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interview

SHADOWS ”A Ghost Of Walls” INTERVIEW!!

Interview by SUNEO

ライブバンド、その代表格と言っても過言ではないSHADOWSが、長い沈黙を破り”A Ghost Of Walls” という配信シングルをリリースした。思い描いたようなライブができない期間が続いているSHADOWSの心境も語ってもらった。

バンドが良いよ悪いよっていうのもダセエと思うの。/Kazuki

ーーリリース自体、3年ぶりなんですね。前にリリースした時もサタニックカーニバルでしたし、またサタニックカーニバルの時期に合わせて出していて、ありがとうございます!

Hiro(Vo):わざとです(笑)。

ーー2021から2022でどう変えられるかなって思いつつも、正直あんまり変えられなかったかな。そこは心苦しいなって思いもありつつ。

Hiro:主催者が変えるんじゃなくて、自ずと変わってくと思いますけどね。

Kazuki(Gt/Vo):バンドが良いよ悪いよっていうのもダセエと思うの。ライブきました!フルキャパで周りにセキュリティがいたら、「そういうことか!」って思うんじゃないかな。だから、その前にこういう媒体とかインタビューとかでそういうのはどうなんですかね?って話はしておいた方がいいかもしれない。猪狩みたいに。それは猪狩やっぱりすげーなーって思ったのは、猪狩がそういうのを言ってるからいいんだろうって勘違いしちゃったワケじゃん。まあ猪狩はそういうのは全然嫌じゃないんだなって。それをどう、そう思わせるかだったり。セキュリティが、箱の前にギッチリいることで、「あれ?」って気がすると思うんだよね。今までライブハウスに足を運んでいるやつだったら。ただ、この2年の間にこのシーンに来はじめた客は、それ以前の状況を知らないわけで。だから、そいつらがワケわからない状態で来て、怪我しちゃうのは怖いかな。FADでライブやって、その時は、前柵が無くて。列も開けずにやったの。すげー楽しくて。その次ガッツリ、ディスタンスのところでやったの。やっぱこう刺激が弱くて。やっぱ麻薬と一緒でやっぱり刺激をくらったあとに、刺激のないところでやるとつまらなくなるし。つまらなくはないけど、楽しさが半減しちゃうというか。

Hiro:あとは、勝手に思っていたよね。マスに一人一人がいる時点で、あ、今日はそういうライブか。って。

Kazuki:こんなもんか。あんま熱量ねーんだなって。初めから(STOPが)掛かるじゃん。結局一つ思ったのは、俺らがぶち上げて、客もぶち上がってそれをみて、俺らもぶち上がっての。そうやってバイブスがだんだん上がっていくのが最高なモノになって、終わった瞬間に『楽しかったね』って。それが一方通行になっちゃうと、跳ね返りがないから冷めてくるのよ。だんだん。だから、その感覚はあるのかなって。

ーー呂布カルマさんの言葉が頭に残っていて、アンディ・ウォーホルとかバスキアとかとりあえず全ての麻薬を試してまで芸術に向き合うと。それによって芸術がよくなるなら全部試したほうがいいだろう、と。究極的に追い求めるって姿勢だけを考えると、それをしてない自分は表現に対してヒヨってるって。うろ覚えですが。。芸術とか音楽を突き詰めるってことに関して言えば、こと、パンクとかハードコアでは、音でお客さんをブッ刺すような麻薬的な感覚って一回あると忘れられなくなってしまうし、それがあって最高だって感覚をアーティスト側が分かってるから、(今の現場が)もの足らないなって思うのは分かる気がするんですよね。

Kazuki:結果、自分らが満足したいんだよね。人を満足させたくてやっているんじゃなくて、自分らが満足するためには人を満足させないと返ってこないわけで。だから、結局そこなんだよね。この歳になってずっとやってきたけど。初めは自分らが楽しくて、自分達のためにやっていたことが、そうやって人の前で演奏したり、音源を作って聴いてもらえるようになったり、じゃあ一瞬そっちを満足させればいいんだなって考えにもなったけど、結局それを満足させたらこっちにも返ってくるし。それは結構大事で。俺らが自分らを満足させるには、そうやって聞いてもらう人もたくさんいないと満足出来ないワケで。だから、自分らのためだからそこが難しくて。やっぱり仲間だったり同じシーン作り上げてきた人たちの考えもあるだろうし。その辺の話ってあんま話さないよね(笑)。

ーー話さないですし、どこかで演者ってそういうの話すのカッコ悪いよねって暗黙のルールというか、囲われた中にいると思うんですよね。で、僕も同じように答え合わせしちゃうのはカッコ悪いなって思うタイプだったりするので察して欲しいなという感覚でいますね。前置きは長くなりましたが、、、曲の反応はどうでした?

