locofrank presents“FOUR SEASONS 2016” INTERVIEW!!
“繋がり”を再認識したFOUR SEASONSの魅力に迫る。
---FOUR SEASONSのコンセプトについて、改めてお聞かせください。
木下(Vo/Ba):始めたきっかけは、その時は10年、、いや10数年やな。大阪でバンドやって、それこそ生まれ育ってるのも大阪なので、その大阪のシーンに対して自分たちがかっこいいと思ったものを見てもらうというのが、「こういうのもあるんだよ!」っていうのがきっかけで。そこから震災があって、そういうもの(気持ち)を東北にも持っていければな~という。好きなもの(音楽)に「ジャンルは無い」って。俺たちが影響を受けたように、同じように影響を与えられるようになりたいなと思って始めたんです。
---大阪地元ということですが、どの辺り(キタ/ミナミなど)が地元ですか?
木下:南大阪になるんですかね。
木野(Dr):バンド自体の出身は堺ですよ。元々、俺と勇介(森 Gt/Vo)が高校が堺で、そこで出会って始まって、バンド結成当初一番ライブをやってたのが堺なんですよ。その流れでGOOD4NOTHINGとかに知り合って。
---今年でフェスになって何回目ですか?
木野:今年で5回目です。実は。細々と5年やっております!(笑)
木下:それまでは企画名でFOUR SEASONSでやってきたんです。クアトロとかでやらしてもらったり。
木野:うちらが企画して、3マンとかで無茶苦茶な組み合わせ(ブッキング)でやるっていう、その派生から、それを規模を大きくしたのがFOUR SEASONS FESという名前にして。最近になってまた、FOUR SEASONSに戻しましたけどね(笑)。フェスじゃねぇーって。
木下:某先輩にね、怒られたんです。鬼にですね。「FES?ってついてるうちは出ねぇー」って言われて。
一同笑
木下:じゃあ、フェスって付けなくっていいかって感じになって。でも、SiMのDEAD POP FESTiVALに出演してたんですよ。
木野:去年のパワーストックで、鬼に会って言われたんですよ。「っていうかさ、お前なんでFESって取ったの?」ダセーから取れって言ったの、あなたじゃないですか、って言ったんですよ。そしたら、「ダセー、流されてやんの」って言われて、ふざけんなー!って(笑)。
---で、まだ出演してもらってないんですか?
森(Gt/Vo):まだ、1度も出てもらったことないです(爆)。だから、もういいかなーって。誘わないです(笑)。向こうが出たいって言っても、一旦断ろうかなーと。毎年誘ってるんですけどね(笑)。
---開催場所に関して言うと、東名阪の他に、福島の猪苗代湖の音楽堂で開催されますね。
木野:福島の音楽堂自体は今年で2年目なんですよ。東北は絶対やりたいって話があって。仙台って選択肢もあったんですが、どうせやるなら、福島に(音楽堂も)できてるし。実を言うと、バンドが主体で場所を借りて、イベントをやるっていうのはテストケースっていうのもあれなんですが、俺らが初めてなんです。基本的に、今まではイベンターであったりとか、ライブハウス大作戦とかが主催してるライブしかなかったんです。それを俺らが借りて、やるっていう野外イベントになるんです。2年目で、まだ手探りな中やってる部分もあったり、そもそもがソーラーシステムのみなので。色々な障害、壁があったりするんですが、システムがしっかり決まりきってない中で、それも含めて、俺らがやることで他の奴らがやりたいって言ったら、やれる環境を作らないといけねーんじゃないかなーと思って。敢えて、その1発目をやっても面白いんじゃないかと。で、福島の猪苗代湖野外音楽堂にしたんですよ。
木下:アコースティック形態しかできないんですけどね。ソーラー発電オンリーなので。電力が足らないんですよ、普通のバンドでやろうとしたら。俺たちもアコースティックで何回かやらせてもらったんですけど、色んなバンド、アーティストも、アコースティック形態になるとまた違う味が出てきて。そして、すごくロケーションも素晴らしいところなんですよ。猪苗代湖の湖畔で。ソーラーの関係で日没までしかできないんですよ。でも、湖畔に夕日が沈んでいくところを見てしまうと、、、絶対ここでやりたい!っていう気持ちになって。俺たち的にも(アコースティックが)面白かったし、色んな仲間を呼んでやりたいなって。
