"RUMBLE×JAG 2025" pre ENTH x Crossfaith INTERVIEW!!

2025/ 03/03 18:00

RAD ENTERTAINMENT×JAILHOUSEの強力タッグにより2025年3月15(土)・16(日)の2日間に渡りAichi Sky Expoにて初開催されるパンク・ラウドフェス「RUMBLE×JAG 2025」。開催に向け、ENTHのダト・ダト・カイキ・カイキをキュレーターとした対談企画を届ける。今回の対談相手はCrossfaithのKoie。つい先日、主催フェス「HYPER PLANET 2025」を開催したばかりのCrossfaith。自らフェスをオーガナイズするKoieと「RUMBLE×JAG 2025」にて暗躍するダト・ダト・カイキ・カイキによるクロスオーバートークを届ける。

Interview by 柴山順次（2YOU MAGAZINE）
Photo by Taiyo Konishi

-ENTHとCrossfaithの出会いはいつ頃ですか？

Koie：そこが結構ふわっとしてるんやけど、多分最初は「BLAZE UP NAGASAKI」やと思う。でもそのときはライブは見れていなくて。
ダト：僕ら、出ていないけど遊びにだけ行ったんですよ。
Koie：あ、出てなかったんや。その時にGEN（04 Limited Sazabys）が紹介してくれて。
ダト：そうだ、GENくんだ。
Koie：その後「YON FES」で一緒になったときに初めてライブを観て「かっこいいやん！」ってなったのを覚えている。それが多分コロナ前くらいのときかな。
ダト：それまでも僕は「HAZIKETEMAZARE FESTIVAL」とかでもCrossffaithのライブは観ていて。でもちゃんとした絡みはなく。
Koie：だから対バンとかするようになったのは割と最近よな。俺がめっちゃ好きになってもうて。
ダト：好きになってもうて（笑）。
Koie：「YON FES」のときにくらったんよ。この前も俺らのフェス「HYPER PLANET 2025」に出てもらったんやけど、ステージ横で「ウェーイ！！」って見ていたからね。
ダト：あれ、めちゃくちゃ嬉しかったです。Crossfaithって結構多ジャンルなイメージがあるけど、「HYPER PLANET 2025」はやっぱりダークでヘヴィーなバンドも多かったじゃないですか。そこにENTHを入れてくれたことも嬉しくて。
Koie：ENTHはミクスチャーやから何処とでも混ざれると思う。しかもなんかちょっとふざけてるやん。
ダト：あははは。
Koie：なのに音楽の質が高いでしょ。そのコントラストがめっちゃENTHやなって。
ダト：嬉しい。
Koie：ENTHとAge Factoryはオファーの電話の時点で最高やったからね。「フェスをやるから出て欲しいんやけど」って言ったら、日程を確認する前に二つ返事で「出ます」って言ってくれて。
ダト：チームに確認とかしていないのに勝手に（笑）。
Koie：でもそういうのがやっぱり気持ち良いよね。

-ダトさんはCrossfaithをどう見ていました？

ダト：僕は元々自分が18歳くらいの頃から知っていて。高校の友達に「日本の若いバンドでやばい奴らがいる」「海外でもライブをやっているらしい」って情報として教えてもらって。だから一方的にずっと前から知っていました。さっきの話にもありましたけど、ちゃんと話すようになったのは自分たちもフェスとかに出られるようになって同じ飲み場にいるみたいな状況が出来てからですね。

-フェスのバックヤードにいるCrossfaithって海賊みたいですよね。

ダト：海賊団ですね。Crossfaithに比べたらENTHなんて可愛いもんなので。
Koie：最近はそこまで酷くないでしょ（笑）。あ、でもこの前の「HYPER PLANET 2025」のアフターパーティーは主催者やのに途中から記憶がない（笑）。送られてきた写真が全部やばくて、DJのターンテーブルからダイブしてる写真があるんやけど、マジで感情がないのよ（笑）。死んだ目でただ飛んでいるっていう（笑）。
ダト：やばすぎる（笑）。逆に僕は結構酒の場では行儀良い方なんで。
Koie：いや、ENTHも大概やろ（笑）。

