INTERVIEW

NOISEMAKER "RARA" INTERVIEW!!

Interview by SUNEO
Photo by TAIYO KONISHI

 

 


パンク、ロックに留まらず、HIPHOPやR&B、、、様々な音楽を貪欲にインプットし、自らの音楽として吐き出してきた正真正銘のオルタナティブバンドNOISEMAKER。前作、JESSE (RIZE / The BONEZ) を招いてRECされたシングル“Wings”から半年でリリースされた渾身のセルフプロデュースミニアルバム“RARA”について語ってもらった。
 

プロデュースもRECも、、、MIXも俺も一緒にやりました。/HIDE 

ーー今回のアルバムが“RARA”っていうタイトルなんですが、1曲目の“RARA AVIS”の意味を教えてもらってもいいですか?

AG:元々は特別な人とか、最も綺麗な人みたいな意味があって、その“RARA”っていうだけでも最近スラングで最も綺麗な人とかそういう意味があるらしくて。あとは、特別な人とか。で、今回“THIS IS ME”とか“Name”とかそういう曲書いた後にそれがぴったりだなと思って。そのタイトルを付けました。

ーーでは、先に書いたのは“Name”と“THIS IS ME”ですか?

AG:そうですね。あとは“To Live Is”とか。そういうアルバムに入れたい元案があって、その中にラテン語の“RARA”っていうタイトルの自分の中でメモがあって、ぴったりなタイトルだなと思ってそれ付けましたね。

ーー“RARA”はラテン語なんですね。日本語に対する考え方って前回のアルバムから出てきていると思うんですが、今回のアルバムでは要点要点で日本語を採用してますね。特に1曲目のSEという形ですが、単語の羅列の中に日本語も入れてる事は意図したものがありますか?

AG:key(鍵)、なるだけkeyとして日本語を入れたいなっていうのが今あって。前はどっちかっていうと、日本でやっぱりやってて目の前にいる人たちにダイレクトに伝わればいいなと思って書いてたんですけど。今もそういう同じ思いなんですけど、今どっちかっていうと海外に目がいった時に、日本語入れるっていうのが逆に武器になるんじゃないかなってすごい思ってて。だからなるべく目の前の人たちに伝えるプラス、海外に行くっていうのもあったんで、そういう意味でもなるべく日本語入れたいなっていうのが今逆にあるんですよね。


ーー世界に出て行くためというか、自分たちのアイデンティティを持った上で、何かと勝負するときに日本語が重要になってくると?

AG:そうですね。クラブシーンとか、HIP HOPとか海外での日本語の捉え方って、また違ってて。他の国、アメリカとかヨーロッパ以外だったら、自国の言語と英語を混ぜてるアーティストもいるし。それすげぇ日本のバンドとして世界に勝負するって時に、それって逆にカッコイイんじゃないかな、みたいな。自分の血だったりとか、ルーツがちゃんと入ってるっていう。

ーーその世界をめがけてそういうのを考えてくという時に、もう「こう出て行こう!」っていうアイデアとか、道のりが見えてるとか、、、?

AG:いや、そこまでハッキリこういったらこうっていうのは無いんですけど、まずはやっぱり日本で基盤作らないといけないと思うし。ただ行きたいって言って行くのはアリだと思うんですけど、、、少しずつ。。。中国には今年も行こうかっていう話はあるんですけど、ワンモアツアーみたいな。アメリカ、ヨーロッパはまだ、、、1回フェスは誘われたんですけど、今年ちょうど自分たちのツアーがかぶってて。無理だなぁみたいな。。。世界中の音楽を聴いた時に「自分たちの武器になるの何かなぁ」って思った時にそういう風になってきたみたいな。考え方が。

ーー自然にそこにハマってくっていうような感じで入れているということですか?

