INTERVIEW

「SATANIC PARTY 2026」開催直前! 末武竜之介(KUZIRA) × Montero(FIVE STATE DRIVE)× 樋口浩太郎(HONEST)鼎談!!

いよいよ今週末に迫った「SATANIC PARTY 2026」。今頃、休む暇のないタイムテーブルと睨めっこしていることでしょう。さらに気持ちを高めるべく、末武竜之介(KUZIRA)、Montero(FIVE STATE DRIVE)、樋口浩太郎(HONEST)の鼎談を実施しました。GIONビルで育った彼らのバイブスを浴びて、サタパを待て!(※末武さんは遅刻のため、途中から参加です)

Interview by Chie Kobayashi

 

嫉妬でHONESTを聴けなかったMontero

──末武さんが遅刻ということで、まずはMonteroさん、樋口さんにお伺いします。お二人の出会いはいつですか?

樋口浩太郎(HONEST) SATANIC ENT.のインタビュー(https://satanic.jp/contents/557729)に出た直後くらいからモンちゃんは知ってくれているという噂は聞いていて。CDも買ってくれているというのも聞いていました。

Montero(FIVE STATE DRIVE) で、樋口は俺らのライブに来てくれていて。

樋口 めっちゃ行ってました。バンドをやる前からFIVE STATE DRIVEはずっと好きで。

Montero そうなんだ。ありがとう。

──MonteroさんがHONESTのCDを買っていたという噂は本当ですか?

Montero はい。「ヤバいバンドが出てきた」みたいな噂があって。そしたらピザに入る前に健さん(Ken Yokoyama)のツアーにHONESTが呼ばれて。そのときに「どういうことだよ」って思ったんです。こっちは何年もバンドをやっているのに、急に飛び級で健さんに認められて。こんなことありえるんだ!?って。だから、そのときにはもう樋口と仲良くなっていたけど、嫉妬が勝っちゃって。正直CDは持っていたけど真剣にはHONESTを聴いていませんでした。

樋口 マジか!

Montero だけどいつかの「PUNK IN SUMMER」で、HONESTがすごくカッコいいライブをしていて。それが刺さっちゃって、そこから「うざい」と思っていた音源が、一気に「カッコいい」という音源になって。そこからはもうこっそりファンです(笑)。

樋口 最初の頃、特に先輩と距離がちょっとあったんですけど、それって……。

Montero たぶん、みんな自分がうまくいってないからこそ「誰だよ」っていう嫉妬があったんだと思う。やっぱり樋口って天才なわけ。高校生からこんな曲が作れて。daiponさん(ダト・ダト・カイキ・カイキ / ENTH)と前に話していたんだけど、HONESTって、locofrankとかNorthern19みたいな登場の仕方をしているんだよね。若いときから名盤を出して、年を経て徐々に音楽が大人になっていく。だから最初はその飛び級がうざかったけど、今は大好きです。

 

スカパンクの波、来てる?

──お互いにCDを買っていたり、対バン前からライブに行ったりと、曲もお好きだからだと思うのですが、お互いのソングライターとしての魅力や「ここは敵わないな」と思うところはどこですか?

Montero 樋口は本当にすごい。歌詞も素敵だし、曲に哀愁があって。その哀愁が、HONEST特有で、他の誰にも出せないものなんですよ。そこが俺は好きだし、尊敬しているところです。

樋口 うれしいけどちょっと恥ずかしいな(笑)。モンちゃんってハッピーな人じゃないですか。だからモンちゃんが作る曲も全部プラスでハッピーなもの。僕は根暗でネガティブな人間だから、僕にはそういう曲には作れない。FIVE STATE DRIVEのルーツがスカパンクなことも納得だし、海外の人の心も掴めるような曲を作っているのはうらやましいし、すごいなと思います。

Montero うれしい。

──樋口さんがMonteroさんのことを「ハッピーな人」と称していましたが、実際にMonteroさんはポジティブで明るい方なのでしょうか? それともアウトプットはハッピーでポジティブなものだけど、ご自身はそうではない?

Montero 基本的にはめちゃくちゃ明るいです。もちろん悩んだり、落ち込んだり、暗いときも全然ありますけど、自分は明るいときに曲ができることが多いです。

──へぇ! 樋口さんはどういうときに曲ができることが多いですか?

樋口 すごくカッコいいライブを見たり、海外に行ったり、人生が変わるような出来事があると曲ができます。それを、ポップに落とし込むんじゃなくて、自分の持っているナードな部分で表現しているのかなって。だから哀愁が出るのかなと思います。

Montero 常にキレてるしね(笑)。

樋口 常に怒ってますね(笑)。

──ちなみに、MonteroさんはSNSで昨年くらいから「スカパンクも波が来ている」と投稿されていますが、やはりスカパンクの波を感じる?

