RUMBLE×JAG 2026 Pre Kj(Dragon Ash / The Ravens)×ダト・ダト・カイキ・カイキ(ENTH)対談を公開!!
Interview by 柴山順次(2YOU MAGAZINE)
RAD ENTERTAINMENT×JAILHOUSEの強力タッグにより2026年3月14日(土)・15日(日)の2日間に渡りAichi Sky Expoにて開催されるパンク・ラウドフェス「RUMBLE×JAG 2026」。今年で2年目の開催となるパンク・ラウドに特化した名古屋の新たなフェスとして期待が高まる中、開催に向け対談企画を届ける。第6弾はKj(Dragon Ash / The Ravens)とダト・ダト・カイキ・カイキ(ENTH)による対談を決行。合言葉はゴロゴロでギザギザ。あらゆる世代に向けて放たれる名古屋のパンク・ラウドの祭典「RUMBLE×JAG 2026」を目撃して欲しい。
2YOU:「RUMBLE×JAG」は昨年から始まった愛知県のフェスなんですけどKjさんはご存知でしたか?
Kj:知らなかったです。JAILHOUSEがやっているんだよね?
2YOU:JAILHOUSEとRAD ENTERTAINMENTの共催ですね。昨年はだいぽんさん(ダト)もブッキングやキュレーターとしても運営に参加されていて。
Kj:だいぽんはみんなに好かれているからね。クルクルパーなんで(笑)。
ダト:あははは。
2YOU:Kjさんとだいぽんさんは付き合いも長いのですか?
Kj:一番最初に会ったのって名古屋でだいぽんがやっていたラジオだよね。俺がプロモーションでラジオに行ったときの番組のMCがだいぽんで。まだ全然今みたいにフェスとかにも出ていない時期で。
ダト:そのラジオ、めっちゃ覚えてます。当時、ラジオなんてそれぐらいしかやったこともなくて、いきなり大物の先輩がゲストに来るからカチコチでやっていて。そこにいきなりKjさんが来たんですよ。当然のようにカチコチでした(笑)。
Kj:それが10年前くらいだよね。ちゃんと絡みだしたのはENTHが『NETH』を出した頃で。10-FEETのTAKUMAが「絶対に好きやと思うから聴いて」って音源を送ってきたんですよ。それがめっちゃかっこよくて。
ダト:嬉しいっす。
Kj:そのときにだいぽんとナオキにも話したんだけど、方法論として、客の前で受けるとか、 いい空気を作ることに特化するとBPMはあと5速いだろうし、キーもあと1音高いんだろうけど、ENTHは自分たちの気持ち良さにきちんと従順でいて、BPMを上げきらないとか、音数を増やしきらないとか、その姿勢が俺らにはないレベルミュージックっていうか、 そこに反骨精神みたいなものを感じて。それはもうめっちゃ褒めた覚えがある。その話をしたらだいぽんが「今回めちゃくちゃ音に拘って作りました」って言っていて。でもその拘りって誰かを教科書にしたら出来上がらないシステムだと思うんだよね。ENTHがやっていることって俺はミクスチャーだと思っていて、2ビートの曲もあるけど、基本的にはオルタナだなっていうかさ。AとBがあって、そのAとBを足したらABになるんじゃなくてCになるみたいな。それがENTHだし、それってミクスチャーのロジックなんだよね。
ダト:ENTHの褒め方、上手過ぎます(笑)。
Kj:褒められるところはそこだけです。あとはクルクルパーなので。
ダト:もうちょっと褒めるとこないすか(笑)。でもシンプルに嬉しいのは、やっぱり僕らって人間性でガッツリ仲良くなる人が多いんですけど、サウンドへの解釈というか、ここまで解像度高く見てくれているのが嬉しいですね。でもそうとは思えないくらい扱いは雑ですけど。
Kj:お前らもな(笑)。
2YOU:AとBを足してCになるという方法論はDragon Ashがやり続けていることですよね。それはつまりミクスチャーの定義だと思うのですが、そもそもKjさんがその手法を選択したのは?