AG:そうですね。だから“NAME”とかも最初2番目のAメロとかも全部英語で書いて、で、入れたんですけど、逆にそれがなんか普通に感じちゃって。そうやっていって日本語をパッて入れたらもっと新しいんじゃないかな、みたいな。

ーー“NAME”と“THIS IS ME”って2曲目、3曲目って割と同じようなテーマに向かって書いているような気がするんですが、アルバム全体の歌詞の世界観はそういう風に向けてるのか、ある一定のテーマを設けて進んでっているのか、それとも全部曲が出来ていって集まったら同じような方向性だった、とか。

AG:あぁ~そうですね、後半の方が近いかもしれないです。

ーーもう1個1個作ってったら、思ってること一貫してた?

AG:そうですね。どちらかというと僕は1曲1曲なんか、、、言いたいこと言うっていう感じなんで。1個アルバムでテーマ決めてからそれについて書くっていうスタイルとったことなくて。気づいたらこうだったっていう方が近いかもしれないですね。

ーー 一貫して思うのは「光と闇」その対比を自分の中に持っていてるのは強く感じますね。次のタイトル“THIS IS ME”って聞いてしまうと、どうしても映画のグレイテストショーマンを、、、言われるでしょう?

HIDE:(笑)。いやこれ、ギリギリまで悩んでましたよ。

ーータイトル自体を?

AG:タイトル自体を悩んでて。「そうかーそっちあったなー」と思って。でも「自分からパッて出てきた言葉だから、「まぁいいかな」みたいな。あの映画に影響受けた訳では全然ないんですけど。自分のことでもあり、周りの友達とか、あとよく物販とかで来るファンとか、言う言葉だったりとか、そういうところからすごい重なる部分があったっていうか。まぁ死んじゃうヤツもいたし。自分の弱いところとか汚いところとか、うまく出来ないところとか、隠してみんな生きているような感じするんですけど、人に見えないように。でも絶対みんな何かもって、何か抱えてるし、不得意得意あるだろうし、っていうところで、なんか全員そういうの持った上で特別なんだっていうのを歌いたくて書いたアルバムですね。

ーー曲と歌詞、いつもどっちから作ってますか?

AG:曲からですね。ざっくり言葉ではアイデアはバァーって書いているんですけど、やっぱメロディとリズムはこう後から付けていくんで、そこでそのメッセージとメロディに合うキーワードっていうか言葉を探して作っている感じですね。

ーー4曲目“To Live Is”では、「らしからぬ」って言い方悪いですが、爽やかなカッティングが入ってるっていう。

AG:そうそうそう、スタジアムロックみたいなのをやってみたくて。

ーーこれはどういう心境の変化が(笑)?

HIDE:まぁまぁまぁ。それ一番最後に作った曲か。

AG:そうだね。

HIDE:気楽にやったんですけど。

ーー開放感。

HIDE:そうそうそう。

ーー最後に作った開放感から生まれた曲ですか?

HIDE:なんか毎回そんな感じするけどな。

AG:あぁ型にはまらないって感じの。

HIDE:そうそうそう。“THE NEW ERA”とかも一番最後に作った曲だしね、アルバムの中で。

AG:“Nothing to Lose”とかもそうか。

HIDE:最後に作る曲はなかなかあの、、、名曲になる(笑)。開放感がある。「あと1曲だ~」っていって。なんか気張らないっていうか。他にもうリードっぽい曲もあるし、対比の曲もあるから、「じゃあ、あと好きな曲作ってみるか」っていう気持ちがそういうちょっと違うアプローチに気持ちが移るんじゃないですか?

ーーだいぶ新鮮だったなと思いました。

HIDE:いや俺もメンバーとかに聴かせたときに「え、大丈夫?」って(笑)。

ーー(笑)。大丈夫ってどういうことですか?

HIDE:「めっちゃ良いんだけど、、、大丈夫?」みたいな。

ーーバンドとして?

HIDE:そうそうそう。

AG:そういうウチあんま固定のアレがないから。固定の「こうだ!」って決められたものっていうのが、縛りが、あんまり他のバンドと違って広いと思うんですよね。だから作りやすいのかなっていうのはあるし。だって今回その意識がやっぱギターもストラト買いだしたりとか。

ーーギター変えたんですね!