Kazuki:コロナ禍で作った割には、シンガロングできる曲だなって思ってて。それをこっちが求めていなくても意外と歌ってくれているとか。反応はいいのかなって気はしている。

ーーHiroさん、どうですか?

Hiro:いや、本当にそうだね。曲を覚えてきてくれている感はあったな。

Kazuki:そうだよな。だいたいCDと違ってどれくらい売れているとかさ、再生されたとか、聞けば分かるんだろうけど。あんまりそこは気になっていないというか。意外とライブに焦点を当てられちゃってるのかなって。結局、昔みたいなライブをやりたいなっていうのが前提にあるから。そっちに結構、着目してやっていて。その音源的にどうなんだろう?っていうのは一番ないかも。

ーーコロナ禍が明けそうな兆しの中で、しかも曲名が「A Ghost Of Walls」というのは、意図してそのタイトルの曲を作ったのかなって思ってしまうんですが。

Kazuki:曲のキッカケはパチンコ台だよね。

ーーその話はカットしたほうがいいですかね(笑)。

Kazuki:いや、いいのよ、キッカケはそれで!俺らの意欲が落ちるわけよ、ライブができないから。ライブのために曲を作るワケじゃん。そいうスタンスになってるから。曲を作ってライブをするって、誰が作った流れかわからないけど。バンドの動きってなんか作品が必要なのよ。それが一番の宣伝になるし。ツアーをするにしても。結局ライブできない中でその意欲が失せてきちゃうワケよ。その中で、パチンコの話が来て。単純にサビから始まる曲がいいんじゃないかとか。考えている中でリフができて。歌詞に関してはもちろん、そういうマインドはあると思うけど、曲に関しては殆どそのお陰で意欲が出ていて。恵まれてるんだろうね。俺らは。そういう瞬間に話が来て。また作品作れる機会も貰えたし。作ることによって、まだまだいけるなって気持ちにもさせてもらったし。だからそういう話がそういう瞬間に来るって、そういうことなんだろうなって。未だにバンドをやっている理由ってそこにあるというか。

ーー曲の作るモチベーションに関してはそうだと思うんですけど、歌詞はHiroさんが書かれていて。今のこの状況に関して、書いているなって思わざるを得ないなってことは。

Hiro:いや、でもじゃあ分からないけど、歌詞を書いている時に思っていることとか出来事が歌詞になっていて。それ以外になにか、あった?って(笑)。とりあえずライブできねーし、とりあえずコロナでいっぱいだし、コロナしかないよな。それしか歌詞書けないよね?って。何もねーから(笑)。日々の生活の中のあれなのにおのずとなっちゃいますよね。

ーー意外と歌詞的には「見えない壁」に対しての怒りだったりとか、解放していこうぜって力強さがあるんですけど、サウンド面では怒りをモロに出しているサウンドではないじゃないですか。それは意図して作ったのか。

Kazuki:サウンドに関しては、パチンコで右打ちだってなった感じの多幸感!俺らのサウンドって多幸感とちょっとしたエモーションと、太さだったり、ゴツさっていうのが、あとはHiroの声でのポップさだったりが売りだと思っていて。その多幸感と歌詞だったりメロディのエモーションな部分だったりは意識して作ったけど、別に怒りとかそういうところよりかは、まずは多幸感。ちょっとエモい感じの多幸で。

ーーで、サビから始まって「どかーんっ!」といきたいというか。

Kazuki:右打ちだ!って(笑)。

ーー(笑)なるほど!今回のジャケットはENDさんがアートワーク担当されてますよね?ENDさんには曲渡してお任せですか?

Kazuki:そうです。これでお願いします。お題はこれです。って。

Hiro:2日で。

ーーはやっ!