---出演してもらう仲間たち(バンドブッキング)はどのような人選ですか? a flood of circleは意外だと思いました。
木下:あ、亮介ですか。a flood of circleとは、付き合いが長いわけではないんですよ。大阪で俺らがやってる番組のワンコーナーがありまして、そこにゲストに来てもらって。「対バンしましょうねー」なんて口約束をしてたら、ツアーに誘ってくれて。そこからですね。歌に力もあって、声にも力があって(いいなと思って)。そんで誘ってみたいと思って呼んだら、二つ返事でOKしてくれて。
木野:亮介自体は、ソロで弾き語りのツアーとかもやっとったんですよ。それの大阪にスペシャルコラボで。
木下:自分で、スペシャルつけた(笑)。
木野:言われたの!「コラボしたいから、なんとかできませんか?」って。しかも、より密になってしまったのが、現場のマネージャーが知り合いだったんですよ。亮介自体も「色んな人とやりたい」っていうのがあって、ライブハウス大作戦にも賛同してくれて。福島に関してはずっとやりたいと思ってくれてたみたいで。猪苗代湖でやるってなった時に、向こうから連絡きたんですよ。「アコースティック形態でやるんですよね?もし、、、あれだったら出たいです。」って言ってくれて。マジで!じゃ、出てよ!みたいな。ただ、亮介はこの前も会ったんですが、「知ってる人本当にいないんで。。。ちゃんと相手してくださいね。」って言ってました(笑)。
木下:猪苗代に出てくれるみんなで、合体できたら楽しそうですけどね。ワチャワチャしてやりたいですね。
---他の開催場所で見てみると、初日の名古屋は正に仲間を集めたブッキングになってますが、新木場スタジオコーストでのブッキングは面白いですよね。BACKLIFTのような若手をフックアップしてたり。
木下:バックリ(BACKLIFTの通称)も最近繋がるようになって。3年前くらいからちょくちょく顔合わせるようになって。誘ってもらうことも多くなって。言えば、1つ下の世代というか。なんというか、、、1つ下の世代にもシーンがあって、それが俺たちの育った環境とは勿論違って。初めの頃はイラついてしょうがなかった(笑)。そこから俺たちも、今はこうなんだ、こういう気持ち忘れてたな、とか学ぶこともあって。それまでは俺たちは、下の世代と交わることを頑なにしなかった時期だったんですよね。上の世代から教えてもらうこと、学ぶことに重きを置いていた時期があったんですけど。ふと見た時に下(の世代)がいて。俺たちも歳くって。違う文化があって。そういうのを感じた時に、これもまた面白いなと思って。新木場どうする?ってなった時に思い浮かんで。
木野:新木場は3ピースのみなんですよ。そこの意識もしました。スタジオコーストのメインステージに3ピースしかいない。転換早そうだな(笑)。そして、常時ステージが広いっていう(笑)。下の世代の子は、1つのことに固まって何かをするってことをしないとも思うんですよ。バンドの幅も広くなったし、色んなバンドがいるし。でも、俺らがぎゅっと(3ピースバンドだけを)集めて、俺らのことを好きで来てくれるお客さんと下の世代のお客さんが混じって、今のこの時代どうなるんやろ、、っていうのを、すごい見てみたくて。若い子しか知らへんお客さんが、俺ら見て何を感じるのか?とか。俺らだけ見て、若い子を見ない頑ななおっさんとかもいると思うんですけど、そういうのが一堂に会して、フロアはどうなるんだろうなー?って。一番良いのは、下の世代のバンドマンから「こういうのやりたいんで、一緒にやりましょうよ!」って言って欲しいんですけど、誰も言ってくれないんで。
森:まぁまぁ、、、俺らと絡んでもデメリットしかないんだろうね(笑)。面倒臭ぇんだろうな(笑)。
木野:だったら、俺らが全員呼んでみて、面白くなかったら、全員ぶん殴ってやろうと思って(笑)!