HIDE:変えました。全部ストラトで録ってますね。

AG:もうヘビーの方から離れていきます(笑)。「古臭い音出したい古臭い音出したい」って何年前からか言ってて。

HIDE:なんかもう結構苦しいですよね、作ってて。なんっていうんだろ、、、今の流行りとかやっぱり聴いたりするじゃないですか。やっぱみんなそこに向かうじゃないですか。

AG:ハイブリッドな音っていう。

HIDE:みんなそこに向かって、曲もそこに向かって、みんなジャスティンビーバーみたいな。ポップもロックもHIP HOPもジャスティンビーバーみたいな。それ「なんでだろうな」みたいな。みんな同じプロデューサーで。

AG:ギターとかもね。

ーー時代のニーズに合っていくものが良しとされて、元々持ってたものがある売れているプロデューサーが同じ音だったら、プロデュースされたものも全部同じ音だよねっていうことにやっぱりなってきてて、それを知らずに受け入れてる部分はありますよね。

HIDE:例えばレイジ(Rage against The Machine)がカッコ良かったって俺が思ったりとか、スクラッチギターであったりとか、変なディストーションサウンドみたいに変な歌い方したりとか。ああいうのってあの人じゃないと多分出来ないと思う。プロデューサーがガッて固められたらあんなプレイも出来ないし、あんなジャンルも生まれなかっただろうし。HIP HOPとロックが混ざってるとか。あれはどんどん普通になったけど。だから「今新しいことって何かな」って考えた時にこういうちょっと昔のサウンドとエレクトロの要素がちょっと混ざれば、ちょっと差別化出来るかなと。4曲目とかは昔のU2とか聴いて書いた曲だから。


ーー今回もプロデューサーを立てずに、DIYでここまでのサウンドメイクを?

HIDE:プロデュースもRECも、、MIXも俺も一緒にやりました。

ーーすごいですね!MIXまで立ち会うとは。

HIDE:気になって気になって(笑)。

ーー(笑)。今回逆に音作りでこだわったところってあります?ギター変えたっていうのはもちろんデカイと思いますが、例えば、全体的な音の作りとして。

HIDE:例えばギターはストラト買って、パーツ使って。セッティングがもうジミ・ヘンドリックスと同じもの使ってたっていう、結果。なんかそこまで60年代、70年代、80年代のヴィンテージみたいな音の曲もあるし。あとは左右に歌があって、センターに歌ない時もあるし。

ーー左右に振ったままにしてるってことですか?

HIDE:そう。わざと。MIXしていくと「なんで真ん中にドラムがあって、ギターが右左に振ってなきゃいけないの?」みたいな。「それもみんな同じじゃん」みたいな(笑)。

ーー(笑)。セオリーはセオリーだから(笑)。でも、それを打ち崩すのに挑戦したいなっていう気持ちと挑戦出来るポジションにいるっていうことはいいことですよね。

HIDE:そういう風に受け入れてもらおうっていう考えよりもそっち先行しちゃった。「いやもっとなんかあるでしょ」みたいな。ギター、ベース、ドラム、ボーカル、これが基本じゃないですか、バンドって。バンドもこうギターいなくて、ピアノのバンドもあるし。音にももっとこう色んなグシャグシャじゃないけどあっても良いんじゃないかなっていう。歌もガンガン歪ませたりとか。歪ませてモノラルのステレオ掛けるとちょっと古臭く聞こえるんですよね。

AG:“Dharma Light”とかでしょ?

HIDE:そう。“One Day”とか。
 

ヤバイことやってるっていうのを一緒に発信して欲しいんですよね/AG

ーー良い意味でも悪い意味でも“To Live Is”で1回キュッて終わって、5、6曲目でまた世界観が暗いところにグッと1回落ちて。“Dharma Light”って言われても「????」ってなりますよね(笑)。これ仏教の教えのやつですよね?

