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column

タイトル

SCENE by Photographer/Edit. Takashi Konuma 02

ライブハウスを記録するシーンの第一線で活躍するライブカメラマンたち。彼らがいなくては、その現場で何が起こっているのかが歴史として残らない。
SATANIC CARNIVALにおいても"SATANIC PHOTOGRAPHERS 写真展"が展示され、写真を楽しむことができる。だが、その1カット1カットには、フォトグラファーたちの思いがある。そのメッセージを写真だけではなく言葉でも知りたい。
この企画では、そんなシーンに関係するフォトグラファーに、この1枚の写真に、どんな思いがあるのか。語れる写真を紹介してもらう。
企画タイトルは"SCENE"。ライブ写真に限らず、風景や生き物、人や場所、彼らが撮影した写真群とメッセージを伝えていきたい。 今回はTakashi KonumaのSCENE、第2弾。テーマは身体と心の距離感。


SCENE by Photographer Edit.Takashi Konuma 02


身体と心の距離感


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"前回の寄稿の際には「UNITY」をテーマに想いを表してみました。
2回目となる今回は「身体と心の距離感」をテーマに想いを表して見ようと思っております。

新型コロナウィルス感染拡大によってライブハウスで“非日常”な“日常”な空間に日々身を委ねることから一旦距離を置いて(今すぐにでも戻りたい場所であることは明らかですが)約5ヶ月ほどが経ちます。
今は徐々に配信ライブやガイドラインに沿ったライブの開催が動き始め、まだまだ以前の様な状態ではありませんが、ライブハウスという特別な場所に音楽が戻るきっかけが生まれてきていることが嬉しいです。
日々これまで撮影してきた写真を見返してみても、今の状況で考えてみても特別な空間であったことが身に染みて感じられ、その景色を残すことが出来たことが幸せな立場であったことを感じております。

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前書きが長くなりましたが、今回は“身体と心の距離感”をテーマに書いてみようと思います。
前回のテーマである“UNITY”もそうですが、ライブでの楽しみ、撮っている際の楽しみの1つはアーティストとフロアの距離感もその1つだと思っています。今はライブ以外でもそうですが、人との距離が取り上げられてもいますが、それだけお互いの距離感が特別だったんだなと改めて思います。

距離感。小さいライブハウス、大きいホールやアリーナ、スタジアムなど様々なキャパシティの会場がある中で撮影してきた中で、実際に客観的な広さは感じるものの、気持ち的な距離感を感じたことがあまりありません。ステージに向かうメンバー同士で気持ちを1つにする瞬間、ライブが始まるあの会場内が暗転する瞬間、SEがなり始める瞬間、メンバーが出てきた瞬間、その日の1つ目の音が鳴り始めた瞬間。その瞬間を経て一気にステージとフロアの間にいる身として距離感を感じることが無くなります。

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前を向けばアーティストがフロアに届けようと全身全霊で繰り広げるライブ、後ろを向けばその気持ちを全身全霊で受け止めて自分の気持ちを返そうと全力で楽しんでいるフロア。そのパワーを身体に受けながら撮影する時間はとても特別だと自分自身で感じています。拳を上げれば拳が上がる、マイクを向ければ大きな声で声を届ける、身体を動かし鼓舞すればそれに応え身体が動く。それはどのサイズの会場でも何も変わらない、自身のツアーだろうがフェスティバルだろうが変わらない。非常にシンプルで美しい景色だと思います。それは個人的な想いですが、そのステージに上がるまでのアーティストが積み重ねてきたものとフロアの皆様がその日を迎えるにあたって溜めてきた感情、チケットが取れた喜び、会場に入った時の高揚感がそうさせているのではないかとも思います。

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よくステージから会場の後ろまで見えているという言葉を耳にすると思います。
それは一緒に特別な空間の中でお互いの気持ちのキャッチボールをしたいとお互いが思い、挙動に共感する、目が合う、心が通い合う。だからライブは時には溜め込んだ気持ちを解放出来たり、心を鷲掴みされる気持ちになったり、また明日から頑張ろうという力が漲る気持ちになったり、側に寄り添ってくれるものなのではないかなと今でも信じています。

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冒頭にも書きましたが、今はその様な光景がまだまだ見れていません。
いつの日か早い段階であの特別な空間で、数ヶ月前に感じていたあの前後からのパワーを全身に受けながら、その時しかない光景を形にまた残すことが出来たらと願っています。その為にも日々健康に、全ての方にご自愛いただきたいと思っております。また早くライブハウスで共感し合いたいですね。"

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Photographer Profile
小沼高

1981年千葉県生まれ。五感で感じるライブハウスでの光景、感情を吐き出すバンドマンやお客さんの表情、挙動、雰囲気。それらの“SCENES”を写真に残すべく沢山の人の縁に助けられながら、その日、その時間、その時の気持ちを形として共有出来る写真を目指しながら撮影活動を行なっている。2018年12月に自身初の写真集「SCENES」上梓を発表。現在も発売中。
https://takashikonuma.com/
https://www.instagram.com/takashikonuma/
https://twitter.com/Takashi
Konuma
kokuchi



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