Crystal Lake "CURSE" INTERVIEW!!
Interview by Suneo
Photo by Crystal Lake
長らくサポートメンバーとして活動してきたGaku(Dr)、Mitsuru(Ba)を正式メンバーに加えるとともに、新Gtとして元HER NAME IN BLOODのTJを新メンバーとして迎え入れた新生Crystal Lake。このタイミングで、メンバーをオフィシャルな形でまとめた真意、シングル”CURSE”について語ってもらった。
「バカ」「ツアーできる」「NO FUTURE」で、気合入ってるやつじゃないと駄目だなって
---正式メンバーを発表されましたが、なぜこのタイミングでの加入に至ったのか?語り尽くしてきたと思いますが、改めてお願いします。
YD:いやもう、ここまでやってきて、いろいろ経て2人になって。。。
Ryo:B'zになり。
Mitsuru(新Ba):B'z、メタルコア上がりのB'z!
YD:当初からライブを予定してたから、それに向けてどうしようかってなったときにギターをしっかり入れて、またアルバムツアーするみたいなときに一緒にツアーできる人間で、もう結構自分たちも30歳超えて、、、Gakuは超えてないか?
Ryo:ギリ28っすね。まだ28歳。
YD:もう本当に振り切ってて、「バカ」「ツアーできる」「NO FUTURE」で、気合入ってるやつじゃないと駄目だなって思っていて、たまたまTJ(新Gt)と飲みに行ったときに、彼が全部備えてたし、かろうじて、ヨーロッパツアーやったことある、長年ギタリストとしてやってる、、、お前じゃん!みたいな経緯で(誘った)。
TJ:びっくりしました。いきなり誘われたというか。「その話(今後の活動に関して)は実はこうなんです」っていう話の流れから、0.2秒後に「欲しい!」って言われて(笑)。
YD:正確には「欲しい」とは言ってない。「やる?」みたいな。
TJ:そっから、もうちょっと時間いただいて。もう1回ちょっと深く話したい、と。
YD:それが、去年の8月ぐらい。
TJ:そうですね、今に至るまでにかなりの準備期間を設けてましたね。以前に所属していたHER NAME IN BLOODのメンバー各々が今後に描いているビジョンがちょっと違っていったので、話し合って、結果解散することなり、Crystal Lakeに加入する流れになりましたね。
YD:あと何かやるんだったら、みんな世界ツアーを回って、誰かが死んだらバンドも倒れるぐらいの勢いでやってるから、しっかりみんなでやろうよってことで。Gakuと、Mitsuruもずっといろいろなことを共に経験しながら、軍隊バリな生活(笑)をやって、一緒に生活してきたから、気持ち入れてやってるのにメンバーじゃない方が逆に不自然じゃない?ってことで。改めて、目指すところを話して、メンバーとして一緒にやっていこうと。
---正式メンバーが2人になって、ピースを埋めたいということでギターを探してメンバーにしようって考えたときにサポートメンバーも正式なメンバーとして、、、という流れだったんでしょうか?
YD:サポートといえど、俺は最初っからメンバーだと思ってたんですよ。別に肩書きだけで。肩書きや形式だけじゃないでしょって思ってたけど、いろんな国に行ってさ、年間100何本やってる中でさ。
Mitsuru:俺もGakuも、そこに対してはもうサポートって感覚持ってなかったのもあるんですけど。なんかそういうフワッとした関係でずっとやってても、、、だったら、もう気を引き締め直して5人でしっかりやって行こうって話はちょっとしました。一旦バンドを立て直すじゃないですけど。
---サポートと言いながらCrystal Lakeで何年やっていますか?