AG:そうです。ずっと1600年ぐらい絶やさず小さい光があるらしいんですけど、そこから油断大敵っていう言葉が生まれたらしくて。

ーー油を注ぎ続けて?

AG:注ぎ続けてその火を消えないようにみたいな。サビも「注ぎ続けろ」みたいな。注ぎっていうのは油のことで、「何千年も続く炎のように」っていうのは仏教の火みたいに「自分の目指してるものだったり、情熱のあるものを絶やさず消すな」みたいな感じのメッセージを掛けてるみたいな。

ーー6曲目の“One Day”は「いつか」っていう訳し方でいいんですよね?「いつかそこから這い出してやるぞ」という意味を持してますか?

AG:そうですね。でも全部、ぶっちゃけ、最終的にはポジティブっていうか。絶対みんな全部明るい中で生きてるわけじゃないと思うんで、リアルに書いた上で…でも結局最後は大丈夫だなっていうところに落ち着きたいから。

ーー最後7曲目はなぜタイトルが擬音なんですか?

AG:「YayYayYayYayYayYayYayYay」ですか?

HIDE:それずっと見てたらさ、ゲシュタルト崩壊するよね(笑)。

AG:それ、あれっすね、サビに“YayYay”が8回出てくるので。「もう“Yay”8回で良いんじゃないか?」みたいな(笑)。最初1個にしようと思ったんですよ。“Yay”だけだとすごくキャッチーで良いかなって思ったけど、もっとなんか…馬鹿げてるじゃおかしいですけど、こう見て「なんだこの曲」みたいな感じで聴くパターンないかなと思って。ギネスに載るぐらい長くしよう思ったんですよ。ギネス調べたらアホかってくらい長い曲名があって。

HIDE:歌詞丸々のっけてるの。

AG:「そこもういいや」と思って。サビに出る回数だけ“Yay”入れたらパンチあるなって思って。ちょっと“Yay”の部分がすごい皮肉なんですよね、その曲。皮肉な曲なんで“Yay”って言ってる人たちをどこか…その狂った世界で自由だと信じさせられて、楽しんでるけどその“Yay”って言ってるのは、皮肉…。

ーー「虚像だぞ」と。“スクリーンに夢中になってる 植え付けられた幻想 真実と混ぜられた嘘”(/歌詞抜粋)要するにもうその嘘で作られたスクリーンの中で騒いでるだけでしょ?っていうような感じですか?

AG:そうですね。信じさせられてることも、でもそれは俺らは抗えないところにいたとして、それももしかしたら俺らがそうしたいんでしょって思わされてるっていうか、逆に俺ら視点の曲なのかもしれないし、向こう視点の曲なのかもしれないし、っていうか。

ーー全曲語って頂いたところで、、、今回アルバムジャケットですが、NYのアーティストで世界的に有名な WK Interactを起用してますね。どういう経緯で、、、オファーを?

AG:前作のジャケットを自分たちで描いていて、、、描いたあとにFLJとか雑誌で取り上げてくれることになって。じゃあユニット名決めようっていって。そのアートチームの。DOTS COLLECTIVEを始めて。で、編集長の大野さんが「誰に影響受けたの?」って言われて、「WK Interactっていうアーティストがすごい好きで」って言ったら「友達だよ!」みたいな。昔インタビューしたことあるっていって「ちょっと連絡してみるわ!」みたな話になって。「対談しようよ!ニューヨーク行って対談しよう」みたいな。「俺ニューヨーク行けるの?」みたいな感じで(笑)。

HIDE:11月ニューヨーク行くっていう風になってたの。

AG:したら、「でもバンドでもジャケット描いて欲しかったんですよね」って言ったら「じゃあそれも言ってみよう」っていったらじゃあ音源送って歌詞送ったらまさかのOKもらって。

