INTERVIEW

Who’s Next by SATANIC Editing Room Vol.08: See You Smile

Photograph by Ryo Kuzuma、Interview by YT


連載企画"Who's Next"はSATANIC ENT.を編集するスタッフが、今現在気になっているけど、まだSATANIC ENT.ではピックアップしていない次世代のバンド・アーティストに会いに行き、ルーツや活動、それを取り巻くカルチャーなどを一方的に紹介するというシンプルかつ偏愛極まりない企画。その第8弾はPOP PUNK界の申し子See You Smile。キャッチーなメロディを作り出す彼らは、聞けばルーツにハードコアバンドがいると言う。さらにはほぼ全ての工程をDIYで手がける彼らを追究していく。


L to R: Sean(Gt)、Ayato(Gt)、Girioda(Dr)、Enomoto(Ba)、Rui(Vo)
 

After Tonightのライブを観たのがこの音楽を始めるキッカケ


ーこのバンドを結成した経緯は?

Ayato:僕は元々ハードコアのバンドをやっていたんです。ある時、POP PUNK系のバンドと対バンをしてから、POP PUNKをやりたいって思うようになっていきました。そこからHOTVOXのベースのALTAにうちのドラムのGiriodaとベースのEnomotoを紹介してもらい、Giriodaの後輩にPOP PUNKが大好きなギターのSeanがいたんです。じゃあ一緒にスタジオ入ってみようって。そんな感じでどんどんメンバーを募っていきました。

Rui:僕は高知県出身で大学で上京して来たんです。音楽をやりたくてバンドの募集サイトを見たりしてずっと探していました。大学2年で留学から帰ってきたタイミングでSee You Smileが応募していたので、連絡をとったら入ることが出来たんです(笑)。

Ayato:とりあえず、SNSを利用してボーカルの公募をかけていました。

Rui:最初はメロディのないデモだけあがっていて。それを聴いて最高じゃね?って感じました(笑)。

ーHOTVOXがバンド結成の起源にあるっていうのがジャンルも違うしだいぶ意外ですね。

Ayato:僕はHOTVOXのギターのY.S.KとドラムのOffpacoが中学の同級生で。ベースのALTAも地元が一緒でずっと仲良くて。それにALTAとGiriodaとEnomotoの3人は同じ学校に通っていました。

ーなんで周りにハードコアの友達がいながらも、POP PUNKをやろうとしたのですか?

Ayato:当時東京にAfter Tonightってバンドがいて。僕が今着ているトレーナーも彼らのマーチなんですけど、そのバンドのライブが衝撃的だったんです。みんなに歌わせるとか、みんなが好き放題暴れてるっていうのを目撃してたのがキッカケですね。もともと好きなのもありましたけど、すごい惹かれていました。

ーそれはみんな同意見なんですか?

Rui:俺はPOP PUNKをそんなに認識していなくて。どっちかっていうとメロディックパンクみたいな感じだったんですけど、上京してから色んな音楽を聴くようになっていきました。それと、State Champsを知ってからこのジャンルをやってみようって始まった感じです。でも結局影響を受けてるのはみんな違いますね。好きなジャンルは。

 

 




ーSee You Smileってバンド名に込められている意味って?

Ayato:SUM41とかNeck Deepの歌詞にこの言葉がよく入っているのをEnomotoが見つけてきて。みんな「これじゃない!?」みたいな。

Enomoto:当時好きだったバンドの歌詞を見たらこのワードがぽんぽん出ていて。あ、ええやんって(笑)。

Girioda:結構即決だったよね。

ーこのバンドの楽曲に影響を与えてるアーティストっていますか?

Ayato:すごい沢山いますけど、POP PUNKの中では、アメリカのState ChampsってバンドとオーストラリアのWith Confidenceってバンドからは特に影響を受けましたね。

ーそれぞれで好きなバンドや影響を受けたバンドをお聞きしてもいいですか?

