SCENE by Photographer Vol.17 Edit. Yukihide [JON...] Takimoto 06

2021/ 08/31 18:00

ライブハウスを記録するシーンの第一線で活躍するライブカメラマンたち。彼らがいなくては、その現場で何が起こっているのかが歴史として残らない。
SATANIC CARNIVALにおいても"SATANIC PHOTOGRAPHERS 写真展"が展示され、写真を楽しむことができる。だが、その1カット1カットには、フォトグラファーたちの思いがある。そのメッセージを写真だけではなく言葉でも知りたい。
この企画では、そんなシーンに関係するフォトグラファーに、この1枚の写真に、どんな思いがあるのか。語れる写真を紹介してもらう。
企画タイトルは"SCENE"。今回で第17回目。ライブ写真に限らず、風景や生き物、人や場所、彼らが撮影した写真群とメッセージを伝えていきたい。
今回はYukihide [JON...] TakimotoのSCENE、第6弾。

SCENE by Photographer Edit.Yukihide [JON...] Takimoto 06

モノクローム (monochrome)

モノクローム (monochrome) は、単色で図や画などを描くこと、または、それ自体を示していて、モノトーン（monotone）と同義語だ。語源はフランス語で「単色」を意味する言葉で、もとは美術の分野で使われた言葉だった。今では印刷・写真・映画・テレビの分野でも、主に白黒のみで表現するものをモノクローム（または「モノクロ」）とも呼ぶ。

もともとライブ写真で魅力的だと思ったのはモノクロの写真で、バンドとお客さんが一体となった写真が特に目についた。

モノクロの写真といっても
表現方法も様々あり、一概には言えないほどある。
薄かったり濃かったりなどなど
その中で私自身が好きなのは
白飛びしたり黒潰れしそうなコントラスト濃い目でハッキリとした感じ。

人間の強さや儚さを
シンプルでわかりやすく表現できるのはモノクロが1番だと考えています。
モノクロは決して古くさい表現ではなく
白黒ハッキリした男らしい表現だと思う。

そして
決定的瞬間美を色で邪魔されるくらいなら
白黒で表現したくなる。
せっかく良い瞬間なのに邪魔な色が入ってるとなんだか頼りない写真になってしまうのだ。
光を操ってくれている照明師の方々には申し訳ないが色を消させてもらう。

なんなら全部モノクロのライブ写真にしてやろうかと思うときもあるが、最近は照明の環境も整っていて素敵な色を作ってくれる人達のおかげで、モノクロにしなくてもいい瞬間も増えてきた。

とは言え、やっぱりモノクロの写真は魅力的だとずっとこれからも思っていくだろうと思います。変な色に変えるくらいならモノクロが1番好きです。

これから先お客さんと一体になるようなライブはまだまだ先、あるいは来ないかもしれないけど、その時はその時なりのモノクロの力強さだったり正直さをもっとシンプルに追求していけたらと思っています。

いつかの筆者の撮影で必死な足。

Photographer Profile
Yukihide [JON...] Takimoto

三重県伊賀市出身在住
2004年頃より家にあったカメラで写真を撮り始める。
写真が溢れる現代に現実離れした写真ではなくて、
ふと心に寄り添うような愛おしさや生々しさを、
時代に流されないように写していくことをモットーに撮っている。

https://www.instagram.com/ninjajon/
https://twitter.com/NINJA_JON?s=20

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