ライブハウスを記録するシーンの第一線で活躍するライブカメラマンたち。彼らがいなくては、その現場で何が起こっているのかが歴史として残らない。
SATANIC CARNIVALにおいても"SATANIC PHOTOGRAPHERS 写真展"が展示され、写真を楽しむことができる。だが、その1カット1カットには、フォトグラファーたちの思いがある。そのメッセージを写真だけではなく言葉でも知りたい。
この企画では、そんなシーンに関係するフォトグラファーに、この1枚の写真に、どんな思いがあるのか。語れる写真を紹介してもらう。
企画タイトルは"SCENE"。ライブ写真に限らず、風景や生き物、人や場所、彼らが撮影した写真群とメッセージを伝えていきたい。
Takashi KonumaのSCENE、第8弾。自身にとってのSATANIC CARNIVALについて。

SCENE by Photographer Edit. Takashi Konuma 08

MY SATANIC CARNIVAL

８回目となる今回は「MY SATANIC CARNIVAL」です。

先日、今年のサタニックカーニバルのタイムテーブルが発表になり、いよいよまたあの光景が繰り広げられるのかと楽しみにしている私です。今回は時期が近づいてきているのもあるので、自分にとってのサタニックカーニバルについて書いてみようと思います。

何だかんだ毎年お世話になっているサタニックカーニバル。ライブを撮影させて頂いたり、ライブカメラマン達が集まって各々色々な写真を展示させてもらう「SATANIC PHOTOGRAPHERS」にも今まで3回参加させてもらっています。幕張メッセで行われていた時の景色、雰囲気も最高ですし、昨年から場所を富士急ハイランド・コニファーフォレストに移して行われている景色、雰囲気も刺激的です。もちろん富士急ハイランドでの光景は今の状況に即した光景ではあるので完全体ではないですが、それでも感動するほどの雰囲気が出来上がっているのを昨年は感動しながら共有させてもらっていました。

そのどちらの場所でも主催運営・スタッフサイド、バンドマン、参加されているお客さん達がそれぞれカルチャーを全力で魅せて、感じて、守って、広げて、楽しんでいこうという空気が、撮影をしている時も、フロアの表側をフラフラ歩きながら色々ブースを見たり、ライブを拝見したりしている時も感じられるというところです。もちろん１年の内に色々なフェスがありますが、サタニックカーニバルやバンド主催のフェスというのは特に上記の部分が色濃いのかなと思います。ラインナップも強敵な出演バンドもいればフックアップ的なかましてくるバンドもいますし、以前で言えば、合間の時間に阿波踊りを楽しめたりストリートカルチャーを楽しめたりなど、あっという間に気付いたらトリのバンドまで来てしまいますよね？参加している身としてもあっという間に時間が過ぎてしまう楽しいフェスという思い出が毎年あります。去年からの富士急ハイランドに移ってからは、ステージ上ドラムの後ろからお客さん越しに富士山が見えていて撮りながら最高の景色でした。

毎年６月のサタニックを皮切りに一気に怒涛のフェスシーズンがやってくるなという印象でもあります。
サタニックから始まって夏フェスが終わる頃には普段ライブハウス内で撮っていますが「フェス焼け」で真っ黒になります。その皮切りにサタニックがいつもあるように思えます。
今年もまた参加出来たら良いなと思いつつ、参加出来た時にはしっかりと遊びにいらっしゃったお客さん、来れなかったサタニックのファン、出演バンドのファンの方達に思い出が伝わるように撮りたいと思っております。

Photographer Profile

TAKASHI  KONUMA
https://takashikonuma.com/profile

フリーランスフォトグラファー。
1981年、千葉県生まれ。
五感で感じる光景、感情が表れる表情、挙動、その場の雰囲気。
それらの“SCENES”を写真に残すべく沢山の人の縁に助けられながら、
その日、その時間、その時の気持ちを形として共有出来る写真を目指しながら、
音楽、風景、人物など様々な被写体の撮影活動を行なっています。

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