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ONE'S PROPERTIES Vol.01:Yu-ki Miyamoto from COUNTRY YARD

ONE'S PROPERTIES Vol.01:Yu-ki Miyamoto from COUNTRY YARD
culture

ONE'S PROPERTIES Vol.01:Yu-ki Miyamoto from COUNTRY YARD

SATANIC ENT.がお届けするアーティストの私物紹介的な特集企画。バンドマンのルーツは、どんなモノがあるのだろう。それを音楽、ファッション、その人のクリエイションから探ってみる。
第1回目はCOUNTRY YARDのGt&Cho、Yu-ki Miyamotoにフォーカス。バンドは2019年にPizza Of Death Recordsに移籍。3月3日に4thアルバム『The Roots Evolved』をリリースした。4月3日の渋谷TSUTAYA O-nestを皮切りにツアー"The Roots Evolved Tour"を行う。
Yu-ki Miyamoto自身はバンド以外にもブランド、SUPER SHRUB SUPPLYをディレクションし、ファッションにおいても自分自身を表現している。そんなYu-ki Miyamotoを構成するアイテム群とは何か?

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about NOW

COUNTRY YARDとしての10年を超えて


ーまずはYu-kiさんのバンドマン人生について教えてください。
Yu-ki Miyamoto(以下、Yu-ki):1番最初にさかのぼると、中学1年生のときに同級生とコピーンバンドを始めて、中学3年生で公民館みたいなところでライブしてって。やっぱりYD(Crystal Lake、Gt)が家にいたっていうのは大きいですよね。兄弟だから当然大きな影響を与えられるし『このバンドのこの楽曲、コピーしておいて』なんて会話もあって、やらないと怒られたりしてたんですよ。そんなだから小さい頃は親よりも怖かったですね(笑)。

ーそしてCOUNTRY YARDに加入して。
Yu-ki:そう、Sit(COUNTRY YARD、Ba&VoのKeisaku “Sit” Matsu-ura)やHayato(COUNTRY YARDのGt&Cho、Hayato Mochizuki)はバンドがスタートする前からの知り合いで、同じ八王子で対バンしてたりしたんですよね。それで自分のバンドが終わるタイミングと向こうのギターが抜けるタイミングが一緒だったから、彼らと一緒にバンドをやりたいと思って、オレから話をして。時期が合ったっていうのもあったんですけど、当時の自分としてはバンド(COUNTRY YARD)に入ったら、どんな風になれるかなってことにも挑戦したかった、という記憶があります。加入したのが2009年末か2010年くらい。

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ーそれからは順調なバンドマン人生を歩まれている?
Yu-ki:どうなんでしょうね。正直、その頃は明確にバンドで生活している姿を想像しながらやっていたわけではないんですよね。そもそもオレの音楽への入り口って、地元にあったレコード屋で知識を経て、アンダーグラウンドなスタイルが根付いていったわけなんで、バンドが活性化するにつれて『なんでこんなことやんなきゃいけないんだ』とか思ったこともあったし。メディアへの露出を自ら控えるような時期もありました。変に人の評価を避けるようなこともしていたんですけど、自分のスタイルでちゃんと評価されていた方がいいのでは、と2014〜15年頃には考えるようになっていって。そこからCOUNTRY YARDに対する気持ちも変わっていきましたね。今だって、バンドを続けていくことは楽なことではないんですけど、自分たちがやりたいことをやって、妥当な評価をもらえていると思うんです。もちろん、もっともっと上を目指しているんですけど、幸せなバンド人生ではあると思うんですよね。COUNTRY YARDがやっているような音楽が、ここまで多くの人に聴かれているという状況は、シンプルにありがたいと思います。まぁ、バンドもやっと10周年を超えて、何かを成し遂げるには10年間くらいはやらないと何も見えてこないのかな、とか最近考えますね。



about ROOTS MUSIC

原点のFURTHER SEEMS FOREVERと今に繋がるTITLE FIGHTのアルバム


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ーでは、自分のルーツと呼べる音源について教えてください。
Yu-ki:まずは1枚目、FURTHER SEEMS FOREVER(ファーザー・シームス・フォーエバー)の『MOON IS DOWN』です。