Montero あれは勝手に言っているだけで、本当に来ているかどうかはわからないんですが、確かに他のバンドともスカの曲のタイミングが重なることもあって、盛り上がっている感じはあります。勝手に言っていたら、ちょっと盛り上がってきました(笑)。

樋口 僕はスカパンクの波を全然感じていないです(笑)。というのも、もともと名古屋はカルチャーの街だから、スカとかレゲエが人気で、スカを取り入れているバンドが多いと思うんです。だからちょっとずつポップなカルチャーになりつつあるような気もしつつ、あんまり広まってほしくないなって思ってます。

Montero まぁ一回薄く広まったあと、本当にカッコいいやつが残るから。

樋口 そうか!

Montero 俺、めっちゃ思うんですけど、HEY-SMITHっていうすごくカッコいいバンドがいるじゃないですか。本人たちはスカパンクとは言ってないですけど。なのに、HEY-SMITHみたいなバンドが全然出てこないんですよ。昔は日本でもスカパンクブームがあったらしいんですけど。

──KEMURIを筆頭にスカパンクバンドがたくさんいて、かなり盛り上がっていました。

Montero ですよね。そこまできたら「波が来た」と言えると思うんですけど、今はまだ俺が言ってるだけという感じがします。

樋口 当時はCDショップでdigったり、ライブハウスに足を運んだりするのが当たり前だったと思うんです。サブスクでなんでも聴ける今とは、音楽との向き合い方が違ったのかなって。だから、音楽を深く知るカルチャーが根付いてきたら、スカパンクバンドも増えてくるのかなと思います。

 

竜之介、到着

──末武さんが到着しました。

末武竜之介(KUZIRA) 本当にすみません!!

──さっそくですが、末武さんから見たFIVE STATE DRIVE、HONESTの印象を聞かせてください。

末武 バンドに必要な力って、曲だけじゃないと思うんです。そういう意味で、FIVE STATE DRIVEにはそれ以外の魅力がすごく多い気がする。応援したくなるとか、バンドそのものに惹かれるような魅力が、ずば抜けていると思います。

──末武さんから見てどんなところにその魅力を感じますか。

末武 なんか……変な人。

Montero あんたに言われたくないけどな!(笑)

末武 あはは(笑)。なんか興味が出てしまう。ポジティブなものを与えてくれます。

──ではMonteroさんから見たKUZIRAの魅力は?

Montero KUZIRAも人柄が謎です(笑)。その謎を掘りたくなる魅力がある。特に竜之介は何を考えているのは本当にわからん(笑)。KUZIRAはデビューのときから知っているんですけど、そういう、もっと知りたくなる魅力というのはずば抜けていると思います。

──末武さんから見たHONESTはどのようなバンドですか?

末武 HONESTはもう曲。曲のみです。

──曲“のみ”。

末武 はい。でも曲が超いいんです。

Montero 俺らは人で、HONESTは曲なんだ(笑)。

──樋口さんから見たKUZIRAの魅力は?

樋口 曲ももちろんですが、憧れたくなるようなカリスマ性がすごい。

──音楽のジャンルとしてKUZIRAとHONESTは近いと思うのですが、だからこそわかるそれぞれのバンドのすごさみたいなものってあったりしますか?

樋口 KUZIRAって、シンプルでわかりやすくて人に伝わりやすい音楽で、なおかつ良い曲なんですよね。それって一番難しいことだと思うのですが、それができているのがKUZIRAかなって。だからいろんな人……アンダーグラウンドからオーバーグラウンドまで、広く聴かれているのかなと思います。

末武 今の時代は、いろいろなところで音楽が聴けて、いろいろな音楽に触れ合えると思うんですが、樋口は超音楽が好きで、それ以外が全部ダメ。本当に音楽に全振りしている人間なんですけど(笑)。それが故に、他の若いバンドに比べて、いろいろな音楽を吸収している分、めちゃくちゃ曲がいい。嫉妬するくらい曲がいいです。

 

カルチャーが詰まっているGIONビル 

──FIVE STATE DRIVEの新譜がPIZZA OF DEATHからリリースされることが決定し、3組がレーベルメイトになりました。

末武 示し合わせたり、一緒に目指してきたりしたわけではなくて、各々が頑張ったら、なんか集まっちゃったというか。めっちゃうれしいことですけど。

──それぞれがカッコいいと思うものを追求してきた結果、PIZZA OF DEATHでレーベルメイトになったというだけというか。

末武 はい。僕らは上前津Club Zionが入っているGIONビルでずっと遊んできたので、そこがシンクロしているのかなと思います。

──上前津Club Zionは実際どのような場所なのでしょうか?