Rui:Rex Orange CountyやMac DeMarcoとかの気だるい感じが好きで結構聴いていますね。


Ayato:僕はWeezerとか、POP PUNKだとFALL OUT BOYです。あとはDeath Cab for Cutieってオルタナ系のバンドだったり、その辺りを10年くらいずっと好きです。


Enomoto:普通にPOPが一番好きですね。


Ayato:あー、それもめちゃ影響受けてるかも。

Rui:確かに。最近だとそうですね。

Sean:僕は中3の時にAll Time LowってアメリカのPOP PUNKバンドにどハマりして、それからこのジャンルにはまっていきました。


Rui:Seanがメンバーの中で一番POP PUNKが好きなんじゃない?(笑)。

Sean:2000年代のPOP PUNKは超好きですね。最近は他の音楽も聴くんですけど、ルーツはそこにあります。

Girioda:僕は最初はヴィジュアル系からバンドを好きになって。そこから地元の先輩とかにStory of the YearとかSaosinの音楽を教えてもらって。その後に日本のSiMとかcoldrainとかも高校生の時に好きになっていきました。上京してからはAyatoと出会ってPOP PUNKを教えてもらってこのジャンルにめちゃくちゃハマって今に至ります。


Rui:Ayatoは普段からめっちゃ音楽をディグってるし、いっぱい知ってるんですよ。だからいつも教えてもらってます。彼は他のバンドマンにも「3ピースでこういう感じのない?プレイリスト全部作って。」ってよく頼まれています。

Ayato:Track's とかにもプレイリストを依頼されて、ボーカルのYonosukeから「神~。」って言われたり(笑)。
 

正直なんでもできるっす!


ーでは、楽曲についてお聞きしたいのですが作曲はどなたがやっているのですか?

Ayato:僕がギターベースドラムの土台を全部作っています。メロディは僕が作ると高すぎる低すぎるっていうのがボーカル的に出てきちゃうと思うので、そこは全部Ruiに任せて作ってきてもらっていて、それを元にみんなでアレンジを加えるって流れですね。

ーメロディめちゃくちゃいいですよね。

Rui:ありがとうございます!それこそ自分にしか出せないメロディとか絶対あると思うんで、そういうのはPOP PUNKだけじゃなくて違うジャンルとかも乗っけたりしていますね。

Ayato:僕が土台を作る段階で、POP PUNKプラス毎回何か他のジャンルをミックスするっていうのはいつも決めて作っていて。例えば「Be Myself」って曲はPOP PUNKにEDMの展開を使ってみたりだとか。ホントによくやっているのはPOPSの方面からリスペクトを込めて作っていく感じが多いですね。「DND(GNAR GNAR GNAR)」って曲はハードコアとかガレージパンクとかを意識して作ったりしましたね。


Rui:正直なんでもできるっす!

Ayato:色々聴いてるからね。

Rui:そういう部分では、Ayatoをかなり信頼しています。新しく作った曲を持ってきて、聴いた瞬間に「あ、もうこれでいこう!」ってなっちゃいます。完璧。

Ayato:それこそ俺が元のメロディ作っちゃうともうそれにしかならないから、逆に他の人がつけてくれた方がSee You Smileって形で世に出せるのかなって思ってますね。

ーでは作詞は?

Rui:俺がやっています。基本See You Smileの歌詞は全て英語なのですが、さっき話に出ていたAfter TonightのボーカルのKenさんに英語の指導をしてもらっています。

ー歌詞にはどんなメッセージを込めていますか?

Rui:結構自分に起こったことや感じたことが多いですね。特に社会に感じたこととかよりは、自分の生活の中から生まれてくるものを歌詞として世に出しています。

ーそうなんですね。では各EPで毎回テーマを設けていたりは?

Ayato:2019年にリリースしたEP『WILD』はPOPS寄りな楽曲が多く、メロディ主体の作品に仕上げています。初めての全国流通盤だったしお客さんも初めて聴いてくれる人が多いのを想定して、耳に残りやすい楽曲をメインに4曲厳選して入れました。


ーなるほど。

Ayato:次に出したEPの『TIDE』はそれこそ『WILD』をリリースした後に先輩バンドとやらせてもらえる機会が増えて。そっちに対しての憧れとかリスペクトを加味して、ライブで映えやすい楽曲を厳選して入れた感じですね。


ーそれぞれの楽曲でテーマがあるようにジャケに関してもそれに沿った形で作っているんですか?

Girioda:そうですね。歌詞とかからインスピレーションを受けて自分の中で解釈して作っています。まあその他のメンバーから提案をもらうこともあるんですけど。

Rui:最初に大まかなイメージを伝えて、それを元に作ってもらっていますね。

Girioda:マーチのデザインも僕がメインでしていて、たまにSeanもデザインをしています。

Rui:で、レコーディングとミックスはEnomotoが出来るんですよ。なのでほぼDIY。

ーすごいですね!それぞれ異なるスキルを活かして、See You Smileを創り上げているんですね。では、POP PUNKってジャンルにこだわる理由ってありますか?

