COLUMN

SCENE by Photographer Vol.18 Edit. Takashi Konuma 06

ライブハウスを記録するシーンの第一線で活躍するライブカメラマンたち。彼らがいなくては、その現場で何が起こっているのかが歴史として残らない。
SATANIC CARNIVALにおいても"SATANIC PHOTOGRAPHERS 写真展"が展示され、写真を楽しむことができる。だが、その1カット1カットには、フォトグラファーたちの思いがある。そのメッセージを写真だけではなく言葉でも知りたい。
この企画では、そんなシーンに関係するフォトグラファーに、この1枚の写真に、どんな思いがあるのか。語れる写真を紹介してもらう。
企画タイトルは"SCENE"。ライブ写真に限らず、風景や生き物、人や場所、彼らが撮影した写真群とメッセージを伝えていきたい。
今回はTakashi KonumaのSCENE、第6弾。テーマは「見つめる目」。
 

SCENE by Photographer Edit. Takashi Konuma 06

見つめる目

1回目「UNITY」
2回目「身体と心の距離感」
3回目「写真を撮り続けること」
4回目「シャッターを切る」
5回目「“今”を残す、未来に思いを馳せる」

今回か?6回目の連載となります。目を通して頂けるた?けて?も感謝しております。今回は「見つめる目」というテーマて?記してみようと思います。 ありか?たいことに前回のコラム寄稿から今回の寄稿まて?の間に、音楽に関して言えは?フェスて?の撮影や、全国各地へのツアー帯同て?色々な景色を撮ることか?出来ています。もちろんまた?また?コロナ禍か?落ち着いているわけて?はなく、運営側も日々対策を考えなか?ら、毎公演進んて?頂いている状況て?も開催か?出来ないこともまた?起きています。その中て?開催か?出来るライフ?/イヘ?ント/フェスについてはより楽しみも倍増するし、未来に繋け?られる貴重な時間て?もあるなぁとより感し?ています。開催か?出来なかったライフ?/フェスに関しては来年必す?写しに行けたらと願っております。

今回テーマとして挙げている「見つめる目」というのは、バンドマン、カメラマン、スタッフの方達と話していて、ふと話題に上がったこともあったり、個人的に常に感じることとしてステージ・フロアを見ている目が変わったなぁと思うからです。その理由としては一番に今の状況でライブをする、観る機会がより貴重なことであるというのが挙げられますが、本当にこの1本のライブへの気持ちがより強くなっているんだなと感じています。前回のコラムで書いていたのは純粋に楽しみながらもまだ本来のライブが動き始めたばかりの印象がありましたが、よりその「見逃せない!聴き逃せない!」という印象が強くなっていると肌で感じています。

私自身が”SCENES”という言葉をベースにしていますが、特に今のライブにおいてよりその言葉を感じるようになっています。ライブハウス内に設置された各々の立ち位置、その場からジャンプは出来てもモッシュやダイブなどのようには動けない、声も出せない、でも手拍子やその場でノることは出来る。

そうなると五感の中でも”視覚” “聴覚” “触覚”がより研ぎ澄まされているなと感じます。それは今のライブのガイドラインだから今までも感じられていたことが、より一層フォーカスされているのかなと客観的に感じます。照明マンによる明暗/色彩のストーリー、PAマンによる音を届ける技、そして、それを何倍にも魅力的にさせるステージ上のバンドマンの一挙手一投足。もちろん何もかも動き等に制限が無く開放感に浸りながら音に空間に身を委ねることが最高にライブが気持ち良いことではありますが、それが制限されている今、よりダイレクトに研ぎ澄まされて感じられるのかなと撮りながら思っています。

日本各地ツアーで回らせてもらっている最中ですが、どの箇所でもその日のハイライトが起こっていて、バシッとステージとフロアの気持ちが繋がった時の高揚感はヒシヒシと背中で感じます。やっぱりライブ良いなぁと。それに今だから組めるセットリストであったり、今だから撮れる機会が生まれる光景であったり、音/写真/映像の届け方が生まれていることは今のライブのガイドラインのメリットでもあり、いざ以前の様な環境に戻った時への何倍ものブースターになっている確信がしています。これを経て以前のやり方になった時相当やばいなと(もちろん良い意味で)。

それまで元気にまた会いたいですね。まだライブを控えている方もいらっしゃるでしょうし、動くことが難しいバンドもいるだろうし、ただ止まっているわけではなくてヒシヒシとブースターを磨いている準備段階。
それを楽しみに今のガイドラインのライブも楽しみながら、音楽を作ってくれる方達、ライブハウスを守ってくれている方達、音楽が好きで守ってくれている方達、ライブ表現を守ってくれている方達、その土地土地の音楽を守ってくれている方達、全ての人が研ぎ澄まし続けているものをさらに爆発させる時が来るまで、無理せず、一緒に支えながらやっていければと思いますよね。

 

Photographer Profile

TAKASHI KONUMA
https://takashikonuma.com/profile
フリーランスフォトグラファー。1981年、千葉県生まれ。五感で感じる光景、感情が表れる表情、挙動、その場の雰囲気。それらの“SCENES”を写真に残すべく沢山の人の縁に助けられながら、その日、その時間、その時の気持ちを形として共有出来る写真を目指しながら音楽、風景、人物などの撮影活動を行なっています。2018年12月に自身初の写真集「SCENES」を上梓いたしました(現在も発売中です)。
https://takashikonuma.com/
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https://twitter.com/Takashi_Konuma

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