HIDE:しかも来るっていう話になって。「いや行けねーのかよ」みたいな(笑)。

一同:(笑)。

AG:でも、ねぇ、ベニア(板)とかパソコン上とかそういうキャンバスにデザインするのかなって思ったら、日本で12m×12mの壁用意しろって言われて。

ーーそれはヤバイですね。相当飛んでますね。

AG:イかれてますね(笑)。

HIDE:いやー、、、イかれてるよー(笑)。

AG:「いやそんなん無理でしょ」ってみんな騒いで、俺らも「現実的に無理だったら今回いいんじゃないですか?」って言ったんですけど、周りが逆に火付いちゃって。「やるぞ」みたいな。そしたら探し出して来てくれて、壁を(笑)。渋谷の。

HIDE:渋谷っていうのがまた良いよね。

AG:で、WKも結構アートワークの提供をお願いされているらしいんですよ。全部音聴いて断ってるっていって。今回、音聴いて決めたって言ってくれて。それがめっちゃ嬉しくて。

HIDE:なかなかでしたよ。

AG:本物みたらね、ちょっとね、、、超デカイですよね。

HIDE:最初現場着いた時引きましたよ。えーみたいな。

AG:いやー見たらねぇ、ホント想像超えるよね。

HIDE:しかも、3日で描いたんですよ!

AG:それと、半年後かなんかまた来るとか話してたよね。本当かどうか分からないですけど、この絵持って東京中の壁に貼り付けたいみたいな。

ーーこのジャケットのことに対してもそうですし、バンドを超えた所謂プロジェクトみたいな感じをNOISEMAKERには感じます。アートに関してもジャケットとかに関しても。それは、意図してやってるのか、単純に「DIYやり出したらそうなったよ」なのか。

HIDE:まぁ両方じゃないですかね。昔から10年以上同じようなことずっとやってると、それが音でもアートの方でもレベルアップをどんどんどんどんしていって、今の状況になってるから、今更さっき言ったプロデューサーに全部やられて、ジャケットも知らないうちに出来ててみたいなのは俺らのスタイルじゃないなって。今回はこのWKに描いてもらったけど、これはもうリスペクトする人に描いてもらったっていう、ちゃんとリンク線があるから。今後もこういうことが続くのでは思ってます。これ以上何やるのかなぁ(笑)。


AG:これ以上はねぇ、結構無いんじゃないかぐらいの、今回は。

HIDE:最初はデザイン、ラフでくれるとは言ってたんですけど、ちょっと昔の自分たちだったら「ここはこう」とか。それってそもそも話が違うから、今考えれば。この人に頼んで、この人が思ったものをやっぱりこっちは期待したから。バッて来た瞬間「あ、もうカッコイイ」みたいな。もし万が一「ここに鳥をこっちにずらして欲しい」とかもしあったとしても、言わないって思ってたし。

AG:ちょっとね、不安だったけど、日本で描きたいって言ってたから。桜とか日の丸とか仏壇みたいなのを描かれたらどうしようみたいな。

HIDE:仏壇(笑)。

AG:釈迦とか描いたらさ、日本だからって。

HIDE:自分たちで、DOTS COLLECTIVEっていうプロジェクトを別でやってたからなおさらリンクして感じてもらえるかなと。もし、アート活動をやってなくてただ単純にファンだから描いてくださいみたいなんだったら「あぁそうなんですか~なんかやってましたね」みたいになるけど。

ーーDOTS COLLECTIVEの活動って最近出来てます?

HIDE:いやー今は音楽メインですよ。まぁでも新しいものとか描いてるし、このツアーグッズとかは描いてるから。

AG:それも全部自分たち。マーチは全部自分たちで描いたりとかしてるんで。

HIDE:それがDOTSの新作になる。そしたら今後はまた展示会なりツアーやった時にみせるとか、っていうのもちょいちょい考えてますね。

ーー昨年もサタニックカーニバルに参加して頂きましたね。

AG:その節は、ありがとうございます、本当に(笑)。

HIDE:あれはかなりレベル高かったですよ(笑)。しかも、俺ら初めてだったから。

ーーライブペインティング自体が、ですか?