-初対バンはいつ頃ですか？

Koie：2019年とか？
ダト：Crossfaithのツアーに誘ってもらって。飲み過ぎて記憶がないですけど（笑）。
Koie：ナオキ（ENTH）もライブが終わって楽屋のトイレで死んでたもんな（笑）。あの頃が一番やんちゃな飲み方をしてたと思う（笑）。
ダト：ベロベロのナオキがCrossfaithのライブ中にステージからフロアに飛び込んでいって、そのまま帰ってこないでセキュリティの人がいるスペースでうなだれていたんだけど、MC中に「飲んでなくない？ウォウウォウ」とか絡みだして（笑）。
Koie：あははは。そりゃ仲良くなるよな（笑）。

-「HYPER PLANET 2025」にもENTHは出演されていましたが、自分たちでフェスを開催しようと思ったのは？

Koie：フェス自体はずっとやりたかったんですよ。それこそ中学生の頃とか机に自分の夢のフェスティバルみたいな面子を書いたりしていたんですけど、その延長ですよ。あとは俺らがやるフェスが日本に絶対に必要やと思ったから。
ダト：うん。そう思う。実際滅茶苦茶楽しかったし、いつもだったら自分らの近しい人が多いんだけど、知らない人とか面識のない人、界隈の違う人たちも出ていたから緊張感もあって。
Koie：手前味噌やけど、最初から最後まで全アーティストがフルテンやし、お客さんもめっちゃ盛り上がってたし、ジャンルが違ってもホンマにかっこいいアーティストだけ集めているから物凄く良いフェスになったと思う。ENTHもPaleduskもAge Factoryも自分らを脅かすようなライブをしてくれたし、自分らがかっこいいと思って呼んだバンドが、期待以上にかっこいいライブをしてくれるからケツの穴が引き締まるというか、よくバンド主催フェスで聞く「バトン繋ぎ」ってこれのことかって思いましたね。ケータリングだけ「もっと上手いもん食わせろ」ってブーイングが来ましたけど（笑）。まあ、そこも海外のフェスっぽくていいかなと。

-Crossfaithは海外のフェスにも出演されていますが、海外のフェスと日本のフェスの両方を体験してみて何か違いを感じることはありますか？

Koie：海外の方が何においても自由ですね。例えば日本のフェスって色んな意味でめっちゃクリーンやないですか。ゴミも出えへんし。海外のフェスはその辺にカップとかゴミとか落ちまくっているし、それを見たスタッフも「これでまた雇用が増えたな」なんてジョークを言うくらいで。
ダト：へえ。
Koie：遊びに来てんねんから自由にやったらいいやんっていう考え方なんやと思う。でも日本はそれとは逆で、協調性が重んじられているような感じがする。ちゃんとオーガナイズされているというか。対して海外は本当に自由な遊び場って感じ。だからちょっと意味は違うけど、俺らのフェスも自由なフェスにしたかったんですよね。色んなジャンルの音楽が鳴っていて、DJもいて、そこでは「こんな音楽聴いたことないやろ」みたいな子が躍っていて。俺らもそれを見てテンション上がるし、来てくれた子も色んな遊び方を見つけてくれたらいいなって。

-「HYPER PLANET」は今年初開催でしたが、同じく「RUMBLE×JAG」も今年が初開催となります。Crossfaithはダトさんが声を掛けたのですか？

ダト：はい。これ、他のバンドも全部そうなんですけど、Crossfaithがいたら楽しいだろうなって。
Koie：分かり易い（笑）。
ダト：一緒にいて楽しい人たちしか誘っていないです。勿論「ただ友達だから」で呼んでいるんじゃなくて、あのキャパシティでかませるエネルギーを持っていたり、パンクやラウドに特化したときにCrossfaithは絶対に外せないバンドだと思うので。
Koie：年齢的にもキャリア的にも俺らは中堅ぐらいになってきているんで、先輩もいて、次世代を担うアーティストたちが出るフェスに、ちゃんとそういう役目で呼んでもらえたのはシンプルに嬉しい。