Kj:例えばLAメタルが流行ってお化粧をしたりピッチピチのジーンズを履いていることに対して「ぷぷぷ、だっせ」みたいなアンチテーゼとしてネルシャツで出てきちゃうみたいなオルタナが生まれて、そのLAメタルはLAメタルで、ヘヴィーメタルが色気のない黒Tシャツと黒いロン毛でやっていたことに対して「ぷぷぷ、だっせ」みたいな感じで生まれているように、全部がカウンターとして誕生しているんだよね。でもミクスチャーはそうじゃなくて、「これいいよね」「これもいいよ」「じゃあ足しちゃおう」っていう肯定から生まれている音楽なんだよ。そうやって「好き」と「好き」を混ぜている音楽だから俺は好きなんだよね。
2YOU:そもそもがポジティブなものっていう。
Kj:そう、ハッピーな音楽なの。そういう意味ではENTHなんて超ハッピーでしょ。それがマイナーコードだろうがリフ一発ものであろうが、基本的にハッピーなんだよ、こいつらは。それが超ミクスチャーだなって思う。
2YOU:ミクスチャーって定義はないじゃないですか。
Kj:ないね。
2YOU:いわゆるミクスチャーの一般的なイメージとして、ヒップホップとロックの融合があると思うのですが、例えば演歌とダンスを足したものだってミクスチャーになるわけで。
Kj:うん、そうだね。
2YOU:それでいうとDragon AshもENTHもミックスするAとBが面白いからその結果誕生するCが思いもつかなかったものになるのだなと。
Kj:何が背骨になっているかだよね。結果的にミクスチャーになっていれば何を足してもいいってことだから。それがカテゴライズしにくいからミクスチャーとかオルタナティブっていう言葉になるんだろうけど。でもさ、ENTHってジェネリックがいないでしょ。それは凄いよね。だってジェネリックKjとかはいるもん。
ダト:いやいや、結果的に違うアウトプットになっていますけど、めちゃくちゃ影響受けていますから。ぶっちゃけDragon Ashとは自分のバンド人生で会うことなんてないと思っていたし、もはや有名人とか芸能人ぐらいの遠い存在だと思っていましたから。
Kj:へえ、そうなんだ。
ダト:バンドやりたての頃にDragon Ashの「Velvet Touch」のコピーとかしていましたからね。
Kj:結構難し目の曲をやってんだね(笑)。
ダト:楽器の専門に1年だけ行っていたときに、好きな曲を耳コピして譜面を起こす課題があって、せっかくだからフレーズの動く曲がやりたくて。それで「Velvet Touch」をコピーしたこともあるし、中学のときの先輩たちとカラオケに行くと全員がDragon Ashを歌うみたいな、僕にとってはそんな存在だったので。だから今こうやってENTHの機材車の中で話しているなんて想像もしていなかったです(笑)。
Kj:2YOU MAGAZINEに機材車に拉致られてね(笑)。
2YOU:Dragon AshとENTHもそうですけど、この15年でいろんなバンドが全部フラットになったような感覚もあって。それは2011年の震災や2020年以降のコロナがきっかけだったのかもしれないですけど、ジャンルや世代を越えてバンドが繋がった気がしていて。
Kj:そうかもしれない。でも俺は基本的に先輩とか後輩とかジャンルとかマジで何も気にしないから。先輩にもタメ口だし。歳が俺の方が下なだけで、芸歴でいったら俺の方が上だしね。16歳で下北沢SHELTERとか出ているし。だからマジで気にしない。ライブがかっこよかったら、別に年齢が何だろうがキャリアが何だろうが「かっけえ!」って声をかけると思うよ。それこそENTHだってそうだしね。そういう意味では俺は人見知りもしないし、だいぶ敷居も低いと思う(笑)。
ダト:若いバンドからしたらそうとは思わないじゃないですか。だってDragon Ashですよ。僕だって仲良くなるまではこんなにもおもしろおじさんだとは思ってなかったっすから(笑)。
Kj:「まだこんな飲み方してるの?」ってよく言われる(笑)。
ダト:それこそThe Ravensのツアーに誘って貰ったときも、しっぽり飲んでじっくりいい話とか聞けるのかなって思ったら初っ端から一気が始まって。それこそまさに「先輩、いつまでこんな飲み方しているんですか?」って(笑)。
Kj:それだいぽんに言われたのはっきり覚えているわ(笑)。
ダト:僕らもまだそれをやらなきゃいけないのかって変な背筋伸びましたもん(笑)。
2YOU:Dragon Ashから見ても先輩に当たるバンドが「RUMBLE×JAG 2026」には出演されますが、パンク、ラウドに特化したフェスとしては1997年、今から約30年前に「AIR JAM」のカルチャーがあったじゃないですか。当時はどう見ていました?