Kazuki:あの人は本当に最高な人で。早い。

Hiro:ENDさんが『いいでしょ?』って。俺も、いや、かっこいいっす!って。

ーー配信リリースのパッケージって難しくないですか?音源はできてるけど、ジャケットを作るか作らないか問題もあると思うんです。

Kazuki:それはこの間、回答見つけて。ジャケにしたらTシャツで作ろうって。そこは直結して言えば、別にライブはするから。そこで使えるし。ジャケは一曲一曲作った方がいいって。今回も曲のタイトルで背中にジャケとSHADOWSの文字入れて。それでいいのかなって。それをマーチに使えたらマーチデザインする手間も省けるし。だから俺はジャケは必要だと思う。

ーー盤(デザイン)に込められた想いが、違った形でお客さんの手に届く形になると思います。一時までジャケットのデザインをマーチにするのダサいって風潮があったと思うんですけど、それが逆に変わってきて。それとセットの世界観があるっていうのは、スタンダードになってきたのかな、と。

Kazuki:結局携帯の画面の中でしか手に入らないじゃない。だからその感覚でそれを見て、ライブ来た時にあ、これ欲しいって。だから初めは、作る作らないって問答があったんだけど、俺は欲しいと思ったから、だったらそれでTシャツ作ればいいんじゃない?って思って描いてもらって。

 

それを全部奪われた中でやって楽しいのか?って。/Kazuki

ーー世界観を共有するのは、CD盤だけに託されたことではないですからね。それで、コロナの話に戻っちゃいますけど、モチベーションにも大きく関わっているライブもコロナで減ったと思うんですけど、コロナ禍でやったライブってFEVERが1番初めでしたか?

Hiro:水戸ライトハウスからですかね。そんなに簡単にできないですよね。いつまたキャンセルになってって考えると。

Kazuki:俺たちは、事務所(に所属して)ないから。ちゃんとコケたらバンドが借金背負っちゃうかもってリアルなところ考えちゃうと、自分ら(だけ)でやるって意外とそこが起点になっちゃってて。だから、なるべく人に迷惑かけないようにってワンマンでやっていて。そういう意味があって。なるべく前もって押さえないで、1ヶ月前とか。それで半年前に押さえちゃったら、それ以降世の中がどうなってるか分からないから。だから1ヶ月前に押さえて、箱が空いていれば行くかって。本当に無計画(笑)。

Hiro:本当、それ(笑)

Kazuki:本当にそれだけなの。本当はやりたいの。やっぱそれ組んじゃって、やっぱりできなくなりましたってなっちゃったら、俺ら本当にコケちゃうから。それが一番つまんないじゃん。だから、コロナ最中は事務所あったほうがよかったなとは思うけど、その最中にSTAFFが頑張ってくれたから、俺らの生活費を工面してくれたりとか。そういうのも会社、事務所入ってなかったからストックできていた金でもあるし。良くも悪くもその辺はアレなんだけど、ほんとそれだけなんだよね。なんも意味がねーっちゃねーんだけど(笑)。自分らがリスク背負わないように。でもやらなきゃなって。その中での一つのリスクが無い方法をどうしたら取れるんだろうねって考えたときに、それしか無いんじゃない?って。まずは対バンをやめようって。だからなんかあったときに迷惑かけて、スケジュールも取っちゃうのも嫌だし。じゃあワンマンでやろう。で、箱に直接電話して指定した日が空いてないか聞いて。その土地行くかとか。本当に1~2ヶ月前だよな~(笑)。

ーーそういった状況もあって、ライブの本数はかなり少なくなりましたよね。そういえば、Hiroさん、2021年サタニックカーニバルのライブ直前にボクに『不安だよ』って言ったの覚えてます?

Hiro:めっちゃめちゃ不安でしたよ(笑)。すげー楽しかったですけど。プレッシャーっていうより、どうしていいか分からないから。

Kazuki:ディスタンスで声出しもダメって状態でライブをやってなかったから、逆に言ったらその状態ではライブできねーんじゃね?って言ってずっとやってなかったから。俺らの武器ってモッシュだったりシンガロングがすげー大きかったから。自分らの中でも。それを全部奪われた中でやって楽しいのか?って。

Hiro:パンイチだよね。パンイチでライブしているような状態だったからどうすっぺ、って。

Kazuki:実際やってみたら楽しかったねってなって。じゃあ自分らでもやろうかって、本当にサタニックの時に思ったの。それだね。

ーー不安な顔と終わった安堵と、やり切ったぞって顔の対比をすごい鮮明に覚えていて。直前めちゃナーバスじゃんって(笑)。

Hiro:そりゃそうだよ。約2年くらいやってなかったんだから(笑)。ねえ。1年半か。

ーーけど袖で最初にそんな話をして。卓横で見てましたけど。ライブ落ちたなって感じは全然してなかったから、よかったなって思いました。いるじゃないですか、、、こういうときに、申し訳ないけど、パフォーマンスが落ちちゃっているバンドって。そうじゃ無い先輩たちでよかったって思いました(笑)。

