ARTIST
THE INRUN PUBLICS インランパブリックス
PIZZA OF DEATH RECORDS
長野県
http://www.theinrunpublics.com/
PIZZA OF DEATH RECORDSから新たなる刺客、THE INRUN PUBLICS (インラン パブリックス)登場!
2003年、甲信越のロックンロール・シティ=長野にて結集した清水昌城(Vo)、中村 篤(G)、中島慎二(B)、上村悟朗(Dr)の4人は、アンダーグラウンド・シーンでカルト的な支持を集めながら、Ken Yokoyama、BBQ CHICKENSとのライブ共演、そして昨年末の「PIZZA OF DEATH暴年会」@新宿LOFTへの出演を経て、晴れてPODから1stフル・アルバム『PUBLIC CORE』をリリースすることとなった。
まさに名刺代わりの一枚に相応しい、破格の強度と狂度を詰め込んだ全13曲が収録された。
熱病に浮かされたようなその衝動的ビート・パンクは、この国のロック史に名を刻んだ先人たち??The Roosters、日本脳炎、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、あるいは海外においてはRocket from the CryptやThe BronxらのDNAをフルテンで暴走させたようであり、これまでのレーベル・カラーとはいささか異色なれど、"PUNK"としての起爆力やアティテュードはPODの審美眼に叶う腹の決まった"凄み"を感じさせる。
荒ぶるギター・ストロークと衝動性そのもののようなビートが炸裂する「踊るメディア」、狂気じみた4つ打ちが全身にアドレナリンを滾らせる「プレイステーション」、無上にスリリングかつ無心に踊り狂えるロックンロール・ナンバー「ダンスオンリアシート」などは、THE INRUN PUBLICSの真骨頂たる楽曲だろう(首根っこに噛み付くような清水のシャウトも鮮烈!)。
また、<嘘で固めた答えなんて俺はいらない/孤独 空腹 疎外感 睨まれて睨まれて>(「リアルワールドコンプレックス」より)、<見えないモノはいらない 触れられる不安が欲しい 現実全て握られて 脳味噌インチキマスターベーション 平気な顔してんな 近未来はグダグダ>(「JET LOVE DOLL」より)といった具合に、ストリートと若者のリアルを描くその詞世界も一筋縄ではいかない。
隠蔽された真実を求め、糞みたいな現実に唾棄し、糞に染まることを断固拒否するリリックには、何にも媚びない反逆者としての精神性のみならず、無垢なロマンや深淵な文学性のようなものも感じさせ、きっと多くの若者(および、ex.若者)の共感を呼ぶことだろう。
無鉄砲かつ無類の快楽性を放つライブ・パフォーマンスも必見。さぁ、ヤラレる準備はOK?