Mitsuru:3年か、4年か。サポートBaに関してはもう一人居た時期があって、Sailing Before The WindのBitokuも僕と半々でやってたんですけど、前回のアルバム"HELIX"が出たタイミングで、僕も前やってたキバオブアキバの活動のことやいろんな自分の中での転換期を迎えつつ、Crystal Lakeの海外での活動が本格的になってきていた時期が重なっていて、、、ダリィと思いながらやってます。
YD:あ、ダリィ?きつい(笑)?誰しもね、そういう、、、きついじゃん。こういう生活をしてて、普通の生活をしている周りの人たちとのギャップがあるから。MitsuruにもTJにも紆余曲折あるけど、(各々が)いろいろやってきたし、1回、飛行機事故で全員死ぬくらいまでの覚悟でやろうって話。
---機材を積んで自走で国内のツアーを回ろうってそもそも普通の精神の人たちではやらないだろうし、なおかつそこから海外ツアー行こうぜ!ってのは、さらにもう1個ネジが飛んだ状態の人たちしか踏み入れない領域な感じがするんですよね。
YD:そうそう。
Mitusu:そこで、TJが入る理由として、ツアーをタフに回れる人材かっていうのはデカかったですね。
YD:あとは人間性かな。一緒に生活できるかどうか。その上でタフなツアーを一緒に回れるか。
---次会うときにTJはボロボロになってたりしないですか?
YD:かもしれない。大丈夫、(TJは)今日もボロボロだし。さらにボロボロになるくらいの気合でやって、人間は大きくなるよ。
---怖いですね。。。
一同:笑
---メンバーの加入発表などは今の時期になりましたが、2020年にコロナ禍により情勢が変わっていく中で色々な準備を水面下で行っていたようですが、2021年になっても情勢は好転を見せず、足踏みをする期間が長くなってしまったように思えます。次のビジョンに関してはどのタイミングで考えていたんでしょうか?
YD:最初コロナになった(世界に蔓延し始めた)瞬間は、もう結構限界ぐらいみんな追い込んでツアーやってて。ライブにフォーカスしてたから、1回良い意味でも、夏休み?いいタイミングだな、みたいな。いい意味での休憩。仕込めるものを仕込んで、落とし込むにはいいタイミングだなと思って。だから、2022年のスケジュールはすごいバチバチに組んでて。(2020年は)クラウドファンディングとかもやったし、それで今までリリースしてた曲の再録出したりも出来たし。本当は再録も何かおまけだったんだよね。
Ryo:最初ボーナストラックの予定だったんですけど、アルバムにした方がいいんじゃないすかって話で進んで行きましたね。
---もう第何期 Crystal Lakeって言っていいのかわからないですが、YD以外に初期メンバーはいない訳なんですが。
YD:寂しい。。。
一同:笑
---逆にいうとCrystal Lakeのビジョンを体現していくメンバーがやっと揃ったという認識でいいですかね?
YD:そうだね。みんながいろいろ多分思うところもあるだろうけど、「やるならやろうぜ」っていう温度感は誰しも(今)持ってると思うんだよね。多分、自分の人生レベルでも。ぶちかますっていうところに1回ピンってまとまるっていうのがきたから、全員メンバーとして発表して、アルバムしてツアーしようみたいな状況には今ある。
---体勢が整ったということで、来年にはアルバムをリリースし、タイトルツアーを行うことを期待されていると思います。アルバムとそのツアーに対して、逆算的にシングルやライブ活動などを仕込んでいますか?