Rui:このジャンルはとにかくキャッチーだよね?

Sean:うん。最高だよね。絶対みんな好きだと思う。

Rui:日本だとメロディックパンクの方が人気だったりしますけど、POP PUNKって聴いてみるとすごく良いんです。いろんな楽しみ方ができるんでそれが一番の強みだと思いますね。

Ayato:シンガロングもダイブもできるし、踊れるし場合によってはモッシュとかもできる曲もあります。

Rui:結構なんでもできます。俺らの曲は。

Ayato:ライブで楽しめることは全部楽しめるので。
 

See You Smileの曲は大勢の前でやるときのほうがハマる


ーこのバンドを結成してから5年程経って、色んなライブをやれていると思うんですけど、ライブをこなして行く上で考えに変化はありました?

Ayato:ここ2年くらいは先輩と対バンすることも多くなっていました。特にライブがカッコいいバンドを見続けていて、それに影響されて自分たちもライブっぽい曲が作れるようになったよね。

Rui:そうだね。

Ayato:さっきのEPのテーマの話じゃないですけど、もともと楽曲主体で作っていたものが、ライブ主体で考えられるようになったのが大きいです。

ー実際にライブを意識して作成したのは何ていう曲ですか?

Rui:「THE ANTHEM」って曲ですかね。この曲は、ライブハウスへ向かってライブしてその後友達と心から乾杯してっていうのをリリックにしています。それに曲も2ビートで早くてテンポチェンジしたりっていう曲で、ライブをこなしていないと出来なかった曲だと思っています。


ーそういえば去年の秋頃に自主企画もやられていましたよね? この時期にあれだけ大きい規模のことができるって純粋にすごいなって思いました。フェスをやったことでどんなことを得られましたか?

Rui:自分たちの曲って大勢の前でやるときのほうがハマると思っているんです。少人数も最高ですけど、やっぱ目指している場所がアリーナとかそういう所なので、もっともっと大きいところでやりたいって思いました。

Ayato:今までで一番デカかったからね。

ー来年もやる予定は?

Ayato:やる予定はあります(笑)。

Rui:予定では。

ー次回も楽しみにしています。あと、こういう状況の中でもライブハウスが開いてくれることには観客側も感謝をしていると思いますし、バンド側もそうだと思うんです。

Rui:僕はこのコロナ期間で昔よりもライブハウスがすごい好きになりました。遊んでた場所って結局ライブハウスが多かったし。そういう理由ですかね。遊び場を大事にできるようになったって感じです。心から。

ーでは今回撮影に使用させていただいたライブハウス、THE GAMEとの出会いは?

Ayato:活動の初期くらいからよくやらせてもらっていて。ここの音響さんや照明さんだとかは、うちの楽曲を覚えちゃっています(笑)。

Rui:それに雰囲気もいいんですよね。

Rui:もともと新宿のANTIKNOCKって場所で企画やリリースを主催でやっていて。そこは今も大事な場所ではあるんですけど、THE GAMEも同じくらい大切な場所ですね。

ーSee You Smile=THE GAMEみたいな印象が強いです。

Girodda:THE GAMEとANTIKNOCKの2つがホームって感じですかね。ANTIKNOCKはそれこそ初ライブをやったところだし。

ーこのライブハウスの音響とか照明とかはどうですか?

Rui:すげえいい感じですよ!しかもステージが広いですね。

Ayato:あとは音がめちゃめちゃデカい気がします。

Enomoto:照明もカッコいいし。

ー何年もライブをやっていると思いますが、ここでの思い出は?


Rui:お酒が多いですかね(笑)。

Ayato:打ち上げに出ていたらどっかから自分を呼ぶ声が聞こえてくる・・・みたいな(笑)。

Girioda:ついたら目の前にはテキーラが置いてあることも多々あります。

Rui:会場の雰囲気でお客さんも結構飲んで楽しく音楽にノッてるんで。

ーじゃあバンドマンとお客さんの距離感も近い箱なんですかね。

Rui:そうですね。いい環境だと思います。

Ayato:企画で初めてソールドできたのもTHE GAMEだし。

Rui:お客さんもTHE GAMEが好きって言ってくれる人が多くなった気がします。

Girioda:そうだね。よく聞く気がする。

Rui:THE GAMEでライブを観たいって言われるようになったのは自分たちも嬉しいことです。

ー次の質問なんですが、関わっているバンドでお世話になっているバンドとか仲のいいバンドってどのあたりになりますか?

