INTERVIEW

Wienners "OVER THE TOP" INTERVIEW!!

Report by Chie Kobayashi 
Photo by 小野 秀梧

Wiennersの新曲「OVER THE TOP」が8月12日にリリースされた。YUURI(Vo)が加入し、新体制となったWiennersにとって初めての楽曲となる。玉屋節炸裂で、エネルギーみなぎる「OVER THE TOP」について、そして新体制初のワンマンツアー「Blooming tour 2026」を終えた心境について、YUURIにじっくりと聞く。

 

ツアーで学んだのは「どこでもブレずに自分のすべきことをする」

──まずは3月から5月にかけて行われたライブツアー「Blooming tour 2026」お疲れさまでした。新体制初のツアーでしたが、いかがでしたか?

お披露目となった2月のワンマンライブは、わーっと盛り上がるフロアを作っていただいた印象でした。だけどツアーで地方に行くと、また違ったフロアで。そういう意味で、ライブの作り方や見せ方を1から学べたツアーでした。同じ楽曲でも、盛り上がるフロアもあれば、ゆっくり見る人が多いフロアもあって。あとはどこに行っても新体制を初めて見る人が多かったので、そういう方の期待を超えたいと思っていて。とはいえ、どういう反応だったとしても、「Wiennersのライブの空気は絶対に崩さない」ということは意識していました。

──フロアの雰囲気が公演によって違うからこそ、ライブの作り方を学ぶことができたということですが、例えばYUURIさんがフロントマンとして盛り上げたり、引っ張っていくみたいなことも? それとも「公演や会場によって音楽の楽しみ方が違うんだ」ということを認識するだけで良かった?

違うと認識するだけで良かったです。お披露目ライブの2月のワンマンライブとか、ツアー初日のワンマンライブとかはみんなが盛り上げてくださる感じがあったんですね。だからそれがデフォルトのように感じて、ワーっとなっていないと盛り上がっていないのかなと思っていて、玉屋2060%さんや∴560∵さんに「こういうときってどうしたらいいんですか?」って聞いていたんです。だけど「これはこれでいいんだよ」と教えてもらって。「盛り上がりに対して自分がどうこうするんじゃなくて、純粋にYUURIがライブを楽しんで、音楽に入り込んでいたら大丈夫だよ」って。そうやっていろいろな人数のいろいろなフロアの中でのライブを経験していくなかで、どんなところでもブレずに自分のやるべきことをやる、ということを学べた気がします。

──バンドとしてツアーを回ること自体も初めてだったと思いますが、そこに対してはいかがでしたか? 楽しかったことがあれば教えてください。

楽しかったのは機材車での移動。以前所属していたグループは基本的に移動が飛行機で、車での移動がなかったんです。だから車での移動が楽しくて! 機材車の移動って普通は辛いと思うんですが、私は長時間移動が意外と好きで。サービスエリアとかもワクワクしたし、単純にいろいろな地方に行くのも楽しみで、ずっとワクワクしていました。玉屋さんや∴560∵さんには「1年目だからだよ」って言われましたけど(笑)。

──皆さんはその生活をもう何年もやっているわけですもんね。

はい。でもだからこそ、行きつけのお店に連れていってくれたりして。楽しくついていきました。

──ちなみに機材車の中では何をして過ごしているんですか?

何もすることがないので、意外といろいろと考えています。あとは機材車が新しくなってテレビが付いたので、みんなで音楽番組を見たり。この間はみんなでワールドカップを見て盛り上がっていました。

──もしかして玉屋さんの解説付きですか?

そうです! 日本は負けてしまいましたけど、面白かったです。

──個人的にはSNSで公開されていたYUURIさんの絵日記も好きでした。

恥ずかしい……ありがとうございます。2月のお披露目ライブのときに、メンバーとスタッフさんに、「これからもよろしくお願いします」というメッセージを、似顔絵と共に渡したんです。そしたら「YUURIの絵、癖強いね」と言われて、ツアーでもやることになりました(笑)。求められたらこれからも描きます!


やればできる!