YD:アルバムのビジョンがあって、ツアーのビジョンがあって、挑戦しようとするビジョンがある部分の中で、それのイントロダクションとして、カットオフしたのが今回の7月のメンバーの発表とツアーとシングル。ここから実はそういうレイヤーが何層も自分たちの中にあるから、それを順番に伝えていくっていうフェーズになっている。
HER NAME IN BLOODがあったからこそ、、、キバオブアキバがあったからこそ、、、
---ここでやっとシングルに話が及ぶんですけど。
一同:苦笑
---シングル"CURSE"ですが、MVも公開されている"Curse"=「呪縛」という意味なのですが、呪縛ってかなりハードなタイトルですよね。
Ryo:呪縛、、、という意味よりも「宿命」ってことですかね。定められた運命みたいなそういうニュアンスで"Curse"を使っていて。ミュージシャンとしてやるべきことって何だろう、と。コロナ禍にあって、やっぱり改めて自分の使命というか、Crystal Lakeとしての使命って何だろうって考えたときに、やっぱ音楽を作って活動を続けることだと思ったんですね。自分たちがこうやって今でもやれてるのって、今までやってきた先輩方だったり、レジェンドが道を作って音楽を作って切り開いてきてくれたからこそ、今自分たちはここにいるんだっていう意味を込めて。何より、TJが入るっていうのも、HER NAME IN BLOODがあったからこそこうやって俺らが一緒にやれるし。キバオブアキバがあったからこそMitsuruとも一緒に音楽やれてるし。そういういろんな繋がりが今の自分たちを作ってるんだよっていうメッセージを込めてます。いろんな感情が混じってるっていう感じですかね。それが果たしてポジティブなのか、それともネガティブなのかっていうのは、多分人によって捉え方が変わるんですよね。呪縛っていうのをどっちに取るかですよね。本当に自分を縛って離さないネガティブなものなのか、定められた使命だと思ってそれを全うするのか、二面性があると思うんです。それは結局やる人、聴く人、捉え方次第になるんじゃないかっていう猶予は残していて。だから、あえてそういうネガティブなワードだけど、メッセージ自体はすごく前向きっていう矛盾も込めて。
---頭いい人が書く歌詞ですね。
YD:さすが、早稲田(大学)中退(笑)。
Ryo:DROP OUTしてますからね(笑)。
YD:それに比べて、推薦入試の願書をなくした男。
TJ:卓球でクラブチームに所属してて、推薦もらってたんですよ。でも、受験票、神隠しにあってなくしました(笑)。
---もう1曲の“Mephisto”はCrystal Lake節ともいえるような楽曲ですよね。メタルコア、ハードコアあたりでは逆に今はあまりいない音色&ビートの楽曲というか。ある世代にとってはストレートな楽曲とも取れるんですが。
Ryo:他、見渡すと、今いないんですよね、確かに。
YD:そうかな?
---もっと、カオティックやビートダウンに特化した楽曲は増えていますが、この直球な楽曲は多分、今はあまりないかな、と。Crystal Lakeとして楽曲を積み重ねていって、今このご時世にこれをやるっていうのはやっぱり「節」があるなと思って受け取っています。このような楽曲を他のバンドで披露したら、“Crystal Lakeっぽい楽曲”って言われてしまうくらい、だと個人的には思ってます。
YD:確かにそうかもしれないね。そう言われるとやってきたね(笑)。本当にね、自然と出ちゃうからね(笑)。
Mitsuru:リフの泉(笑)?
YD:上げてくるねー、奢ってもらっていいですか?
Mitsuru:悪い流れになる(笑)。やめましょう!
---ハードコアやメタルというジャンルには、新鮮さも必要ですが、今までの系譜をちゃんと踏んでるよねっていう一種の伝統芸が重要視される部分があると考えています。初期Crystal Lakeとして出した系譜をちゃんと今でもできるっていうのは、素晴らしいことだなと思ってます。
YD:ありがとうございます(笑)。そんなこと言ってもらえるなんて嬉しい。
---タイトルが“Mephisto”ですが、ファウスト伝説をインスパイアされてると思います。しかし、一般的に知られているゲーテのファウスト伝説における“Mephisto”ではないですよね?
Ryo:そうなんです!1500年くらいの戯曲で、フォースタス博士の話ですね。ファウスト伝説を題材に取ってやってるものです。歌詞は“Mephisto”側に立って書いているんですけど、コロナがテーマにも絡んでいるんですが、自分たちがもうまさにコロナの状況にあったあのとき、去年の3月、アメリカでいきなりツアーが中止になったあの瞬間の気持ちをなぞらえて表現してます。
---北米ツアーでしたよね?
