CARNIVAL

A Message from the Producer of SATANIC CARNIVAL

いつまでもあると思うな親と金。
来年もあると思うなサタニック。

先に言っておきます。来年はサタニックお休みします。オリンピックの影響を真正面から受けています。ビッグウェーブに乗っかるつもりが、飲み込まれたロコボーイです。 次回は2021年に開催予定です。
あれ、そろそろ猫型ロボットだっけ?違うか。まぁ、いっか。


さて
毎年、開催直前にこうして皆さんにメッセージを書いておりますが、 折角の機会なので、パンク・ラウドシーンが、なぜ熱く続いているのかについて考えてみました。

私事で恐縮ですが、私は元々は何も考えていないおつむテンテンのアホでした。 なんとなーく大学まで行き、就職活動もしないでフラフラしているところを PIZZA OF DEATH代表の横山に拾ってもらいました。 もう20年以上前の話です。 その当時はまさかこんなに長くPIZZA OF DEATHが続くことなど想像もつきませんでした。

PIZZA OF DEATHに入った当時はかなりのカルチャーショックを受けました。
何も考えていなかった私にとって、特にパンクシーンのバンドマンの音楽・ライブ・表現に対する姿勢には 本当に感銘を受けました。実に様々なことをバンドマンから学びました。

そして、このシーンがこんなにも長く続いているのはバンドが強い意志を持って活動を続け、引っ張ってくれていること、 そして彼らを好きで支えてくれる皆さんとの信頼関係があってこそだと思っています。 バンドを続けることは並大抵のことではありません。 彼らはリスクを恐れず、人生を懸けてバンドをやっています。 またツアーでは平気で何百キロも移動してそのままライブをします。 ハードなツアー活動の中で、命を落としたバンドマンだっています。 メンバーチェンジや活動休止など様々な困難を乗り越え続けているバンドもいます。 私、司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」が好きなんですが、 全8巻の長い物語のクライマックスで竜馬が言ったセリフがあります。 セリフ自体は何の変哲もない短い一言なんですが(なんと言ったかはここには書きません) 作者はこの一言を書くためにこの長い物語を紡いできたという趣旨のことを書いておりました。 長い物語の中で様々な困難を乗り越えながら、命懸けで信念を貫き生きた竜馬の言葉だからこそ感動できました。 そして作者は、言葉とは「何を言うか」ではなく「誰が言うか」だとも書いていました。 これって本質を捉えていると思います。 バンドマンの音楽に感動し勇気づけられるのも同じです。
彼らは誰かに曲を書いてもらって、寄せ集めのバックバンドで、 ただ歌っている訳でもありません。(歌手を否定している訳ではありません)

自ら創った音楽を、自らの意志で、自らの演奏で、自らの想いを全力で奏でています。

皆さんは彼らの音楽やライブを好きである以上に、
自覚的であるにせよ、無いせよ、彼らの生き様を感じ取っているからこそ感動し、信頼できるのだと思います。だからこのシーンとカルチャーが続いて来たのだと思います。

ちょっと話はズレますが、
ある曲のイントロが鳴った瞬間に、数万人が同時に大歓声を上げたときの高揚感って最高ですよね。 鳥肌立ちますよね。

スポーツで例えるなら
サッカーでゴールが決まった瞬間とか
野球ならホームランが入った瞬間とかに匹敵するんじゃないでしょうか。

ライブってそんな瞬間だらけですよね。 ゴール決まりまくり、ホームラン入りまくりが絶え間なく巻き起こってますよね。

ライブ最強説。

ああ、やっぱり、ライブが一番燃える~。 音楽好きで、バンド好きで、バンドマン好きで、良かったぁ~って思いませんか。 好きじゃなきゃ歓声なんて上げられないですからね。この好きになれるという感性って皆さんにとって本当に価値のある財産だと思います。なんなら才能だと言っても過言ではありません。
命懸けのバンドマンとそれを受け止める感性を持った皆さんとの 信頼関係で成り立っているこのシーンって凄く熱いと思いませんか。
これからも末永くその関係を大切にしてもらえればと。

私はそれを感じられる"居場所"作りをできればと思います。

最後に
大切に思う気持ちがあれば自ずと自らの行動も変わってくると思います。

行儀は悪くても思いやりがあるのが、ライブキッズの良いところ。
何をすれば良いか、自ら考え行動できるのもライブキッズの良いところです。

我々スタッフも全力を尽くしますが、サタニックは皆さんのご協力があってこそ!

イベントが無事完遂できるよう、皆さんどうか力をお貸しください。
そして、来年の分もサタニックを存分に楽しんでもらえれば何よりです。

よろちくび。


from I.S.O