Kj:それこそ超敵でしたね。
ダト:へえ。
2YOU:その印象が僕もあって。敵とは言わずとも別軸なのだろうなって。
Kj:「ミクスチャーって何?」みたいな言われ方をしていたし、もちろん「AIR JAM」に呼ばれることなんてある訳なかったし。見向きもされていなかったから。でも最初に俺らを呼んでくれたパンクバンドがHi-STANDARDなんだよね。
2YOU:それが2012年の「AIR JAM」ですよね。
Kj:そう。俺らも石巻とかでライブをやっていてHi-STANDARDが呼んでくれたって感じかな。昔話とか好きじゃないけど、当時ってパンクならパンク、レゲエならレゲエ、ヒップホップならヒップホップでそれぞれのカルチャーが潤っていたでしょ。だからクロスオーバーしなくても成り立っていたんだけど、そこが今は総力戦になっていて。さっきの震災とかコロナの話じゃないけど、小さな違いでいがみ合っているようじゃみんなのことをひとつになんてできないっていう感覚もあったし。でもさ、いがみ合いで言えばENTHだってコロナのときにライブでモッシュやダイブを起こして炎上していたじゃん。
ダト:しましたね。
Kj:あれだってもし俺が同じカルチャーにいてそのカテゴリーにいたら絶対に同じことをやっていたからね。そういうカルチャーに対する愛着や憧れは今でもしっかり持っているから。だってリアルタイムで見てきたし、作ってきたから。
ダト:僕らの世代だと、初めてライブハウスに遊びに行った頃からそういう盛り上がり方があったので、それを現場で吸収したり、雑誌や深夜番組で見たり、そうやって学んでいったから、既にあるものだったんですよね。
Kj:例えばロックとファッションとかも完全にクロスオーバーしたものを見ているってことだよね。クロスオーバーしていく過程じゃなく。
ダト:その仕組みも全然分かっていなかったし、ブランドが有名な人に着てもらっていたのか、一緒にカルチャーを作っていたのかすら分からずに見ていましたね。
2YOU:でも今はファッションも音楽も含めたENTH独自のカルチャーを発信しているじゃないですか。それは僕らが90年代に感じていたソレそのものなんですよね。
Kj:そうだよね。俺らはビースティー世代だから、adidasの3本ラインのトラックジャージがお洒落なんだって思ったり、俺らは俺らのカルチャーがあったんだけど、ENTH世代にはENTH世代のカルチャーもあると思うんだよね。でもきっと感じているものは同じなんだよ。年代が変わっているだけで、新しいことに刺激を感じているんだと思う。だから若い奴から生まれるカルチャーを尊重したいし、ENTHみたいに自分のカルチャーを持っている奴に対しては世代なんて関係なくリスペクトしている。
ダト:めっちゃ嬉しいですね。
Kj:昔、年上の奴に言われてすげえムカついたのが「Dragon AshもRIZEもいいけど、お前らってカルチャーないじゃん」って言われたことがあって。でもそれって単純にその先輩が俺らのカルチャーを見ていないだけなんだよ。俺はそれを言われてめちゃくちゃ悔しかったから絶対に年下のバンドに対してカルチャーがないなんて言わないって心に決めていて。そういう部分も含めて、俺は音楽とかバンドとかバンドマンに対してリスペクトを忘れたくないんだよ。それに今のかっこいいバンドってそんなとこで戦っていないでしょ。そういうフェーズにずっといる奴はそのまま埋もれていくから。だから今も残っている俺より年上の人たちはさ、BRAHMANだって10-FEETだってROTTENGRAFFTYだってマキシマム ザ ホルモンだって下の世代に対するリスペクトをみんな持っているバンドばかりだしね。