Ryo:ツアーのLIVE4本やって、やってる中でも「これ、どうなるかわからないね」みたいな話あったんですけど、そこで突然(ツアーが)なくなったあの瞬間、何かこう、全て奪われたような気持ちになって。そのときにこれって何か悪魔と契約してて自分たちが今までうまくいってきたけど、その契約が切れて、その魂を今奪われてしまったのかなっていうふうに思ったんですよね。
YD:ヴォーカルってすごいね。
Ryo:それがすごいファウスト伝説とリンクしたというか。
Mitsuru:同じバンドの人の会話じゃなかったですね(笑)。
YD:俺からしたら、これからカリフォルニアにまた帰るのかよ、、、ってしか思えなかったよね。
一同:笑
Mitsuru:俺からしたら、やっと日本に帰れるって思いましたけどね。
YD:そういうところ。そういうとこだよ(笑)。
Mitsuru:やるときはやるんで大丈夫ですよ。
---笑。歌詞の内容だけ聞くと暗い話で終わりそうですよね。戯曲としてはフォースタス博士が、Mephistoと契約をして力を得て、それに縛られて生きつつも最終的には地獄へ行くことを受け入れ、その行動は他の者たちに肯定され手厚く葬られる、という話なんですが。この題材を歌詞にするなんて、すごい発想ですね。
Ryo:結構何て言うんすかね、DIGGERなんで。いろいろ哲学的な話題とか、なんか映画とか漫画とかも、背景にあるものっていうのをすごく知りたくて調べるんですよね。これはこういうストーリーがあるから映画ができてるんだとか、そういう考え方が基になってできてるんだっていうのを、勉強してるうちに、自分の中でも落とし込めるようになってますね。
Mitsuru:さすがっすね。(早稲田大学)中退、やばいっすね。
YD:何の話かわからないでしょ?
TJ:メフィ、スト??
一同:爆笑
Ryo:ファウスト伝説の話がベースにあるんだけど、、、
YD:(TJ)寝てた?
TJ:寝てないっす!!ちょっと違ったタイプのMephistoがあったんすよね?
YD:何と違った?
TJ:、、、すいません、、、忘れました。
一同:爆笑
Ryo:一番有名なゲーテって人が書いた物語にファウスト伝説って話があるんですけど、それじゃなくてあんまり有名じゃない戯曲を題材にしてるんだよね。それも結局はシャーマンキングが好きで(笑)!漫画の中にファウストってキャラがいて、それが好きで。ずっと俺の中で残ってて。最近、復刻してて。厨二病をくすぐるよね。
Mitsuru:かなり厨二だよね。
Ryo:それもきっかけだったんですね。
---題材がゲーテの書いたMephistoではないって気が付くのに、<For four and twenty years>というバースにまで辿り着いて改めて解釈に取り掛かって、結構時間が掛かりました。
Ryo:よく気付きましたね(笑)。
YD:2人でやっといてもらっていいっすか(笑)?
Ryo:いや、今自分でびっくりしました。まさかそこの一節を突っ込まれるとは。
---メタルやシンフォニックな世界観が好きな人たちは、割と近しい位置に居て、多分そこを突っ込むはずだろうな、と思ってました。特に海外のメタルコアを好きな人たちは、絶対にこの手の解釈をするのが好きだから。曲としては一聴すると明るいイメージではあるけど、内容としては暗く深い部分をイメージさせる。陰と陽をうまくパッケージしていて、「節」がありながら、次のアルバムに向けたシングルのような意味合いを感じました。最後に"Apollo Re:Coded"ですが、こちらはリミックスですが、公募ですよね?
YD:ざっくり今日までに至りました(笑)。
Ryo:いろいろありまして(笑)。
YD:この後しっかりやるんで!