---今回の趣旨には「世代を繋げる」ということも含まれているんですね。3ピース縛りの新木場スタジオコーストを終えると、なんばHatchでのファイナルですね。
森:大阪のバンドを出したいなっていうのがあって。
木野:今回誘っているXmas Eileenとかは、バンド自体の絡みは全然なくて、、元々はXmas EileenのDJのやつが、ライブハウス大作戦にも積極的に参加していて。BRAHMANとかも絡みがあって、その流れで知り合って。
森:めちゃくちゃ仲良くなって。
木野:結構、それも長くて。実はバンドやってて。共通の知り合いもいて。それから、暁ロックフェスにいきなり呼んでもらって。ACIDMANとかBRAHMANとかごっついメンツ集めてて。まぁ、大阪に関しては、大阪のバンドを呼んでこなかったんで。
森:今までは、RAZORS EDGEとかGOOD4NOTHINGとかだけだったんで。
木野:もうちょっと、大阪っぽい感じでやりたいなと思って。
森:逆に大阪でやらないと、大阪のバンドが、、(変な空気になる)(笑)。
木野:大阪でも、さらに誘いたいバンドがいたんですけど、タイミングが合わなくて。。。大阪の土着というか、ゴリゴリの人たちにも出てもらって、濃い大阪を見せたいなと思って。
森:意外にSUNSET BUSとかも(対バン)やってなくて。やっぱりこのタイミングで、3.6MILKの時から知り合いやって、しょっちゅう飲んではいたんで、やってない感覚ではなかったんですけど(笑)。そういえば、やってないなって。そういう、繋がってるってところも見せていきたいなと。SABOTENもそうなんですけどね。
---SLANGは本イベントへは最多出演ですね。
木野:SLANGのKOさんは、優し過ぎて。今考えてみれば、「お前らのイベントだろ、いいよいいよ、出るよ」って簡単に言ってくれますけど、普通SLANGはそんな簡単に出てくれるバンドじゃないですよね。だって、SLANGだぜ!って、メンバーでも話しました(笑)。基本、俺たちがこういうことやりたいんですよねってオファーさせてもらって、ほぼ皆勤賞ですね。よっぽどライブがドン被りしてない限り。嬉しい話です。うちとHAWAIIAN6の企画には、皆勤なんじゃないですかね。
---LOW IQ 01さんも出演されますね。
森:01さんね、、好きです。
木野:あんなに愛すべき人もそういないです。
森:AIR JAM2012出れなかった愚痴を一生聞いてるだけですね(笑)。「俺だけ、呼ばれなかったんだよー!」って。
木野:それを全部、俺のせいにされました。
森:「オメーが、ハスキン(HUSKING BEE)のドラムで出るからよ!」
木野:「ハスキンが出れなかったら、代わりに俺が出てたんだ!」って(笑)。それ、ホンマっすか?みたいな(爆)。
森:最高っす。最高のキャラっす。
木野:そこから、すごい仲良くなったっていう。
---FOUR SEASONSには毎回ブースにも特色があると思いますが、今年は?
木野:今回も全箇所、ライブハウス大作戦には入ってもらいます。福島に関しては石巻へい輪プロジェクト。あとはNBC。関わってきた時間がそこにはあるんだなぁと。俺らがこういったことやります!って言ったら、向こうからやらしてくんねーかって、みんなが言ってくれるんで。自分らから言おうと思ってたんです。逆にやらして欲しいって言ってもらえて、めっちゃ嬉しくて。その活動には、ずっと協力していくって俺らも決めているんで。みんな、ちゃんと見てくれてるんだなって。
---今年だからこそ、伝えたいことなどありますか?
木野:ライブハウスから離れてしまっている人もいると思うんですけど。今って世の中ぐちゃぐちゃじゃないですか?パンクシーンでもみんな散り散りというか。全然、1本のものが見えないなーというか。それを1本化しているのはHAWAIIAN6だと思ってるんです。それができるやつが少なくなってるなって。俺らは、失敗も多いんですけど、やっぱりライブハウスシーンでそれがやりたくて。もう1回、ライブっていうもので見せたいなって、感じてもらえたらなって。ライブハウスが面白いって言って集まってきてくれてる時代にまたしたいなと思ってます。お客さんの中では「わたし得」とか「おれ得」みたいな。最近、あのワード、めっちゃむかつくんですよ。ライブ終わる度に、「このバンドと対バンしないんですかー?」とか言われてると、お前の趣味趣向の為だけにライブしてねーから!って思ってたりして(笑)。(お目当てのバンド以外にも)たくさん面白いバンドいるし、そういう機会を作って自分たちの(楽しむ)枠を広げてくれよって。それをみんなやらないんだったら、それをやるよ!って。やり続けるしかないよね!って。それが面白い時代につながるよね!って。そういうイベントにしたいですね。商業的なイベントだけになってしまうならバンドでやる意味もないし、純粋に俺らがバンドマンとして、俺らがお客さんだったとしても楽しめるイベントに、刺激のあるイベントにしたいと思ってます。
---HAWAIIAN6というワードが出てきましたが、主催されている“ECHOES”は意識されてますか??
