INTERVIEW

Earthists. / HIKAGE / Prompts / Sable Hills “4D” INTERVIEW!!

Interview by SUNEO
Photo by SHOTARO


(ラウドロックは)魂のうるささだよね。/ YUI <Earthists.>

PK:Crystal LakeのPKです。

一同:違う違う。(笑)

PK:PromptsのPKです。よろしくお願いします。

YUI:Earthists.のYUIです。

Takuya:Sable HillsのTakuyaです。

GEN:HIKAGEのGENです。

--最近の各々の活動をまず聞かせてください。

GEN:最近の活動でいうと、4月1日に『human.』というEPを出して、これから全国15カ所を回るツアーをする予定です。あとはDEAD POP FESTiVALとかSATANIC CARIVALとか、フェスを控えつつって感じですね。

Takuya:Sable Hillsは今ちょうど活動10周年のツアーが終わったばかりで、次、8月に自分たちの主催のフェス、FRONTLINE FESTIVAL 2026 が8月29日に川崎で控えています。それを控えつつ、新曲のレコーディングをたくさん進めてます。

YUI:Earthists.は4月10日に約2年ぶりのEP『GRANDRAY』という作品を出して、4月16日から7都市全8カ所でツアーを回ります。

PK:実は昨日、新しいシングル「Death of Me」をアメリカのPAPERCUTというレーベルからリリースしました。あと、その新曲を含めた新EPがまもなくリリースされる予定です。まだツアーは発表していないんですが、今準備しています。

 

--そもそも、”4D”とは何なのか。

Takuya:一応俺が言い出しっぺで、みんなに声をかけたのが始まりですけど、俺がこういう概念について喋ると、だいたい宗教みたいな感じに受け取られちゃうんで(笑)。文面に出ても伝わらないから。

YUI:それぞれのバンドがそれぞれのシーンだったり音楽っていうオリジナリティーを持っている中で、それぞれが自分たちの領域を持っていて、その4つが重なった時に、ちょうど真ん中にできる全ての交差している部分の枠というのを4つのバンドのそれぞれから引っ張っていって大きくしていこうというのが最初のきっかけですね。

Takuya:上手にまとめて頂いて(笑)。「D」はディメンション(次元)って意味です。4つのバンドが持っている1つずつの次元が重なることで生まれる4次元を広めていくというのがコンセプトですね。それで、集まった理由というのも多分ちょっと知りたいと思うんですけど、始めて4Dとしてライブをしたのは25年の1月11日、その時4バンド全員2025年の初ライブで、自分たちの世代でいわゆるラウドシーンと呼ばれているものの中で、結託して束になってやっていく、シーンに伝えていくっていうのをやりたくて。今始めるのがベストなタイミングだなっていうのが俺の中であって。みんなにいろいろヒアリングしてやるっしょって言ってもらえたので始めた感じですかね。


--初めから4バンドでやろうって考えだったんですか?

Takuya:最初からコンセプトは4バンドで決まってました。この4バンドとは別のバンドも実際候補にはありましたが、それは気まずくて言えないです(笑)。俺とRictの中ではずっとそういう同世代でいつかやりたいって話は、長い間持って温めてた話で、どのバンドとやろうかな、やるのがいいんだろう?ってのは考えてたんですけど、やっぱり一緒にいて自然なバンドとやるのが結局一番いいってことになって。まずEarthists.とPromptsに声をかけて。2つ返事でOKしてもらえて、Earthists.とPromptsはすぐやろうって言ってくれて、もう1バンド誰がいいかな?ってみんなで話してたら、YUIとPKがHIKAGEっしょ!って言ってくれて。その当時、Sable HillsはHIKAGEとそこまで対バンしたことがなくて、ブレアフェスで一緒になったくらいで、、、対バンとかなかったもんね。

GEN:してない、してない。

Takuya:ほんとにフェスで顔合わせるくらいだったんだけど、Earthists.とPromptsも推してくれたし、もちろん俺もHIKAGEのライヴを観てたから、その時初めてGENと一緒に話して、みんなで集まって、「ピン!」と来た感じですかね。
この4バンドが持っている色が集まったら、面白い4次元が生まれるなって俺も思って。みんなそれぞれ何かしら、この俺らの世代でムーブメントを起こさなきゃいけないなという想いがあって、それを起こすために、何か使命感じゃないですけど。同じその使命感のもと、目標の下、何かを作り上げようぜっていう思いで始めたのが4Dです。

 

--PKさん、4Dに誘われた時、どう思いましたか?

