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THE CRAFTMAN SATANIC CONNECTION Vol.02 Naomi Fujikawa aka FUJINAMI

THE CRAFTMAN SATANIC CONNECTION Vol.02 Naomi Fujikawa aka FUJINAMI
culture

THE CRAFTMAN SATANIC CONNECTION Vol.02 Naomi Fujikawa aka FUJINAMI

SATANIC ENT.はライブハウスから生まれるシーンを紹介するメディア。では、ライブハウスではバンドやアーティスト以外にどんな人が働いているんだろう? ライブハウスの店長さんやスタッフさんはどんな経緯を経て、そこで働いてるんだろう? 言わば"ライブ職人さんたち"に、そんな疑問をストレートに投げつけまくるのが本企画"THE CRAFTMAN SATANIC CONNECTION"! 登場するのはPA、照明、バンドのマネージャーさんやレコーディングエンジニア、ライブハウスシーンを取り巻く人を徹底追求!

第2回目は新代田のライブハウス、FEVERのPA、吉崎順さんからタスキを渡されて、乙時代の後輩であるというフリーランス照明の藤川奈穂美さんに出演してもらう。さて、藤川奈穂美さん、アナタは一体どんな仕事をしている何者ですかっ???


INTERVIEW

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ライブハウスにいる人たちに魅了されて


ーお名前とお仕事を教えてください。
藤川奈穂美(以下。藤川):藤川奈穂美と申します。みんなには”ふじなみ”って呼ばれています。職業は元々ライブハウスで働いていたんですけど、今は1人でフリーランスの照明として働いています。

ー今、何歳ですか?
藤川:今年で32歳になります。

ー藤川さんの出身地は?
藤川:生まれは岩手県の陸前高田で、小さい頃に引っ越しをして、そこから宮城県の仙台で育ちました。

ー何歳のときに宮城から上京してきたんですか?
藤川:えっと、実は東京には2回出てきていて、今出てきてるのが2回目なんですよ。1回目は専門学校に通うため18歳のときに東京に出てきました。そのときに渋谷にあった乙っていうライブハウスに就職をしました。その後、震災があったので地元の方へ帰って、7年経って去年また東京に出てきました。

ーなるほど。専門学校は音楽系の専門学校だったんですか?
藤川:はい。ただもともと音響さんになりたかったので、照明ではなく音響の専門学校に行っていました。

ー音響を目指して専門学校に入ったっていうのはどういう流れなんですか?
藤川:単純にライブハウスで働く人になりたかったんです。ライブハウスで働く人って音楽が好きだからやっているというイメージが強いと思うんですけど、私の場合それとはちょっと違うんですよ。

ーというと?
藤川:高校生の頃に地元の先輩がバンドをやっていて、動員集めじゃないですけど『遊びにきてよ』みたいな感じでライブに誘われて。

ーありますよね、クラスのみんながライブハウスに移動するような。
藤川:そんな感じで(笑)。で、それをきっかけにライブハウスへ通うようになったんですけど、はじめは音楽を聴きにいくっていうよりかは遊び場所みたいな感覚で行っていて。っていうのも、その当時1人暮らしをしていたので、ライブハウスの人たちが気さくに『おう、また来たな』『学校帰りなの?』とか色々話かけてくれて仲良くしてくれたのがすごい嬉しくって。私もそんな人になりたいなって思ったのがきっかけなんです。

ーライブハウスって部室というか。ホーム感や第二の家みたいな空気感がありますよね。いつ行っても知っている人がいて。
藤川:そうそうそう。こう迎え入れてくれるっていうか。純粋にそういう人たちってすごいな、そういう人間になりたいな、目指してみようかなって思って専門学校に進みました。

ーちなみにその当時呼んでくれた先輩のバンドはまだやっているんですか?
藤川:そのバンドはもうやっていないですね。

ー当時その先輩だとか、そこのライブハウスでライブをやっていたバンドってジャンルでいうとメロディックハードコアとかが多かったですか?
藤川:多かったですね。MONGOL800のコピーとか、それこそHi-STANDARDもそうですけど。そういった界隈のコピーだったりが多かったですね。