Ayato:多分みんな同じバンド考えてるよね?(笑)。とりあえず確定は東京のCastawayってバンドで、活動初期からずっとお世話になっています。

Rui:それこそ、シーンの先輩でいうとCOUNTRY YARDですかね。

Ayato:去年もコロナの期間にCOUNTRY YARDのSitさんが弾き語りで呼んでくれて。その時はRuiとSeanとAyatoの3人で出たんですけど、3日間ずっと町田でお世話になりました。その時も久々にライブを観れたし、すごい刺激になりましたね。

ーでは同世代だとどういったバンドになりますか?

Rui:シーンでいうと、STAY HOME ALONEとかGood Griefとかはライブを始めた頃からずっと一緒にやってきたし、最近だとメロディックのKUZIRAとかTrack’sとかFive State Driveとかが多いですね。歌モノだとタカナミってバンドとか。結構色々いますね。

Ayato:それこそ最近はやれていないですけど、Sable Hillsもこの前偶然会って、お互いにまた早くやりたいねって話をしていたりとか。Paleduskとかも去年久々にライブを一緒にやってそっから仲良くなりました。

ーそういえば、この前SableHillsのインタビュー中に、Takuyaくんが久々にRuiくんに会ったら覚悟を持った目をしていたって話していました。

Rui:俺は逆にTakuyaくんにそれを思いました(笑)。前と違うな、この人もくすぶってんだなって。


ーでは今後出演してみたいフェスとかライブとかあります?

Rui:めちゃめちゃあります。フェスは全部出てみたいですね。

Ayato:それこそ、サタニックもそうですしね。

Rui:サタニックが一番出たいです!(笑)。

Girioda:正直本当にそうかもしれないです。Castawayってバンドが出た時も実際に観に行っていて。Castawayがデカいステージに立ってるところを見た時に感動したし、自分たちもああなりたいってめちゃ強く思いました。っていうのもあって、いつかサタニックは出たいですね。

ー海外では?

Ayato:本当は中学の頃からWARPED TOURに憧れがあったんですけど、なくなっちゃったようなもんなんで、今となってはSlam Dunk Festivalに出たいですね。

一同:そうだね。

Girioda:POP PUNKのバンドも多く出演していますからね。

ーでは今後の活動って教えていただけますか?

Rui:今年はむちゃくちゃありますね。とりあえず5月に久々の自主企画を吉祥寺で開催します。6月からはツアーも8,9箇所回る予定です。


https://t.livepocket.jp/e/milestones

Ayato:『TIDE』のツアーが中止になってから自主企画はやっていなかったので、とても楽しみです。

Rui:本当に楽しみですね。バカ騒ぎましょう(笑)。

ー楽しみですね。

Rui:ほかにも友達のバンドのライブにも色々出る予定なので。

ーじゃあお客さんにも色々アナウンスできる内容が詰まった年になりそうですね。

Girioda:かなり!

Ayato:今年は色々仕込んでるので全国各地で遊んで周りましょうって。


ーちなみに、これが最後の質問になるんですけど、今後の目標だったりやりたいことっていうのはありますか?

Rui:そうですね、本当にフェスとかもいっぱい出たいですね。それにバンドとしてジャンルは関係なく規模を大きくしたいですね。

一同:ほぼ一緒ですね。

Sean:まあ楽しみつつ上がっていきたいです。

Rui:うん。そこは大事かな。

Sean:楽しみながら良いライブをして良いお酒飲んで毎日最高って年にしたいですね。

Rui:今後もそのスタンスは変わらないかな。

ー自分たちが楽しんでいるのは大前提でそれにお客さんがのって来てくれるってのは最高ですね。

Rui:こっちが楽しんでないとお客さんも楽しめるとこ楽しめないと思うんで。みんなで楽しんでいけたらいいな。まあ、とりあえず曲聴いてください(笑)。

See You Smile
https://www.seeyousmile-jp.com
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Who's Next by SATANIC Editing Room

Vol.07: Honest
Vol.06: FUNNY THINK
Vol.05: Sable Hills
Vol.04: CrowsAlive
Vol.03: Paledusk
Vol.02 HOTVOX
Vol.01 mildrage