ーアメリカのバンド、FURTHER SEEMS FOREVERが2001年に発表したエモの名盤として名高い1stアルバムですね。
Yu-ki:20歳くらいの頃に出会ったんですけど、そもそもクリス・キャラバがめっちゃ好きでDashboard Confessional(ダッシュボード・コンフェッショナル)も聴いていたんですけど、自分にとって本当に特別なバンドでした。アレンジとかアルペジオの感じとか、自分のギタースタイルにおいて大きな影響を与えられた1枚ですね。どの曲も大好きなんですけど、強いて好きな曲を挙げるとすれば、7曲目の「Just Until Sundown」です。自分の音楽のベーシックな部分にあるアルバムです。

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ーもう1枚はアメリカのバンド、TITLE FIGHTの2ndアルバム『Floral Green』ですね。
Yu-ki:はい。2012年リリースの作品で、彼らのジャパンツアー(※)にCOUNTRY YARDが帯同して仲良くなったんですよね。そこで、それまであった自分の価値観や考え方を全部覆されちゃった作品です。今に繋がる重要なアルバムです。メロディックでもありパンクでもハードコアでもあるし「ああ、こんな表現の仕方もあるんだな」って強く感じたんですよ。自分の世代にドンピシャでした。サウンドからジャケットのアートワーク、マーチャンダイズのデザインまで、こんなに洗練されているバンドがいるんだなって衝撃だったんです。思えば、そのツアーは自分のバンド人生で考えても大きなターニングポイントかもしれないですね。

※全国5ヶ所を巡るTITLE FIGHT JAPAN TOUR 2012にCOUNTRY YARDとINSIDEが帯同したツアー



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about FASHION

自分がほしいものを好きなときに作る


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ー続いて、Yu-kiさんがやっているブランド、SUPER SHRUB SUPPLY(スーパーシュラブサプライ) について教えてください。
Yu-ki:SUPER SHRUB SUPPLYを始めたのは2013年ですね。最初のポップアップを、ここ(取材場所となった新代田のカフェ、RR)で2014年に開催して。もともとファッションは好きだったんですけど、好きな服でサイズ展開がないものが多くて。それでも着たいから買うんですけど、やっぱりサイズ感が気に食わない、それで買っては売ってを繰り返していたのが、最初にブランドをスタートさせる原動力になったんです。

ー一部、TITLE FIGHTのメンバーがデザインされたものもありますよね。
Yu-ki:そうですね。TITLE FIGHTがイベント、PUNKSPRING 2013で来日したときに一緒に古着屋を回ったりしていたんですよ。ラルフローレンやL.L.Beanとか好きなブランドが共通していて。で、「服を作ろうと思っているんだよね。ロゴ描いてよ」って話をシェーン(TITLE FIGHTのGt、Shane Maran)にしたら、宿泊先のホテルのメモにサッと描いてくれたのがフィリーグラフィックっぽい絵柄のものです。

ーSUPER SHRUB SUPPLYのブランドコンセプトは?
Yu-ki:明確なコンセプトがあるブランドではないんですが、ルールとして自分が好きなものを好きなときに好きなように作るってことを最初から一貫して続けています。飽くまでもCOUNTRY YARDがメインなので、そこをブレさせないように。ビジネスとして、というよりも、ファッションにおいて自分が本当にやりたいことをやるというのがテーマです。だから、自分が本当に着たいと思うものが思い浮かばないと作れないんですよ。最近では、本当に少しづつですけど、自分も気に入って買ってくれる人にも好きになってもらえるような服って何かな? とか、そういう観点で考えるようにはなってきたんですけどね。

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価値ある洋服には魅力と発見がある

ーちなみに、持ってきていただいたこのダウンJKTは?
Yu-ki:2012年に買ったEddie Bauer(エディーバウアー)とNigel Cabourn(ナイジェルケーボン)のコラボダウンJKTですね。けっこう高かったです(笑)。でも見れば見るほどに洋服として面白さを感じる1着で、ハンティングの歴史がディテールとして落とし込まれていたり、イギリスのブランドならではのハリスツイードが用いられていたり、フロント地をオイルド加工されていたりするんです。その洋服がどんな意味を持っているのか、という発見が面白いんだってことに思い始めたときに手にしたもので、SUPER SHRUB SUPPLYのルーツとして、このダウンベストとの出会いは大きかったです。