PK:誘われたときは、純粋にとても面白そうだと感じました。ただ、4バンドという編成もあって、「実際どうなんだろう」と少し考えたのも正直なところです。Sable HillsやEarthists.とは、日本に本格的に来る前からすでに友人関係にあって、自然とシンパシーも感じていました。3バンドまではイメージできていたのですが、「では4つ目のバンドをどうするか」という点は、結構みんなで真剣に考えて。その中で、日本に来てから特に仲良くなったHIKAGEの名前を挙げたところ、メンバーも「いいね」と賛同してくれて。実際に昨年の1月11日にclub asiaで初回の4Dをやってみたら、この流れがうまく続いていきそうな手応えもありましたし、「これからどうなっていくんだろう」という期待と少しの不安が入り混じった、そんな感覚もありました。

YUI:俺は誘われた時はもうストレートに面白そうだなと思って。バンドの活動とか日常でも損得勘定みたいなやつを考えないタイプなので、実際に誘われて嬉しかったし、このみんなで一緒にできるという面白さみたいなのだけをずっと持ってて、今も何も変わってないですけど。他のバンドと一緒に一つのことをやっていくことへのワクワク感みたいなのがずっとありましたね。

GEN:最後に誘われたきっかけとしては、自分たちはいわゆる上京してきた組という感覚があって、当時はまだ東京で特別仲の良いバンドも多くなかったんです。そんな中で声をかけてくれたのが、東京でしっかり活動している同世代のバンドたちだったので、最初は少なからずライバル意識もあって、「どうなんだろう」と少し構えてしまった部分もありました。正直なところ、やりたいのかやりたくないのか、自分の中でもはっきりしない状態だったと思いますし、「なぜ自分たちなんだろう」という疑問もありました。
ただ、話を聞いていく中で、PKやYUIくんが自分たちのことを評価してくれていると知って。それに、自分たちだけではなかなか届かない層にも広がっていく可能性を感じましたし、「やってみないと分からない」という気持ちもあって、せっかく声をかけてもらった以上は挑戦してみようと決めました。結果的に参加することになりましたが、当初はやはりライバル意識がかなり強かったと思います。

 

--バンドがまとまってイベントを打っていく流れみたいなのはあったと思いますが、意識はしてましたか?

Takuya:やっぱり世代間でそれぞれチームがあると思ってて。令和時代は4Dっしょ!って思ってます。

 

--このプロジェクト自体は2025年1月11日からスタートしたとはいえ、構想はいつくらいから考えてましたか?

Takuya:俺とRictの中では多分2023、2024年くらいからありました。で、2024年の頭くらいからみんなに話し始めて、来年からやらない?みたいな話になってきました。

 

--2025年1月の企画から、コンスタントに4Dツアーをやってみたりしてますね。

Takuya:一応、今回の5月、クアトロまでひと通り流れにしようというプランで。で、みんなに提案して色々みんなから意見を聞いてこういう形になって、ツアーも2本組んで、地方とかも結構行って、今回のクアトロ公演に全部繋がってますね。

 

--今回のクアトロが目標の一つの大きなポイントとしてある程度固まってた上で、去年1年間はツアーを組んだり?

Takuya:その通りでございます。ぶっちゃけその2025年と2026年でそれぞれバンドの環境が結構変わってきていて、2025年の1月のclub asiaの時点では、この全体の流れを2024年に考えてはいるんですが、その時はやっぱりもっと大きいとこでやれるとか考えてなくて。そう、だから、割と順当っていう感じでしたね。

 

--日本において、LOUD ROCKとまとめられるシーンは絶対数が少ない、、、と思われていますが、やっぱりシーンを拡大していこうという使命感みたいなものを感じていますか?