HIDE:そうそう。しかもあの大きさ?そして、あの公開処刑じゃないすか。「やばい、失敗した、どうしよう」みたいな(笑)。

AG:結構他のアーティストも慣れてるから。すごい慣れてる人は最初っから用意してる人もいて。

ーーそうそうそう。

AG:「こんなんありなんだ」って逆に勉強になったけど。俺らバカの一つ覚えみたいにめっちゃ下地から(笑)。めっちゃあれ苦労したね。

ーー大変そうでしたが、、、すごい良かったですよ。ボクらが意図してるものはそういうところというか。1つのCD(盤)っていうものとかもそうですし、マーチもそうですが、「熱量が注がれた上で作られてるんだぜ!」っていうのは伝えていかないといけないし、サポートしていかなきゃいけない。

HIDE:なんか、俺去年思ったけど、バンッて描くじゃないですか。あれ、持って帰れないでしょ?あのデカすぎて。なんかこう、あの描いた色んなアーティストのポストカードとか…なんか。ポスターとか。サタニックから公式で出したりとか。なんかあったら良いな。

ーー良い提案ですね!検討します!さて、宣伝文句にはオルタナティブって書いてありますが、そんなカテゴリにはあまり気を向けてませんよね?

AG:基本気にしてないですけど、ラウドロックっていうカテゴリにされるのはちょっと疑問で、すごい。だからもっとなんか、オルタナの部分っていうのもあるから、広く言えばロックなんですけど、もっとそういう今のキッズとか、音楽好きですっていう人にそういう部分も教えてあげたいっていうか。オルタナティブっていう色んな要素が入ってる曲。

HIDE:4曲目(To Live Is)聴いてラウドと思う人逆にいるのかっていう(笑)。

AG:ロック好きですって、例えば日本のアーティストの名前が上がったとして、その人たちが影響を受けた音楽っていっぱいあるじゃないですか。なんかそういうとこの原点っていうんですか、昔の音楽とかも掘り下げた上で俺らの曲とか音楽も判断して欲しいし。こういうルーツあるんだって。だからオルタナティブって言葉がもっと浸透していけば。

HIDE:なんかあんまバンドバンドしてない普通のJ-POPとか聴く人の方があんまりジャンル気にしてないのかなって。

AG:あぁ~。

ーーそれはそうかもしれないですね。

HIDE:ちょっとなんかカリッカリのやつもロックって言ったり、ヘビーなのもロックって思ったりしてる人いるから。ちょっと洋楽かじって、そのバンドがすごい好きっていう人の方がこうなりがちなのかなって。ちゃんと各ジャンルってとこも細分化されてすごい細かくはあるんだけれども、勉強としてはいいけど。でも根本としてはやっぱり何でも、好きなものだったら何でも聴けば良いっていう。

ーー確かに。最近、自分たちがよく聴いてた音楽とかってなんですか?

AG:Post Maloneですね。

ーーPost Malone、、、不勉強で知りませんでした(苦笑)。

一同:(笑)


AG:Post Malone、すごい聴きましたね。HIP HOPアーティストですけど、ラップというよりも歌ですね。歌がすごい良いですね、メロディとか。あと、エミネムのビーフとかもすごい好きだったし。HIP HOPを僕はすごく聴いてましたね。メロディとかは、逆にロックにないものがあるから、そいういうのはすごく影響受けたりするし。そういう音楽、聴いてましたね、僕は。

HIDE:今、AGが言ったの聴いてましたよ。でもサブスクで、ひたすら曲作るときは色んな楽曲を聴くようにしてますね、、、もう覚えてないっす(笑)。マジいろんなジャンル聴くから、だから1ヶ月、たぶんもう1000とかもう探しまくってちょっと気になったらもう登録しておいてっていう作業。作業(笑)。「俺はPOPが嫌いだから聴かない」とかじゃなくて、全部ジャンル聴いていって、見つけていって。

