
TOTALFAT “FUTURES IN SILHOUETTE” INTERVIEW!!
Interview by ヤコウリュウジ
叶わなかった夢を手繰り寄せるにはまだまだ遅くない、そう力強く語るのは結成25周年となる節目を迎えたTOTALFATだ。2019年より3ピースになり、2022年には自主レーベルALL AGESを立ち上げて現在はDIYでバンドを展開する彼らは、これまでのTOTALFATを総括しながらアップデートしたフルアルバム『PURE 40』を昨年7月に発表したが、このアニーバーサリーイヤーでも駆け出すスピードを緩めることなくフルアルバム『FUTURES IN SILHOUETTE』を完成。2ビートで爆走するメロディックチューンはもちろん、ポップパンクやイージーコアに留まらず、ヒップホップやカントリーからもリファレンスした多彩なサウンドを見せながら、溢れ出さんばかりの熱量を歌詞に詰め込んでいる。いつだって始められるし、追い求められるんだ、という頼もしい背中を見せてくれる3人に話を聞いた。
叶わなかった夢もたくさんあって。それを手繰り寄せるにはまだまだ遅くないな。
――結成25周年を迎えました。TOTALFATは若くして注目を集め、シーンの最前線に出てきたバンドという印象もあります。その後、PUNKSPRINGでは日本のバンドとしては初となるヘッドライナーを務めたりと華々しい活躍もされましたが、メンバーの脱退もあったりして、意外と山あり谷ありなのかな、と。
Shun(Vo/Ba):どの角度で振り返るかによっていろんな見解があると思うんですけど、オレとしては物凄く幸福感に満ちた25年だったな、と。まず、人に恵まれたんですよ。初期インディーもメジャーのときも、しっかりサポートしてくれる人たちがいて。20周年を目前にしてKubotyが脱退したり、コロナ禍になったり、それこそいよいよ独立となったとき、メンバー2人が本当に必要な存在なんだなということにも改めて気づけたりもして。気合いだけじゃ来れない領域に来れたのはそのおかげでだったのかな、と思いますね。
Jose(Vo/G):あと、山あり谷ありのおかげでずっと続けられてる気もしてて。振り返ってみれば、いいタイミングでちょっとした山や谷があるんですよ。そうなったとき、新鮮な気持ちでもう1回やっていこう、ってなるし。
Shun:敵は次々と現れるんだよね(笑)。
Jose:そうそう(笑)。3ピースになってコロナ禍に入ったけど、結果的に新しい自分たちをどう表現するか模索する時間にもなったし。谷があったとしても、マイナスばっかりじゃないみたいな。
――ちゃんと考えるキッカケや糧にできてるという。
Bunta(Dr):続けられた理由を挙げるとすれば、パンクやメロディックハードコアというシーンやカルチャーが日本に根付いたことも大きいです。ハイスタやELLEGARDENがいなかったら、日本でパンクやメロディックハードコアで飯を食うなんてことを考えられなかった可能性もあると思うし。NOFXはやめちゃいましたけど、BAD RELIGIONとかみたく歳を取ってもカッコよくいられるんだと思える先生がずっといたりもして。そういうのもデカいのかな、って。若手は「先輩、どいてくれ」って思ってるだろうけど(笑)。
――早く席を譲ってくれ、と(笑)。
Bunta:SiMのMAHもよく言ってるけど、「お前もそうなってるからな」と言いたいですね(笑)。
――ハハハハ(笑)。ただ、TOTALFATは世代を繋いでいく意識はかなり強く持っていますよね。
Shun:今、めっちゃ強くなってるっすね。
Bunta:SiMとかHEY-SMITHぐらいの規模だと、若手のフックアップはそれぞれしつつも、実際に対バンできないことも多いと思うんです。でも、オレらは特に独立してからはメンバーとPAだけっていうミニマムでも動けるし。ちょうどいいんですよ、売れすぎてないから(笑)。
――売れてないこともないでしょうけど(笑)。
Bunta:狙ってるわけじゃないし、結果論なんですけどね(笑)。
――2022年にそれまで所属してた事務所とレーベルから独立し、それ以降はDIYで活動していますが、制作はかなりハイペースですよね。節目とは言え、昨年に引き続き今年もフルアルバムを完成させました。
Shun:今年は25周年だから、やるしかないな、って。それに前作のときから「25周年でもフルアルバムは作るけど、その前にも出すっしょ」みたいな流れもあったし。
Bunta:それと3ピースになったTOTALFATとしてのサウンドが見えたのが前作でもあったんです。ただ、アルバム1枚分では過去曲に頼らないとワンマンは難しいじゃないですか。だから、この新作を作ることによって、今のTOTALFATとして完成させた音のバランスでワンマンができるな、って。
――振り返ってみると前作は今のTOTALFATが過去を振り返りつつ、どういうバンドになってきたのか、を総括する意味合いもあったように思うんです。だからこそ、もっと未来にフォーカスした作品を作りたかったのかな、とも想像してました。
Shun:たしかに前作を作ってるときはそういうイメージは持ってなかったんですけど、「ノスタルジックな作品だな」と振り返ると感じますね。Kubotyに弾いてもらったり、忘れてたモノを回収しに行く、みたいな。だから、前作と新作はわりと表裏一体というか、ニコイチなのかな、と。
――新作の設計図は自然と出来上がっていきましたか?