2YOU:そしてやはりバンド自体がカルチャーを持っているバンドばかりですよね。もちろんDragon AshもENTHも。
Kj:うん。年齢とか関係ない。別に同じだよね。でも多分、言ってる間にENTHだっておじさんだって言われると思うよ(笑)。
ダト:マジすか。もうちょっと若手ヅラしたいんですけど(笑)。
2YOU:「RUMBLE×JAG」は互いにリスペクトを持ちつつ、独自のカルチャーに誇りと信念を持ったある意味ミクスチャーなフェスだと思うのですが。
Kj:みんなきっとちゃんと競争しているからこそリスペクトもできるんだと思う。俺だって誰にも負けたくないからね。「RUMBLE×JAG」の帰りにお客さんが居酒屋とかで飲みながら「やっぱりDragon Ashがかっこよかったよな」って言われたいし、多分みんながそう思っているはずなので、へりくだらず、だけどふんぞり返らず、音楽で戦いたいね。だから「RUMBLE×JAG」でみんながどんなライブをするかめちゃくちゃ楽しみなんだよ。ちゃんとライブを観ないと勝ち負けも分からないじゃん。だからしっかり観た上で俺たちが一番かましたいと思っています。

RUMBLE×JAG 2026
開催日 : 2026/3/14(土)・15(日)
開催場所 : Aichi Sky Expo展示ホールA
開場/開演 : 10:00/11:00
チケット代 :
1DAY ¥9,900 / グッズ付き ¥12,000
2DAYS ¥18,000 / グッズ付き ¥20,000

主催 : RAD ENTERTAINMENT / JAILHOUSE
企画制作 : RAD ENTERTAINMENT / JAILHOUSE
ACT:出演アーティスト
・3/14(AtoZ)
<GOROGORO STAGE / GIZAGIZA STAGE出演>
Age Factory / BACK DROP BOMB / Dragon Ash / Hump Back / Ken Yokoyama / Knosis / KUZIRA / Paledusk / ROTTENGRAFFTY / SCAFULL KING / Survive Said The Prophet / ハルカミライ
<GIRAGIRA STAGE出演>
GARLICBOYS / HERO COMPLEX / HONEST / ONIONRING / TENDOUJI / the奥歯’s / カライドスコープ / ヤングオオハラ
・3/15(AtoZ)
<GOROGORO STAGE / GIZAGIZA STAGE出演>
10-FEET / dustbox / ENTH / FOMARE / HAWAIIAN6 / KOTORI / Maki / MONGOL800 / OVER ARM THROW / SHANK / 銀杏BOYZ / ヤバイTシャツ屋さん
<GIRAGIRA STAGE出演>
EVERLONG / THE FOREVER YOUNG / locofrank / May Forth / SHADOWS / TIVE / 炙りなタウン / the 原爆オナニーズ
<チケット情報>
https://w.pia.jp/t/rumble-jag2026/
<RUMBLE×JAG オフィシャルHP>https://rumble-jag.jp
<RUMBLE×JAG オフィシャルX>https://x.com/rumble_jag
<RUMBLE×JAG オフィシャルInstagram>https://www.instagram.com/rumble_jag/