GEN:みんな、違うこと思ってそうだな。

YUI:確かに。

PK:そうですね。自分たちはいわゆるラウドロックと呼ばれるジャンルに、もともと強く馴染みがあったわけではなくて、4Dの活動を通して少しずつその文脈やカルチャーを理解していった、という感覚があります。Promptsに関しても、初期はニューメタルコア的な要素を含んでいる印象はありましたが、今回のリリースやこれからの楽曲を聴いていると、いわゆるメタルという枠に収まるというより、より広い意味でのロックへと進化しているように感じます。自分たちとしても、メタルバンドをやっているというより、ロックをやっているという認識のほうが近いです。
そのうえで、日本で言われるラウドという言葉は、おそらく少し激しめのサウンドであったり、シャウトやスクリームといったボーカル表現を含む音楽を指すことが多いのかなと思っています。ただ、自分自身もまだ完全に言語化しきれているわけではないので、実際のところ、日本でいうラウドがどういうものなのか、もう少し知りたいという気持ちもありますね。

 

--ラウドロックっていう言葉自体が日本独自の文化のような気もしてます。それで言うと、ミクスチャーっていう言葉が多分そうだと思います。

GEN:確かに。

 

--CD販売店が衰退してきてしまっている中で話すことでもないんですが、CDを選ぶ際のカテゴライズが非常に重要な役割を果たしていた時がちゃんとあって、その中で細分化するために色んなジャンルを日本独自で作っていって、カテゴライズを複雑かつ曖昧にした経緯があるから、その名残が、ラウドロックという言葉には残っていると思います。Earthists.は自分たちをどんなジャンルだと思ってますか?

YUI:自分たちはハイパーメタルという言葉を掲げて、ある種あえて定義づけをしているんですが、実際に活動しているフィールドとしてはラウドロックだという自認もありますし、そこを違います、と言ってしまうのは正直ではないなとも思っています。
むしろ自分はラウドロックという言葉自体、そこまで嫌いではなくて。逆張りで敬遠する人もいますけど、入口としてすごく分かりやすくて、とっつきやすい言葉だと思うんですよね。いわゆるエクストリームな音楽を指す言葉として、すごく機能しているというか。
感覚としては、最近の家系ラーメンや二郎系ラーメンに近いところがあるなと思っていて。本来はコアな層に支持されていたカルチャーが、その中で有名店になったお店を軸に徐々に一般層にも広がって、コンビニなどでも、音楽で言うところのロックフェスかな。そういったところで見かけるようになったことで、一気に認知が広がっていった。その過程って、ラウドロックという言葉の広まり方とも重なる部分があると感じています。
もともとはメタルコアやスクリーモ、ポストハードコア、デスメタルといった細分化されたジャンルで語られていたものが、「ラウドロック」という言葉でまとめられたことで、一つの大きな枠として認識されるようになった。いわば、バラバラに存在していたものが一つの集合体として見えるようになって、定義ずけされたことによって外側から見たときに激しい音楽に対してのハードルが下がってぐっと取っ付きやすくなったんだと思います。
一説には、Pay money To my Painが最初に「ラウドロック」と呼ばれたとも言われていますが、正確な起源は分からないにせよ、そうした呼び方が広まったことが、今のシーンの形成に繋がっているのは間違いないと思います。
自分たちも、そうした文脈の中でいろんな人に聴いてもらえている実感がありますし、ジャンルとして問われたときにはハイパーメタルと答える一方で、どのシーンで活動しているのかと言われれば、ラウドシーンにいるバンドだと胸を張って言えると思っています。 

 