Shun:予め設計図を描くというより、オレらは「こういうチューンを作ろう」みたいな話を常にしてるんですよ。新しい音楽を聴いたら、例えばポスト・マローンとかでも「このサビのメロに2ビートを乗せたらヤバくない?」みたいなことを言い合うし。で、いざ曲を作ろうとするとそういう印象が残ってるから、実際にトライしてみたり。今回でも「Astronaut」とか、明確にリファレンスがあったりするんですよ。The Weekndのメロディーをリフに持ってきてるんですけど。
――その柔軟さはTOTALFAT特有の武器ですよね。日本のメロディックパンクバンドは自分たちの世界観を追求していく職人気質みたいな場合が多い。でも、TOTALFATはいろんなサウンドをブレンドして、軸となる一張羅はあるんだけど、この服も好きだし、みたく着替えていく。でも、身体はバッキバキに鍛えてるから何を着てもブレない、みたいな。
Shun:ホントにそうっすね(笑)。
Bunta:それに他のジャンルの音楽を聴いたとき、どうやって自分らの音楽にできるか、というのが醍醐味かなとも思ってて。パンクロックが血肉になってるから、どんな風にやったってパンクロックにはなっちゃうけど(笑)。
Shun:最終的にゴマ油と豆板醤でいい感じにしちゃう(笑)。
――珍しい材料を使ってても「やっぱ、この店の味だな」と(笑)。この新作もそういった多彩さもありますけど、TOTALFATが描く未来像の中心にいる曲はどれになりますか?
Shun:そこに関しては、もうサウンドというより歌詞じゃないのかなと思ってて。前作ぐらいからそう考えてるんですけど。
Bunta:さっきの話じゃないけど、サウンドは服とか乗り物みたいなモノだし。で、その歌詞で重要なのが似合ってるかどうか。めっちゃ紙一重だと思うんですけど、恥ずかしいような言葉でもオレらが歌えばまっすぐに聴こえたり、とか。
Shun:(「Place to Try」の)<君はひとりじゃない>って、その最たる例というか。
Bunta:オレらみたいなバンドはどういう日本語を使うのか、いちばん戦ってるところですよね。
Shun:愛だの恋だでもないし、頑張ろうぜも言い尽くしてきたし。例えば、「The Silhouette」では「自分たちの25年って何だったんだろう」というのと「この先の5年や10年はどういうモノになるんだろう」や「オレはこの2人と何がしたいんだろう」みたいなところを凄く考えて。PUNKSPRINGの話もそうですけど、叶えた夢は数しれずで、見る人が見れば輝かしいキャリアの中を走ってきたんだろうけど、叶わなかった夢もたくさんあって。それを手繰り寄せるにはまだまだ遅くないな、ということも考えましたね。
――「The Silhouette」は3曲目にあるのもいいと思ったんです。TOTALFATらしいハイブリッドなメロディックチューン「Astronaut」で幕を開けて、縦ノリと疾走感を融合させた「Gold feat. Rui (See You Smile)」という流れからド頭から日本語詞が飛び込んでくるのがガツンときました。
Bunta:で、そこからの「夏ノ大蜥蜴 feat. 玉屋2060% (Wienners)」っていう(笑)。
ダサいがカッコいいになるような、ひっくり返る瞬間みたいなモノをオレらはいっぱい経験してきてるんですよね。
――「夏ノ大蜥蜴 feat. 玉屋2060% (Wienners)」は「夏のトカゲ」の進化版と思いましたが、そろそろアップデートしようみたいな考えがあったり?