今は自信を持って「ミュージシャンです!」って言えるよね
---このシングルは次のフェーズに入りますっていうカードだと思いますが、このまま東名阪のワンマンツアーを行いますね。
YD:筋肉痛の心配ですね。意気込みってよりかは、やっぱり来年に考えている新しいフェーズに向けた、1個のスタートとして捉えていて。だから何かそこで全部をぶちかまそうというのはなくて、まずそっから何かが始まってくるんだよっていう、、、きっかけなんですよね。ただ、久しぶりに観てくれる人とか、すごい楽しみにしてもらってたけど、ずっとやってなかったから俺は。そういった意味も含めて自分たちのその現体制の最善を尽くすんだけども、こっからまた生まれてくる何かをきっかけに作れたらいいかなみたいな、そういう感じなんですよね。だから、何かをするためというか、そういうスタートアップのきっかけになれば。
---バンドによってはこの制限された状況下では、もう自分たちの冠ツアー/ライブは絶対打たないとしているバンドもあります。その点はどう考えていますか?
YD:俺もそうだった。やっぱり1年何ヶ月やってないのは、その根底の考え方がベースにあったから、やってこなかったし。なんか変な感じなんだったらやめようよ、無理して今配信とかやるのもやめようよ、だったら自分たちがそういう表現したいものを作品として出して楽しんでもらうとか、できなかったことをやろうよっていうのが、今日に至るまで。ただ、これも繰り返しになっちゃうんだけど、新しいメンバーを入れて、アルバムに向けて逆算した際に、自分たちにとって必要なタイミングが7月だったんだよね。ストーリーを作るために、Crystal Lakeのネクストを見せるための入り口を開くタイミングをいつにするか、俺は探ってた。お客さんどうこうっていうところは、もちろんあるんだけど、ショーケースで言ったらね。でも、なんかトータルの、そういうメンバーだったり、ツアーだったり作品だったり世界とか、そういうところを踏まえて、あのタイミングで作ってっていうのは、考えてたかもしれない。本当はオリンピックっていうところがあって、もうちょい世界がオープンになってることを当初期待してたんだけども。そういうところも、なんていうんだろ試算はしてた、正直。自分たちのスタンスに対して、フィットするように。今回はギャップが出たとしても、何かやっぱり伝えなきゃいけないもんがあって。このスタートする体制とともに、それがね、やっぱり作品とライブっていうのは対でやりたかったんだよね。その気持ちの方が上回った。
---お披露目ツアーの東名阪があって、その後10月に自主企画であるTRUE NORTH FESTIVALが控えてますが、どんな構想をお持ちですか?
YD:なんだろうな。なんか前提から言うと、やっぱり自分たちがいろんなことにトライしたり、いろんなところに行ったりするけど、「自分たちが見てなきゃいけないものってここにあるよね」って定義するための企画にしてる。そこに出る人たちっていうのは、ラウンドしてきた中で自分たちが感動した人たちを自分たちのホームに招いて、一緒にパーティーして、一緒にこの音楽を作るってことを一つ目の目標にしてて。二つ目が、前のインタビューや他でもよく言ってんだけど、Taste of Chaosで、自分たちがオーディションを受けてそこに立ったことをきっかけにバンドの目線が変わったから、そういう同じ考えを持てるような若手なのか若いバンドなのか、新木場STUDIO COASTでまだやってないバンドに出会うっていうのが二つ目の目的。そこはブラさずやろうかな、と。今年は海外からバンドが招聘できないから、普段からやりたくてもやれなかったような、ちょっと付き合いはあるけど、一緒にやりましょうよみたいなバンドたちともやろうかなっていうのが今回。「継続は力なり」ということですかね。予定が合うバンドはみんな参加してくれるし、理解してくれてるから。
---詳細はだいぶ先になりますか?