AG:インプットインプット。

ーーインプットが多くて、凝って音を作っているのはすごく感じます。また、その逆に「わざと音引いてるな」という感覚もあります。前作って、もっとエッジに攻めてましたよね?今回は、バランスをとったサウンドメイクで、NOISEMAKERとして今いるべきポジションをちゃんと狙ってやってるのか、と。

AG:嬉しい(笑)。確かにドラムの音とかね。

HIDE:そうですね。結構前よりは丸くなってるのかな、ちょっと。生々しいというか。

ーーバンドの音に原点回帰じゃないですが、戻ってきてる気がしてます。

HIDE:そうそう、バンドの音なんですよね。何ていうんだろう…ギターの音、ベースの音、ドラムの音って言われたら想像出来ると思うんですよね、みんな。そしてバッキバキのアーティストの聴くと「あれっ、ギターの音ってこんな音なの?」とか「ベースの音ってこうじゃないよな?」とか「ドラムのスネアってブワァーン!って鳴ってるけど、本当はこんな音じゃないよな…」ってなると、やり方分かるじゃないですか、どうやって作ってるか。それは言わないけど、そこに疑問が生まれる。それはライブで表現出来ないと。カッコ良いんだけど。それはカッコ良いのか俺はよく分からないんだけど。ってした時に、彼らは彼らで全然正解だから「じゃあ自分たちの正解を探そう」ってなってこういう風になってる。

ーーすごい好感持てました。個人的には素晴らしい出来だと思ってます。さて、ライブは最後ワンマンで締めくくりますね。

AG:そうですね。500人ぐらい連れて来てください(笑)。

ーーいや(笑)、ボクが呼ばなくても全然埋まるんじゃないですか(笑)?

AG:真面目に応えると、、、なんだろうな、、、毎回そうですけど、俺ら達だけだったら限界あると思うんですよね。この発信力っていうのは。どんだけ良い音楽作って、良いライブやって、すごいこんな巨壁にジャケット書いたり、アートとロック融合してっていうヤバイことやってるっていうのを一緒に発信して欲しいんですよね、やっぱ。こういうストリートチームじゃないけど。やっぱ大人がこうガッてやったっていうよりもファンの力でデカくなったっていうところにいって、最終的にそういうファイナルが埋まったら、見える景色違うと思うんですよ。だからみんなで辿り着きたいので、そういう瞬間を見逃さないで欲しいなっていう。俺らずっと常に大きいとこと上を目指してるから「あん時行っておけば良かったなーー」って言わせるぐらいのツアーにしようと思って。だから間違いないCDだと思うから、手に取って絶対来て欲しいですね、ツアー。


HIDE:まぁ似たようなことなんですけど…今回も“ROAR”とか“RED APHELION”みたいに歌うところ、いっぱいあるから、その参加して一緒にライブも作り上げていって欲しいなって。で、今新しくアートプロジェクト、DOTSなんですけど。NOISEMAKERでも同じようなことはやってるので、ちょっと参加型のアートプロジェクトも今考えてて。近日公開するんですよ。これはいつ出していいか分からないですけど、各所に限定のポスターをバァーッと置いて、MAPだけ出すっていう。

AG:結構アートの人とか、自分でパーッて描いたやつとか、電柱に貼って座標のスクショして、そこに行った人がもらえるっていうやつ面白いなって思うから、そういうのをバンドで、アートで見せれたらなっていう。

HIDE:そういうのもやってるから、ツアーの時とか、リリースの時とか、その土地行くじゃないですか。そしたらライブ以外でも楽しむ要素とかも考えてます。期待しててほしいですね。





“RARA”
01. RARAAVIS (Op SE)
02. NAME
03. THIS IS ME
04. To Live Is
05. Dharma Light
06. One Day
07. YayYayYayYayYayYayYayYay

VPCC-86229 (¥1,667 + tax)



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