-Koieさんは今回のラインナップをご覧になって如何ですか？

Koie：めちゃくちゃ面白そう。でもパンクやラウドと言っても色んなジャンルのバンドが出ているし、ちょっと格の違いを見せつけたろかなって思っています。
ダト：酒の飲み方も含めて。
Koie：海賊やからね（笑）。
ダト：打ち上げ荒れるなあ。
Koie：打ち上げあんの？
ダト：あるんじゃないのかな。
Koie：ちなみに俺はちゃんと残る予定なんで。ランブルして帰ります（笑）。

-Koieさんは「RUMBLE×JAG 2025」の出演アーティストで気になるバンドはいますか？

Koie：結構一緒にやったことのあるアーティストが多いんですけど「GIRAGIRA STAGE」は名前を聞いたことのあるアーティストもいれば全然知らないアーティストもいるので楽しみですね。色んなフェスに出させてもらうんですけど、結構知らないバンドのライブをチェックするタイプなので。だいぽんのお薦めバンドとかある？

ダト：Crossfaithの出る初日だったらSome Lifeかな。「GIRAGIRA STAGE」は綿さん（綿谷“wata”剛：RAD ENTERTAINMENT）が面倒を見ている若手も結構出るんだけど、Some Lifeもライブハウスでガンガンやっているバンドで。「RUMBLE×JAG 2025」が良いきっかけになりそうな気がするんですよ。
Koie：そういうの良いよな。Some Life、見てみるわ。
ダト：すげえイケてるっすよ。みんな大人しいけど。
Koie：じゃあ海賊にするか（笑）。
ダト：あははは。でも普段から結構一緒に遊んでいるような奴らだし、身近な先輩たちがでかいステージでかましている姿を見てあいつらにはくらって欲しいんですよね。普通に喋れる距離にいる僕らみたいな世代のバンドがぶちかましている姿を見て何を思うか。大きなフェスに出たところで、その日出ただけじゃ人生なんて何も変わらなくて、次の日も普通にバイトしているみたいな現実もくらって欲しいんですよね。
Koie：分かる。
ダト：でも大きなフェスに出たときって何かを掴んだ感じがあるじゃないですか。そのきっかけとかチャンスとか火種みたいなものは逃さないで欲しいですね。
Koie：敗北の味を知ってこそ強くなれるし、どっちに転んでも良い経験になるやろうね。

-これまで味わった敗北で印象に残っていることってありますか？

Koie：初めてイギリスでツアーしたとき、初日のライブの手応えが全くなくて。それまで結構「俺らが最強でしょ」って思っていたから何処でもかませると思っていて。でもマジで全然あかんかった。それで2日目はセトリをがっつり変えて、まだリリース前だった「Monolith」とかもセトリに入れてライブをしたんですよ。そしたらその日から火が付いたんですよね。ツアー初日なんてライブ中に瓶を投げられましたからね。そんなの漫画の「BECK」やん（笑）。勿論ちゃんとキレましたけどね（笑）。
ダト：キレたんだ（笑）。
Koie：でも間違いなくターニングポイントになったと思う。ENTHはそういうのある？
ダト：ガチ悔しい奴はあまり思い出さないようにしていて。本当に嫌なんで。でもまだリリースもしていないような若い頃、ライブが全然上手くいかなくて悩んでいた記憶はありますね。ライブの途中で「あ、今ちょっと心折れたな」みたいな。今はもう絶対にそんなのないし、もしフロアが盛り上がっていなくても自分らのライブが出来るんですけど、あからさまにスイッチがオフになった瞬間とかは、トラウマ的に覚えていますね。打ち上げで普通に1人で泣きましたから（笑）。
Koie：結構繊細やったんや。
ダト：その頃多分、脱法ハーブをやり過ぎてメンタルおかしかったのかもしれません。あ、冗談です（笑）。
Koie：あははは。
ダト：でも真面目な話、何が不安か分らないほど病んでいたし、それがそのままライブに出ちゃっていた時期はありましたね。今と大違いっす（笑）。
Koie：俺はその頃のだいぽんを知らないからなあ。
ダト：その頃からふざけてはいたんですけどね（笑）。でも多分バンドで結果を出さなきゃいけないと思ってメンバーに当たったりもしていて。そういうのに全部飽きたって感じです。
Koie：そっか。でも今がめっちゃ最高やから全然良かったやん。「RUMBLE×JAG 2025」に誘ってくれたのも嬉しかったよ。だいぽんがブッキングをやっているの？
ダト：ちょっと噛んでいるみたいな。あとは打ち合わせで「どういうフェスが良いと思う？」って聞かれて「とにかく音を良くして下さい」って言ったくらいですね。