--Sable Hillsはメタルってことでいいでしょう。

Takuya:はい。(笑)俺たちのことは説明しなくてもわかってると思ってます。一つ言うとしたら4Dではラウドロックシーンに新しいムーブメントを起こすみたいな思いでやってるんですけど、Sable Hillsとしてはやっぱりそのメタルという音楽性をこの令和の時代に、色んな人に自分達の信じるメタルを伝えたいんですよね。メタルの良さを伝えたくて、曲によって音楽性がメタルコアだったり、ただのクサメタルじゃん!っていう時もある曲もあったり。ラウドロックのムーブメントをみんなで形にしていこうって中で、ぶっちゃけ、ラウドのふりをしてメタルをしっかり伝えていくという側面もあります。やっぱり日本はガラパゴス化してると思うんです。そのラウドロックシーンってcoldrainが言い続けてくれてると俺は思ってるんですけど。現行のラウドロックのシーンを作った中心とも思ってるんですけど、そこで生まれたシーンにいる人たち、ラウドロックが好きな人たちが日本人たくさんいると思ってるんで、その人たちにわかりやすくメタルを伝えて、メタルって言葉を聞いただけで嫌!って感じる人もいなくはないと思うし、そこは変えていきたいですね。ラウドの顔したメタルで騙していきたいですね(笑)。

YUI:ペテン師。

Takuya:いい意味で(笑)。

 

--HIKAGEはどうですか?

GEN:この中で言ったら、一番ラウドロックに近いじゃないんですか、毛色で言ったら。言われることが多いから、周りの人たちに。

YUI:自分では言いたくないよね? 人には言われてはまぁいいけど。

GEN:自分たちとしては、特別ラウドロックをやっているという意識はないんですが、周りがそう捉えるのであれば、それはそれでいいのかなと思っています。
今はむしろ、人間味のある音楽をやっていきたいという方向にシフトしていて、その時々の感情を音楽で表現することを大切にしています。そういう意味で、その表現が結果的にラウドと呼ばれるのであれば、それも一つの捉え方なのかな、という感覚ですね。
ロックのジャンルや分野について語り出すときりがないですし、自分たちから言い出しておいてなんですが、そのあたりはあまり固く考えすぎなくてもいいのかなとも思っています。

Takuya:最終的にジャンルも一人一人の聴き方によってこの人たちがラウドロックなのかメタルコアなのかクサメタルなのか分かんないけど、割と俺はバンドのアーティストの精神性に委ねられると思ってるな。

GEN:あるバンドがいて、リスナーとして聴くときシューゲイザーだと言う人もいれば、いや違うと捉える人もいるし、さらにバンドの中でも曲ごとに印象が変わることもありますよね。そういうのって難しいよねと思うけど。

YUI:魂のうるささだよね。


バンドでも夢を持てるんだと思えるようなシーンを広げていきたい。/ PK <Prompts>

--ラウドロックを銘打ったコンピレーションが2000年にリリースされてまして、[Loud Rocks]という、今となってはNu Metalと称されるようなバンドとHIP HOPのアーティストがタッグを組んだアルバムがあって。

GEN:あー!しかも結構ミクスチャーよりのアルバムですよね。そのタイトルって、このアルバムだったんですね。

--日本におけるラウドロックという言葉を位置付けたバンドはPTPという認識があると思うんですが、ボクは当時Olliemagazineという媒体で働いていて、MADOllieというイベントも行なっていました。それこそ、色々なジャンルの激しい音楽、世代もごちゃ混ぜで若手をフックアップしたり、その当時考えられることをガムシャラにやってました。というのも、その当時のハードコア、メタルコア、メタルの(日本の)シーンはかなり閉鎖的で、尚且つその期間も長かったと思ってます。

Takuya:今になって分かりますね。10年前、自分がSable Hillsを始めた頃にやってたライブハウスとかシーンというのがすごく閉鎖的だったんだなって。

YUI:思う。めっちゃ閉鎖的だった。

Takuya:今だいぶ変わったという気がしますね。

YUI:自分たちがあの頃、アンチノックなどでずっと活動していた時期は、どうして先輩のバンドは自分たちのことを見てくれないんだろうと感じることもありました。特に、メジャーシーンで活躍している大きなバンドとの距離は、当時は強く意識していたと思います。同じようにシャウトを使ったヘヴィな音楽をやっているはずなのに、どこか隔たりがあるように感じていました。 