──そして新曲「OVER THE TOP」が完成しました。この曲を最初にいたときの印象を教えてください。

ニヤニヤが止まりませんでした。聴く前は、「この曲で再スタートするんだ」という気持ちと「夢の玉屋さんの曲を歌える」という気持ちがあったので、もっと感動的な気持ちになると思っていたんです。だけど、再生したら玉屋さん全開の曲調で「うわー!」とワクワクする気持ちのほうが強かった。入りがめっちゃカッコよくて、サビが一回しかなくて、曲調が次々に変わって。面白いなと思ったし、ライブの光景が想像できました。

──ライブでの口上<耳を塞ぐほど 空気が揺れるほど 気が遠くなるほど 涙が出るほど この世で一番大きな産声が聞こえますか?>も入っていますが、YUURIさんはこの言葉をどのようなものだと解釈していますか?

まず「この世で一番大きな産声が聞こえますか?」って、私では思いつかない言葉選び。新しいWiennersのデビューを「産声」と表現するってすごくうれしいし、Wiennersのファンの方にはもちろん、Wiennersのことを知らなかった方々にも、この最初の曲が届いてほしいなと思いました。

──それが新曲にも入っているというのもグッと来ますよね。

はい、めちゃくちゃエモいです。お披露目ライブや1stツアーの思い出を、この曲がこれからもずっと繋いでいってくれそうな感じがして。うれしいです。

 

──レコーディングはいかがでしたか?

Wiennersとしてのレコーディングは初めてなので緊張しました。そして難しかったです。まず、最初の「イェーイ」が今まで出したことのない高さで。でも玉屋さんに「YUURI、このキー出る?」と聞かれたときに、試すより前に「出ます!」って言ってしまって(笑)。だからやるしかない、みたいな感じでした。

──試す前に「出ます」と言ったのはどうしてだったのでしょうか?

やる前から限界を決めたくなくて。やりたい気持ちが強いというか。どうせ練習すればできるじゃないですか。

──実際にできたわけですしね。

はい。

──もしYUURIさんが「出ません」と言ったらキーを下げてくれるかもしれませんが、そうすると玉屋さんが最初に作りたかったものとは少し違うものになってしまうかもしれないですもんね。

そうなんです。私に合わせるよりも、玉屋さんが「これがいい」と思ったものが絶対にいいと思うから。だから挑戦していきたいという感じです。やればできるんで!(笑)

──冒頭のキー以外に苦労したところはありますか?

苦労したのは語りパート。今までの楽曲だと、語りパートは玉屋さんが担当することが多かったので、そこを私にくださったときに、どうしていくのが良いんだろうかと苦戦しました。

──どうやって掴んでいったのでしょうか?

玉屋さんが、自然に歌えるようなアドバイスをくれたので、そのままやった感じです。アドバイスがすごく的確で。「ここは膨らむようなイメージで」とか「こういう感じで歌うといいよ」と自然と導いてくれました。

──聴いていてもとても自然でした。だけど、冷静に考えると言葉数ものすごく多いですよね。

はい。ここ、「息継ぎなしでいける?」って言われて、そこも「いけます」って言っちゃったんです(笑)。


自分の声でWiennersの曲が出る喜び

──他のメンバーのレコーディングは見ましたか?

見ました。みんなで何人かの人格を下ろしながらレコーディングしていたんですが、「キレてる人っぽくして」と言ったらみんなでキレている人をやったりして。めちゃくちゃ面白かったです。私はキレきれなくて「まだまだ人を下ろせていないね」と言われました(笑)。

──玉屋さんのレコーディングはどんな感じなんですか?

カッコいいですよ。自分でディレクションするので、自分で歌って「もう一回やります」とか「これ使ってください」って決めていくんですよ。客観的に見られてすごいし、カッコいいです。∴560∵さんも、「サビのキーが高いからキツイかも」と言っていたのに結局出ていてカッコよかったです。

──そうして「OVER THE TOP」が出来上がりました。

自分の声でWiennersの曲を出すということはずっと待ち望んでいたことで。これまで何度もWiennersになった実感はありましたけど、音源ができてようやく「ここからだな」と思いました。すごくうれしいです。

──とはいえ、こちらとしては「ボーカルが変わった!」という変な違和感なく、Wiennersの新曲として自然に聴くことができました。

よかったです。ライブでも盛り上がると思うので楽しみです。

──8月24日からは対バンツアー「OVER THE TOP TOUR 2026」が始まります。楽しみなことを教えてください。

対バン相手の皆さんは、これまでのWiennersとすごく縁のある方々ばかりなので緊張します。皆さん、以前のWiennersをよく知っている方々なので、私が入ったWiennersもいいねと思っていただくのが最低ラインです。あとは、全部吸収するつもりでいます。「負けたくない」というよりは、このツアーではとにかく学びたい。KANA-BOONの(谷口)鮪さんは「ボーカリストとして見るからね」「これは戦いだよ」と言ってくださっているんです。そういうことを言ってくださる方がいるということもものすごく恵まれていると思うので、萎縮せず、堂々とステージに立てるように頑張らなきゃいけないなと思っています。
 