ー藤川さんもパンクやロックが昔から好きでした?
藤川:私は……結果的にはすごい好きなんですけど。

ーあっ…(察し)。
藤川:いや、好きですよ! でも、当時はテレビで流れている音楽が好きでした。姉がB’z好きだったんでその影響でB’zが好きでした。

ー私もB’z大好きです!
藤川:あ、そうなんですか。私、初めてライブに行ったのがB’zのライブで、小学校3、4年くらいかな?姉に連れられて行きましたね。そんな感じなので、その先輩に誘ってもらってなかったらこの道に進むことは多分なかったと思うので、感謝してます。
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ー仕事の話に戻りますが、音響から照明に転身したのは乙で働くようになったのがきっかけですか?
藤川:いえ、実は乙にいた頃も音響を目指していたんです。乙って他のライブハウスに比べると結構特殊っていうか。音響卓を触るためにはステージ上のことが一通りできて、トラブルシューティングとかもできたうえで、やっと音響卓に触れるっていう流れだったんですよね。なので乙で働いていた人たちはみんな音響さんを目指してやっていましたね。私もその流れで照明は触れるけど、照明のシステムとかそういった部分は全然詳しくはないっていう感じでした。それでその後震災があったので地元に帰るようになっちゃって。

独学でも、そこに飛び込む勇気があればなれると思う

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ーでは、藤川さんは何で照明になったんですか?
藤川:仙台に帰ったタイミングで、ひょんなことからMACANA(仙台のライブハウス)で『手伝ってくれないか』みたいな感じで声をかけていただいて。

ーひょんなこととは?
藤川:地元のバンド友達が『MACANAが人足りてないらしいんだけど、働いてみない?』って声をかけてくれて。だけど震災の後だったんで、私もライブハウスっていうか、この業界から卒業して、普通の仕事をしようと思っていたんですよ。就職先も決まっていて。なので『週に1回、休みの日とかだったら手伝えます』って言ったら本当に手伝わせていただくことになって。そこから照明を覚えたっていう感じですね。

ー当時のMACANAは特に照明担当の人手が足りなかったんですか?
藤川:そうです。MACANAは照明と音響がしっかり分かれているライブハウスで、音響をする人は音響だけ。照明する人は照明だけっていうスタンスなんです。なので、照明が足りなかったので、そっちの方をお手伝いさせていただきました。『触れるくらいですよ』っていうところから始めたんですけど、ある日急に同じ照明の先輩がいなくなっちゃって。

ーヤバいじゃないすか。その先輩がいなくなったときに"自分も辞めちゃおう"とは思わなかったんですか?
藤川:それは思わなかったですね。『うわ〜いなくなった。明日からもういないんだ』とは思ったんですけど。MACANAにはお世話になっていたので、なんとか私がやんなきゃな!ってやっていましたね。

ー責任感、強しですね。それをきっかけに本格的に照明としてMACANAで働くようになったんですか?
藤川:そうですね。そこから『このケーブルを抜くとこれが消える』とか『これを繋ぐとこれが点く』とか。そんな初歩的なところから徐々に覚えていったんです。それまでは言ったらお手伝い感覚のアルバイトだったので楽しくやっていて。でも、MACANAには全国で活躍しているアーティストさんも来ることも多かったので、やることがすごくたくさんあったんです。そのアーティストさん達の要望に応えられないと、MACANAを使ってもらえなくなるかもしれないって思う部分もあったので。どうやったらしっかりできるんだろうってことから考えて、そこで照明という仕事に本格的な興味が湧いていったんです。

ーじゃあ照明は独学に近い部分もある?
藤川:そうですね、私は最初、独学でやっていました。もちろん照明の専門学校もありますし、実際の現場で働いてみると、きちんとそういう学校を出ている照明さんもたくさんいます。

ー照明としてライブハウスで働いたり、シーンに関わっていきたい人に"照明になるためには"ということでオススメしたいことはありますか?
藤川:単純に専門学校に行けばってだけの話じゃないと思うんですよね。私自身がこういう感じなので、ライブハウスで何かやりたいっていう気持ちを持っていることが大事なんじゃないかなと思います。教えてくれる人達は周りにいっぱいいると思うんです。だからそこに飛び込む勇気が必要というか。そういう気持ちがあればできるんじゃないかな。

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ー藤川さんにそう言われると説得力がありますね。働くカッコいい女性っていう感じがします。ちなみに年上と年下の男性、どっちが好みですか?
藤川:年上か年下かって聞かれたら年上の方が好きなんですけど、年下と付き合うことの方が多いですね。

ー〜っぽいっすねぇ!!
藤川:え? そうですか??(苦笑)。

ーちなみに好きな男性芸能人と問われれば?
藤川:キムタクですね。

ー王道中の王道じゃないですか。「日本のメロディックハードコアでどのバンドが好き?」って質問に「ハイスタ」で返すくらい王道じゃないですか。
藤川:まぁ、そうなんですけど。最近、再認識というか。

ー男の色気が増しましたよね。ちなみに趣味は?
藤川:人に言えるような趣味がないんですが、今コロナの影響であんまり外にも出られないじゃないですか。なので料理をしています。