Takuya:間口が広がったっていうか。チャンスが増えたなって思います。10年前に比べると、俺らみたいな激しい音楽性のバンドに対して、チャンスがすごい増えてると思います。自分より新しい世代のバンドたちが少し羨ましいです。自分達の居たシーンには海外のバンドを招聘するイベントが大小限らず頻繁にあって、もうそこに出るしか道はないみたいな感じの空気感があったとも思いますね。俺たちもその当時はそれしかないって思ってたんですよ。もちろん今はもう視線が広がって変わったんですけど。

 

--そういった意味では、Crystal Lakeがその空気感を破っていったと思っています。コアと言われるようなジャンルでもあるから、その核に近ければ近いところが熱量が高ければ高いほどいいとは思うんですが、そこまでの過程は広くあった方がいいと。それをしなかった何年間が4Dをやる君たち世代に悪影響を及ぼしたのかなとも思ってます。だから本来、4バンドで別に改めてリプレゼントする必要がなかった世界線もあったのかもしれない。クアトロ規模ではまだまだ足りないとも思ってますが、その後の構想はありますか?

Takuya:今までの4Dは全部インディペンデント。この想いに乗っかってくれる人たちもいなかったんですけど、そこに今、ライブ制作の助けが入ってくれて。また他にも大きなサポートを考えてくれている方々も現れて、だから一旦クアトロまでで一区切りで考えてたんですけど、今になって事態が転がり始めたんで、この転がりに俺たちも4バンドでさらに乗った方がいいんじゃないかって今は考えてます。

YUI:そうだね。

Takuya:だから、5月2日の渋谷クアトロは次に繋げるためにもパンパンにしたいんですよ。

GEN:ほんとにもうちょいだよね。

YUI:もうちょいなのに売り切れてないんだよね。(インタビュー/4月頭)クアトロ、今だったら売り切れるんじゃない?みたいな感じで、慢心もあって、プロモーションとかあんまり動かなかったんですよ。せっかくやってるのに。それぞれ自分たちのツアーもあったし、この1年で4バンドそれぞれがフィールドを広げてきたこともあって、みんな忙しくて、なかなか集まれる機会も減っていて。だからこそ、一緒にご飯を食べたり、キラキラした時間を共有したいという気持ちもあったんです。
仲良しこよしに見えるのかもしれないですけど、自分はそれでもいいと思っていて。4つの大切なバンドが1か所に集まって、ひとつのイベントをやって、お客さんも含めてみんなで大きくなっていこうとする、その志の尊さが一番大事だと思っています。それがいいなと思ったからやっている、という感覚ですね。
最近もGENと飲んだりして話して。この前もだいぶGENが酔っ払って、結構、思いの丈を話してくれたり。

GEN:でも俺が酔っ払って言い過ぎちゃったんですけど、そういうのって結局みんなで集まって話さないとダメだなと思った。ツアーの時とかはぶつかり合いながらも、お互いのことを確認し合えたし。状況がみんな変わっていく中で、こうやって会って話してないと(4Dとしての)意思が固まらないってわかったし。

YUI:いい意味でも悪い意味でも制作の人たちが入ってくるようになったりとかして。今まで自分たちで全部決めてきたものが、誰かがやってくれるようになったりとして、(物理的に)会って話す機会が減ったし。そういう現場のことを考えてくれる人ができたからこそ、逆にこっちはこっちでちゃんとアーティスト同士での絆を深める時間ができたわけだから、その時間は大切にしたいとも思ってますね。