Hiro:嬉しいね。それは。

Kazuki:それしかできねーからな。良くも悪くも。

ーーシングル配信リリースして。タイトルツアーじゃないですけど、8月にワンマンで松山、福岡、広島を控えてますね。

Kazuki:しばらく行ってないからね。単純にそれだけですね。

Hiro:あと、福岡行くのに一本だけライブしに行くの?って話になって。

Kazuki:とにかく福岡には一回行かないとダメだよねってのはあって。どうせ行くなら、その周りで寄れるところ寄ってやってたほうがいいねって。

Hiro:それは広島県民と松山あたりの人は怒るかもしれない。これ聞いたら(笑)。でも、本当に俺らも、俺ら以外のバンドも絶対にきついと思うんですよ。やっぱり俺らが関東からあっちに行ってライブするってなったら、まあ(対バンも)呼べないですよね。で、やっぱりそっちの方のライブが全然できなくて、とりあえず行こうよって。福岡と広島と松山行こうかって。

ーーそれ以降決まってないですか?ツアー組もうって。

Kazuki:自分らのは決めてないけど、PMAMは年末年始くらいにやりたいなって。

Hiro:俺らがライブ再開して、俺らがライブに呼ぶのはまだやってないんですよね。対バンって形でやったことないから。対バンやるならそろそろ考えていって。12月のことになるとやっぱり怖い。みたいな。とりあえず年末年始くらいに。

Kazuki:流石に(緊急事態宣言は)ないだろって思うところもあるけど。結構俺らの中で、コロナってものがスゲー弱くなってきてるから。存在感が。そんなこともバーって言えないし。ただそうなって欲しいなって思うけど。周りのバンドも。

ーー逆にライブ匂わせておいてもいいんじゃないですか?

Kazuki:8/15に新宿のACBで俺らとThe BONEZとHEY-SMITHでライブするんだよね。その3バンドでフルキャパでライブをするんだけど。そこで革命が起きればなって。

ーー配信1曲って今までなかったと思うんですよね。だから、お客さんの立場からすると、次があるんじゃないかな?って期待をしていると思うんですけど。

Kazuki:まあでも曲作りも今年やっとやる気になってきたから。

一同:(笑)。

Kazuki:今、10月くらいが空いているから、そこで曲を作ろうって話をしていて。早く始まっていれば年明けくらいにレコーディング入って。来春くらい。まあどうせ流通とか考えてないから。取り終わっちゃえばポンポンってすぐ。

Hiro:ここに向かう途中にさ、STAFFと話していたけど、自分らがCD売ったら何枚売ったんだろうって気になるじゃん。で、それが大体4年くらいなくて。今どれくらい売れんの?CDって。

ーーアーティスト個々の数字は分かりませんが、全体のCD出荷ベースが落ちていってますね。

Kazuki:だからやっぱり、俺らみてーにマーチで売ってたのが、CD屋においても行かねーんだから。俺だって行かないもん。

ーーCDってものに対する価値観が変わってきてますね。現物としてあるのは、もちろんボクらみたいな旧世代の人間には嬉しいんですけど、もう、ボクらよりも下の世代は配信/サブスクが当たり前で。CD盤はマーチと同じ感覚で持っていればいい。それ(そのツール)で聞く必要はないって感じで。となると、、、店舗にある必要はなくて、ライブハウスの現場にあることの方がもしかしたら重要なのかなって思う時も多々あります。

Kazuki:俺もそう思う。だから、シングルだけサブスク先行であげて。アルバムは箱で先にしばらく売って、半年後サブスクに配信するとか。やっぱサブスクで先にリリースした「A Ghost Of Walls」もアレだけ浸透早いじゃん。速攻聞けるから。ああいいう曲に関してはバンバンあげていっていいと思うんだよね。それ以外はCDに収めて箱で売っていった方が絶対いい気はするよ。

 

 

 

【SHADOWS「LIVE or DIE」ONE MAN SHOW】

2022年8月9日(火)松山W studio RED

2022年8月11日(木祝)福岡LIVE HOUSE OP’s

2022年8月12日(金)広島4.14

 

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