Wiennersの音楽の入り口になれたら

──「OVER THE TOP」の<すべてを変える覚悟はここにある>という歌詞の通り、YUURIさんはすべてを変える覚悟を持ってWiennersに加入しました。Wienners加入への思いは以前教えていただきましたが(Wienners “Blooming tour 2026” INTERVIEW!! )、普段から何かを決意したときは新しいところへ飛び込めるタイプですか? そういうときのYUURIさんの考え方を教えてください。

どちらかと言えば挑戦したいタイプですね。だからこの世界にいるんだと思います。親は割と堅実なタイプで、最初にこの業界に入ろうとしたときも「普通の人生でいいんじゃない?」と言っていました。それでも芸能を目指したと考えると、タフな道は好きなんだと思います。

──そういうときはワクワクしていますか? それとも不安や怖さもある?

ワクワクが強いです。内心はびびっていますけど。

──じゃあ、とにかくやりたいと思ったら迷わないんですね。

はい、そうだと思います。Wiennersに入る前、グループでの活動を終えてから、Wiennersのオーディションに受かるまでの間、自分を見つめ直そうと思って少し休んでみたんですけど、その数ヶ月間ですら物足りなくて。「何かしたい!」「ライブがしたい!」と思っていましたから。ライブを見に行っても「ライブがしたい」という気持ちになって。実際、そのときの気持ちが爆発して今につながっているので、大事な時間ではあったと思うんですけど、当時は物足りなかったですね。

──ではもし、今、挑戦するか悩んでいる人、新しい一歩を踏み出すか悩んでいる人がいたら、何と声をかけますか?

「OVER THE TOP」を聴いて、ぜひ挑戦して、人生を変えてください!

──ぴったりな曲がここにありましたね! Wiennersに加入して半年ほどが経ちましたが、現在バンド活動やライブにおいて感じていることがあれば教えてください。

ライブを重ねるたびに「フェスやイベントでWiennersを知らない人たちにも届けるにはどうしたらいいのか」を考えるようになって。“楽器を持っていないから真ん中にいる”んじゃなくて、ちゃんと意味を持って真ん中に立って、ライブで魅せられる人になりたい。そして玉屋さんの曲をもっと広めたい。Wiennersって本当に素晴らしいんですよ。だからもっと広げられる人になりたい。そう考えていくうちに、最近はライブ以外の場所でもWiennersを広げられる活動ができたらいいなと思うようになりました。そういうことにもどんどん挑戦していきたいです。何の知識もないですけど。

──やればできますもんね。

はい! Wiennersに入った当初、Wiennersはメディア露出みたいなことは嫌いなのかなと思っていたんです。パンクバンドってそういうイメージもあるし。だから「どんどんいろんなメディアに出ていきたい」ということはあまり口にしないほうがいいのかなと思っていたんですが、話してみたらみんな肯定的で。だったら私がメディアに出て、玉屋さんの音楽、Wiennersの音楽の入り口になれたらいいなと、最近は思っているところです。

 

 

Wienners Digital Single「OVER THE TOP」

8/12配信リリース
(作詞作曲:玉屋2060%)
配信:https://wienners.lnk.to/OVERTHETOP

 

Wienners『OVER THE TOP TOUR 2026』

2026/08/24(月) 東京 ・Spotify O-WEST
2026/09/13(日) 北海道 ・札幌近松
2026/09/20(日) 石川・金沢AZ 
2026/09/22(祝・火) 香川・高松DiME 
2026/09/23(祝・水) 兵庫・神戸 太陽と虎
2026/10/01(木) 茨城・mito LIGHT HOUSE 
2026/10/04(日) 宮城・仙台 LIVE HOUSE enn 2nd
2026/10/16(金) 福岡・福岡LIVEHOUSE CB
2026/10/17(土) 広島・広島SECOND CRUTCH
2026/10/24(土) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA 
2026/10/31(土) 大阪・梅田クラブクアトロ
2026/11/18(水) 愛知・名古屋クラブクアトロ
2026/11/24(火) 東京・恵比寿LIQUIDROOM


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