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ー続いて、SUPER SHRUB SUPPLYの洋服について教えてください。
Yu-ki:このジャケットがSUPER SHRUB SUPPLYで1番最初に作ったものです。この頃、Nigel Cabournが発売していたロング丈の高価なダウンがあったんですけど、それを自分のシルエットに合わせてリエディットしようと思って作ったんです。いわゆるレプリカ的なアプローチですね。この頃は、原価のことも全然計算せずやりたいことだけやっちゃったので結果的に大赤字になったという(笑)。

ーうわぁ…。
Yu-ki:ネットで受注を受け付けたんですけど、想像以上に良い反響をもらえて、50着くらい一気に作ったんですよ。で、製品がまとめて届いたときの絵は本当にヤバ過ぎましたね。目の前に自分が作ったダウンの山がある、という。「何これ…」って感じでした。その感動がありつつ、発送後に、なんかお金全然ないなってことに気づいたんです。

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ー割と遅めに気づいたんですね。
Yu-ki:まぁ(笑)。当時は本当に金銭的な部分を何も気にせずやっていたんですよ。このブラックのナイロンJKTは、よりオリジナルなものを作りたいという思いから2018年に作ったプロダクトです。三層にした防水ジャケットで表面はオイルド加工を施してあるんですよ。バブアーが好きだったのでオイルド加工のナイロンを使ったマウンテンJKTですね。2015年に製作したアイテムのアップデート版でもあります。

ー販売はどんな形で行っているんですか?
Yu-ki:お店には卸さず、不定期でポップアップをやって。その時にサンプルができていれば展示をしておくんですけど、間に合わない場合もあって。その分は後々写真と文章で説明するという形です。やっぱりバンドのスケジュール優先なので、定期的に綺麗なスケジュールで動くことができないんですよね。お客さんにとっては不親切な形になっちゃうんですけど、こっちは全力で良いものを作るつもりで頑張るから欲しい人はチェックしてって気持ちでやっています。

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ーSUPER SHRUB SUPPLYはルックブックも個性的ですね。
Yu-ki:結局、洋服が映っているわけではないのでルックブックと呼べるかなって感じなんですけどね。
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Yu-ki:これは"自分の作った服を着て世界のどこかに出かける"という内容です。その時々に自分が行きたい国に友人のフォトグラファーと一緒に行って撮影して。初めて行ったのはアラスカでした。特に衝撃だったのはアイスランドでしたね。本の最後には旅に回顧録を記載して、という内容です。


about GUITAR

Woodsticsで製作したシグネチャーギター

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ー今日持ってきていただいたギターはWoodsticsなんですね。
Yu-ki:はい。健さん(横山健)がやっているブランドのところで自分仕様のモデル。つまりシグネチャーを作ってもらったんですよ。

ーすげぇ!
Yu-ki:オレ、2013年くらいに緑色のレスポールがあったらカッコいいんじゃないかと思って、自分のギターを塗装屋さんだしてグリーンに塗り替えてもらったことがあるんです。したら、まさかのイグアナみたいな色になっちゃったという(笑)。全然納得できなかったんで、もう1回塗り直しをやったんですけど、どうしてもイグアナ感を払拭することができず、結局手放しちゃったことがあったーという話を以前、健さんに話したことがあったんです。そしたら、ある日「お前の言ってた緑のレスポールのやつさ、Woodsticsでやってみない?」って電話をいただいて。光栄な話だし、オレもせっかく作ってもらえるんだったら、ちゃんと好きになれるギターを製作してほしくて、パーツからシェイプまで細かくすり合わせしながら1年くらいかけて、ようやく今年の1月に出来上がったんです。

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ーひび割れたような塗装もヴィンテージ感あっていいですね。
Yu-ki:自分からリクエストした点の1つですね。これもカッターで1本1本入れてくれているらしくて。やっぱり自分のために作ってもらったってこと自体、すごく嬉しいんで、ツアーにも連れて行こうかなって楽しく想像しながら考えています。

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COUNTRY YARD

SUPER SHRUB SUPPLY




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