RESIST
10.MY EVERYTHING


SHADOWS 『Dig』TOUR 2024 - 2025

2024/9/26(木)
水戸LIGHT HOUSE
OP/ST 18:00/18:30
The BONEZ
水戸LIGHT HOUSE    029-224-7622

2024/9/28(土)
秋田Club SWINDLE
OP/ST 17:30/18:00
山嵐
GIP https://www.gip-web.co.jp/t/info

2024/9/29(日)
八戸FOR ME
OP/ST 17:30/18:00
山嵐
八戸FOR ME 0178-38-7088

2024/10/5(土)
岡山CRAZY MAMA 2nd Room
OP/ST 17:30/18:00
Crystal Lake    
YUMEBANCHI(岡山)    086-231-3531

2024/10/6(日)
広島SIX ONE Live STAR
OP/ST 17:30/18:00
Crystal Lake
YUMEBANCHI(広島)    082-249-3571

2024/10/13(日)
盛岡the five morioka
OP/ST 17:30/18:00
ENTH
GIP https://www.gip-web.co.jp/t/info

2024/10/14(月祝)
仙台enn 2nd
OP/ST 17:30/18:00
ENTH
GIP https://www.gip-web.co.jp/t/info

2024/10/19(土)
横浜F.A.D YOKOHAMA
OP/ST 17:30/18:00
GOOD4NOTHING
F.A.D YOKOHAMA    045-663-3842

2024/10/20(日)
静岡UMBER
OP/ST 17:30/18:00
GOOD4NOTHING
静岡UMBER 054-294-8086

2024/11/1(金)
神戸太陽と虎
OP/ST 18:00/18:30
Prompts    
神戸太陽と虎 078-231-5540

2024/11/3(日)
熊本Django
OP/ST 17:30/18:00
THE FOREVER YOUNG
PROJECT FAMILY    092-406-0855

2024/11/4(月)
福岡CB
OP/ST 17:30/18:00
THE FOREVER YOUNG
PROJECT FAMILY    092-406-0855

2024/11/6(水)
防府印度洋
OP/ST 18:00/18:30
RAZORS EDGE
防府印度洋 0835-38-5324

2024/11/16(土)
新潟CLUB REVERST
OP/ST 17:30/18:00
STOMPIN' BIRD
FOB新潟    025-229-5000

2024/11/17(日)
金沢vanvan V4
OP/ST 17:30/18:00
STOMPIN' BIRD
FOB金沢    076-232-2424

2024/11/23(土)
高松TOONICE
OP/ST 17:30/18:00
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
DUKE高松    087-822-2520

2024/11/24(日)
京都MUSE
OP/ST 17:30/18:00
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
GREENS    06-6882-1224

2025/1/11(土)
甲府KAZOO HALL
OP/ST 17:30/18:00
SHANK
FOB新潟    025-229-5000

2025/1/12(日)
柳ヶ瀬ants
OP/ST 17:30/18:00
SHANK
サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

2025/1/18(土)
帯広studio REST
OP/ST 17:30/18:00
dustbox    
SMASH EAST 011-261-5569

2025/1/19(日)
札幌BESSIE HALL 
OP/ST 17:30/18:00
dustbox
SMASH EAST 011-261-5569

2025/1/25(土)
宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2    
OP/ST 17:30/18:00
Dizzy Sunfist
宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2    028-639-0111

2025/1/26(日)
いわきclubSONICiwaki
OP/ST 17:30/18:00
Dizzy Sunfist
GIP https://www.gip-web.co.jp/t/info

 

-TOUR FINAL SERIES- 
2025/2/2(日) 
大阪BIG CAT 
GUEST TBA
GREENS 06-6882-1224

2025/2/9(日) 
名古屋BOTTOM LINE 
GUEST TBA
サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

2025/2/11(火祝) 
東京LIQUID ROOM 
GUEST TBA
HOT STUFF PROMOTION 050-5211-6077


前売り  ¥4,200-            
※ドリンク代別途必要     ※未就学児入場可能/6歳以上は有料。
https://eplus.jp/shadows/

 

▼SHADOWS Official site https://shadowsjapan.com/
▼CAFFEINE BOMB RECORDS Official site https://caffeinebombrecords.com/