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column

ROCK CLASSICS SELECIONS Vol.19 selected by BONE$ aka Shuhei Dohi

この世に数多溢れる名盤と呼ばれる音源の数々。このシーンにおいても、そんなキラキラ金ピカのままに輝き続けるロックのクラシックが存在するわけです。この連載企画"ROCK CLASSICS SELECTIONS"では、現在のシーンに繋がるパンク、ロック、ラウドの名盤を各セレクターにピックアップしてもらい、セレクターの思いと共にお届けしたい。このシーンが好きでCDショップやサブスクでもっとディグりたい! というアナタに捧げる名盤特集。最高のロックエクスペリエンスをどうぞ!
第19回目のセレクターはBONE$ aka Shuhei Dohi。メロディックパンク好きで聴いたことがない人はいないであろう名作をご紹介。

Select ROCK CLASSICS

Descendents “Everything Sucks”(1996)

Recommend by BONE$ aka Shuhei Dohi

一難去って、また一難。コロナ禍はしぶとく続く模様でなかなか滅入ってしまいますね。まだまだ余談を許さな
い状況ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 
ちょっと間が空いてしまいましたが、今回も名盤について独断と偏見で語っていきたいと思います。

1996年 Epitaph Recordsよりリリースされた5枚目のアルバムにして、活動を休止していたDescendentsの復帰作。
Descendentsのスタートは78年に遡ります。アメリカはカリフォルニア・マンハッタンビーチにてドラマー ビル・スティーヴンソンを中心に結成。メンバーチェンジを経て80年にはボーカリストとしてマイロ・オーカーマンが加入し、バンドは今日までの基礎となるラインナップに。
アイコニックな存在だったマイロが加入したことによりバンドの人気に拍車がかかります。
タフでクレイジーなことが美徳とされていた当時のパンクシーンの中で、親や学校の文句、恋人へのラブソング、食べ物やコーヒーなど、飾らず等身大な歌詞をメガネのオタク青年のマイロが歌ったことがキッズに刺さり、バンドの人気は沸々と上昇。
マイロをイラストにしたジャケットと共に、1982年にリリースされた『Milo Goes to College』でバンドの人気は爆発。カルト的な人気を得ていきます。

激しくツアーを行うことでも有名なバンドは、共同生活をしながら終わりのないツアーを続け、パンクロックと同時に科学者になることが夢だったマイロは、そのハードさゆえについに脱退を決意。アイコンだったマイロを失ったバンドは途方に暮れたものの、新たにシンガーを加えてALLを結成します。先に言っておくと、この辺のバンドヒストリーは全てドキュメント映画「FILMAGE:THE STORY OF DESCENDENTS/ALL」(2013)の中で語り尽くされており、僕の駄文を読むより映画を見ることをオススメします(笑)。

超余談ですが、Dave Grohl(Foo Fighters)、Mark Hoppus(blink-182)らがコメンテーターとして出演する本作は、昨今のパンクドキュメントブームの火付け役でもありました。筆者はFILMAGEが大好きで、9年経った今でも、定期的にDVDを鑑賞するほどですが、劇中で「ALLの活動は失敗したバンド、Descendentsには敵わない存在」というような描き方がされていて、そこだけはちょっと納得いかないんすよねぇ〜。ALLもめちゃめちゃいいバンドじゃん。そんな風に言わないでぇ〜。

そんなALLの活動もひと段落し、満を辞してマイロが戦線復帰。リリースされたのが本作となります。
現代パンクの歴史を振り返ると、Descendentsは確実に分岐の頂点におり、NOFX、PENNYWISE、Green Dayのような90’s スケートパンク、blink-182のようなポップ
パンクから、Foo Fightersのようなロックバンドまで、様々なバンドの見本となっています。複雑性をキープしたパンクロックにキャッチーなメロディを持ち込んだ手法は、後の多くのバンドに影響を与え、それぞれが枝葉を伸ばして今日の多様性を生み出しています。

レコーディングスタジオ ブラスティング・ルームの経営も行っているビルは、RISE AGAINSTやA DAY TO REMEMBERなど数々の作品をレコーディング。実はここ、日本のバンドも数多く手がけており、KEMURI、FC Five、ELECTRIC SUMMER、LEXT、FOR A REASONなどのレコーディング・ミックスを手掛けています。

現在、57〜59歳のDescendentsは、誰から見てもジジイなわけですが、まだまだ活動は衰えず、それどころか作品やツアーをコンスタントに発表。

最近ではJAWBREAKERのツアーにface to face、Samiamと共に参加します。このツアー他の日程もラインナップがいいのよ〜。

まだまだ衰えないDescendents。そしてALL。若い方々にこそ聴いていただきたいバンドであります。
この記事をきっかけに触れていただければ冥利に尽きます。
何卒何卒。

Selecter's Profile 
Hollow Suns(Vo/Gt),As We Let Go(Gt),Doggy Hood$(Gt)として活動する傍ら、Webデザイナー/コーダー/ディレクター、ファッションブランドWeird Nerveのディレクションなども担当。ロック、パンク、ハードコア、ヒップホップに傾倒し、ひたすら東京をレペゼンするが実は福井県出身。東京育ちだということだけは言わせてもらいたい37歳。
https://www.instagram.com/bones0513/
https://twitter.com/bones0513
http://hollowsuns.com/top/

ROCK CLASSICS SELECIONS ARCHIVE

Vol.18 selected by SENTA - TURNSTILE “GLOW ON” (2021)
Vol.17 selected by Taishi Iwami - RED HOT CHILI PEPPERS “BLOOD SUGAR SEX MAGIK” (1991)
Vol.16 selected by Taishi Iwami - The Jesus And Mary Chain “ Psycho Candy”(1985)
Vol.15 selected by BONE$ aka Shuhei Dohi - LIMP BIZKIT "Significant Other"(1999)
Vol.14 selected by TAISHI IWAMI - The Vines "Highly Evolved"(2002)
Vol.13 selected by SENTA - SWITCH STYLE "....TO INFINITY"(1997)
Vol.12 selected by TAISHI IWAMI - Machine Gun Kelly "Tickets To My Downfall"(2020)
Vol.11 selected by BONE$ aka Shuhei Dohi - NOFX “Punk in Drublic”(1994)
Vol.10 selected by TAISHI IWAMI - The Music "The Music"(2002)
Vol.09 selected by SENTA - V.A. "NEW YORK'S HARDEST"(1995)
Vol.08 selected by BONE$ aka Shuhei Dohi - Korn “Korn”(1994)
Vol.07 selected by TAISHI IWAMI - Jet "Get Born"(2003)
Vol.06 selected by SENTA from NUMB - Madball “Set It Off”(1994)
Vol.05 selected by TAISHI IWAMI-GREEN DAY “Dookie”(1994)
Vol.04 selected by BONE$ aka Shuhei Dohi - blink-182 “Enema Of The State”(1999)
Vol.03 selected by SENTA from NUMB - HATEBREED / Satisfaction Is the Death of Desire (1997)
Vol.02 selected by TAISHI IWAMI - Matthew Sweet / 100% Fun (1995)
Vol.01 selected by BONE$ aka Shuhei Dohi - Rage Against the Machine / S/T (1992)