Shun:まったくなかったんですけど(笑)、デモ自体は前作のときにJoseが作ってきてて。
Jose:そのときは英語詞で考えてて、ちょっとカッコいい感じの曲をイメージしてたんですよね。
――今みたいな振り切れた歌詞もなく。
Shun:仮歌詞も英語で良質なメロディックハードコアっていう感じだったから、「このスタイルはもうやってきたよね」っていう。ただ、とある映画のサウンドトラックでこの曲のイントロを使ったり、全員の印象には残ってて。制作の中盤でJoseがちょっと手直しして持ってきたんですよね。
Jose:やっぱり、この曲は好きだからやりたいんだよ、って。
Shun:で、改めて聴いたら「これはイケるぞ!」と。「PARTY PARTY」や「夏のトカゲ」を(Joseが)書いてきたときと同じ感覚になって。
一同:ハハハハ(笑)。
Shun:いや、これホントだから!(笑)
Jose:で、Shunがこれは「夏ノ大蜥蜴」だよ、って急に言い出して、歌詞のテーマが決まっちゃった、みたいな(笑)。そのときは「Astronaut」のレコーディングは終わってて、「これがメイン曲でいいんじゃないか」みたいな満足度もありつつ、Shunに「いい曲はオレにまかせて、これはめちゃくちゃ楽しい曲にしてくれ」と言われましたね。
Shun:Joseに言ったこと、今でも憶えてるけど「狂いが足らねえ」って(笑)。
Jose:初めてメンバーから「もっとふざけた歌詞を書け」ってプレゼンされましたよ(笑)。
――玉屋2060%さんをフィーチャリングとして迎えたのは?
Shun:玉ちゃんは「TOTALFATが誘ってくれたらいつでもやりますよ」と言ってくれてたんで、狂いが欲しいときは狂ってるヤツにオファーしよう、という(笑)。
――ヘッドホンで聴くと、よくわからない音もたくさん鳴ってますよね。玉屋さんならではというか。
Jose:そうなんですよ。玉ちゃんと一緒にスタジオへ行って、丸1日ずっとやってある程度完成させて早くメンバーにも聴かせたいなと思ってたら、夜中に「ちょっと音を足してみました」と、次の日には「こっちの方が派手じゃないっすか?」と続々と新たなバージョンがきたりもしてて。
Bunta:追求心が凄いんですよ。
Jose:結局、3パターンぐらい作ってくれて、それらを聴き比べながら足したり引いたりをやりまくったから、玉ちゃんも最終的に訳がわからなくなってましたね(笑)。
Shun:で、スタジオで<ウォウ ウォウ イェイ イェイ>を入れてみようとなって。
Jose:それを玉ちゃんに伝えたら、テンションがアガって「オレも歌いたいっす!」って言ってくれました(笑)。
――ハハハハ(笑)。そういったウォウウォウ歌える曲だと「Tank-Top feat. HIROKI(ORANGE RANGE)」もありますね。
Shun:この曲は歌詞とだいぶ向き合いましたね。HIROKIからは早々にOKをもらったんで、どんなメロやワードを彼に歌わせたいかな、とイメージを膨らませましたよ。
――ちなみに、どうしてタンクトップをテーマにしようと思ったんですか?