ー自炊ですね。
藤川:ええ。いつでもお嫁に行けるくらいに料理をしています。

ー嫁に来てくれたら、どんな得意料理を作ってくれますか?
藤川:肉じゃが。これはイケてる気がする。

ー間違いない。そこも王道中の王道、キング・ロードですね。
藤川:それで胃袋をぐわっし!と掴みたいですね。

ーご飯美味しいと、その人のところに帰りたくなりますもんね、メンズは。
藤川:ーだと思っているので。

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ライブ中はステージだけではなくフロアも見渡して

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ー仕事の話に戻るんですが、今藤川さんが主に担当しているバンドを教えていただけますか?
藤川:今はDizzy Sunfistやバックドロップシンデレラだったり、仙台の先輩バンド、NIGHTMAREのボーカル、YOMIさんが今ソロ活動を行なっているので、そのライブでつかせていただいたりしています。

ーそういう担当って、どういう風に決まっていくんですか?レーベルと契約をするみたいな感じなんですか?
藤川:よくある書面に一筆書いて契約っていうのはないですね。Dizzy Sunfistだったりバックドロップシンデレラは、MACANAにずっと出ていただいていたアーティストさんで、そこで声をかけていただいた感じですね。『ツアー一緒に回ろう』とか。そういう形でやらせていただくことは多いです。契約というよりも信頼関係で成り立っているというか。

ー誘われるのはバンドのメンバーから言われることが多いんですか?
藤川:基本的にはマネージャーさんだったり、事務所の方だったり、制作サイドだったりしますね。メンバーさんとお話しする機会っていうのはそんなにないかもしれないですね。

ーやっぱり声を掛けられるっていうのは、藤川さんがいい仕事をしてくれると思っているからだと思うんですけど、彼らは藤川さんにお願いする理由とか説明して誘ってくるものですか?
藤川:(説明を)されたことないなぁ、そういえば。今度、聞いてみようかな(笑)。

ーライブ終了後にバンドのメンバーやマネージャーさんから感想をもらうことは?
藤川:あります。けど、ダメだったところもご意見をいただくので。

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ー良い話ですねぇ。藤川さんが考える良い照明のポイントは?
藤川:担当しているアーティストにもよると思うんですけど、私は客席からアーティストの表情がわかる、顔が見える照明っていうのを大前提としていますね。もっと言うと、アーティストからお客さんの表情が見えているっていうのが個人的には好きですね。

ーなるほど。なんだかポジティブなイメージが思い浮かびました。
藤川:以前、先輩に『照明は空気を読む仕事だ』って言われたことがあって。ステージ上で何かあったときとかはもちろんなんですけど、フロアで何かあったときにも照明でフォローできるところはフォローする。そういう会場内の空気を読むことが大切なんだよってことを教わりましたね。なので、会場の大きさを問わず、ライブ中はステージもフロアもくまなく見るようにしています。

ー今後の仕事の面での目標はありますか?
藤川:今年、ライブハウスを卒業してちょうど1年経ったところなんですよ。なので、今よりもっと上のステージに行けるように、ライブハウスとは違う見せ方ができるように勉強しているところなので、技術を磨いて、その目標を実現させていきたいと考えています。

ー最後に自分をモノに例えるとなんだと思いますか?
藤川:塩胡椒ですかね。

ーその心は?
藤川:バンドさん達が作ったモノを味付けてお客さんにちょっとよく届けられたらなとか。……締まらないですかね?

ー大丈夫、キュッと締まりますよ!
藤川:うまいこと言うのって難しいんですね……。

ー難しいですよねぇ。さて、この企画は数珠繋ぎにライブハウスのシーンにいる人を紹介してもらって繋ぐ企画です。次の人をご紹介ください!
藤川:では、私が照明をさせていただいているバックドロップシンデレラのVo、渉(豊島”ペリー来航”渉)さんを! 池袋のライブハウス、LiveGarage ADMの店長さんをやられてらっしゃいます。

ーおお!! ありがとうございます!

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というわけで、今回はフリーランスとして様々な現場で活躍する照明さんのお仕事のお話でした。普段見ているライブで照明の強さってすごいんですよね。そんなところも今度、ライブを見るときは一瞬でも考えると楽しさが広がっていくかも! そして第3回目はバックドロップシンデレラの豊島”ペリー来航”渉さん! ライブハウスのことなどなど…のお話を聞いちゃおうと思います。次回もお楽しみに!!


THE CRAFTMAN SATANIC CONNECTION ARCHIVE

Vol.01 Jun Yoshizaki from LIVE HOUSE FEVER




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