YD:もうちょっとしたら発表する。まだ、書けないと思うけど、いろいろリンクしてくると思う。なんかレイヤーの違うバンドでもさ、同じライブハウスでやったときに、同目線でシンクロするから、リスペクトに変わるじゃん、感動して。バンドサイズはそれぞれかも知れないけど、そういう方々と同じ気持ちで話せるようになったかな。自分たちのスタンスだったり、向こう側の解釈っていうのもちょっと前と変わってきたのかなっていうのはすごい感じてて。自分たちがリスペクトしてても、向こうがやりたくないケースってのは山ほどあったりするわけだし。俺はハードコアの文化の中でいろんなやつがいて、高学歴とかスーパーヤンキーが同じ場所にいてっていうのを経験してきてるから、音楽(もっと広義のジャンル)もそういうとこあると思うんだよね。そういうところで俺たちはいつもヘッドバンガーとして、バキーン!とやってんだけど、新しく入ってきたやつが駄目だったら駄目で帰ってもらってよくて。来る者拒まず、去る者を追わず。新しい世界でもっとやばいとこあるよ。そっからもっとさ、NUMBに流れる人がいたりさ、そういう何か、ね、伝染カルチャーであることがいいのかなっていう。ループできる環境っていうのは、前よりもすげぇよりフラットになってるかな、と。自分が高校生で聴いてきた音楽でさ、イベントに出て、繋がって、また新しい若い奴が来るってなったら超ヤバいじゃん。
---HELL FESTへの出演もありますね。
YD:2020年?の振替で出演が決まってる。その後、そのまま世界ツアーに出て、、、もうがっちり予定は組み上がってる。でも、まだ言えないな(笑)。今しかできないことをやって。俺はブリュワー巡りをしたいだけっていう。でも、来年の6月頭は空けてあります。これだけは言っておきます(笑)。お願いしますよ、もう。お願いします。
---なかなか国内でCrystal Lakeをフルで見られる機会も今後減っていきそうですね。TRUE NORTH FESTIVALは日本のファンにとっては貴重な機会になりそうですね。
YD:今年は、振り替えで一応秋冬は国内ツアーをやろうとしてるから、今まで自分たちが動けなかったものをリカバリーしていけたらな、と思ってる。あと、もっと、、、SATANIC(CARNIVAL/ENT.)の話じゃないけど、バンドと話せる人たちがもっと増えたらいいなーと思ってて。バンドだけじゃなくて、それを取り囲む人たちが何かもっとフラットに話せたらいいなー、って。みんなで作戦会議しながら。なんかさ、そういうのがあんまりないんだよね。自分でも自負するけど、ラッキーだよね。(違うシーンに)飛び込んだからこそだと体感できて、今こうやって言葉で話せるけど、俺も時間かかったし。でも、それってすげえ伝えていくべきだなって思う。「やってみなよ!やってみないとわからなくない?」って。そうすると道筋が見えてさ、そこに感動があれば、ダイレクトにレスポンスを受けて、また(このシーンに)戻ってきてほしいって気持ちが芽生えて音楽が繋がるっていうのも、(飛び込むまで俺らも)どっかでびびってたし。それがやっとできたメンバーでもあったからオフィシャルな形になったのかなっていうのが、冒頭の話を踏まえて思うことかな。みんなで(違うステージ/レイヤーに)行くってなったときに、ヒヨることはないと思うんだよね。もっと違うことにフォーカスするようになったから、よりプロフェッショナルに。10年前とか自分のことをミュージシャンっていうことって恥ずかしかった。仕事もしてどっちつかずだったし。でも、今は自信を持って「ミュージシャンです!」って言えるよね。なんか恥ずかしいことじゃないなっていうか。
Ryo:「職業なんですか?」って聞かれて真っ先に「ミュージシャンです」って言えるようになりましたね。
YD:“ミュージシャン”がアイデンティティになったのは、結構いろいろ経験があるからなのかな。もう、やるしかないです(笑)。
Crystal Lake [CURSE]
1. Curse
2. Mephisto
3. Apollo Re:Coded
Crystal Lake Official Web Site