SCENE by Photographer/Edit. Yukihide [JON...] Takimoto 03

2020/ 12/29 18:00

ライブハウスを記録するシーンの第一線で活躍するライブカメラマンたち。彼らがいなくては、その現場で何が起こっているのかが歴史として残らない。
SATANIC CARNIVALにおいても"SATANIC PHOTOGRAPHERS 写真展"が展示され、写真を楽しむことができる。だが、その1カット1カットには、フォトグラファーたちの思いがある。そのメッセージを写真だけではなく言葉でも知りたい。
この企画では、そんなシーンに関係するフォトグラファーに、この1枚の写真に、どんな思いがあるのか。語れる写真を紹介してもらう。
企画タイトルは"SCENE"。ライブ写真に限らず、風景や生き物、人や場所、彼らが撮影した写真群とメッセージを伝えていきたい。
今回はYukihide [JON...] TakimotoのSCENE、第3弾。テーマは"ライブ写真家の小さなフォトスタジオ"。

SCENE by Photographer Edit.Yukihide [JON...] Takimoto 03

ライブ写真家の小さなフォトスタジオ

前回ローカルについて触れた流れで
実はひっそりと地元にフォトスタジオを構えることになったのである。

店舗名は「JONiiiSTUDIO」行き着いた答えはシンプルな屋号だった。

完全に見切り発車でスタートしたスタジオ
ライブ撮影をメインに考えながら
時間が出来た時に、地元に来てくれる友達や地元の人達が気軽にいつでも利用出来るスタジオになれればいいなと。

過去にとあるバンドマンから「ジョンくんは子供を撮る様なハウススタジオを作ればいいよ！」って言われたことがずっと頭の中に引っ掛かっていたのだが、「ハウススタジオだって！？」っていうことで、興味はあったもののなかなかハードルが高いなと、思い留まっていた。
だけど、去年の年末に地元の商店街の一角が空くよ！っていう話をもらい、運営費も安かったこともありトライしてみた。

そうして今年の1月にひっそりと立ち上げてからライブ撮影の合間にのらりくらりやって行くかー！って思ってた矢先のコロナ禍。
まさか世界がこんなにも変わるなんて思ってもいなかった。
だけど、このコロナ禍で地元から人が動かない流れとイベントが出来ない窮屈さを、写真で心を浄化出来る良い機会と考え、地元に力を入れようと本格的に開始。

いつもいつも人が入るようなスタジオでは無いけれど、何か季節の家族のイベント事がある時に使ってくれるようなスタジオとして使ってもらえているような感覚に今はなっている。

ただ単に一般の方を撮るという感覚ではなくて、一般の方々もアーティストやバンドと同様に立派な人間なので輝けるはず！をモットーに。
今まで培ってきたと言うとオーバーだけども、その数の引き出しをなんとか引き出して、他の素晴らしいスタジオには程遠いけど、ライブ写真家が運営する変わった写真スタジオとして記憶に残る写真を撮るようにしている。
またこの機会に出会った方々には逆に教えて貰えることも多かったりするので、それを現場に活かしていける感じがしている。

まだまだ何が起こるかわからないけど、誤解を恐れずに言うのであれば、世界がこんなにも変わっていく事に"わくわくしている"そう思っています。

そろそろライブの現場も動きつつあるので、次回はその辺に触れていければと思います。

Photographer Profile
Yukihide [JON...] Takimoto

三重県伊賀市出身在住
2004年頃より家にあったカメラで写真を撮り始める。
写真が溢れる現代に現実離れした写真ではなくて、
ふと心に寄り添うような愛おしさや生々しさを、
時代に流されない様に写していくことをモットーに撮っている。

https://www.instagram.com/ninjajon/
https://twitter.com/NINJA_JON?s=20

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