PK:4Dのこれから、という話で合っていますよね。さっきの質問にも繋がるんですけど、4Dってすごくいいコンテンツになり得るなと感じています。こういうUNITY系のバンドによるパッケージツアー自体はこれまでもあったと思うんですけど、それが継続していくために一番大事なのは、やっぱり各バンドがしっかりステップアップしながら活動を続けていけるかどうかだと思っていて。その点で、この4バンドはおそらくなくならない、解散しないだろうなと感じたのが大きかったです。誰も音楽を諦めないと思うし。自分だってそう思ってるから。
それぞれにプランはあると思いますが、各バンドが自分たちの好きな音楽を突き詰めていって、確実に大きくなっていくという確信があります。実際、4Dの4バンドも2〜3年前は、いわゆるただのメタルコアバンドという印象が強かったと思うんです。でも今は、Sable Hillsは変わらずメタルの軸をしっかり担ってくれていて、Earthists.はハイパーメタルとして独自のジャンルを確立しつつあるし、HIKAGEも唯一無二のアイデンティティを持った作品を出し続けている。そして自分たちも、単なるメタルコアという枠に収まらない形で進化してきているので、もっともっと広がっていく未来が想像できてる。さっきも話に出ましたが、日本ではこのジャンルなら聴く/このジャンルなら聴かないといった形で、カテゴリーで分けられることが多い印象があります。海外から来た目線で見ても、その傾向は強い国だと感じました。ただ、4Dに関してはそういった枠組みにとらわれるのではなく、それぞれのバンドが持っている世界観をしっかり広げながら、規模を大きくしていこうとしている集合体だと思っています。だからこそ、このムーブメント自体も、今後さらに大きくなっていくんじゃないかと個人的には感じています。

Takuya:一旦ここまでやり切って、クアトロも多分ソールドして、4Dは次のフェーズに備えて一瞬休むと思います。いつ戻ってこれるのかっていうのをみんなで話したりしてますけど。それぞれ、みんな自分たちで旅をして、大きくなって、また集まろうっていう感じで。自分たちだけじゃない、協力してくれる方々の存在も出てきて、4Dという4次元に人を引き込んでいくことができ始めているのも感じてるので、「4D is BACK」とうたえるように、頑張ります。

YUI:4Dを楽しみにしてます!って声掛けてもらえることも増えて、一緒に4Dに夢を見てくれてるシーンの人たちも増えてきてて、なんかそのワクワクをもっともっといっぱいみんなと共有したいなみたいな気持ちが大きいです。

GEN:自分はこれを見て、若いバンドの子たちが自分たちもやってみたいと思ってくれたらいいなと思っています。あいつらにできるなら、俺たちにもできるかもしれないと感じてもらえるような存在になれたら嬉しいですし、実際俺たちも、TRIPLE AXEを見てそう思っていた側だったので。
だからこそ、そういう姿を見せることで、バンドをやる人の裾野が広がっていったらいいなと思いますし、少しでも刺激を与えられる存在でありたいと思っています。

PK:まず、自分は韓国出身ということもあって、なぜ日本で活動しているんですか?とよく訊かれます。実際、韓国ではメタルコアやラウドミュージックに限らず、バンドという文化自体のインフラがまだ整っていないのが現状で、インディペンデントミュージシャンとして音楽だけで生きていくことが難しい環境なんです。ライブハウスの数もかなり限られています。
高校生の頃、周りの先輩たちは仕事をしながらでも、自分のやりたい音楽を続けていて、本当に才能のある人たちがたくさんいました。でも、その人たちが正当に評価されて輝ける環境がないことに、もどかしさを感じていました。だからこそ、韓国出身でこのジャンルの音楽をやって、世界で活動するバンドが現れれば、少しは状況が変わるきっかけになるんじゃないかと考えるようになりました。
自分が日本に飛び出して活動していく中で、Promptsを聴いてバンドを始めましたと言ってくれる子たちも実際に現れていて、そういう実感も少しずつ得られています。だからこれからも、自分の活動を通して、バンドでも夢を持てるんだと思えるようなシーンを広げていきたい。その気持ちは強くありますし、4Dの活動が、その一つのきっかけになってくれたら嬉しいです。



4TH DIMENSION 2026
2026/05/02 (Sat)
@渋谷CLUB QUATTRO
開場 16:15 / 開演 17:00
前売り ¥5,000 (+1D)
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2605000
https://eplus.jp/sf/detail/4233870003?P6=001&P1=0402&P59=1​

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