木野:めちゃめちゃ意識してますね。自分らがやってるのもあるんですけど、すげーイベントだな!って。最終到達点が、あそこなのかなって思う時あるんですよね。あそこまでできたら本物だろうなって。
森:だからこそ、今は幅を広げていいのかな?って気はしてます。頑なに俺らもなってしまうと、アレ(ECHOES)と全く同じになってしまう、、、結果的には全然違うんですけど。自分たちの中で一緒のものになってしまいそうで。自分たちの広げ方で、最終的にあそこまで、1本筋を通しつつ幅の広いイベントをできるようになったら、自分たちが納得できるイベントになるんじゃないかなって。個人的にはHAWAIIAN6の畑野さんにはすごい説教されますけど。
木野:俺らは怒られるのが当たり前なんですよ。
森:それも踏まえて、自分たちが考えてやった結果が、そうなっていけばいいなと思って、やってます。
---意気込みがあれば。
木野:意気込み、、、難しいですね。「全員、殺す」って、勢いですね(笑)。お客さんも、出演者も。終演後帰る時に、みんながゼェハァゼェハァ言ってるようにしたいですね。福島に関しては、逆にアットホームな感じにしたいです。色々画策しているんで、想像だにしないことが起こると思います。
【EVENT INFO】
locofrank presents“FOUR SEASONS 2016”-773Four RECORDS 10th YEAR ANNIVERSARY-
名古屋 9月4日(日)
出演:locofrank / dustbox / G-FREAK FACTORY / GOOD4NOTHING / HAWAIIAN6 / kamomekamome / LEE YONG WON
会場:DIAMOND HALL
時間:OPEN 15:00 / START 16:00
前売:¥4,500(スタンディング・ドリンク別)
(問)JAILHOUSE 052-936-6041
福島 9月19日(月、祝)
出演:locofrank / LOW IQ 01 / 荒井 岳史(the band apart) / 難波章浩(Hi-STANDARD,NAMBA69) / 佐々木亮介(a flood of circle) / 渡邊 忍&原 直央(ASPARAGUS)/ 安野勇太(Hawaiian6)
会場:猪苗代野外音楽堂
時間:OPEN 12:00 / START 13:00
前売:¥3,500
(問)猪苗代野外音楽堂 http://www.inawashiro-yagaiongakudo.com/
東京 9月22日(木、祝)
出演:locofrank / BACKLIFT / BUZZ THE BEARS / HOTSQUALL / Northern19 / OVER ARM THROW / SHANK
会場:新木場studio coast
時間:OPEN 14:00 / START 15:00
前売:¥4,500(スタンディング・ドリンク別)
(問)SMASH 03-3444-6751
大阪 9月24日(土)
出演:locofrank / a flood of circle / ASPARAGUS / SABOTEN / SLANG / SUNSET BUS / Xmas Eileen
会場:なんばHatch
時間:OPEN 14:00/ START 15:00
前売:¥4,500(スタンディング・ドリンク別)
(問)清水音泉 06-6357-3666
【チケット】
名古屋:ぴあ(303-538)、ローソン(43998)、e+
福島 :e+、HIP SHOT JAPAN、U-ONE MUSIC(OUT LINE)、club SONIC iwak
東京 :ぴあ(303-845)、ローソン(75986)、e+
大阪 :ぴあ(303-966)、ローソン(58936)、e+
<総合お問合せ>
SMASH 03-3444-6751
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FOUR SEASONS 2016 OFFICIAL HP>> http://locofrank773four.com/fs/16/