末武 僕らが遊んでいる場所で。Zionのほかに、MARBLE RECORDSっていうレコードショップがあったり。

樋口 ジャケットとかロゴを描いてもらっているPICTURE MOUSEっていうアートスペースがあったり。それが全部1つのビルに入っているんです。ほかにもハードコアショップがあったり、美容院があったり、カルチャーが全部詰まっているのが上前津という街。僕たちはそこで育っているから、根っこにカッコいい音楽を貫くマインドみたいなものがあるのかなという気がします。

──改めて、PIZZA OF DEATHから音源を出すことについてはどのような気持ちなのかも教えてください。

Montero 期待されていると思うので、ここで超カッコいい1枚を作らないといけないなと思っています。HONESTとかKUZIRAみたいに、スルメのようなアルバムを作りたいなとすごく思っています。KUZIRAもHONESTも、一生聴けるアルバムを作っているのがすごく羨ましくて。元気なだけではなく、10年も20年も聴けるものを作りたい。楽しみです。

──KUZIRA、HONESTはPIZZA OF DEATHの看板の重さみたいなものは感じますか? それとも、背負ってみたら意外と重たくなかった?

末武 PIZZA OF DEATHから「こういう曲を作れ」とか「こうしろ」とか言われたことが全くないんです。自分のやりたいことを汲み取って、最大限サポートしてくれるのがPIZZA OF DEATH。だから看板を背負っているという気持ちもあまりないですね。ただただ“KUZIRAをやっている”という感じ。

樋口 僕らはまだ成長の余地があるバンド。今の子どもたちが高校生になったときに「カッコいい」と思ってくれて、若い世代にまでピザをつないでいけるバンドになりたいです。カッコいい曲を作って、ちゃんと大人になりたいというのは常に思っています。

 

サタパってどんな場所?

──そんな3組は今年のSATANIC PARTYに出演します。HONESTは2024年にサタパに出演されましたが、サタパの印象はどのようなものでしたか?

樋口 個人的な話になっちゃうんですけど、その時期、車の免許を取ったばかりで、サタパの日、2回車を擦っているんです。そのショックであんまり記憶なくて……。行きでパーキングに止めるときに、止まってる車にぶつかって。その後、帰りにもう1回こすって……。

Montero まあ誰も傷つけてないなら、まだ、ね。

樋口 傷ついたのは車だけなんですけど、ショックすぎて……。まぁ僕ら出ていたときはCrystal Lakeとかトップシークレットマン、View From The Soyuzに、僕らみたいなメロディックもいて、ジャンル不問で面白いイベントだな、他にないイベントだなと思いました。

──HONESTのライブのことは覚えていますか?

樋口 「もうやるしかない!」みたいな感じでオラオラして行ったんですが、めちゃくちゃ空回りしたという記憶はあります。

──Monteroさんはサタパにどのようなイメージがありますか?

Montero 毎年、指を咥えて見ていたので、今年出演できることになってめっちゃうれしいです。出ているバンドが全部カッコいいし。本当に「目標はSATANIC PARTY」って言っていたんですよ。そしたら叶ったからうれしいです。

──KUZIRAはサタパの常連となっていますが、サタパはどんなイベントだと感じていますか?

末武 サタパにしかないような、唯一無二なイベントです。言葉で説明するのは難しいんですけど……近いバンドも多いけど仲良し感は全然なくて。みんな「舐められたくねえ」みたいな感じがあって。僕たちもぬるいライブはしたくないなと思います。

──今年のサタパで楽しみなことはありますか?

樋口 最近ハードコアをよく聴いているので、DCを見られるのが楽しみです。音源がめちゃくちゃカッコいいんですけど、ライブはまだ見たことがなくて。しかもあの狭いサブステージなので、普段のライブハウスでは見られない特殊なライブになると思います。

Montero 僕はSATANIC PARTYに初めていくので、まずはその空気が楽しみです。

樋口 僕らはSATANIC CARNIVALに出るという夢があるので、そこにいくためにもちゃんとぶちかまさないといけないなと思います。SATANIC CARNIVALにつながるライブにしたいです。

Montero 僕らも同じ。SATANIC CARNIVALにも出てみたいので、まずはSATANIC PARTYでぶちかまします。

──KUZIRAはトリです。

末武 僕らにしかできないことをやって、あっと言わせたいです。


SATANIC PARTY 26

会場: Spotify O-EAST
2026年11月1日(日)
OPEN / START :13:00 / 13:30
ACT:BASEBALL PITCHER / DC / FIVE STATE DRIVE / HERO COMPLEX / HIKAGE / HONEST / Knosis / KRUELTY / KUZIRA / May Forth / moreru / OwL / SHE'll SLEEP / トップシークレットマン


SATANIC PARTY 26  オフィシャルサイト
https://satanicparty.com/

KUZIRA official website
https://www.kuzirawkmgifu.com/

FIVE STATE DRIVE
https://fivestatedrive.net/

HONESTオフィシャルウェブサイト
https://honest1617.ryzm.jp/