Shun:ずっと書きたいと思ってたんですよね。
Bunta:オレら、ずっと(Tシャツ)肩切りでタンクトップみたいなイメージはずっと打ち出してたし。それに今、白タンクがちょっと流行ってるんですよ。SHADOWSのKazukiさん、Dragon AshのKjさん、JESSEさんも着てたり。だから、そこも先取りで「ちゃんと聴いとけよ、これ」って(笑)。
――そこもTOTALFATの良さですよね。ちょっといなたいかも、っていうフレーズやテーマも躊躇なくやれるし。
Shun:そこはヒップホップの影響かもしれないです。「チーム友達」とか「ヤクブーツはやめろ」とか。あと、いなたさを嫌ってそうじゃなく居続けることって凄くカッコいいと思うんですけど、そのいなたさに対する恐怖心に打ち勝った者だけに許される音楽スタイルもあると考えてて。
Bunta:そうそう。10年やり続ければ(HAWAIIAN6の)HATANOさんに「夏のトカゲ」やってよ、って言われるみたいな。
Jose:あれは衝撃的だった。「えっ!? トカゲっすか?」ってなったもん(笑)。
Shun:HATANOさん、タオル回してくれたし(笑)。そういうダサいがカッコいいになるような、ひっくり返る瞬間みたいなモノをオレらはいっぱい経験してきてるんですよね。
――「Astronaut」はそうだし、イージコア的な「D.B.A.」や「Double Dragon」みたくバチッとカッコよく決めれる曲があるからこそ、というのもありますか?
Shun:たしかに緩急というか、チェンジアップばっかり投げれないっすからね。
Jose:そればっかだったら、すげえヤバいかも(笑)。
Bunta:ただ、自分たちの新しい部分を広げようという曲はバンバンできていったんですけど、「The Silhouette」や「D.B.A.」みたいな曲は最後の最後、「もう、できねえ!」ってところから振り絞った感じはあるっすね。
――「Double Dragon」と「D.B.A.」はサウンド感もメッセージも強度が高いと感じました。
Shun:「Double Dragon」はその名の通り、ガチガチにプロレスをイメージしてて。そう言うと藤波辰爾と天龍源一郎を思われそうだけど、発端としては(ゲームの)くにおくんシリーズに出てくるダブルドラゴン兄弟だったり(笑)。
Bunta:「Double Dragon」の2Bのコード進行はダブルドラゴン兄弟が登場するときの曲からサンプリングしてるんですよ(笑)。
――そんな繋がりがありましたか(笑)。
Shun:Buntaがそのデモのファイル名をダブルドラゴンにしてて、「これは藤浪と天龍だ!」とオレは思い、制作していったっていう。
Jose:すげえカッコいい曲になりましたよ。
Shun:「D.B.A.」に関しては、最初「D.B.L.」にしてて。Death by AffectionではなくDeath by Love、愛で殺すみたいなイメージ。それがだんだんと変わっていき、「連鎖的に死んでいいの、お前ら?」となっていきましたね。
――作品の後半は新たなアプローチをしてる曲も多いですよね。「Life Train」なんかはシーンを問わず全部を取りに行ってる感もあって響きました。お客さんがひとつにまとまるだろうし、人生の行進曲にもなりそうです。
Shun:アメリカの今のカントリーバンドを並べて聴いてたとき、ライヴの中でああいったユニティ感を作れる曲の必要性を感じたんですよ。それにバンドが熟練してきた分、肩に力を入れずにアガれる曲もよりあった方がいいかな、と。
――また、「Young Guns」はイントロからいい緊張感がありつつ、ブラックミュージックっぽい歌いまわしをしてて。
Bunta:デミ・ロヴァートっていうリファレンスもあるんですけど、My Chemical Romance、Fall Out Boyとかオレらのルーツにあるあの時代のポップパンクやエモの要素が入ってますね。
Jose:で、サビではしっかり開けるっていう。
――焚きつけるような歌詞はどういったところからイメージしたんですか?
Shun:ちょうどWORSTRASHやSATOHとか、若くで尖りを感じるバンドをちょいちょいチェックしてたんです。で、そういった世代も価値観も違うヤツらに向けて書いてみよう、と。そういうヤツらへの讃歌になってますね。
――新作の最後を飾るのが「Brother feat. TOKYO世界」です。Shunさんが兄、TOKYO世界さんが姉へ想いを歌う曲ですが、TOKYO世界さんと繋がりはあったんですか?
Bunta:オレらもともと好きでチェックしてて、インスタでDMしたんですよ。「時間があったら会ってみたい」って。
Shun:ナンパです、ナンパ(笑)。
――行動力のあるBuntaさんらしいエピソードですけど(笑)、興味を持ったキッカケは何だったんですか?