-「HYPER PLANET 2025」は音もビジョンもレーザーも凄かったですよね。

Koie：お金を掛け過ぎました（笑）。何も手元に残ってないです（笑）。
ダト：あのビジョンだけでとんでもない金額いくでしょう。
Koie：そりゃあもう。別に俺らは映像がなくても音さえ出ていればかませるんだけどね。
ダト：発言、かっこよ。
Koie：でも「RUMBLE×JAG 2025」はそういうバンドが集まっているんじゃない？
ダト：間違いないっす。

-これだけのバンドが集まるフェスを体験することで、この日をきっかけにバンドを始める子も多い気がするんですよね。

Koie：そういう子、沢山来てくれそうですよね。
ダト：うん。そういう子たちにしっかりかますライブをしたいですね。

-バンドマンが憧れの存在として輝く日にもなりそうだなと。

Koie：だいぽんもしっかりバンドマンしているなって今日も思ったしな。
ダト：え？あ！
Koie：あははは。
ダト：遅刻してすみませんでした！
Koie：ちゃんと遅れてくるとこまでがバンドマンやから。ちなみにこんなこと言うてるけど、俺もちょっと遅れているからね。
（一同笑）

RUMBLE×JAG 2025

開催日 : 2025/3/15(土)・16(日)
開催場所 : Aichi Sky Expo展示ホールA
開場/開演 : 10:00/11:00
チケット代 : 1日券 ¥7,700 / 2日券 ¥14,000
主催 : RAD ENTERTAINMENT / JAILHOUSE
企画制作 : RAD ENTERTAINMENT / JAILHOUSE

3/15(土)出演アーティスト
＜GOROGORO STAGE / GIZAGIZA STAGE出演＞
The BONEZ / Crossfaith / Dizzy Sunfist / FOMARE / KUZIRA / Maki / NOISEMAKER / OVER ARM THROW / ROTTENGRAFFTY / SCAFULL KING / SHADOWS / SHANK / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / ハルカミライ
＜GIRAGIRA STAGE出演＞
THE BOOGIE JACK / May Forth / SHE'll SLEEP / SideChest / Some Life / the奥⻭'s / かずき山盛り

3/16(日)出演アーティスト :
＜GOROGORO STAGE / GIZAGIZA STAGE出演＞
10-FEET / Age Factory / BRAHMAN / dustbox / eastern youth / ENTH / G-FREAK FACTORY / Hawaiian6 / Ken Yokoyama / KOTORI / locofrank / Paledusk / ヤバイTシャツ屋さん

＜GIRAGIRA STAGE出演＞
VII DAYS REASON / BACK LIFT / GOOD4NOTHING / Knosis / Northern19 / NOT REBOUND / POT

一般発売：https://w.pia.jp/t/rumble-jag2025/

<RUMBLE×JAG オフィシャルHP>https://rumble-jag.jp
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