Bunta:グッときたのがシラフってラッパーとコラボした「シンボル feat. TOKYO世界」っていう曲があって。そこで世界くんが<あなたは大丈夫1人じゃないとか /マルチぐらい歌詞胡散臭い>ってラップしてたんですよ。「これはオレらのことを言ってるな」と(笑)。
一同:ハハハハ(笑)。
――「Place to Try」に対するビーフじゃないか、と(笑)。
Bunta:もちろんオレらとは関係ないんですけど(笑)、そのバースがすげえ良くて。勝手にビーフとアンサーをされた、みたいに感じて食らったんです。実際に会ってからShunにも紹介したんですけど、そのころには兄弟をテーマに曲自体は作り始めてて。
Shun:サビまでは書き終わってましたね。
Jose:そこから世界くんに兄弟がいたらいいよね、みたいな感じでオファーしてたんですよ。
Bunta:聞いたら、姉ちゃんがいるとわかって、そういうテーマでリリックを書いたこともないと言ってましたね。兄ちゃんと姉ちゃん、いろんな人に当てはまる曲になって、凄く広がった気がしてます。
――サウンドとしてはレゲエな匂いがしてます。
Bunta:マナー的にはレゲエっぽい感じになってますよね。ただ、世界くんが入ってくるとそこがトラックになるというか。
Jose:ジャンルが変わるんですよ。
――たしかにTOKYO世界さんが歌う後半はヒップホップに聴こえてきますよね。
Bunta:ラッパーって凄いなって思いますよ。
Shun:それと同時に、向こうもバンドマンってすげえ、というリスペクトを持ってくれたことが伝わってきて。それも嬉しかったですね。
――9月からはリリースツアーも始まります。今のところ、年内のスケジュールが発表されていますが、その後も続くんですよね。
Shun:そうですね。年明け以降もがっつりとやっていきます。自分たちのツアーだと持ち時間が長いのがすげえいいなと思ってて。前作のツアーが終わってから、アルバム曲をやる機会もなかなか減っちゃったし。調和というか、前作の曲も積極的にやりつつ、今のTOTALFATとしてちゃんとツアーするのがいいんじゃないか、と。
――25周年を経てもまだまだエネルギッシュに走っていく、と。今は3人でバンドを動かしてて、ケツを叩く人も監視する人もいないわけじゃないですか。
Shun:そこは(メンバーが)お互いに、って感じっすね。ただ、計画的に動いていくのが凄く難しいなとは感じてて。制作が始まるとそこだけしか考えなくなっちゃうし。でも、何をするにしても血が通っているというか。任せられる人がいない分、人任せなモノがひとつもないから。
Bunta:ただ、今の規模感だと毎年のようにアルバムを出してツアーを回らないと食えないってことがありえるような気もしてて。今年に関しては25周年だからアルバムを作ろうぜ、っていうことだったんですけど、来年以降もずっとそうやっていくのは辛いだろうし。今までの曲も大切にしたいから。この先、30周年とかを考えると、それぞれがアコースティックライヴとか(ミュージシャンとして)他の現場に入るとか、アルバムをリリースしなくても食える形をどっかでトライしてみないとな、とは考えてて。
――パンクロックバンドとしてひとつのロールモデルというのは言い過ぎかもしれませんが、自分たちが追い求めたい形であり、バンドは食えるんだというのを後輩にも見せたいし。
Bunta:そうっすね。でも、そうは言いながらも海外とか行くと「英語の新曲を作りたいな」って気持ちは出てきちゃうんでしょうけどね(笑)。
FUTURES IN SILHOUETTE
ALL AGES / TFAA-1006 / 販売元:ULTRA-VYBE,INC. / 3,000円
01.Astronaut
02.Gold feat. Rui (See You Smile)
03.The Silhouette
04.夏ノ大蜥蜴 feat. 玉屋2060% (Wienners)
05.D.B.A.
06.Tank-Top feat. HIROKI (ORANGE RANGE)
07.Double Dragon
08.Life Train
09.Nothing But My Heart
10.Young Guns
11.Brother feat. TOKYO世界
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